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日時/2006年8月5日(土)開演17:00
8月6日(日)開演17:00
会場/阿佐ケ谷神明宮境内

第5回阿佐ヶ谷バリ舞踊祭 反射する道 反射する道 裏面


8月5日(土)開演17:00 8月6日(日)開演17:00

1.ググンディンガン・キンタマーニ
 
1.トゥドゥン・アグン
2.パニャンブラマ
 
2.キジャン・クンチャナ
3.クビャール・レゴン
 
3.バリス・バジュラ
4.バリス・トゥンガル
 
☆チョンドン・ガンブー
5.ウィラ・ルバノ
 
4.テレック
6.イ・ニョマン・カレールの追憶
[チャンドラ・ムトゥ]-[パンジ・スミラン]
 
5.創作舞踊曲 タリ・金魚
7.ユダパティ
 
6.創作曲 ガドガド
8.レゴン・クントゥール
 
7.クビャール・ドゥドゥック
9.ジョゲ・ブンブン
 
8.サティオ・バラスタ
   
9.ジョゲ
1日目Back stage   2日目Back stage



8月5日(土)開演17:00---1日目---
*写真をクリックすると拡大します。集合写真もあります


1.ググンディンガン・キンタマーニ Gegendingan Kintamani
■演奏:ダルマ・カンティ/岡部景子 久保田京子 田仲文 藤田栄子 藤縄真里子+I Putu Gede Setiawan
第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭のオープニングは、竹のガムラン「リンディック」の演奏による「ググンディンガン・キンタマーニ」。芸術の村・ウブド地方に伝わる曲で、バリ島東部にあるキンタマーニ高原の美しい風景を表した曲です。足もとにはバトゥール湖、広く青い空にそびえるはバトゥール山、そして彼方に霊峰アグン山を見渡す、バリ島随一の眺望といわれるキンタマーニ高原の美しいイメージから、阿佐ケ谷バリ舞踊祭はスタートしました。

2.パニャンブラマ Penyembrama ■伊藤真貴子 小原眞巳 深崎彩恵子 大和佐知子
幕開けに踊られる「歓迎の踊り」は数々ありますが、「パニャンブラマ」は、その中でもバリの内外を問わず最も親しまれている作品です。「パニャンブラマ」とは「歓迎」の意味。踊り手は花を盛りつけた供物を手にして踊り、最後に花をまいて祭りの場を清め、お越しいただいたお客様を歓迎・祝福しました。

3.クビャール・レゴン Kebyar Legong ■中嶌直美 日向未央
「クビャール・レゴン」はクビャール舞踊の代表曲「タルナジャヤ」の原型で、一曲の中に、レゴン、ジャウック、バリスといった異なる舞踊スタイルが盛り込まれていることから、多彩な技術や表現力が楽しめる演目です。"若き勝利者の踊り"ですが、今回は日本の"若武者"のイメージで、「かっこよく魅力的な若武者を目指して踊った」とか!

4.バリス・トゥンガル Baris Tunggal ■大久保哲
バリ島の代表的な男性舞踊「バリス」。毎年恒例の演目になっていますが。若く勇敢な戦士の姿を表現した力強いこの踊りを楽しみにしているファンの方も多いようです。

5.ウィラ・ルバノ Wira Rebana ■大西淳 小原妙子 田村裕美 林田圭緯子 深石弘実 細金久美
前半最後の曲は「ウィラ・ルバノ」。「バリ舞踊」と「シラット拳法」、「バリガムラン」と「ジャワの片面太鼓」といった斬新なコラボレーションで作られた仮面舞踊です。オランダ統治時代、バリに駐在していたオランダ兵の様子を表現した作品で、一昨年に続き同じメンバーによる再演となりました。

6.イ・ニョマン・カレールの追憶
「チャンドラ・ムトゥ」〜「パンジ・スミラン」

Ingatan I Nyoman Kaler Candra Metu 〜 Panji Semirang
■市川智子 上田浩子 富澤香寿美 松村綾子
後半最初の曲は今回の舞踊祭のため新しく構成された曲「イ・ニョマン・カレールの追憶」。20世紀前半、それまで主に儀式のためのものであったバリ舞踊に新たなムーブメントを起こした舞踊家のひとりであるイ・ニョマン・カレールは、古典舞踊の厳格さと踊り手自身の持つ個性の両方を引き出す踊りをたくさん創作しました。今回は彼の代表作品のひとつである「パンジ・スミラン」(女性が踊る優形の男踊り)と、その原型となった「チャンドラ・ムトゥ」(女性の踊り)というふたつの作品を組み合わせ、ひとつの作品にアレンジしました。

7.ユダパティ Yudapati ■藤井れい子
「ユダパティ」は女性によって踊られる男形の踊り。「平和を守り抜くために生命をかけ、死をも怖れない剣士の姿」を表しています。1987年、I Wayan Dibia氏の振付けによる作品。もともとは複数で踊られる踊りですが、今回はソロで踊られることよって、より緊迫感の強い表現になったことと思います。

8.レゴン・クントゥール Legong Kuntul ■狩野南 小林純子 高比良志乃 松田由紀子 若林めぐみ
「レゴン」はバリ舞踊の代表的な女性舞踊ですが、この「レゴン・クントゥール」は白鷺をモチーフにした、比較的新しい踊りです。一般にレゴン舞踊は、ラーマーヤナなどの古典を題材にしたものが多いのですが、この踊りにはとくに古典的な物語性はなく、白鷺が優雅に飛び回りながらエサを探したり、仲よく戯れたりする様子を表現しています。

9.ジョゲ・ブンブン Joged Bumbung
■ダルマ・カンティ/舞踊:飯本留奈 三浦智江 関谷亮子 岩田麻里 児玉香 水口秋 宮島尚子 
演奏:岡部景子 久保田京子 田仲文 新留美哉子 根岸久美子 藤田栄子 藤縄真里子+I Putu Gede Setiawan
初日ラストは、竹のガムラン・リンディックの生演奏による「ジョゲ・ブンブン」です。踊り子が即興で踊りながら気に入ったお客様を誘って一緒に踊ります。この阿佐ケ谷バリ舞踊祭でもすっかり恒例となったこの演目。皆さんと交流しながら、名残惜しい中で初日は幕となりました。


8月6日(日)開演17:00---2日目---
*写真をクリックすると拡大します。集合写真もあります


1.トゥドゥン・アグン Tedung Agung

■尾花政一 小原妙子 小林純子 関谷亮子
内藤愛 前田紀子 若林めぐみ

最初の演目は歓迎と祝福の踊り「トゥドゥン・アグン」。トゥドゥンは「傘」、アグンは「偉大な」といった意味です。大きな傘を持つ男性は神様を表し、傘は人々を守る象徴。そして人々は、神様のために舞踊を捧げ感謝を示します。

2.キジャン・クンチャナ Kidang Kencana ■岡田麻衣 牧野美香
「キジャン・クンチャナ」は黄金の鹿の踊り。バリではインドの叙事詩「ラーマーヤナ」を題材とした芸能が多く作られていますが、このキジャンもそのひとつ。森の中で戯れる黄金の鹿たちの様子をのぞいてみましょう。ここは森の中。かわいいキジャンたちがやってきます……。まだ小学生の2人の踊り手に拍手喝采!

3.バリス・バジュラ Baris Bajera

■大西淳 鬼澤丑之助 佐味千珠子 鈴木理伊 松重貢一郎 宮薗あき子

ここで雰囲気はがらりと変わり、バリ島のお祭りの儀式の様子を再現。この「バリス・バジュラ」は神聖な儀式のための戦士の舞いです。この踊りはバリ島北東部バトゥール寺院で祭礼時に奉納される儀式舞踊のうちのひとつで、「バリス」は「隊列」を意味し、「バジュラ」と呼ばれる3つ又の槍を手に持ち魔を祓います。

★チョンドン・ガンブー Condong Gambuh

■Ni Wayan Sekariani(ニ・ワヤン・セカリアニ)

5周年記念祭の阿佐ケ谷バリ舞踊祭に突然のビッグ・サプライズ! ちょうど来日中だったバリ人舞踊家ニ・ワヤン・セカリアニさん、通称イブ・セカールさんが、飛び入りで1曲踊ってくださいました!
このニ・ワヤン・セカリアニさんについてご紹介します。セカリアニさんは、古典舞踊劇「ガンブー」を伝承しているバトゥアン村の出身で、叔父はバリ島内だけでなく世界中にその名の知れた仮面舞踊家イ・マデ・ジマット氏、そして、人間国宝ともいえる大舞踊家ニ・クトゥット・チュニック氏を祖母にもつといった舞踊家一族に生まれました。5歳より舞踊を始め、中学3年生の時に叔父より古典舞踊劇ガンブーの伝承を許されて以降、数少ないガンブーの伝承者のひとりとなり、もちろん、現在もバリ島のトップダンサーとして活躍されています。
今回は、舞踊劇「ガンブー」の中から「チョンドン」という踊りを踊っていただきました。

4.テレック Telek

■飯塚和泉 板倉ゆか 木下弘美 田邊優子 三田真理子 宮沢巳起代 安田玖美
(以上プスパ・ラトナ)/前田紀子

続く「テレック・ジャウック」もバリ島の儀式と切り離させない踊りです。バリ島では神のみでなく、あらゆる霊に祈りを捧げます。ここでは、聖なる象徴としてのテレックと、邪なる象徴としてのジャウックが対峙して踊ります。

5.創作舞踊曲 タリ・金魚 Tari Ikan Emas

■作曲:塚崎美樹 振付:東裕子 
舞踊:市川智子 尾崎元子 中嶌直美 東裕子 深崎彩恵子

前半最後は創作舞踊曲「タリ・金魚」。池の中で仲よく暮らしている金魚たちの踊りです。この曲はバリ島の音楽や踊りの基本をもとに、日本人によって創作されたオリジナル作品です。この踊りのお話をご紹介しましょう。
……ある日金魚たちは水面に映る月を見て、「今日のお月様はなんておおきくてりっぱなんだろう!」と話し合っていると、スイスイあめんぼがやってきて、「タイヘン、タイヘン! オツキサマ、オッコチル、オッコチル、タイヘン、タイヘン!」といったまま、またどこかへスイスイと行ってしまいました。それを聞いた金魚たちは大あわてで、ケンケンガクガク……。
お客様にはしゃぼん玉セットをお配りし、しゃぼん玉を吹いていただいて、金魚たちを勇気づけてあげてくださるようお願いしました。そのかいあってか、しゃぼん玉が舞い浮かぶ中、金魚たちは美しく楽しい踊りを披露してくれました。

6.創作曲 ガドガド Gado-gado
■作曲:I Putu Gede Setiawan
■6〜9演奏:Terang Bulan/櫻田素子 I Putu Gede Setiawan I Ketut Suardana 伊藤祐里子 大久保牧子 大平美樹 塩川博義 田中沙織 塚崎美樹 錦織照子 根岸久美子 野村純子 祝亜紀 松下修子 安谷絵里 渡辺泰子 I Nyoman Sudarma
+横浜ガムランの会/久保田京子 佐藤拓郎 竹野ゆかり 田仲文 新留美哉子 平山麻実 藤縄真里子 若田部香 若林康明
+鳥居誠(バリ・ガムラン・クラブ)
後半の4曲はガムラン・ゴン・クビャールの生演奏です。最初の演目は、現在、日本在住のバリ人、イ・プトゥ・グデ・スティアワン氏が作曲した創作ガムラン曲「ガドガド」。ヴォーカル、スリン、ゴン・クビャールにある音を駆使して、スマル・プグリンガン・サイ・ピトゥ(7音階のガムラン)で使われる音階を織り込んだ作品です。ちなみに「ガドガド」とは「いろいろな」という意味。このタイトル通りの、いろいろな旋律の変化が楽しめました。

7.クビャール・ドゥドゥック Kebyar Duduk ■舞踊:猪野尾洋美
歴史的名舞踊家マリオによって創られた有名な作品。「ドゥドゥック」とは「座る」の意味で、文字通り座ったまま踊られるのが特徴です。クビャール(ガムラン)の音で即興的に踊ったのがそのはじまり、と言われているのがとても納得できる、弾ける音の粒と呼応しあった踊りが見事でした。

8.サティオ・バラスタ Satya Barastas

■舞踊:大久保哲 小原妙子 林宏子 三浦智江 山室祥子 芳野未央

次の演目の「サティオ・バラスタ」は戦場の戦士たちの踊り。大きな傘や扇を駆使したダイナミックな踊りです。途中、隊列が一瞬にして馬車の姿になった様子には、思わず客席からどよめきと拍手が起こりました。

9.ジョゲ Jogeds

■舞踊:根津聖羅 日向未央 ほか

5周年記念祭のラストを飾ったのはガムランの生演奏と踊りによる「ジョゲ」です。軽やかなリズムにのって女性の踊り手たちが登場し、お客様を参道に誘います。そして皆さんと一緒に盛り上がり、名残惜しさを残しつつ終演となりました。



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