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広報紙「のぞみ」 第3号(2013年2月10日発行)
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復活祭を迎えて ― 神の愛によって生まれ、愛に生き、愛のために死んだキリスト
カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治
今回の「のぞみ」はイエス・キリストについて焦点を当てたいと思います。キリスト教を語る上で「愛」という言葉は欠かせません。今回はそれについて書きたいと思います。
前回の「のぞみ」で、神の子キリストが「わたしたちと同じ姿」でこの世に生まれたのを祝うのがクリスマスの意義であると書きました。なぜ、そのような出来事が起こったかと言えば、「神はひとり子を与えるほど世を愛された」(ヨハネ福音書3章17節)と書かれています。つまり、神はこの世界を愛しているからこそ、キリストがこの世に来られ、わたしたちと共に歩んでくださったのです。
キリストは福音書に書かれている通り、様々な奇跡を行いました。しかし、それはキリスト自身が偉大であることを示すためではなく、病める者、貧しい者、虐げられた人々にも神の愛が注がれていることを示すためでした。当時のユダヤ教では、こういった人々は律法(神の掟)を守れないから救われないと考えられていたのです。このイエスが教えた愛は「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」(マタイ福音書5章44節)という言葉がよく表しています。その自らの教えを貫いて、キリストは十字架にかかって亡くなりました。しかし、神の力によってキリストは復活させられたのです。キリストの復活は「神がわたしたちを愛してくださる」ことのしるしです。
キリストの愛は今を生きるわたしたちにも注がれています。ですから、復活祭のミサにお越しください。キリストの愛を少しでも皆さんに感じていただきたいと思っています。
3月31日、復活祭ミサ 教会へどうぞ
自然界に新しい命が芽生える春、カトリック教会では復活祭を祝います。教会は、キリストの復活は人間に救いをもたらし、生きる希望の源であり、人生の様々な困難にあっても耐える力となると教えます。
道後教会では3月31日(日)午前10時から復活祭のミサを行います。教会では復活祭を迎える週を「聖週間」と呼び、特に聖木曜日からは十字架につけられたキリストの受難と死を想い、そこから復活したキリストを迎える大きな喜びをもって祝います。ミサは皆様ご存知の「最後の晩餐」をかたちにして行われる感謝の祭儀です。皆様もご参加ください。
復活祭のシンボル
復活祭は毎年、新緑の芽吹く季節にやってくる。俳句では「復活祭」は春の季語になっている。それほど日本の文化に定着してきている。
新しい命が生まれるシンボルとして復活祭の卵が登場する。道後教会でもゆでた卵をミサの参加者にお祝いとして配っている。色彩豊かな絵などを描いて手渡すところも。
ギリシャでは染めた卵をぶっつけあって、どちらが割れないかで運試しをするという。ウクライナでは卵に芸術的な模様を描いて飾る。
春にたくさん赤ちゃんを産むウサギもイースターのシンボルの一つ。花では聖母のイメージにつながるユリの花が復活に結び付けられる。
〈復活祭ミサご案内〉
3月31日(日)10:00~ 道後教会 聖堂