テキスト版
広報紙「のぞみ」 創刊号(2012年2月12日発行)
〒790-0848 愛媛県松山市道後喜多町7-25
電話・FAX:089-924-7522
ホームページ:http://www7b.biglobe.ne.jp/~cth-dogo/
メール:cth.dogo@church.email.ne.jp
復活とは? ― イエスの死と復活は救いへの希望 4月8日10時に復活祭ミサ、道後教会へどうぞ
カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治
地域の皆さん、初めまして。この度は、4月8日に迎えるキリストの復活祭を機に、初めて地域の皆さんに広報紙をお配りすることになりました。それで、皆さんにキリスト教のことを少しでも知っていただきたいと思います。
キリスト教とは ― ご存知の方も多いと思いますが ― 2000年ほど前にイスラエルという地で生まれたイエス・キリストという人物によって始められた宗教です。しかし、イエス・キリスト自身がキリスト教を始めたのではなく、イエスに従っていた弟子たちが「イエスは神の子であった」と信じ、「わたしたちはイエスによって救われる」という信仰を人々に伝えました。
復活祭前にカーニバル
このキリスト教において最も重要な教えが「復活」です。復活というとピンと来ない方もいるかもしれませんが、「イースター」と聞くと「なるほど」と思われるかもしれません。このイースターと関係あるのがブラジルで行われる「カーニバル」です。これは復活祭前の「四旬節」に入る前のお祭りです。「四旬節」という期間は、信者にとって罪を悔い改め、祈りと断食の時で、40日間続きます。
十字架は救いのしるし
では、そこまで長い期間準備して祝うイースター、すなわち復活とはどういう出来事なのでしょうか? それはイエス・キリストが十字架にかかって死に、復活したという出来事です。教会に行くと、たいてい十字架があり、場所によってはイエスが十字架に付けられた姿の十字架像があります。それは一般の人々からすれば、グロテスクで理解しがたいかもしれませんが、キリスト教を信じる人にとっては「救い」のしるしなのです。なぜでしょうか? それはイエスが十字架で死に、復活することによって、わたしたちの罪を許してくださったからです。それがキリスト教の信仰なのです。
イエスは神の子だった
わたしたちは誰しも他人に腹を立てたり、憎んだり、恨んだり、罪を犯したりします。それら全てをイエスは赦してくださったのです。それを実現したのが「十字架の死と復活」という出来事です。「イエスは今から2000年前の人なのになぜわたしたちと関係あるのか」と思われるかもしれませんが、神と人間の長い関わりの歴史をつづった旧約聖書によると関係があるのです。それはイエスが「神の子」であったという信仰です。これも一般の方々には理解しづらいことかもしれませんが、イエスは世界を創造した神の子だったのに、人間を救うためにこの世に来られたのです。これがキリストの救いを信じる一番の理由なのです。
今年は4月8日に全世界のカトリック教会でキリストの復活祭(イースター)が祝われます。カトリック道後教会でも同日午前10時から復活祭のミサを行います。関心のある方は自由にご参加ください。
教会は悩む人の拠り所
現代の人々は様々な苦しみを抱えています。「自分が何のために生きているのか」とか「自分は何をすればいいのか」といった悩みを抱える人は決して少なくありません。宗教はそういった問題に答えを出すわけではありませんが、そのような悩みを抱える人に、神を信じて生きればこの世を生きる拠り所を得ると教えるのです。ですから、教会に興味のある方はどうぞ教会にいらしてください。教会ではミサ、そして様々な行事、さらには勉強会があります。この広報紙を読んでキリスト教に興味を持った方がいらっしゃったら、どうぞ教会をお訪ねください。道後教会は皆さんのお越しをお待ちしています。
〈復活祭ミサご案内〉
4月8日(日)10:00~ 道後教会 聖堂