トップ>>>第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭・演目紹介 | |||||||||||||
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日時/2006年8月5日(土)開演17:00 8月6日(日)開演17:00 会場/阿佐ケ谷神明宮境内 |
8月5日(土)開演17:00 | 8月6日(日)開演17:00 |
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幕開けに踊られる「歓迎の踊り」は数々ありますが、「パニャンブラマ」は、その中でもバリの内外を問わず最も親しまれている作品です。「パニャンブラマ」とは「歓迎」の意味。踊り手は花を盛りつけた供物を手にして踊り、最後に花をまいて祭りの場を清め、お越しいただいたお客様を歓迎・祝福しました。 |
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前半最後の曲は「ウィラ・ルバノ」。「バリ舞踊」と「シラット拳法」、「バリガムラン」と「ジャワの片面太鼓」といった斬新なコラボレーションで作られた仮面舞踊です。オランダ統治時代、バリに駐在していたオランダ兵の様子を表現した作品で、一昨年に続き同じメンバーによる再演となりました。 |
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後半最初の曲は今回の舞踊祭のため新しく構成された曲「イ・ニョマン・カレールの追憶」。20世紀前半、それまで主に儀式のためのものであったバリ舞踊に新たなムーブメントを起こした舞踊家のひとりであるイ・ニョマン・カレールは、古典舞踊の厳格さと踊り手自身の持つ個性の両方を引き出す踊りをたくさん創作しました。今回は彼の代表作品のひとつである「パンジ・スミラン」(女性が踊る優形の男踊り)と、その原型となった「チャンドラ・ムトゥ」(女性の踊り)というふたつの作品を組み合わせ、ひとつの作品にアレンジしました。 |
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「レゴン」はバリ舞踊の代表的な女性舞踊ですが、この「レゴン・クントゥール」は白鷺をモチーフにした、比較的新しい踊りです。一般にレゴン舞踊は、ラーマーヤナなどの古典を題材にしたものが多いのですが、この踊りにはとくに古典的な物語性はなく、白鷺が優雅に飛び回りながらエサを探したり、仲よく戯れたりする様子を表現しています。 |
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初日ラストは、竹のガムラン・リンディックの生演奏による「ジョゲ・ブンブン」です。踊り子が即興で踊りながら気に入ったお客様を誘って一緒に踊ります。この阿佐ケ谷バリ舞踊祭でもすっかり恒例となったこの演目。皆さんと交流しながら、名残惜しい中で初日は幕となりました。 |
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最初の演目は歓迎と祝福の踊り「トゥドゥン・アグン」。トゥドゥンは「傘」、アグンは「偉大な」といった意味です。大きな傘を持つ男性は神様を表し、傘は人々を守る象徴。そして人々は、神様のために舞踊を捧げ感謝を示します。 |
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ここで雰囲気はがらりと変わり、バリ島のお祭りの儀式の様子を再現。この「バリス・バジュラ」は神聖な儀式のための戦士の舞いです。この踊りはバリ島北東部バトゥール寺院で祭礼時に奉納される儀式舞踊のうちのひとつで、「バリス」は「隊列」を意味し、「バジュラ」と呼ばれる3つ又の槍を手に持ち魔を祓います。 |
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5周年記念祭の阿佐ケ谷バリ舞踊祭に突然のビッグ・サプライズ! ちょうど来日中だったバリ人舞踊家ニ・ワヤン・セカリアニさん、通称イブ・セカールさんが、飛び入りで1曲踊ってくださいました! このニ・ワヤン・セカリアニさんについてご紹介します。セカリアニさんは、古典舞踊劇「ガンブー」を伝承しているバトゥアン村の出身で、叔父はバリ島内だけでなく世界中にその名の知れた仮面舞踊家イ・マデ・ジマット氏、そして、人間国宝ともいえる大舞踊家ニ・クトゥット・チュニック氏を祖母にもつといった舞踊家一族に生まれました。5歳より舞踊を始め、中学3年生の時に叔父より古典舞踊劇ガンブーの伝承を許されて以降、数少ないガンブーの伝承者のひとりとなり、もちろん、現在もバリ島のトップダンサーとして活躍されています。 今回は、舞踊劇「ガンブー」の中から「チョンドン」という踊りを踊っていただきました。 |
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続く「テレック・ジャウック」もバリ島の儀式と切り離させない踊りです。バリ島では神のみでなく、あらゆる霊に祈りを捧げます。ここでは、聖なる象徴としてのテレックと、邪なる象徴としてのジャウックが対峙して踊ります。 |
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前半最後は創作舞踊曲「タリ・金魚」。池の中で仲よく暮らしている金魚たちの踊りです。この曲はバリ島の音楽や踊りの基本をもとに、日本人によって創作されたオリジナル作品です。この踊りのお話をご紹介しましょう。 ……ある日金魚たちは水面に映る月を見て、「今日のお月様はなんておおきくてりっぱなんだろう!」と話し合っていると、スイスイあめんぼがやってきて、「タイヘン、タイヘン! オツキサマ、オッコチル、オッコチル、タイヘン、タイヘン!」といったまま、またどこかへスイスイと行ってしまいました。それを聞いた金魚たちは大あわてで、ケンケンガクガク……。 お客様にはしゃぼん玉セットをお配りし、しゃぼん玉を吹いていただいて、金魚たちを勇気づけてあげてくださるようお願いしました。そのかいあってか、しゃぼん玉が舞い浮かぶ中、金魚たちは美しく楽しい踊りを披露してくれました。 |
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次の演目の「サティオ・バラスタ」は戦場の戦士たちの踊り。大きな傘や扇を駆使したダイナミックな踊りです。途中、隊列が一瞬にして馬車の姿になった様子には、思わず客席からどよめきと拍手が起こりました。 |
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5周年記念祭のラストを飾ったのはガムランの生演奏と踊りによる「ジョゲ」です。軽やかなリズムにのって女性の踊り手たちが登場し、お客様を参道に誘います。そして皆さんと一緒に盛り上がり、名残惜しさを残しつつ終演となりました。 |
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