06月24日 櫻田素子&Terang Bulan@EATS and MEETS Cay第2弾! |
今年の阿佐ヶ谷バリ舞踊祭では2日目(8/3)の休憩後に、フル編成のガムラン・ゴン・クビャールの演奏をまとめて4曲披露してくださるガムラングループ「Terang Bulan」。リーダーの櫻田さんをはじめメンバーの皆さんは、阿佐バリでもお馴染の常連さんです(笑)。 そんな櫻田素子&Terang Bulanから、とても魅力的なライブのお知らせが届きました。今年3月に同じ会場で行われたライブ(私も観に行きました)の第2弾として、「ワレワレノ熱帯幻想。森の祝祭ライブ。記憶の中のパラダイス・バリ」をテーマに、前回を上回る渾然一体となったコラボレーションを展開してくれそうです! 日時は6月29日16:00スタート。間近に迫ってますのでご予約はお早めに。 ---------------------- "Utan"〜コダマ〜 ■2008年6月29日(日)16:00 open 17:00 start 会場■EATS and MEETS Cay 東京都港区南青山5-6-23 スパイラルB1F(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前もしくはB3出口より渋谷方向へ1分) 出演■櫻田素子&Terang Bulan(櫻田素子、プトゥ・グデ・スティアワン、渡辺泰子、鳥居誠、若林康明、増野亜子、城島茂樹、大平美樹、錦織照子、根岸久美子、田中沙織、ニョマン・スダルマ/以上ガムラン 佐味千珠子/バリダンス) SPECIAL GUESTS■山川冬樹(ホーメイ・イギル)、ヨシダダイキチ(シタール)、ニョマン・スダルサナ(バリダンス)、デワ・ニョマン・イラワン(バリダンス)ほか ■チケット:¥3,000/前売 ¥3,500/当日 *ドリンク・フード別 *全席自由(ステージ前より、桟敷・椅子・立見、座布団持参可) ご予約・お問合せ■EATS and MEETS Cay (カイ) tel. 03-3498-5790 または e.mcay@spiral.co.jp ■詳細は http://www.spiral.co.jp/about_spiral/cay.html http://www.yk.rim.or.jp/~onmoto |
06月23日 「環ル森」インフォメーションアップ! |
第7回阿佐ヶ谷バリ舞踊祭の演目と出演者が決まりました。インフォメーションページに詳細をアップしましたので、ぜひご覧になってください。 今年もすごいメンバーが多数、集まってくださいました。演目も、両日ともバリエーションに富んでいて見応え十分。ちなみに、先日この戦場でアップした演目一覧から3日の後半、1曲増えました。それに伴い、休憩後だったレゴン・スマランダナが休憩前に変更になっています。その他、まずはずらっと並んだ演目・出演者をご覧いただければと思います。 今後、見どころや演目解説もアップしていきますので、しばらくは「戦場の旗手」のチェックをお忘れなく(笑)。よろしくお願いいたします! |
06月08日 第7回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「環(メグ)ル森」開催決まる! |
これまで中途半端、かつ小出しに(苦笑)情報をお伝えしてきましたが、ようやくキチンとしたカタチで開催のお知らせができるまでにこぎつけました。 今年2008年の第7回阿佐ケ谷バリ舞踊祭は、8月2日(土)3日(日)の2日間の日程で、例年通り阿佐ケ谷神明宮境内にて開催されます。今年は題して「環(メグ)ル森」。神明宮の杜がバリ島の緑深い森とつながって、永く絶えることなく繰り返す大きな時間の循環、生命の営みの気配を、出演者の皆さんが舞い奏でるバリ島の踊りや音楽の中に、そして外に、観て聴いて感じることができればという思いを込めさせていただきました。 出演者などの詳細は、あらためてインフォメーションページでアップしますが、まずは開催要項と演目一覧をお知らせします。 -------------------- Pesta Kesenian Bali ke-7 di ASAGAYA 第7回阿佐ケ谷バリ舞踊祭 「環(メグ)ル森」 日時■2008年8月2日(土)3日(日)両日17時開演 会場■阿佐ケ谷神明宮境内(JR阿佐ケ谷駅北口徒歩2分) ■入場無料 ■小雨決行!(雨天中止) 8月2日(土) 1.プスパンジャリ 2.バリス・バンダナ・マンガラ・ユダ 3.チャンドラワシ 4.クンバン・ギラン 〜休憩〜 5.ペンデット 6.バリス・トゥンガル 7.ユダパティ 8.レゴン・プライヨン 9.ジョゲ・ブンブン(生演奏) 8月3日(日) オープニング.ルランバタン(生演奏) 1.プスパ・メカール 2.クンバン・ギラン 3.トゥヌン 4.グナクソ村のテレック 〜休憩〜 5.レゴン・スマランダナ 6.マルガパティ(生演奏) 7.オレッグ・タムリリンガン(生演奏) 8.ジョゲ(生演奏) というわけですが、一部、演目の変更や演目が増えたりすることもあるかもしれません(笑)。その場合は、この「戦場の旗手」か、後にアップするインフォメーション内で、情報を更新していきますので、ぜひチェックしてくださいね。よろしくお願いいたします! |
05月16日 今年の演目予告(?) |
神明宮大改修を受けて、例年に比べて準備が出遅れた今年の阿佐バリですが、急なことにもかかわらず出演者の皆さんからは色よいお返事をたくさんいただき、ようやく今年の演目が決定するかな? というところまでこぎつけました(笑)。とはいえ、まだ一部未決定の部分があるので、プログラムとしては今月末を目標にお伝えできるよう、調整していく予定です。 私の印象ですが、全体としてみると今年はオーソドックスな演目がそろいましたね。やはり例年より準備期間が短いことも影響しているかと思いますが、この阿佐バリで「初お披露目」、またはそれに準じるカタチで新しく仕込んだ演目をやる、という実験的な試みは少ないようです。ただ逆に、それぞれの踊り手がこれまでに踊り込んできたもの、演奏者が何度も演奏してきたものが集まっているようにも思えます。もちろん、新しい試みは個々にはありますが、ある種、熟成された演目が、阿佐ケ谷神明宮の境内という「場」で、どんな「化学反応」を示すのか、とても楽しみです。 |
04月25日 夢の島熱帯植物館 |
直前情報です。あさっての4月27日(日)、東京都夢の島熱帯植物館芝生広場にて、バリ舞踊のライブイベントがあります。演目の目玉は、プリアタン村のレゴンラッサム。それも、今踊られているのとは違う、よりクラシカルなスタイルのレゴン・ラッサム完全版の中から、普段あまり見る機会のない部分を抜粋してお届けします。2ステージで、他にルジャン、ジョウック・マニスがあります。詳しくは下記をご覧ください。 ----------------------- 夢の島熱帯植物館バリ舞踊 ■日時:2008年4月27日(日) 1stステージ12:00〜12:45 2ndステージ15:00〜15:45 ■場所:東京都夢の島熱帯植物館芝生広場 JR京葉線、東京メトロ有楽町線、臨海高速鉄道りんかい線「新木場駅」下車徒歩15分 ■入館料:大人250円、65歳以上120円、中学生100円 (小学生以下、都内在住学の中学生は無料) ■演目:ルジャン(スカールプティ) レゴン・ラッサム(富沢香寿美、ナビィ) ジャウック・マニス(松重貢一郎) ■お問い合わせ:夢の島熱帯植物館 TEL03-3522-0281 |
04月14日 ホヌ・クロール |
いきなりですが、バリは島です。沖縄も島。もっと言えば日本も島です。私は島国に生まれ育って、今まで海外旅行に行ったことがあるのもバリ島、台湾、ハワイ諸島だけですし、国内でも旅行といえば沖縄本島や八重山諸島をはじめ、八丈島とか、苦笑してしまうぐらい島にばかり行っているので、いわゆる「大陸」というものをまったく知りません。10代のころはフランス、スペイン、ハンガリーなど、ヨーロッパのいくつかの国々に行きたかったですし、20代以降はインドやネパール、チベット、またトルコやエジプトに行ってみたかったのですが、今のところどれも果たせずじまい。結局、島が好きなんだなと納得していますが、なんでかというと、きっと海に囲まれているからなんでしょう。行き着く先には常に海が開けていて、海は未知の世界とつながっています。海の向こうを想像することは、地続きでないぶん、突飛な発想も許されているような気がしますし、実際、海を渡って島にやって来るものは、想像を超えたものであったりもします。 そんな島ならではの想像力を刺激するようなイベントのお知らせが届きました。海を泳いで島々ヘ渡っていく「HONU(海亀)」の視点から、海亀を神聖な生き物や神のつかい、また海の守り神の象徴としている島々の芸能を巡っていこうというもの。自分が海亀になった目線でいろいろな島の伝統芸能を楽しんでみると、意外なつながりが見えてくるかもしれませんね。 ----------------------- HONU CRAWL(ホヌ・クロール) ■日時:2008年4月26日(土)開場17:30開演18:00終演20:30 ■場所:西麻布COLORS STUDIO 東京都港区西麻布2-25-23バルビゾンビル27 B3F ■料金:前売3,000円(1drink別) 当日3,500円(1drink別) ■出演:タヒチ島/タヒチアンダンス(ヒティマハナ) バリ島/バリ舞踊(トロピカ マニス) ハワイ諸島/フラ(フラ・ハウラ・ウイラニ) ウクレレトリオ(カイカイ ボーイズ) 沖縄島/琉球舞踊(伊是名の会) 小笠原諸島/歌(おけい) ■お問い合わせ:SOUNDBAR MOJO53 TEL03-3200-9093 ■チケット予約は tropikamanis@yahoo.co.jp (林田)まで |
04月12日 はる・はるばる展lV特別イベント「南風遥々」 |
先週日曜日の赤城神社「バリ舞踊奉納舞&グンデル演奏」は、ぽかぽか暖かい春の陽がとても気持ちのよい陽気の中で行われました。奉納する演者もそれを観ているお客様も、とても和やかな空気に包まれていて、いい意味でこじんまりとまとまっていたのが印象的でした。それは陽気のせいばかりではなく、そこに集まった人と場所の持つ気配とが合わさって生まれたものだったと思います。 さて、来週土曜日には、石黒綾子さん&高橋昌子さんの作品展「はる はるばる展lV」の特別イベントとして、バリ舞踊「南風遥々」が行われます。 演目や詳細は下記をご参照いただくとして、この「はる はるばる展」、今回で4回目。蔓のかごやアクセサリーをつくる石黒さんと白い器をつくる高橋さんの作品展を開催している期間中に、1日だけバリ舞踊公演をやるというスタイルが定着しましたが、それというのも、作品展の会場である「アートギャラリー&カフェ 寧」の庭がとってもステキだからなんですね。季節の花や草木がとっても広い庭を満たしていて、その中で踊るバリ舞踊は森の精になったよう……というのはまったく大げさです(笑)。でも、この春の息吹きを植物や土、そして空気を通して感じながらバリ舞踊を観る、というのは、自然とともにある人の営みや芸能のことなどを、ちょっと思ったりできるかもしれません。おすすめです! ちなみに「はる はるばる展」は4月18日(金)から4月30日(水)まで開催しています。 ----------------------- はる・はるばる展lV特別イベント バリ舞踊「南風遥々」 ■日時:2008年4月19日(土)開演15:00 ■場所:アートギャラリー&カフェ 寧 埼玉県伊奈町大針635-4 (埼玉新都市交通ニューシャトル「伊奈中央駅」下車 徒歩5分) ■料金:前売1,800円 当日2,000円(ケーキ・お茶付き) ■演目:1.プスパ・メカール(伊藤真貴子 狩野南 安谷絵里) 2.バリス・トゥンガル(松重貢一郎) 3.レゴン・ジョボグ(尾崎元子 深崎彩恵子) 4.ルジャン(伊藤真貴子 狩野南 安谷絵里) |
04月01日 神楽坂 赤城神社で奉納舞 |
先週の土曜日、櫻田素子&Terang Bulanのライブ「Ombak 〜うなり〜」を観てきました。ゲストミュージシャンのホーメイやシタールとの競演は刺激充分で、この意欲的な展開には、櫻田さん&Terang Bulanの音による「場」の立ち上がりを求める「意志」が響いていたように感じました。またバリのトラディッショナルな演目に対しても、「今、この場」というスタンスに立った発想はとても楽しめました。 日本にいて、日本人の私がバリの芸能に身をおこうとすると、妙な違和感を感じてしまったり、また一方で、伝統的なバリ芸能としてのあるべき姿になりえない自分がもどかしくあったりします。理想と現実の狭間で悩むのは世の常ですが(苦笑)、バリの文化やそれが背負っている時間と向き合ったとき、どこに自分が立っているのかを決めることは、簡単ではないですね。ただ、阿佐バリを始めてから、たくさんのバリ芸能に関わる方と出会うことができているのがとてもありがたい。みなさんのスタンスがそれぞれ興味深く、教えられることも多いです。 さて今回のお知らせは、次の日曜日に行われるバリ舞踊とグンデル演奏の会。神楽坂にある赤城神社境内で日頃の成果を発表し奉納するという趣旨だそうですが、もちろん、どなたでも自由に見ることができるとのこと。詳細は以下の通りです。 ---------------------------- 神楽坂 赤城神社 「バリ舞踊奉納舞&グンデル演奏」 ■日時:2008年4月6日(日)開演13:00 ■場所:神楽坂 赤城神社境内 (地下鉄東京メトロ東西線「神楽坂駅」下車 出口1から徒歩1分) ■演目:グンデル・ワヤン/ルジャン/ガボール/バリス・バンダナ・マンガラ・ユダ/チェンドラワシ〜休憩〜グンデル・ワヤン/レゴット・バワ/タルナ・ジャヤ/テレック ■入場無料 |
03月21日 “櫻田素子&Terang Bulan”ガムラン・ライブ! |
まもなく東京でも桜が開花?といった陽気になってきて、日本でのバリ芸能イベントも本格的に始動し出す気配。これから4月5月にかけてすでにいくつかお知らせしたい情報があります。随時このページでアップしていきますので、ぜひ、チェックよろしくお願いいたします。 第1弾は“櫻田素子&Terang Bulan”によるガムラン・ライブ! 「Ombak 〜うなり〜」と銘打つステージは、「バリ島のトラディショナルの枠を越え、ホーメイやシタール、DJとのコラボレーション」といった、とても興味深い内容。Terang Bulanならではの新しい世界が表出されそうな予感でいっぱいです! もう来週に迫っているので、ご予約はお早めに! ---------------------------- 「Ombak 〜うなり〜」 ■2008年3月29日(土)17:30 open 18:30 start @ EATS and MEETS Cay 東京都港区南青山5-6-23 スパイラルB1F(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前もしくはB3出口より渋谷方向へ1分) ■出演:櫻田素子&Terang Bulan(プトゥ・グデ・スティアワン、渡辺泰子、鳥居誠、若林康明、大平美樹、濱元智行/ガムラン、山室祥子、根津聖羅、山岸天平、安谷絵里、小泉ちづこ/バリダンス) ■SPECIAL GUESTS:山川冬樹(ホーメイ)、ヨシダダイキチ(シタール)、DJヤマベケイジ(LOSAPSON?)、KYOTARO(live art)、WHO YOU(VJ) ■ドリンク・フード: EATS and MEETS Cay ■チケット:¥2,800/前売 ¥3,500/当日 ドリンク・フード別 ※ご予約・お問合せ:EATS and MEETS Cay (カイ) tel. 03-3498-5790 または e.mcay@spiral.co.jp ■詳細は http://www.spiral.co.jp/about_spiral/cay.html http://www.yk.rim.or.jp/~onmoto |
2008年03月20日 阿佐バリ開催日が決定 |
ずいぶんとご無沙汰してしまいました。あまりにも更新してなかったので、このホームページも実質放置状態か、と思われた方もいるかもしれませんね。いえいえ、そんなことはありません! ただサボっていただけです(苦笑)。 さて、今年最初の話題は、今年の阿佐ケ谷バリ舞踊祭開催についてです。先日、神明宮の方とご相談をさせていただいた結果、今年も8月2日(土)3日(日)の2日間での開催許可をいただくことができました。 ご存じの方もいるかと思いますが、会場の神明宮は今年来年と2年越しで「平成の大改修」と銘打った大規模な建設工事をする予定になっており、そのため、場所が確保できないため阿佐ケ谷バリ舞踊祭の開催も難しいのではないかと思われていました。しかし、せっかくここまで続いてきているものを途絶えさせてしまうのは忍びないという、神明宮側のご配慮もあり、いろいろと条件付きではありますが、開催の許可をいただくことができたんです。 というわけで、例年は出演者・演目等が決まってから開催のお知らせをするのですが、今年はそんな事情もあって「やるのかやらないのか」というお問い合わせを多くいただいていたので、とりあえず上記の日程で開催できる、ということをまずお知らせしようと思った次第。 とはいえ、まだ出演者も演目もな〜んにも決まっていません(笑)。日程が決まっても、出演者がいなかったら話にならないですね(笑)。それから会場も神明宮の敷地内のどこかというだけで、例年通り境内の参道を舞台にできるかどうかはわかりません。 そうした不確定要素を含んでのスタートですが、これまでの経験を活かして臨機応変に、なんとか皆さんに楽しんでいただける祭りになるよう、頑張ります。 今年もよろしくお願いいたします! |
10月07日 ナタラジライブのお知らせ |
すっかり秋めいてきた今日この頃。とたんに肌寒くなって、すでに夏のあの猛烈な暑さは遠い記憶になってしまったかのようです。 雨祭りで有名(?)な9月の神明宮例大祭は例年になく快晴で(笑)、むしろ暑すぎ(爆)。神輿の合同パレードなどもさぞかし熱気にあふれていたことでしょう。そして、境内はといえば、たくさんの人が思い思いに秋祭りを楽しんでいました。そんななか、私たちの奉納バリ舞踊もたくさんの皆さんに見守られて無事終えることができました。お越しいただいた皆さま、そしてその場に偶然居合わせた皆さま、ありがとうございました。個人的には、阿佐バリと違っていろんなことを考えなくていいぶんリラックスして踊れるので、ホント、ありがたい機会をいただいているなと、いつも思ってます。 そんなこんなですが、これからひと冬越えるまでは冬眠期……じゃなかった、地道な稽古期間(笑)。あまりバリ舞踊関係の情報も少なくなると思いますが、間近に迫った情報をひとつ、10月のライブの告知をさせてください(笑)。 去年に続き今年もナタラジ銀座店でバリ舞踊ライブがあります。このところいつもご一緒させていただいている富沢香寿美さんの「スリヤ・チャンドラ」による“ナタラジ・ディナーライブ”。日時は10月16日(火)19:30から、場所はインド料理ナタラジ銀座店です。6月の荻窪店同様、本格カレーを食べながら、リラックスした雰囲気でバリ舞踊を楽しんでいただける満足度いっぱいのライブ。もうご存じの方も多いと思いますが、あらためて言わせていただけるなら「ナタラジのカレーはマジでうまい!」。というわけで、「バリ舞踊が観たい!」「カレーが食べたい!」「両方楽しみたい!」(笑)という方、ぜひぜひお越しくださいませ。 ----------------------------- スリヤ・チャンドラ バリ舞踊ライブ ■日時:2007年10月16日(火)19:30〜 ■場所:インド料理ナタラジ銀座店(東京メトロ銀座駅A2出口徒歩1分) 東京都中央区銀座6-9-4 銀座小坂ビル9Fフロア ホームページ http://www.nataraj.co.jp/ ■料金:チャージ1,000円(ディナー料金別途) (なお、ご予約順にお席が決まりますので、よいお席を希望される方はお早めのご予約をお勧めいたします。ご予約電話番号03-5537-1515) ■演目 1.プスパ・メカール/富沢香寿美、ナビィ 2.タルナ・ジャヤ/上田浩子 3.トペン・トゥア/松重貢一郎 |
09月08日 阿佐ケ谷神明宮例大祭 |
今さらで恐縮ですが、この阿佐バリ・ホームページはプロバイダのサーバートラブルで、8月後半の10日間ぐらい、表示できなかったりアクセスできなかったりしていました。 「あれっ?」と思われた皆さま、たいへん失礼いたしました。「移転した」or「消滅した」(苦笑)と思われた方もいらっしゃったようで、ホント、ご心配をおかけしてすみませんでした。 何が何だか私にはよくわからないのですが(爆)、ホームページ制作担当のtottokoさんの適切な対応で、サーバー復帰以降の9月からはなんとか再開してます。 というわけで、今年の阿佐バリも写真や当日の顛末記(笑)など、これからゆっくり振り返っていきたいと思いますが、まだもろもろ手もとになかったりするので(苦笑)、もう少しお待ちくださいませ。 でもその中でひとつ、プロデューサーとして今年思い描いていて、何としてでも形にしたかったイメージを、出演者をはじめ、あの日、あの場所にいたすべての皆さんで実現していただいたことがあります。それは2日目のフィナーレとして、皆さんで踊っていただいた「ルジャン」。最初にこれを企画したときに、「100人ルジャン」というコードネームで(爆)皆さんにお話していたのですが、まさかホントにここまですごいことになるとは、予想してませんでした(苦笑)。まさに「100人ルジャン」。いや、実際踊っていただいた方は100人以上いたと思います。ありがとうございました! それがすごくうれしかったので、ギャラリーに先駆けて写真をアップしちゃいます(笑)。写真家Kさんが撮影してくれたもので、あの空気がよみがえってくる、ほんとに大好きな写真! ここではちっちゃくしかお見せできませんが(苦笑)、追ってもっといい形でお見せできると思います。 さてさて、私のまわりは阿佐バリ後も、8月中は富岡八幡宮のバロン倶楽部の奉納や(観に行けなくて残念!)江の島のイベントなどにぎやかでしたが、9月に入ってからは何か落ち着いた感じ(笑)。 私も落ち着いて阿佐バリのもろもろ残っている事後のことと、来年の布石をひとつずつやっていくことになりますが、来週には恒例になりました阿佐ケ谷神明宮例大祭での奉納バリ舞踊が9月16日にあります。 神明宮例大祭は15日(土)16日(日)の両日、行われます。16日昼からはお神輿も出て阿佐ケ谷一帯は祭りモード一色に! 皆さん、よかったらぜひ、阿佐ケ谷のお祭りにもいらしてくださいね! で、16日18時から1時間、私たちも神明宮神楽殿でバリ舞踊を奉納させていただきます。 予定演目は、 1.ペンデット(花まきの踊り):小林純子、高比良志乃 2.オレッグ・タムリリンガン(蜜蜂の求愛の踊り):狩野南、松重貢一郎 3.ルジャン(奉納舞踊):斎藤恵美、長谷川亜美、宮前美貴子、若林めぐみ 4.トペン・バジェガン(3つの仮面の踊り):大久保哲 バリ舞踊も覗きがてら(笑)、神明宮のお祭りを楽しんでいただければ幸いです。皆さん、ぜひ例大祭にいらしてくださいね! |
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08月16日 江の島で生田で |
それにしても毎日暑いですね。自慢じゃないけど(って自慢ですが・爆)、我が家は風通しがすごくいいので、これまで真夏でもそこそこクーラーいらずで過ごしてきましたが、今年は残念ながらお手上げです(泣)。環境にやさしくないな〜、電気代がかさむな〜、とブチブチ言いながらも(苦笑)、ついクーラーのリモコンに手がのびてしまいます。 そんなわけで仕事もまったくはかどらず、気がつけば、昨夜の富岡八幡宮例大祭のバロン倶楽部奉納舞踊に行きそびれてしまいました。なんたる不覚! このところ、毎年楽しみにしていた祭りだけに、残念至極であります。 しかしこんな猛暑のなか、「夏といえばバリ舞踊」というわけで、私が知っているかぎりでも今週末の江の島、来週の生田と2つのイベントがあります。なので告知しますね。特に今週末の江の島イベントは屋外での開催。おいでになる皆さまは、くれぐれも熱中症にお気をつけください……というわけで、皆さま、よろしくお願いいたします。 -------------------------- 「江の島バリサンセット 2007〜言霊響く江の島バリ〜」 海・空・風を五感で感じられ、インドネシア・バリ等を思わせる景色を持つ江の島。2日間に渡って遠く離れた南国バリを感じることができるこのイベントでは、バリ舞踊やガムラン演奏だけでなく、バリのフード、雑貨、衣装体験、エステ等のブースも登場し、会場全体がバリ島の雰囲気に包まれます。 夏の江の島で、南国バリを五感で感じてください。 日時:8月18日(土)・19日(日)13:00〜19:00 会場:江の島展望灯台下特設会場 入場料:大人200円 小人100円(サムエル・コッキング苑入苑料) ※荒天の場合、イベント内容の一部変更、または中止 8月18日「バリカルチャー体験とバリ舞踊」 出演:バスンダリ、プルマサタリ、おさる倶楽部、マタハリクンチャナ、大久保哲 他 8月19日「ガムラン生演奏とバリ舞踊」 出演:バスンダリ、プルマサタリ、おさる倶楽部、大久保哲 他 ガムラン演奏:横浜ガムランの会 お問い合せ:江の島展望灯台 0466-23-2444 -------------------------- 「つきみだいバリのうたげ」 バリ舞踊をこよなく愛する仲間とともに、南の島バリの空気を皆さまにお届けしたいと思います。どうぞお楽しみください。当日は、山内新絵画展「バリの踊り」も開催しております。ぜひお越しください。 日時:8月24日(金)19:00開場 19:30開演 会場:蕎麦酒房『笙』(定員約50名) (小田急線「生田駅」下車 北口徒歩4分 月見台名店街内) 入場料:大人2,000円 小学生1,000円(1ドリンク、バリ菓子付き) 出演:林田圭緯子、石森保子、小泉ちづこ、鈴木理伊、深崎彩恵子、根津聖羅、大西淳 お問い合せ:044-952-1137(石森10:00〜17:00) |
08月13日 プリアタンで特別公演 |
阿佐バリが終わって、はや一週間。何だかあの日々が、すでに遠い昔のことのようです。 でも夏はまだまだこれからが本番! 日本でもバリ舞踊やバリ音楽の公演・イベントが数多く催されますし(そのいくつかは追ってお知らせします)、バリ島でも特別公演の企画などがあるようです。 そうしたなか、現地の知人から特別公演の情報が! なんでもプリアタン村芸能の偉大なる父、マンダラ翁とセンゴッグ女史にちなんだ記念イベントが開催されるとのこと。 私も最初にバリ舞踊を習ったのはマンダラ家のプリ・アグンででしたし、その後しばらくはプリ・カレランで習っていました。ま、それはともかく(笑)、直弟子達による当時の踊りなど、かなりレアな企画の公演もあり、とても興味深いイベントなんです……が、私はこの期間、バリに行けそうにありません。残念! 以下が情報です。興味のある方はぜひ! ちなみに詳細はバレルンステージのホームページをご覧ください。 -------------------------- MENGENANG SANG GURU 8月26日から1カ月間 「MENGENANG SANG GURU」と題して マンデラ翁 Anak Agung Gde Mandera(Gungkak Mandera:1905 - 1986) センゴッグ女史 Gusti Made Sengog(Niang Sengog:1890 - 1972) 上記プリアタンの芸能を興した両名の直弟子が企画したメモリアル・イベントが行われます。 主な内容は、写真展、本の出版、記念公演などです。 この期間中、グヌン・サリ、グヌン・ジャティ、グンタ・ブアナ・サリ、ティルタ・サリなどプリアタンで活躍する楽団が勢揃いします。 公演チケットのほうは既に販売開始しておりますので、座席がなくなる前のご購入をお勧めします。 より詳細は http://www.peliatan.com/balerung/ 内に記載しておりますのでご覧ください。 (バレルン・マンデラ・スリネルティヤ・ワディトラ) |
08月07日 2日間ありがとうございました! |
おかげさまをもちまして、第6回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「太陽のパルス」は、大盛況のもと、無事に閉幕となりました。お忙しいなか足をお運びくださいました皆さま、まことにありがとうございました! 心より感謝と御礼を申し上げます。 そして、すばらしい踊り&演奏を披露してくださった出演者の皆さま、運営から設営、ならびに当日の一切をやっていただいたボランティア・スタッフの皆さま、そしてそして、毎年この舞踊祭の場をご提供くださり、並々ならぬご理解とご協力をいただいている神明宮の宮司さま&職員の皆さま、本当にありがとうございました! 今年は2日目の後半が始まった直後に雨が降り出し、「もはやこれまでか……!」と思わず空を見上げましたが(苦笑)、運よく5分ほどの中断で再開することができました。きっと「最後までやりたい!」というみんなの思いが天に通じたんだと思います。 当日の様子につきましては、おいおいお伝えさせていただきますね。今は、「終わった直後の放心状態」(笑)なので、ほとんど頭が働いてないので(苦笑)。 なにはともあれ、今年も2日間で延べ3,000人ほどのご入場者がありました。神明宮の境内でご覧いただけるスペースからすると、ほぼマックスかもしれません。こんなに多くの皆さまのご期待をいただいている祭りです。今後さらに、運営面での拙い点は改善しながら、演目としてももっと精進して、皆さまに喜んでいただけるような楽しくステキなバリ舞踊祭を目指して、これからも発展していきたいと思います。どうぞ皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。 それではまた来年8月に、神明宮でお会いしましょう! ありがとうございました!! |
08月05日 初日終了&2日目は!? |
もう日付上では昨日のことになってしまいましたが、第6回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「太陽のパルス」第1日に、ホントに大勢のお客様にお越しいただき、まことにありがとうございました! ただ、神社境内の参道を舞台にしているため、見づらかったお客様も多かったと思います。申し訳ありませんでした。しかし奉納としての踊りであり祭りであることからすると、最低限の約束事もありますし、やはりその上に成り立っている祭りであることを、ご了承いただきたく思います。 本日のいろいろな出来事を振り返るのは後日の楽しみってことで(笑)、明日、というか今日、2日目です! 目を引くのは、珍しいガンブーやフル編成のゴン・クビャール生演奏ですが、すべての演目が「わざわざ見るに値する」すばらしいものばかりです。そして最後は、今年の祭りを締めくくる「ルジャン」という踊り。今回は特別バージョンです。 お越しいただいた皆さんもぜひ一緒に、踊りの列に加わってください。参道を皆さんで埋めつくし踊りつくすフィナーレで盛り上がりましょう! ではでは、今夕、神明宮でお待ちしています! |
08月03日 阿佐バリ2日目後半のこと |
東京は蒸し暑くなってまいりました。正直、過ごしやすい気候ではありませんが(苦笑)、空や雲が夏っぽくい〜感じになってきていて、なんだかワクワクします。 って、もう開幕は明日じゃないですかっ! 必要なものはそろっているか? やり残していることはないか? 連絡事項は? 搬入の準備は? などなど、個人的にはかなりテンパッてきました(爆)。ま、とにかくみんなで最善を尽くして、いい祭りを皆様にお見せできるよう、頑張ります! というわけで、阿佐バリ第2日8/5の後半1曲目は、なんと珍しい「ガンブー」が登場します! バリ島に16世紀頃から伝わるといわれる舞踊劇「ガンブー」。去年の阿佐バリ2日目にいらした方は、運よくご覧になれたかと思いますが、今もガンブーを伝承しているバトゥアン村の著名な踊り手イブ・セカールさんの飛び入りで、ガンブーのなかの1曲をお楽しみいただきくことができました。 そして今年、日本でこのガンブーを紹介・演奏し、10年以上にわたって活動してきているグループのご参加により、本来のガンブーの、ほんのさわりだけですが(苦笑)、上演していただくことがきまりました。 ガンブーはですね、とにかく長いんです(笑)。上演時間が4時間以上! なんてのが当たり前。そんなわけで今回は、出だしのチョンドン(女官頭)からカカン・カカン(女官)、そしてプトゥリ(姫)の踊りの部分をピックアップしてお届けします。 そして何と言ってもガンブーの最大の特徴は、その音楽。青銅のガムランと違い、1メートルもの竹笛を使って奏でられる音楽はとても優雅。その深く幻想的な響きは、きっと皆さんを魅了することでしょう。 続いて2曲目は、ブドゥルー村の「チョンドン・レゴン」です。 この曲は前日にも踊られた「レゴン・ラッサム」のなかから「チョンドン」の部分のみが踊られます。といっても前日のものはプリアタン村のスタイルで、こちらの踊りはブドゥルー村のスタイル。同じ踊りでも、村や時代によってずいぶん振りや印象が変わるものです。そのあたりの違いを見比べてみる……なんていうのはマニアックすぎますかね(笑)。 また、この「チョンドン」という名前でピンときた方もいらっしゃるでしょうが、前の曲の「ガンブー」にも「チョンドン」が出てきます。これはどちらもマジャパイト王朝時代にジャワで作られた「パンジ物語」が原本になっているため。踊りの見比べという意味では、この2つのチョンドンを比べてみるのもおもしろいでしょう。 ちなみに、ブドゥルー村では、現在レゴンを踊る後継者がいなくなりつつあるらしく、とても残念ですが、今回は当時の古きよき時代の独特な雰囲気をお楽しみください。 次も同じレゴンの曲で「レゴン・スマランダナ」。前日のレゴンラッサムと同じプリアタン村のスタイルです。今回は2日間でレゴンが4曲と、まさに「レゴン祭り」といったプログラムですが、そのどれもが違った見どころを持っています。 この「レゴン・スマランダナ」は「天界で暴れる怪物ニラルドゥラカを静めるために、山中で瞑想中のシバ神に助けを求めようと、愛の神スマラが山へ向かう」といった導入から始まる物語。2人の踊り手によって踊られるレゴンですが、途中からひとりがシバ神を表す「ランダ」に変身します。このランダの衣装とお面の怖さといったら! ぜひ実際にご覧になってみてくださいね。 ここから先は、お待ちかね、ガムラン・ゴン・クビャールのフル編成による生演奏をお送りします。 まず、演奏曲「バパン・スリシール」をお聴きいただき、続いて「タルナ・ジャヤ」という、いかにもクビャールらしい、弾けるようなスピード感満点の曲が登場。女性のソロによる踊りは「若き勇者」を表し、血気盛んな若者の様子が激しく力強く描写されています。踊り手の超絶技巧にも注目ですよ! そしてそして、とうとう最後の曲というわけで、踊られるのが「ルジャン・デワ」。 この踊りは、本来は寺院の祭礼のときに村の女性達によって踊られる奉納舞踊ですが、今回は特別に、私たちスタッフと出演者がほぼ総出で踊り、感謝と祈りを捧げつつフィナーレを飾る予定です。 このとき、皆さんもぜひ踊りの列に参加して一緒に踊ってください! バリ舞踊をやったことがない人でもマネが出きるほど、ゆったりとしていてとてもシンプルな振りの繰り返しです。だから大丈夫! 難しく考えずに盆踊り感覚(笑)で踊りに参加していただけたら、とってもうれしいです。あの神明宮の参道を、皆さんで埋めつくし、共に踊れたら、楽しいと思いません? ぜひぜひ皆さんご参加くださいますよう、重ねてお願いいたします。 というわけで、第6回阿佐ケ谷バリ舞踊祭はいよいよ明日開幕です! 乞うご期待! そして皆さんのお越しを、スタッフ・出演者一同、心よりお待ち申し上げております! |
07月28日 阿佐バリ2日目前半のこと |
東京の梅雨明けはまだのようですが、30度を超える日が続いている最近の様子からすると、来週には梅雨明けしそうですね。バリ島の舞踊や音楽ですから、ぜひ真夏の太陽とともに味わっていただきたいなと、思っております。 阿佐バリ第2日8/5の1曲目は、「ジャンゲール」という演目。 実は私は観たことがないんですが、青年男女が踊りながら歌う歌謡ショーだとか。ミゲル・コバルビアスの「バリ島」などの本によると、1930年前後にバリ島で爆発的に流行した、外来の要素も取り入れた斬新なスタイルの芸能だったようです。何と言っても「男子と女子が一緒に歌い踊る」というのは、当時としてはかなり刺激的だったでしょうねぇ(笑)。 今回披露していただくのは今年のPKB(バリ島で毎年行われている芸術祭)に参加したグループによるもので、この芸術祭のために創作された、バリ人と日本人とのコラボレーションによる新しいジャンゲール、その名も「ジャンゲール☆サクラ」です。残念ながら男性パートのバリ人は今回参加していないので(笑)、女性陣のみにアレンジし直したバージョンでお送りいたします。 2曲目は「バリス・トゥンガル」。 この演目はもうお馴染みですね。「勇壮な戦士の踊り」は、男性のバリ舞踊のなかでおそらく人気ナンバーワンでしょう。鎧のような、それでいてゴージャスな刺繍を施した衣装や、印象的な三角形の冠など、見た目のインパクトも充分で、まさにバリ舞踊の代名詞のひとつです。 この踊り手は、6回を数える阿佐バリのなかで、なんと5回! この「バリス」を踊っています。それだけ本人の得意演目ということでしょう。回を重ねるごとに進化&深化していく表現を、私はもちろん、毎年興味深くチェックしている目ざといお客様もいらっしゃるのでは? 3曲目は「レゴン・ジョボグ」です。 以前、プリアタンスタイルで同名の曲をご披露しましたが、今回はデンパサールのスタイル。 「レゴン」というと、チョンドン(女官)をまじえて3人で踊る「レゴン・ラッサム」が有名ですが、同じレゴンでもこの演目は、より成熟した踊り……と言ってもいいのかな? ちなみに「ジョボグ」とは猿のこと。物語後半では猿の兄弟の諍いが具体的に表れます。前半のいかにも「レゴン」といった繊細な踊りから、後半の葉っぱで叩きあい掴みあい蹴りあうようなアグレッシブな踊りに転換していく、そのダイナミズムの変化がまさに見もの。踊り手の表現力にご期待ください。 前半ラストを飾る4曲目は「トペン・ニッコー」。 何とも変わったタイトルの曲ですね。「ニッコー」ってどんな意味かと思ったら実は「日航」(笑)。なんでも、ホテルニッコーバリのオープニングセレモニーにあわせて作られた踊りであったため、タイトルも「ニッコー」になったとか(笑)。 とはいえ、踊りの内容は日本とはまったく関係がなく(笑)、バリの男たちの愉快で奇想天外(!)な様子を描いた仮面舞踊です。ただ、この仮面がとってもユニーク! でもこれは「見てのお楽しみ」ってことで、ぜひ当日、実際に見て驚いてくださいね!(笑) |
07月11日 阿佐バリ1日目後半のこと |
ブランクがあいてしまいました。すみません! 引き続き1日目後半の見どころをお伝えしたいと思います。 8/4初日の休憩あけ後半の1曲目は、「カニャカ・スラ」という演目。 通称「スリカンディ」と呼ばれるクレアシバル(新創作曲)の踊りで、芸術大学での作だとか(たぶんSTSIのころ?)。残念ながら私はこの踊りをバリで観たことがありません(苦笑)。とはいえ、今回、この曲を踊るメンバーが実行委員会スタッフの踊り手たちなので、本人たちの練習時の踊りやバリで踊られているビデオなどを見させていただきました。 ネタバレになりそうなのであえて多くは語りませんが(爆)、バリ舞踊の型の女性的な表現と男性的な表現をうまく使い分けて物語を紡いでいきます。そうしたバリ舞踊の持つ多彩な表現力をお楽しみいただければと思います。 2曲目は「レゴン・スプラバドゥタ」。 これは「マハーバーラタ」というヒンドゥー教の叙事詩から物語をとり、「レゴン」という定型の踊りをベースにするといった伝統的な形式を持っていますが、実際には近年に創作された踊りで、バリ舞踊のベーシックなスタイルの中に新しい要素を取り込んで作られている作品です。 古典的な土台の上に新しい表現を縦横に織りあわせたアンサンブルの妙を、ぜひご覧ください。 ちなみに、今回の阿佐ケ谷バリ舞踊祭での披露に合わせて、衣装もより意味深く、そして美しく! 新調されたとのこと。そうした点も併せてお楽しみいただければと思います。 3曲目は「ブアルー村のテレック-ジャウック」です。 この演目は一昨年にも上演され好評を博しました。今回は再演になりますが、悪の側のジャウックがひとり増量し(笑)、善なるテレックと4対4の対決です! でもテレック側には「大テレック」というか(笑)、大母様(このソロの踊りがすごくカッコイイですよ〜!)がついているので、実際には5対4。ジャウックあやうし!(笑) それでも、バリの世界観を表しているので、善と悪の戦いは最後まで勝ち負けが決まらず、どちらも大事ということで決着がつかないまま終わります。 この曲では私も踊らせていただいているので、実際にその場にいる感じからすると、「善悪」というよりは「見えるものと見えないもの」の狭間を行き来してるみたいで、踊っててとっても心持ちがぞわぞわします(笑)。 で、1日目最後は恒例の皆さんに参加していただく「ジョゲ・ブンブン」です。 毎年お馴染になったので、すでに踊る気構えでいらっしゃる方も多いかもしれませんね。皆さん、誘われたらぜひ、立ち上がって踊ってくださいませ。 今年はちょっと趣向を凝らして、「カエル(実は王子?)とお姫さまの恋話」を盛り込みながら、皆さんと一緒に踊って楽しみたいと思います。 皆さん、誘われたらぜひ、一緒に踊ってくださいね! よろしくお願いいたします! |
06月28日 阿佐バリ1日目前半のこと |
6月は、5日のナタラジライブ、そして23日の創作ガンブー公演「竹取物語」と充実した月でした。遅まきながら観にいらしていただいた皆様、ありがとうございました。なかでも「竹取物語」は仕込み期間からすると半年ぐらい「あ〜だこ〜だ」とやっていたので、しっかりカタチにできてお客様に楽しんでいただけたのはなによりだったと思います。 そんなこんなの日々を経て、気がつけばもう阿佐バリまで1カ月ぐらい。“(笑)”とかいってる場合じゃないですね(笑)。 というわけで、阿佐バリ情報第1弾、いかせていただきます。 8/4初日、オープニングは昨年同様リンディックの生演奏「ググンティンガン・キンタマーニ」で、ゆるゆるとバリの風というか、気配を感じながら、神明宮の境内が「ここはどこ?」っていう気持ちになって、これから始まる「バリ万華鏡」の受け入れ態勢を作っていただければと思います(笑)。 続いてお花まきの踊り。祭の始まりの合図でもあり、いらしていただいたお客様を祝福する踊りです。 今年は「プスパ・レスティ」(2曲目)で始まります。 本来は男女でアンサンブルをつくるのですが、今回は男子パートも女子でやることに。それでも、これまでのお花まきとは一味違ったダイナミックな構成でお楽しみいただけることと思います。 3曲目は「バリス・グデ」。 これまでも「バリス=戦士の踊り」はいろいろなカタチで阿佐バリで披露させていただいてきましたが、バリでの奉納舞踊としては、一番シンプルかつベーシックなのがこの「バリス・グデ」です。本来は男性が踊る踊りですが、今回はほぼ女性陣がメイン。しかし充分に雄々しいメンバーで(笑)この踊りを踊っていただけることになったのは、とてもありがたいことだと思います。 4曲目はイメージがガラッと変わって、可愛らしい踊りです。内容は「稲の精霊たちが田園の風に揺られて、遊んでいる」様子を表したもの。バリ舞踊らしい動きを取り入れながらも、思わず“ほっ”するような演目かもしれません。でも実は、そういう見やすい踊りほど、踊り手の高い技術の裏打ちがあってこそのものなのですけどね。 1日目前半ラストはお馴染みの「レゴン・ラッサム」。バリに行って踊りを観たことがある方は、記憶にある踊りだと思います。今回はウブドから近いプリアタン村のスタイルでロングバージョーンでおおくりします。個人的には一番馴染みのある踊りですが(笑)、バリでの定期公演などではカットされているパートもありで踊りますので、そのあたりもぜひぜひお楽しみくださいね! さてさて演目解説、これ以降は次の機会に! |
06月13日 第6回阿佐バリ インフォメーションアップ! |
まず前回、6月の公演情報として2つのお知らせをしました。5日のインド料理店ナラタジでの「スリヤ・チャンドラ バリ舞踊ライブ」はおかげさまで今回も満席の大盛況で、リラックスした雰囲気の中、おいしいカレーとともにバリ舞踊をお楽しみいただけたことと思います。観にいらしてくださったお客様、まことにありがとうございました。 もうひとつの6/23ガンブー公演「竹取物語」は、まさに稽古も準備も今が佳境! よい舞台をお見せできるよう出演者・スタッフとも、頑張っております。ちなみにチケットですが、前売券は完売したそうです。当日券もあるのですが、少数とのことなので……う〜ん、もし席がなかったらごめんなさい! というわけで阿佐バリですが(笑)、インフォメーション・ページに今年の開催内容をアップしました! ホント、今年も濃い内容ですね(爆)。両日に渡り「レゴン」と呼ばれる、バリ舞踊の「華」といえる踊りが集まったのも今年の特徴。しかしそのバリエーションは豊富です。 インフォメーションには、演目名だけでなく出演者も明記させていただきました。順番にひとりずつ数えていくと計128人!+ほか(笑)!! もちろん複数の演目に出ている人もいるので(笑)総出演者数ではありませんが、延べでこれだけの人が神明宮の参道で、踊ったり演奏したりするわけです。 毎年毎年お客様が増えているのは当然うれしいことですが、出演者として参加してくれる人が増えてきたことも、実行委員長としてはとってもうれしいです。もちろん、スタッフとして祭りの屋台骨を支えてくださる人も根づいてきました。これもすごくうれしい! 今さらながらに、「人」と「場」があっての阿佐バリだと実感している次第です。 さてさて肝心の演目の詳細紹介です……が、すみません! 次回からお伝えします(苦笑)。お楽しみに! |
05月29日 阿佐バリ前に…… |
前回の「戦場」で今年の阿佐バリ演目をアップしましたが、正直、あれだけでわかる人は、かなりバリ舞踊に精通していらっしゃる方かと(笑)。全曲の解説と見どころは追ってこの「戦場」でお伝えしますので、要チェックしてくださいね! その前に今回は、6月の公演情報です(笑)。 ひとつは、毎年お世話になっている富沢香寿美さんのグループ「スリヤ・チャンドラ」のライブが6月5日に行われます。場所はインド料理ナタラジ荻窪店。お隣りの荻窪なので(笑)毎年阿佐バリの告知もさせてもらってますが(笑)、本格カレーを食べながら、リラックスした雰囲気でバリ舞踊を楽しんでいただける、ステキなライブです。 ----------------------------- スリヤ・チャンドラ バリ舞踊ライブ ■日時:2007年6月5日(火)19:30〜20:10 ■場所:インド料理ナタラジ荻窪店(JR&東京メトロ丸ノ内線荻窪駅南口徒歩2分) 東京都杉並区荻窪5-30-6 福村産業ビルB1F ホームページ http://www.nataraj.co.jp/ ■料金:ノーチャージ(お食事とともにお気軽にお楽しみください) (なお、ご予約順にお席が決まりますので、よいお席を希望される方はお早めのご予約をお勧めいたします。ご予約電話番号03-3398-5108) ■演目 1.パニャンブラマ/プスピタ・サリ(今井志子、岡恵里香、山崎直子) 2.トペン・クラス/松重貢一郎 3.レゴン・クプクプタルム/富沢香寿美、上田浩子 もうひとつ、なかなかバリでも観られない「ガンブー」をベースにした、日本のバリ芸能演奏家&舞踊家が集結してのオリジナル公演が6/23にあります。これはマジ要チェックですよ! すでに残席少ということですので、早めの予約をお勧めいたします。 ----------------------------- チャンドラ・ギータ創作ガンブー公演「竹取物語」〜竹の音、竹の光〜 バリ島古典舞踊劇「ガンブー」×日本物語の祖「竹取物語」 ■日時:2007年6月23日(土)18:30開演(開場18:00) ■場所:めぐろパーシモンホール 小ホール(全席自由) 東京都目黒区八雲1-1-1 ■料金:前売2,500円 当日2,800円 ■お問合せ・チケット予約 E-MAIL:candra_gita@yahoo.co.jp FAX:03-3262-7250 TEL:080-3426-5753(夜間・休日のみ) ■構成・作曲:塚原美樹 構成・演出:芳野未央 林宏子 技術指導:Nyoman Sudarsana 舞踊/かぐや姫:林宏子 帝:芳野未央 翁:大西淳 媼:細金久美 女官頭:中嶌直美 女官:東裕子 塚原環 安嶋圭子 日向未央 阿部の右大臣:松重貢一郎 月の遣い:猪野尾洋美 小原妙子 ナビィ 深崎彩恵子 高久かおり 宮沢巳起代 帝の従者:前田紀子 阿部の右大臣の従者:山岸天平 帝の兵士:松重貢一郎 山岸天平 荒内琴江 演奏/Nyoman Sudarsana 堀川弥生 根岸久美子 渡辺泰子 塚原尚 伊藤祐里子 大久保牧子 田中沙織 I Putu Gede Setiawan 塚原美樹 伏木香織 野村純子 安谷絵里 祝亜紀 足立真里子 |
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05月23日 今年の阿佐バリ演目決定! |
この「戦場」、ずいぶんとご無沙汰しておりましたが、復活を機にまたちょこちょこと書き出そうと思います(笑)。 さてさてお知らせが遅くなりましたが、今年の第6回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「太陽のパルス」は、例年通り8月第1週の土日に阿佐ケ谷神明宮境内で開催。今年は8月4日(土)5日(日)の2日間です。そして今年の演目もようやく出揃い、以下のように決定しました! 8月4日(土)17時開演 1リンディック演奏「ググンディンガン・キンタマーニ」 2プスパ・レスティ 3バリス・グデ 4チリナヤ 5プリアタン村のレゴン・ラッサム (休憩) 6カニャカ・スラ 7レゴン・スプラバドゥタ 8ブアルー村のテレック-ジャウック 9ジョゲ・ブンブン 8月5日(日)17時開演 1ジャンゲール2007 2バリス・トゥンガル 3レゴン・ジョボグ 4トペン・ニッコー (休憩) 5ガンブー「チョンドン〜プトリ」 6ブドゥルー村のチョンドン・レゴン 7プリアタン村のレゴン・スマランダナ 8タルナ・ジャヤ 9ルジャン・デワ 出演者の詳細などは、「インフォメーション」ページにアップしますので、もうしばらくお待ちください。今年もこれまで同様に見どころ楽しみどころ満載で、どちらの日でも、どこから見ても、きっとご満足いただけることと思います。というわけで、今年の見どころ紹介なども小出しに(笑)この戦場でお知らせしていこうと思います。よろしくお願いします。 阿佐ケ谷神明宮の杜は今年の熱いですよ〜! 乞うご期待ください!! |
2007年01月26日 アップが早いぞ! |
1月も終わり間近になって、今さらご挨拶をするのも気がひけますが、みなさま、どうぞ今年も阿佐ケ谷バリ舞踊祭をよろしくお願いいたします。 ここまで遅れたのだから、ご挨拶はいっそ節分まで待ってからあらためて、とも思っていたんですが(や、ただの言い逃れです・苦笑)、思わぬ朗報! 機は今ここにあり(笑)で、タイミングに乗じて戦場も更新することにしました。 というのも、阿佐バリのビジュアル担当&ホームページ作成者他いろいろ=tottokoさんが、全身全霊を投げ打って(決まり文句ですみません! でもね、そんなオーラが来てたですよ。瞬間風速で・笑)、この時期に前回(第5回「反射する道」)を振り返るページをアップしてくれたんです! これまでその年の祭りの直前になってから前年のページをアップしていた(私の原稿等の仕事が遅いからなんですが・苦笑)ことから考えると、すっごい早い展開です! こんな冬の時期に、去年の写真などをまとめて見ながらそのときの空気を反芻していると、目の前にあるストーブの熱さえもバリや阿佐バリに直でアクセスできる気がして(言いすぎ?・苦笑)、ちょっと盛り上がってる私(笑)。 そんなわけで早くも今年の第6回阿佐ケ谷バリ舞踊祭、やる気満々で鼻息荒く(爆)フル回転です。今年もステキな場が神明宮に現れるよう頑張りますのでお楽しみに! でもその前に、ちょっと去年の興奮に戻ってみましょうね。演目紹介やそれぞれの演目の写真はもちろん、当日の様子やアンケートなども、ぜひご覧くださいませ。 |
10月16日 ナタラジライブ |
神明宮の例大祭以降、バリ舞踊はすっかりお休みモード(笑)になってしまっていますが、これからしばらくは仕込みの時期。冬にはバリに行く予定でいますし、自分の踊りをあらためて見直しながら、この時期だからできることをじっくりやっていこうと思っています。 というわけで、私としてはひょっとすると今年最後の踊り納めになるかもしれない(?)公演のご案内です。 今年6月にもご一緒させていただいた富澤香寿美さん率いる「スリヤ・チャンドラ」によるライブが10月24日にあります。場所はインド料理ナタラジ銀座店。6月は荻窪店だったんですが、今回は銀座に進出(笑)! 本格カレーを食べながら、リラックスした雰囲気でバリ舞踊を楽しんでいただける、ステキなライブです。「バリ舞踊が観たい!」という方、「カレーが食べたい!」という方、ぜひお越しくださいませ。 ----------------------------- スリヤ・チャンドラ バリ舞踊ライブ ■日時:2006年10月24日(火)19:30〜 ■場所:インド料理ナタラジ銀座店(東京メトロ銀座駅A2出口徒歩1分) 東京都中央区銀座6-9-4 銀座小坂ビル9Fフロア ホームページ http://www.nataraj.co.jp/ ■料金:チャージ1,000円(ディナー料金別途) (なお、ご予約順にお席が決まりますので、よいお席を希望される方はお早めのご予約をお勧めいたします。ご予約電話番号03-5537-1515) ■演目 1.スカール・ジャガット/スカール・プティ(塚本さやか、片岡国子) 2.ジャウック・ロンゴール/松重貢一郎 3.レゴン・クプクプ・タルム/富澤香寿美、上田浩子 |
09月20日 雨の中を |
先の16・17日、阿佐ケ谷バリ舞踊祭を開催させていただいている阿佐ケ谷神明宮の例大祭が執り行われました。16日の宵宮祭(式典)は残念ながら参列できない予定でしたが、その日の用事が思いのほか早くすんだためあわてて神明宮に駆けつけると、拝殿にはお歴々の皆さんが集まっての式典の真っ最中。ちょうど御開帳も拝見することができ、外からひっそりと参拝させていただきましたが、思わぬタイミングのよさにちょっともうけた気分(爆)でしたね(笑)。 で、翌17日は神楽殿にて実行委員会のメンバーを中心にバリ舞踊を奉納させていただきました。 この日、午後の神輿の宮入りまでは何とか我慢していた天気も、夕方になる前から雨模様に。メイクや着付けの準備をしながら、「今年も雨かあ……」とちょいとブルーに(苦笑)。毎年(?)話題にしてますが神明宮の例大祭は雨祭りで、ホント、よく雨が降るようです。一昨年も土砂降り、去年は満月が見えるほどの澄みきった夜でしたが、実は当初予定していた日程では、集中豪雨で杉並区(の一部)が水に沈んだ日だったんです。で、今年もご多分にもれず台風の影響もあってか、かなりの雨でした。 まあ、境内参道で踊る阿佐バリと違い、屋根のある神楽殿で踊るわけですから我々はいいんですが、せっかく観に来ていただいた皆さまは傘を差してのご観覧で、さぞかししんどかったであろうと……。観にいらした皆さま、雨の中、最後まで本当にありがとうございました。 踊りの内容については、全体をビデオで見る限り、いい意味でリラックスしていて流れもよかったように思いましたが、私は久々のバリスで、もう中盤から息切れ(爆)。体力のなさを思い知った次第です(苦笑)。でも、ま、それはそれ。今後の課題とするとして、それでも阿佐バリのときとはまったく違う表情や空気の中で踊れる例大祭は、「阿佐ケ谷のこの場所」という土地のエネルギー、そして場を形成する人々のさまざまな思いをよりはっきりと実感しました。それはおそらく、阿佐バリの根が深く広く伸びれば伸びるほど、切実に絡み合ってくるものなのでしょう。そんなこともひそかに考えながら、気がつけば打ち上げで泥酔(爆)。いやはや……。 |
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08月31日 9/16・17 阿佐ケ谷神明宮例大祭 |
阿佐バリが終わると出演者の多くの方は「これで今年の夏が終わった……」と思うとか。それだけ多くの時間と労力をかけて準備してきてくださったがゆえの実感なのでしょう。本当にありがたいかぎりです。ところが私の実感は「これで今年は終わった……」(爆)。ま、もちろんそれは言い過ぎですが(笑)、気持ち的にはね。とくに事後処理も一段落した今頃が一番そんなふうに感じるのかもしれません。 しかし、忘れてはならない大事な締めが9月にあります。9月16・17日は神明宮の例大祭。8月にはまだ工事中だった神明殿も、この祭りでお披露目となることでしょう。お神輿が街を練り歩き、境内ではお神楽・お囃子、そして所狭しと並んだ色とりどりの屋台。そうした祭りならではの晴れやかに騒めく賑わいでワクワクしっぱなしの2日間。もちろん式典は厳粛に執り行われます。はい。 そんなステキな雰囲気の中、僭越ながら私たちも神楽殿でバリ舞踊を奉納させていただきます。 9月17日(日)18:00〜19:00 阿佐ケ谷神明宮神楽殿にて 雨天決行 予定演目は、 1.ガボール(花まきの踊り):松田由紀子、若林めぐみ 2.バリス・トゥンガル(戦士の踊り):松重貢一郎 3.レゴン・バパン(宮廷舞踊):尾崎元子、深崎彩恵子 4.ウィラユダ(若き剣士の踊り):小原妙子、内藤愛 5.チェンドラワシ(極楽鳥の踊り):狩野南、安谷絵里 6.トペン・トゥア(老人の仮面の踊り):大久保哲 バリ舞踊も覗きがてら(笑)、神明宮のお祭りを楽しんでいただければ幸いです。皆さん、ぜひ例大祭にいらしてくださいね! |
08月17日 富岡八幡宮と江の島 |
今年の阿佐ケ谷バリ舞踊祭が終わって約10日。ようやく制作の残務もほぼ片付いた感じですが、これから当日のビデオや写真などを整理して、このホームページでもお見せできるようにしていこうと思っています。乞うご期待くださいませ。 ところで先日15日には、富岡八幡宮例大祭において恒例の深川バロン倶楽部によるガムラン演奏とバリ舞踊の奉納があり、観に行って参りました。今年もまたお天気が微妙で、小雨降る中での奉納となりましたが、参道を舞台に素晴らしい演奏と踊りを見せてくれました。今回のメインは「スンダとウパスンダの物語」と題した舞踊劇。ジャウックの兄弟の瞑想から始まり、猿や天女、聖鳥ガルーダが入り乱れる中、最後は聖獣バロンと魔女ランダに変身して終わりなき戦いを繰り広げるというお話です。踊りも演奏も、闇にそびえる富岡八幡宮の拝殿の様子と相まって物狂おしくも妖しい空気を醸し出し、深い興奮を与えていただいたように思います。 私たちも阿佐ケ谷神明宮でバリ舞踊祭を開催させていただいていますが、一口に「神社」と言っても、その場を形作っている空気は様々。もちろん「ハレ」のときと「ケ」のときとでは印象は違うでしょうが、私個人の印象では、富岡八幡宮というのは、荒ぶる神、渦巻くエネルギーといった、とても雄々しく激しいイメージがあります。拝殿も高みに向かい、複雑に絡みあった曲線の形状と赤のアクセントが、何やら「渡来」のものを思わせます。そしてそうした強い力には「畏れ多い」という感情を呼びますし、同時に「お鎮まりください」と祈るような気持ちも自然にわいてきます。一方、阿佐ケ谷神明宮は「ハレ」の場であっても、その芯にはとても静謐、清涼なもの、そして優しく柔らかい空気を感じます。拝殿も自然に溶け込むようにたたずみ、むしろ木々に囲まれた豊かなエネルギーが私たちを守ってくださっているように感じます。 というわけで(ってどういうわけ?・爆)20日(日)には、今度は江の島でバリ舞踊のイベントがあります。江の島といえば弁財天(弁天様)をお祀りする江島神社があり、弁財天といえば芸能・音楽・美の神様。インドの神様でいえば「サラスワティ」ですね。水と縁の深い神様ですが、そうした場で行われるバリ舞踊はどのような空気を作り出すのでしょうか。ちなみにこのイベント、踊りやリンディックの生演奏はもちろん、バリ風ミニエステ、バリ雑貨販売、アジアン料理屋台やバリ民族衣装の着付け体験などもあって、一日中バリを感じられる楽しいイベントです。そして目玉演目は「ゲンジェ」。ケチャとは違うんですが、沖縄の「もあしび」的な(わかる人にしかわからなくてすみません!)バリ島のヴォイス・パフォーマンス。これをメンバー全員日本在住のバリ人というグループ「バロン・ゲンジェ」が本場のパフォーマンスを披露します。詳細は以下の通り。お天気がよければ「江の島でバリ!」をぜひ楽しんでみてください。 「江の島バリSUNSET」 2006年8月20日(日)13:00〜19:30 雨天中止 江の島展望灯台サムエル・コッキング苑内 入場料200円(コッキング苑入苑料) 13:00 会場オープン 14:30 第1部「ガムランの調べに合わせて」 1.トゥドゥン・アグン 2.ジャラック・プティ 3.トペン・トゥア 4.レゴン・ラッサム 踊り:バスンダリ プルマタサリ Br.TA 16:00「ブレガンジュール」 演奏:バロン・ゲンジェ 16:30 第2部「リンディックの生演奏にのせて」 1.パニャンブラマ 2.ゴパラ 3.ヌラヤン 4.マルガパティ 5.チェンドラワシ 演奏:ダルマ・カンティ 踊り:バスンダリ プルマタサリ 他 18:30 第3部「バリ・スピリッツに魅かれて」 1.ブレガンジュール 2.ヴォイス・パフォーマンス「ゲンジェ」 演奏:バロン・ゲンジェ |
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08月07日 2日間ありがとうございました! |
おかげさまをもちまして、第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「反射する道」は大盛況のもと、無事に終演いたしました。お忙しいなか足をお運びくださいました皆さま、まことにありがとうございました! 心より感謝と御礼を申し上げます。 そして、すばらしい踊り&演奏を披露してくださった出演者の皆さま、運営から設営、ならびに当日の一切をやっていただいたスタッフの皆さま(出演者兼もいますが・笑)、ボランティアとして、いろいろな面でご協力をしていただいた皆さま、そしてそして、毎年この舞踊祭の場をご提供くださり、並々ならぬご理解とご協力をいただいている神明宮の宮司さま&職員の皆さま、本当にありがとうございました! 今年は5周年記念祭ということで、かなり気合いを入れて準備してまいりましたし、プログラムもものすごく充実したものであったと自負しております。そして、それが皆さんの力のおかげで形となって、神明宮の境内に特別な時間・空間をつくりあげることができました。それもこれも、この祭りに関わるすべての者が、自分のできる最大限のことを惜しみなく発揮してくださった賜物だと感謝しております。そのエネルギー、そしてエネルギー同士が絡み合って渦を巻くように高まっていたさまは、まさに参道に反射した光、幻かと見紛うほどのきらめきをもって、私たちを別世界に連れていってくれたような気がします。 今回、2日間で延べ3,000人超(目算ですが・笑)の入場者があり、もちろんこれまでで最高ですが、しかし、これで満足ということはありません。運営面では、皆さまにご迷惑をおかけしたりお叱りを受けたことがいくつかありますし、企画でもまだまだやりたいイメージがいっぱいあります。私たちの拙い点は改善しつつもっともっと精進して、皆さんに喜んでいただけるような楽しくステキなバリ舞踊祭を目指して、これからもさらに発展していきたいと思います。 また来年8月に、神明宮でお会いしましょう! ありがとうございました! |
08月06日 初日終了&2日目の見どころ |
もう日付上では昨日のことになってしまいましたが、第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「反射する道」初日に私たちの予想を上回る、ホントに大勢の皆さまにお越しいただき、まことにありがとうございました。例年以上のにぎわいにスタッフもビックリでしたが、「阿佐谷七夕祭り」もすごいにぎわいでしたね。ここ5年間、阿佐バリのために神明宮にこもっていたので(苦笑)、実は久しく七夕祭りをちゃんと見てなかったんですが、今日、じゃなくて昨日(笑)、わけあってパールセンターを通ったところ、身動きが取れないぐらいの人の出に、「さすがは阿佐谷の七夕祭り!」とうれしくなりました。 そんな昨日は、日中の暑さはバリ以上?(爆)というほどの真夏日和でしたが、阿佐バリ開演中の舞台上からも踊り手の熱気を感じていただけたことと思います。皆さん、団扇が離せないようでしたし(笑)。 さて、初日の詳細は後日の戦場に譲るとして、本日も阿佐ケ谷バリ舞踊祭は開催されますよ。ガムランの生演奏をはじめ、見どころは盛りだくさん! どの演目を見ても、きっと楽しんでいただけることと思います。 そんな中で、さらに突然決まったビッグ・サプライズが! 現在来日中のバリ人舞踊家ニ・ワヤン・セカリアニさん、通称イブ・セカールさんが、この阿佐ケ谷バリ舞踊祭に飛び入りで1曲踊っていただけることになりました! セカリアニさんといえば、バリ古典舞踊劇「ガンブー」を伝承しているバトゥアン村のトップダンサー。日本でも大変に有名な舞踊家です。ちょうどスケジュールがあったこともありますが、これもセカリアニさんをはじめ、招聘元、ご協力の皆さまのご好意で実現したこと。あらためて御礼申しあげます。この機会に、ぜひ本場バリ島の古典舞踊劇ガンブーの一端をお楽しみいただけたらと思います。 というわけで、今日も阿佐ケ谷・神明宮でバリ芸能の多彩な魅力をお楽しみください! 皆さまのお越しを心よりお持ち申し上げております!! |
08月05日 第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭初日! |
第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「反射する道」、いよいよ本日開幕です! 天気は上々の予報。真夏の太陽がこの祭りを祝福してくれることでしょう。 今年は5周年祭です。これまでこの祭りに関わってくださった多くの方、そして多くのお客様の皆さまに支えられて、何とかここまできました。もちろん常に順風満帆とは言えませんでしたし、今年も予想外のアクシデントがいくつもありました。でも、今回もこうして開催にこぎ着けることができたこと、それだけでもすごいことだなあと(笑)、つくづく思います。や、ホント、ただただ皆さまに感謝いたします。 で、肝心の中身は、それはそれはすごいですよ(笑)! 詳細は前回、前々回に書きましたが、とにかく、これまでの集大成といった演目から、念願叶って阿佐バリで初めてお披露目できるガムラン生演奏まで、一時たりとも目が離せない魅力いっぱいの演目がめじろ押しです。どうぞたっぷりと、心ゆくまでお楽しみくださいませ。 それでは皆さま、後ほど17時に神明宮でお会いしましょう! 皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております! |
08月03日 5周年祭の見どころ 2日目 |
前回の続き、2日目の見どころをご紹介します。 1曲目は「トゥドゥン・アグン」。クレアシ(新しい)歓迎の曲で、一応花まき踊りに分類(?)されていますが、花は最後に申しわけ程度(笑)にまく、といった感じです(苦笑)。むしろこの曲の見どころは、傘を使ったダイナミックな踊りと斬新で美しい衣装にあるのではないでしょうか。実際、男踊りと女踊りを上手に組み合わせた振付けで目が離せません。オープニングからアクセル全開でお楽しみいただけるかと思います。 2曲目は、「レゴン・クラトン・ラッサム」の予定でしたが、出演者の都合により演目が変更になりました。この演目を楽しみにしていた皆さま、ごめんなさい。慎んでお詫び申し上げます。その代わりとして決まったのが「キジャン・クンチャナ」、黄金の鹿の踊りです。2匹の鹿が飛び回って遊んだりケンカをしたりと、とても愛らしい曲。これを小学生のお嬢ちゃん2人が精一杯踊ります。皆さんもぜひ応援してあげてくださいね! 3曲目は「バリス・バジェラ」。ここで雰囲気は一変し、バリ島のオダラン(お祭り)の空気を感じていただきたいと思います。これはバリの踊りの中でも「タリ・ワリ」と呼ばれる神聖な儀式のための踊りです。隊列を組んで戦う様子を模しながらも、神への供物となってその場の魔を祓う、といった意味深い踊りです。 続く4曲目「テレック・ジャウック」も基本的には「チャロナラン」という悪魔祓いの儀式の中の踊りです。テレックは「聖」、ジャウックは「邪」の象徴といわれていますが、その戦いに決着はつきません。これもバリ島の宗教観・世界観を表したもの。そんな一面も感じていただければ幸いです。 ここで一気に日本に戻って参りましょう。5曲目は長年バリ音楽を学んできた塚崎美樹さんのオリジナル曲にやはり日本人の踊り手・東裕子さんが振付けをして創った「タリ・金魚(金魚の踊り)」。バリガムランやバリ舞踊の基本を踏まえた上で、日本ならではの記憶を織り込んだ、とてもノスタルジックな香り豊かな踊りです。金魚というモチーフに合わせて、今回、お客様にもご参加いただき、みんなでしゃぼん玉を吹いて、金魚たちを応援していただきたいと思います。会場で、お子さんをはじめ前列に座られている方(約50人)には、その場でしゃぼん玉セットをお配りしますので、ご協力よろしくお願いいたします! 休憩をはさんで、後半戦はいよいよ生ガムランが登場! 阿佐バリ5年目にしてようやく実現した生ゴン・クビャール(フルセット!)です。一昨年・昨年と創作バラガンジュールを披露していただいた櫻田素子さん率いるメンバーが、今回もグループを超えて集まっていただきました。4曲通して、たっぷりガムランの魅力をお楽しみください。 というわけで6曲目は日本在住のバリ人音楽家イ・プトゥ・グデ・スティアワン氏オリジナルのガムラン曲「ガドガド」。この曲は今年1月の「バリ新世紀」という公演で初演された曲ですが、この阿佐バリで再演していただくことができました。多彩な旋律の組み合わせによる表情の変化をお楽しみください。 7曲目は「クビャール・ドゥドゥック」。クビャール舞踊ならではの「煌めき、弾け、閃光する」魅力が満載の踊りです。座った状態で踊るという至難の演目ですが、日本バリ舞踊界の第一人者・猪野尾洋美さんがその超絶技巧を披露してくださいます。 8曲目は「サティオ・バラスタ」。これもクレアシ曲ですが、とっても激しく、勇ましく、ドラマティックな演目で、今年の阿佐バリのラストを飾るにふさわしい曲だと思います。展開が素早く、次々とシーンが変わりますが、息もつかせぬほどのダイナミックな踊りに皆さん、きっと釘付けになることと思います。始まる前に深呼吸、しておいてくださいね(笑)。 で、オーラスは毎度恒例の「ジョゲ・ブンブン」。今回はせっかくゴン・クビャールの生演奏なので、ジョゲもゴン・クビャール・バージョンで! アルファー波、出まくりのガムランに乗って、皆さん一緒に踊って盛り上がりましょう! お楽しみに!! |
07月29日 5周年祭の見どころ 1日目 |
毎年同じことを言っていてイヤになってしまいますが(苦笑)、もう本番一週間前です。準備は、まぁその、やっていればいつかは終わる(苦笑)……というか、終わらせなければいけないので(泣)、それはもう千手観音のような手さばきで、当日合わせで(笑)頑張っております。 この5周年祭、ひとつの節目と意図して企画していた部分もありますが、さらにそれを軽々と超えて(笑)、結果的に予想以上のすごいメンバー&演目が集まりました。そこで、今年の見どころを私なりにご紹介させていただきたいと思います。 今年は竹のガムラン「リンディック」の演奏から始まります。いきなり踊りに入らずに、まずはバリの風を感じでいただけるような爽やかな演奏で、皆さんをゆらゆらと、でも気がつけば、一気に赤道を越えてバリ島までお連れしようという趣向。美しい竹ガムランの音色をゆったりとした気持ちでお楽しみください。 2曲目は、この祭りの開催を神様にお伝え・お祈りし、そしてお越しいただいた皆さまを歓迎・祝福する花まきの踊り「パニャンブラマ」です。毎年、いろいろな趣向でオープニングのお花まきをしていますが、今年はぐっとオーソドックスに「歓迎」の意味を込めて、時空をまたいで美しく舞っていただけることと思います。 3曲目の「クビャール・レゴン」は珍しい演目のひとつ。バリ舞踊の有名曲で、女性が男性の振りで踊る「タルナ・ジャヤ」の原型といわれている曲です。なので、勇壮な姿はもちろんですが、それに加えて、女性舞踊のレゴンや男性舞踊のバリス、ジャウックといった要素も組み込まれているので、場面によって変わる多彩な表情がお楽しみいただけるかと思います。 4曲目は「バリス・トゥンガル」。阿佐バリでは、踊り手ともどもお馴染みの定番演目であり、この踊りを楽しみにしているファンの多い曲でもあります。さて、今年はどんな踊りを見せてもらえるのでしょうか。 5曲目は、みんなで盛り上がろう演目(笑)の「ウィラ・ルバノ」。一昨年の第3回阿佐バリで披露していただいた踊りですが、当時のメンバーが勢ぞろいし、さらにパワーアップしてこの5周年祭を盛り上げてくれます。一緒になって掛け声をかけて楽しんでいただければ、きっと楽しみも倍増しますよ! と、ここまでが第1部。休憩をはさんで、後半戦に突入です。 6曲目は踊り手オリジナルの企画。関連のある2つの曲をつないで、同様の曲・構成の中で男踊りと女踊りの違い・特徴を表現しようという試みです。同じような展開の曲なのに、男女(の役割)が変わるだけで物語性が生まれるのもおもしろいなと、私は思いました。はい(笑)。 7曲目は「ユダパティ」。これは女性が踊る男型の踊りです。通常は複数の踊り手によって踊られますが、今回はソロの踊りとしてご覧いただきます。そのぶん、踊り手がガムランの音に瞬時に反応していく、多彩な表現がお楽しみいただけることと思います。 トリをつとめる8曲目は「レゴン・クントゥール」。「白鷺のレゴン」と呼ばれる、レゴンの中では比較的新しい曲になりますが、5人でレゴンを踊るという構成のおもしろさや、優雅な白鷺をイメージした振りが見どころ。衣装もとっても美しいです。 最後は「ジョゲ・ブンブン」。リンディックの演奏のあわせて、踊り手が皆さんをお誘いしますので、恥ずかしがらずに、みんなで踊って祭りを楽しみましょう! というわけで、これだけでも盛りだくさん加減(笑)がおわかりいただけるかと思います! 長くなったので2日目の見どころは次回! |
07月05日 「反射する道」 |
すでに「インフォメーション」でご覧いただいている通り、今年の阿佐バリ5周年祭の演目・出演者がすべて出揃いました。この戦場でのコメントが遅くなって申し訳ありませんです。今年の演目&出演者をインフォメーションページで上下左右、ずずいと眺めてみますと、さすが5周年記念祭! 「おお〜っ」と言葉にならないどよめきが(笑)聞こえてくるようです。ていうか、私はひそかにどよめいてます(笑)。そのぐらい楽しみいっぱいな演目なので、個々については追って私なりの見どころなどを書かせていただこうと思いますが、今回はまずタイトルの話。これ、今のうちに書いとかないと、スルーされちゃいそうなので(誰に? 爆)。 さてさて、毎年苦悶(苦笑)の阿佐バリ・タイトルですが、去年は「彼方のこだま」。本人としては、ちょっと内省的なタイトルだったので「どうかな?」と思っていたんですが、予想以上に皆さんにしっかりと受け止めていただけて、とても嬉しかったです。 で今年、やっぱり「5周年記念祭!」ですから、ここはストレートに、元気に楽しくノリでいこう! と思っとりました。「レッツ祭り! ビバ踊り!」とか(爆)。さすがにこれは自分で却下しましたが(笑)、何かこうエネルギーが放射されてキラキラしてるイメージがあって、これは何だろうとつらつら考えていたら、それはいつの間にか光る道となって像を結んだんですね。そのときひらめいたのは「コンポステラ(星の原っぱ)」。これは私の大好きなバンドの名前で、そのリーダーだった篠田昌巳さんはすでに他界(1992年に34歳の若さで!)されているのですが、路上の音楽家だった彼の音楽は今だに力強い光彩を放っていて、聴くたびに深く響いてきます。ちなみに「コンポステラ」というのは、「サンチャゴ・デ・コムポステラ」というスペインの巡礼地からきているそうで、伝説によると、この地に埋葬された聖者ヤコブの墓のありかを、羊飼いのために星の光が射し示した場所なのだそうです。 そうした光は今回のイメージに近いものでしたが、でも「コンポステラ」では一般的に意味不明でしょうし(苦笑)、何かこうピンポイントじゃなくて光る道全体を言い表わしたいなと思いつつ、コンポステラの曲名の中で見つけたのが今回のタイトルの「反射する道」なんです。 道はもちろん神明宮の参道。そこで、繰り広げられる一部始終のエネルギーは光のカケラとなって放射して、そのカケラはその場にいるすべての人の網膜に反射して、それらが呼応しあって大きな光の道になる、ってそんな感じ。「反射する」というと鏡面のイメージから、全体として映り込んだビジュアルが思い浮かびますが、ワタシ的には「受けて放っている」反射する主体(それはあなた!)と、そうした個々のキャッチボールが集合して道になっていくことに、より興味があります。そんなわけで、私としては今回はかなり「わさわさ」したアクティブな思い入れも込めて、タイトルを決めさせていただきました。さて、皆さまのご感想はいかに!? とまあ以上なんですが、ちょっと後日談(というか余談?)を。 タイトルが決まって一週間ほどした5/20のこと。翌日に江の島で屋外イベントの予定があり、でも天気予報が微妙だったので、前日に近くの天祖神社にお参りにいきました。数日不順な天候が続いていましたが、その日はなぜかピーカン! 久しぶりの強い日差しに夏を思わせるような日でした。拝殿に向かいお参りをしてふと顔を上げると、あまりの日差しの強さから拝殿のガラス戸にリアルに景色が反射して拝殿内と二重写しになり、拝殿の奥へと続くもうひとつの参道が現われたのです! こちら側の世界とあちら側の世界がガラス戸を境に地続きになって、思わずあちら側に引き込まれそうになりましたが(苦笑)、これには「うひゃ〜ぁ、これも反射する道だ!」と思わずうなりましたね。 さらに余談になりますが、この神社もやはり太陽の軌道を知らしめてくれる貴重な場所で、一見、ホントにこじんまりとした地元の氏神様といった様相ですが、東西に伸びる参道は、木々に遮られながらも常に光の帯で照らし出されています。特に秋のある時期の夕暮れには、西日が真っすぐに境内に射し込み、紅葉した木々を染めて境内全体が金色(こんじき)に輝くという、それはそれは神々しい瞬間があり、これを偶然目の当たりにしたときには、さすがに身体が震えましたね。しかし、数年前に秋の西日の照射角度内に新しく家が建ってしまったらしく、金色に輝く境内を見られなくなってしまったのが本当に残念です。 ……ずいぶんと本題から外れてしまいましたが(苦笑)、「反射する道」としての第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭、そんな見方も含めてお楽しみに! 皆さま、よろしくお願い申し上げます! (↓今回のチラシの原画です) |
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06月12日 公演告知その4 「スリヤ・チャンドラ ナタラジライブ」 |
ここ3年ほどご一緒させていただいている、富澤香寿美さんのグループ「スリヤ・チャンドラ」のライブが6月27日に行われます。場所はインド料理店ナタラジ荻窪店。お隣りの荻窪なので(笑)阿佐バリの告知も、会場でちゃかりやっちゃう予定ですが(笑)、本格カレーを食べながらリラックスした雰囲気でバリ舞踊を楽しんでいただける、ステキなライブです。 今回の目玉演目のひとつ「チャンドラ・ムトゥ」は、8月5日(土)の阿佐バリで踊られる「イ・ニョマン・カレールの追憶」の中の1曲。阿佐バリでは「パンジ・スミラン」という曲を組み合わせたアレンジ・バージョンですが、こちらではオリジナルを全曲ご堪能いただけます。今回観て、さらに阿佐バリで見比べてみる、なんていうのも楽しいですね! ----------------------------- スリヤ・チャンドラ バリ舞踊ライブ ■日時:2006年6月27日(火)第1部19:30〜20:00 第2部20:30〜21:00 ■場所:インド料理ナタラジ荻窪店(JR&東京メトロ丸ノ内線荻窪駅南口徒歩2分) 東京都杉並区荻窪5-30-6 福村産業ビルB1F ホームページ http://www.nataraj.co.jp/ ■料金:ノーチャージ(お食事とともにお気軽にお楽しみください) (なお、ご予約順にお席が決まりますので、よいお席を希望される方はお早めのご予約をお勧めいたします。ご予約電話番号03-3398-5108) ■演目 第1部(19:30〜) 1.スカールジャガット/プスピタ・サリ(今井志子、岡恵里香、萩原香織、原口悦子) 2.チャンドラ・ムトゥ/富澤香寿美、松村綾子 3.バリス・トゥンガル/松重貢一郎 第2部(20:30〜) 1.トペン・トゥア/松重貢一郎 2.レゴン・クンティール/富澤香寿美、上田浩子 |
05月10日 公演告知その3 「代沢わいわい祭」 &「江の島フラワーフェスタ」 |
5月に行われるバリ舞踊公演の告知です。 サラスワティ満月公演の翌日14日に、代沢わいわい祭の一環として「はるらんまんバリ舞踊公演」が行われるとの情報をいただきました。 はるらんまんバリ舞踊公演 in 代沢わいわい祭 ■日時:2006年5月14日(日) 12:00〜 正面玄関にて路上パフォーマンス 13:40〜 1F大広間にて本公演 ■場所:世田谷区立代沢地区会館 (京王井ノ頭線・小田急線下北沢駅南口下車徒歩7分) ■入場無料! ■演目 [路上パフォーマンス] 1.歓迎のお花まきの踊り 2.子どもたちの創作カエルダンス 3.儀式を滞りなく行なうための仮面舞踊 4.さあ♪楽しく踊りましょう [大広間本公演] 1.神様をお迎えするためのお清めとお祈りの踊り 2.森の王者の踊り 3.黄金の鹿の踊り 4.子どもたちの創作カエルダンス 5.農作業をする男女の恋の駆け引きの踊り 6.王様の仮面舞踊 子どもたちの創作カエルダンスをはじめ、とてもカエル指数が高い祭とか!?(爆) 会場内では、バリ舞踊だけでなくフリマやチャリティーバザー、サークルの展示発表、模擬店も行われているとのこと。下北沢の庶民派のお祭りでお楽しみください! ------------------- もうひとつ、ただ今、江の島サムエル・コッキング苑で開催中の「江の島フラワーフェスタ(5/28まで)」の特別イベントとして、21日にバリ舞踊ライブが行われます。 江の島フラワーフェスタ バリ舞踊ライブ ■日時:2006年5月21日(日) 開演15:00〜16:00(雨天中止) ■場所:江の島サムエル・コッキング苑内展望灯台前広場 (小田急線片瀬江ノ島駅下車徒歩20分、江ノ電江ノ島駅下車徒歩25分) ■サムエル・コッキング入園料おとな200円 こども100円 ■演目 1.トゥドゥン・アグン 2.トペン・トゥア 3.パニャンブラマ 4.オレッグ・タムリリンガン 5.スカール・ジャガット 6.クリンチ ■出演:バスンダリ 展望台前の広場がステージなので、咲き誇るたくさんの花々と江の島の海をバックに、バリ舞踊をお楽しみいただけますよ。お天気がよければ心地よさも最高でしょう! |
04月30日 5周年記念!阿佐ケ谷バリ舞踊祭開催決定!! |
さてさて公表が遅くなりましたが、今年の第5回阿佐ケ谷バリ舞踊祭の開催が決定いたしました。例年通り8月第1週の土日に阿佐ケ谷神明宮境内での開催です。今年は8月5日(土)6日(日)の2日間! 今年は節目となる5周年記念ですので、皆さま、ぜひこの日には阿佐ケ谷神明宮にお越しください。そしてめいっぱいパリの音楽と踊りをお楽しみいただけたらと思います。よろしくお願い申し上げます! 詳細につきましては、追って「インフォメーション」のコーナーでまとめて告知させていただきますが、今年もまたすっごい演目が出揃ってきましたので、まずは皆さんにご一報を! ということで、ここにご報告いたします。ただ、一部最終決定ではない演目もありますので、一応「予定」ということでご了承のほどを。 8月5日(土) 1ティンクリック演奏 2パニャンブラマ(他の花撒き曲に変更もあり) 3クビャール・レゴン 4バリス・トゥンガル 5ウィラ・ルバノ (休憩) 6「イ・ニョマン・カレールを偲んで チャンドラ・ムトゥ〜パンジ・スミラン」 7ユダパティ 8レゴン・クントゥール 9ジョゲ・ブンブン 8月6日(日) 1トゥドゥン・アグン 2レゴン・ラッサム 3バリス・バジェロ 4テレック 5タリ・金魚 (休憩) 6ガドガド(タブ) 7クビャール・ドゥドゥック 8サティオ・バラスタ 9ジョゲ・ブンブン とまあ、ざっと以上のような演目が出揃ったわけです。どの曲を誰が踊るのかはまだナイショ(爆)……ってもったいぶらせてるわけじゃないんですが、「インフォメーション」をお待ちくださいませ。 さすがに5周年記念だからか、皆、演目にも趣向を凝らしてきています。現地バリでもなかなかお目にかかれない演目をやるというのは、すでに阿佐バリの伝統(?)になりつつありますね(笑)。ほかにも企画モノあり創作モノありで、ホントにいつも思いますが、これだけの場を作らせていただけるのは実行委員長冥利に尽きます! で、もうひとつ今年最大のニュースは、阿佐バリに生ゴン・クビャールが登場すること! これまでもバラガンジュールやティンクリック演奏などで生の音を聴いていただいてきましたが、「これぞカムラン!」と皆さんが期待しているガムラン・ゴン・クビャールの演奏を、ついに今年、フルセットで聴いていただける運びとなりました。 6日(日)の休憩後の4曲はすべて生演奏! 阿佐ケ谷神明宮の杜にガムランが響き渡ります! 乞うご期待ください! |
04月29日 「花鳥風月」と「Gambuh」 |
4/22,23と続けざまにバリ舞踊を踊る機会があり、先月末の「春宵ガムランショウ」と合わせて"春の踊り完結"(笑)。個人的には"ひと回り"した感じです。 ちょっとだけ感想を。 4/22「花鳥風月」は、なんといっても1000坪(!)の庭がバック(といっても舞台はそのほんの一角)なので、踊りもこの自然とつながることからスタート。なんせチラシのキャッチコピーが「寧の庭は、バリの森へと通じている。或る春の日に、森から風が運んできたものは、」でしたからね。 おそらくそんな中からわき上がってきた踊りは、春の花や木々の息吹とともにたくましい生命力を喚起させるものだったに相違ありません。「花鳥風月」のタイトル通り、自然の大きなサイクルの中での生命と心のありようをプログラムに組み、皆で意図して目指した"世界づくり"は、あの寧の庭の中での出来事としてリアリティを持ったのだと思います。 個人的には、「チャンドラワシ」と「キジャン」のコミュニケーションの対比が興味深かったのと、ジャウックが去った後の「ルジャン」の前進に、"人が祈り行動することで数々の災いから復興してきた"力強さを感じたのが印象に残っています。 母屋(?)での打ち上げでは畳の上でリラックスしすぎ、いつまででもいられそうでヤバかったです(笑)。主催のあやこさんはじめ、寧のご主人、そして皆さま、ありがとうざいました! 4/23「Gambuh発表会」もとても盛況で、正直、もすこしいい「場」でやりたかったなというのが本音(苦笑)。それはまた次回のお楽しみということで、でも時間をかけて作り上げただけのことはあったように思いますし、今後の発展形にも期待です。当日、足をお運びいただいた皆さま、ありがとうございました! このガンブー発表会、大人数だった印象があるんですが、実際には「新春ガムランショウ」のときのほうが人は多かったのに何でそんなふうに思ったのかな〜と思い起こしてみると、みんなひとかたまりになって同じ場所にいたからでしょうね(笑)。 会場のレクリエーションホールと楽屋の集会室以外、基本的に居場所はなかったわけですが、今回は楽屋にいる時間が、私としては長かったですね(笑)。 楽屋というのは、踊り手にとっては踊る自分に成る変身の場でもあり、また気を集めていくコンセントレーションの場でもある大事な場所なわけで、踊り手の皆さんはそれぞれ自分なりの楽屋での過ごし方、というか気持ちの持っていき方みたいなのがあるように思うんですが、実は私はどうもそれがニガテで(爆)。どんな公演でもたいていはあまり楽屋にいません。阿佐バリでもそうですが、ホントにギリギリになって、ちゃっちゃっとメイクして、ちゃっちゃっと着替えて、すぐに踊るっていうのが普通になってます(笑)。 でも今回、楽屋でじっくり皆さんを見ていたら(そんな中でも自分はいつも通り直前まで準備しない・爆)、なんだか、楽屋の中に流れる濃密な"これから踊ろうとする気配の集合体"といったある種の儀式に、目まいがして(笑)。きっとそんな空気に影響されたかもしれませんね、今回は(笑)。 で、なんで自分はいつも楽屋にいないのかというと、演劇をやっていたときから常にスタッフ兼任だったからではないかと。役者や踊り手である以前に、劇作家であり演出家であり、時には音響スタッフであったわけで、「小屋に入ったら楽屋にいるより舞台にいる」のが当たり前(笑)。実際、舞台上でやる仕事が客入れギリギリまであるので、現実問題としても楽屋にいることはできなかったんです(苦笑)。 でも今回のように踊り手として参加させていただいているときは素直に楽屋にいればいいんですけど、どうしてもそれができなくて……(苦笑)。私はできるかぎり舞台(または舞台となる場所)の空間にいたいんですね。そのほうが落ち着くし、イメージがわくんです。 でも今回、いつもよりは楽屋にいたことで、なんか「出演者のエネルギーがとぐろを巻くような感じ(笑)」がわかりました。それは自分の踊りに欠けている何かとつながっているのかもしれないな、とも……? |
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04月06日 Gambuh(ガンブー)発表会 |
桜の花に誘われて(笑)、バリ芸能関係の公演やイベントもにわかに活気づいてまいりました。今回は、日本ではもちろんのこと、バリ島でも観る機会の少ないGambuh(ガンブー)の発表会のお知らせです。 日本のガムラン・ガンブー・グループ「Candra Gita」が、ガンブーを今も踊り継いでいるバトゥアン村出身のバリ舞踊家Nyoman Sudarsana氏の監修のもとに練習を重ね、今回、その一部を皆さまに披露することとあいなりました。 ガンブーは、バリ芸能の中では「古典」と言っていいでしょう。ジャワの英雄パンジ王子の物語を題材にした宮廷舞踊劇で、現在踊られているバリ舞踊のおおもとがここにあるとも言われています。そのためセリフはカウィ語(古代ジャワ語)。それを従者などがバリ語に翻訳しながら物語を進めるという展開ですが、どっちにしろ、私たちには何を言ってるのかはわかりませんけど(笑)。でも言葉はわからなくても、踊り手の動きを見ているだけでなんとなくわかりますし、充分に楽しめます。 旋律を奏でるメイン楽器は「ガンブー・スリン」と呼ばれるとても長い竹笛(1メートル近くあるでしょうか)。これがまた、とっても深く、味わいがあって、空気に溶けていきそうになるぐらい気持ちのよい音色を奏でるんですよ。 ガンブーは、演じる台本にもよりますが、2時間以上は当たり前(笑)。でも今回は4つのシーンを抜粋して上演されますので、初めて観る方でも飽きずに楽しめる、見どころを凝縮した構成になっています。出演は監修のNyoman Sudarsana氏をはじめ、阿佐バリでもお馴染の方々が踊ります。そのうえ入場無料ですので、皆さんお気軽に、そしてたっぷりと、ガンブーの魅力に触れてみてくださいね。よろしくお願いいたします! ------------------- Candra Gita Gambuh発表会 ■日時:2006年4月23日(日) 開場 16:30 開演 17:00 ■場所:住吉町社会教育館レクリエーションホール (都営新宿線曙橋駅より徒歩5分 東京都新宿区住吉町13-3) ■入場無料! ■演目 1.Hilangnya Diah Nrangke-sari(チョンドン〜カカン・カカン〜プトリ) 2.Demang Tumenggung(ドゥマン・トゥムングン) 3.Kadian-Kadian(カディアン・カディアン) 4.Panji(パンジ) 監修:Nyoman Sudarsana |
03月29日 公演告知その2 5/13「黄金の森・月の宴」 |
公演告知第2弾。珍しく続けてアップしてます(笑)。こちらは満月の夜をテーマにバリ舞踊を楽しんでいただこうという趣向の公演です。 そういえば、去年の神明宮での例大祭はまさに満月の夜でございました。以前も書きましたが(2005年10月31日ご参照のこと)、満月パワーは不思議な浸透力をもって、身体や意識を刺激してくれるようです。さてさて、今回はいかような展開になりますことやら(笑)。 この公演は昼夜2回にわかれていて、盛りだくさんの内容です。昼か夜、どちらかだけというのももちろんOK。演目をチェックしながら、じっくりご検討くださいね。でも、どちらの回も見どころ満載なので、両方観たくなってしまうというのが人情でしょうか(笑)。となるとお客様も体力勝負!?(爆) というわけで、皆さまよろしくお願いいたします。 ------------------- 黄金の森・月の宴 Saraswati Vol.4 バリ舞踊満月公演 ■日時:2006年5月13日(土) 昼の部:黄金の森 開場 14:00 開演 14:30 夜の部:月の宴 開場 18:00 開演 18:30 ■場所:荻窪・東京ミュージアム 杉並区荻窪5-30-6 福村荻窪ビル2階 ■料金 昼・夜公演のいずれか 前売2,000円 当日2,300円 昼夜2公演共通チケット 前売3,500円 当日4,000円 ■演目 昼の部◎黄金の森 1.プスバ・メカール/狩野南、高比良志乃、若林めぐみ 2.キジャン・クンチャナ/尾崎元子、東裕子 3.ゴパラ/小原妙子、林田圭緯子、前田紀子 4.マルガパティ/田村裕美 5.ジャウック・マニス/大西淳 6.レゴン・ジョボッグ/小泉ちづこ、細金久美 7.ジョゲ・ブンブン/演奏:ダルマ・カンティ 舞踊:飯本留奈、三浦智江 夜の部◎月の宴 1.プスバ・メカール/狩野南、高比良志乃、若林めぐみ 2.タルナ・ジャヤ/細金久美 3.レゴン・クントゥール/小原妙子、深石弘実 4.ヌラヤン/小泉ちづこ、中嶌直美 5.トペン・トゥア/松重貢一郎 6.ウィラ・ルバノ/大西淳、田村裕美、林田圭緯子、細金久美 7.ジョゲ・ブンブン/演奏:ダルマ・カンティ 舞踊:飯本留奈、三浦智江 ■チケットのお申込み サラスワティ(細金久美):TEL090-6037-8650/FAX047-378-5247 E-mail saraswati_bali@hotmail.com (各回100席となりますので、お早めにお申込みください。なお、前売りチケットにつきましては、こちらでも若干枚数、取扱いしておりますので、ご希望の方はpanorama@t3.rim.or.jpまでご連絡ください) |
03月28日 公演告知その1 4/22「花鳥風月」 |
3/26浅草アサヒアートスクエアで行われた「春宵ガムランショウ」にお越しいただきました皆さま、まことにありがとうございました。ウ○コビルの呼称で有名な(笑)、いかにも80年代サイバーなトンガリを今に残す(爆)空間でのライブでしたが、リーダー櫻田さんの人柄とメンバーのノリのよさからか、ダイナミックなゴン・クビャールの魅力と弾けた踊りで圧倒しながらも、どこか和やかでリラックスした、とても良い心持ちのライブでありました。 私は、まったくの付け焼き刃(笑)で参加したGopalaでしたが、こんなふうに楽しく踊るのもありなんだなあ、と新たなバリ舞の魅力を発見した次第です。ただ、あまりにもみんなから「ゴパラがチョチョ(似合ってる)」って言われてしまい、ちょっと複雑な気分の私(爆)。 さて、そんな感慨に浸る間もなく(笑)、4月に行われるイベントの告知です。 蔓編み作家の石黒綾子さんをはじめとするメンバーで毎年開催している作品展示会で、今年も特別イベントとしてバリの踊りを観ていただく企画が実現しました。 場所は埼玉・大宮からさらにニューシャトルに乗って行く伊奈町にあるアートギャラリー「寧」です。あまりアクセスのいい場所ではありませんが(苦笑)、春の花々が咲き乱れる美しい庭を舞台に、春の美しさ&はかなくも生命力のある息吹きなどを存分にお楽しみいただきながら、踊りをご覧いただくロケーションです。そのうえ、コーヒー&ケーキ付き!(爆) 春の午睡に紛れ込んだ花鳥風月の舞といった趣向の、虚実たゆたうひとときにお遊びくださいませ。 ----------------------------- はる はるばる展。 特別イベント バリ舞踊「花鳥風月」 ■日時:2006年4月22日(土)開場15:00 開演15:30 ■場所:アートギャラリー&カフェ 寧 埼玉県伊奈町大針635-4 TEL048-723-7371 ギャラリー寧のホームページ http://nei.main.jp/ ■料金:前売1,800円 当日2,000円(コーヒーとケーキ付き!) (前売・予約はこちらでも受け付けます。ご希望の方はpanorama@t3.rim.or.jpまでご連絡ください) ■出演 松重貢一郎、尾崎元子、安谷絵里、東裕子、深崎彩恵子、狩野南、小原眞巳、伊藤真貴子 ■演目 1.パニャンブラマ 2.チャンドラワシ 3.キジャン 4.ジャウック・マニス 5.ルジャン ■作品展 はる はるばる展。 2006年4月21日(金)〜 4月29日(土) 蔓:石黒綾子、織:田村八穂子、陶:高橋昌子 石黒綾子さんのホームページ http://www.geocities.jp/manas_918/ayatop.html |
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03月23日 3/26春宵ガムランショウ |
ちょっと掲示板が厄介なことになってしまったので(苦笑)、しばらくの間お休みすることにしました。皆さまにはご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承ください。掲示板は頃合いを見て復活しますので、そのときはまた、よろしくお願いいたします。 さてさて直前情報なんですが、阿佐ケ谷バリ舞踊祭でも創作バラガンジュールでお馴染みの櫻田素子さんが中心になって企画された、ガムラン・ゴン・クビャールの生演奏と踊りによるライブが、3月26日(日)浅草のアサヒアートスクエアで行われます。 中身はかなり濃いですよ(笑)。ガムラン音楽とバリ舞踊の魅力と迫力を「これでもか!」というぐらいガンガンにきてますから(爆)。バリ芸能好きの人はもちろん、初めてガムランやバリ舞踊に触れるという人にも、きっと満足して楽しんでもらえるような一夜になると思います! ちなみに、口コミ特典の情報も教えちゃいますね(笑)。各国の民族衣装でいらした方には、コピバリ(バリコーヒー)を1杯無料でサービスしてくれるとのこと。ただし、「全身バッチリ正装の方のみ〜」だそうです(笑)。会場に着替え場所はないとのことですが、ここはひとつ、クバヤ&サロン、またはその他の民族衣装で電車に乗って、アサヒアートスクエアを目指しましょう! というわけで、以下、ライブの詳細です。チケット予約は前日まで大丈夫だそうです。 ----------------------------- 春宵ガムランショウ LOVE &PEACE 春の宵、めくるめく異界への扉を開けると・・・ 2006年3月26日(日) 17:15 OPEN/18:00 START ■会場:アサヒアートスクエア(浅草) ■TICKET:前売¥2,000/当日¥2,300 チケット申込みは ticket_onmoto@yahoo.co.jp まで ■出演 ◇ガムラングループ "Terang Bulan (トゥラン・ブラン)"/櫻田素子、プトゥ・グデ・スティアワン、渡辺泰子、根岸久美子、大平美樹、錦織照子、塩川博義、塚崎美樹、野村純子、田中沙織、伊藤裕里子、大久保牧子、川村亘平、吉川博康 ◇横浜ガムランの会/久保田京子、佐藤拓郎、田仲文、竹野ゆかり、新留美哉子、平山麻実、藤縄真里子、村上祥子、若林康明、若田部香 ◇歌/ニョマン・スダルマ ◇バリ舞踊/猪野尾洋美、ニョマン・スダルサナ、山室祥子、林宏子、芳野未央、大久保哲、三浦ちえ、保坂和也、日向未央、安谷絵里、根津聖羅、クトゥッ・スワルダナ、松重貢一郎 ◇モダンダンス/北岡恵里香 ■演目: ・ペンデット(Pendet) ・トペン・アルサ・ウィジャヤ(Topeng Arsa Wijaya) ・タブ・ラウタン・マス(Tabuh Lautan Mas) ・サトヤ・ブラスタ(Satya Barasta) ・トゥルナ・ジャヤ(Teruna Jaya) ・ゴパラ(Gopala) ※他に創作モダンダンスもあります |
2006年01月12日 西表島の酔っぱらいの神様? |
新しい年を迎えました。「戦場」は後回しにしているうちにはや松の内も過ぎ、今さらごあいさつをするのも間抜けですが、今年もよろしくお願いいたします(苦笑)。なんていいわけをしながら、実は去年から引っ張ってるネタが2つほどあって、もっと今さらですが(爆)少しずつ書きましょうね。 そのうちのひとつ、今回は去年10月に行った西表島の話の続きです。それは嘘のようなホントの話(笑)。たとえば、村上春樹氏の『東京奇譚集』「偶然の旅人」のエピソードのような……。 ……その日、私と連れは石垣島から西表島に船で渡り、今回の旅のメインイベント(!)「カンビレーの滝」を目指す予定になっていました。ところがその日は朝からあいにくの空模様。明け方から雨が降ったりやんだりのくり返しです。 注)ここで、話を進める前に西表島、そしてカンビレーの滝に行かれたことのない方のために、イメージを喚起するための参考資料を(けっこう大事・笑)。 ●資料その1=カンビレーの滝の「カンビレー」とは、八重山の言葉で「神々の座る場所」という意味で、西表島のなかでも第一級の聖地とされている場所である。 ●資料その2=カンビレーの滝に行くには、ジャングルから流れる浦内川を約8キロ、船でさかのぼっていく。そして船着き場からさらに上流へ2キロ、山道を徒歩でトレッキングする。 さてここで問題です。このような苛酷な道行き、及び現場に、悪天候の中をおして出かけるのはありなんでしょうか?(爆) や、もちろん、私らだって考えなしに行動したりはしません。天気図と予報、そして実際の空の具合を確かめた結果、「GO!」ということで石垣港に出かけたのです。 雨雲が少し遠のいた空模様のなか船に乗り込み、一路西表島へ。ところが航行中落ち着いていた空が、西表島の船浦港に着くやいなやスコールのような大雨! そのあまりにすごい雨に我を失ってしまったことが、その後の不思議を呼び寄せてしまったのかもしれません(笑)。 ……まず、スコールをさけて屋根のある港の待ちあい場のような場所に、真っ先に駆け込んでしまったことが敗因でした。本来なら船を出している観光会社がサービスで運行しているベモのような(笑)バスに乗るべきだったのに、それを見つけるより先に避難してしまったんですね。なぜ余裕がなかったのか……私が傘を置いてきてしまったからです(泣)。出かける直前までバッグに入れていたのに、「トレッキングに傘は不用。降らばもろとも!」と突然の心変わり。連れの制止も聞かず、放り出してしまったんですね(←バカです・爆)。 そのうえ、「こんな土砂降りでは滝まで行けない!」と思って動揺し、一瞬フリーズしてしまったんでしょう。世界にフタをするような雨の轟音が待ちあい場のまわりに壁を作り、そのスコールのなかを船から降りる人、船に乗り込む人(どちらもたいした人数ではありません。10〜20人ぐらい)があたふたと行き交うのを、雨のカーテン越しにほんの4、5分、現実のものとは思えないぐらい遠くに、ただ眺めていたのです。 ところが、この大雨はあっけなく止んでしまいました。そして港に朝の明るさが戻ってきたとき、まるでミステリィ小説のように、港には私ら以外、誰もいなくなっていたのでした(や、ホント!)。 ……さて困りました。雨が止んでくれたのはありがたいのですが、私らにはカンビレーの滝に続く浦内川までの足がありません。一瞬にして廃虚! といっていいほど、人の気配のなくなった港を見回して途方に暮れましたが、無人の観光案内所(オンシーズンは営業しているんでしょうか?)にあるトイレに行って気を落ち着かせて、ある希望のもとにとりあえず歩き出したのです。そのココロは、「この港(船浦港)は小さなほうだから、せめてもう少し大きなほう(上原港)まで行けば、何かしらの交通手段があるかもしれないし、なんとかなるだろう」(苦苦笑)。 ……道は一本道。迷う道ではなのですが港からの道を歩いている人など誰もいませんし、住居もマレで地元の人も見当たりません。 ところがそんなでも観光客の強み。目にするものみな珍しいので、おかれている状況を度外視すれば(爆)能天気に楽しかったりします。ま、これを「ツライ」と思うととことんダウナーになってしまうので(苦笑)、あえて楽しいことを探していたのかもしれませんが。 さて、道沿いのちょっとひらけた場所に出たとき、突然斜め後ろから羽音とともに私らを横切った大きな鳥影に驚かされました。そしてその鳥は電柱にすっくと立ち、高みから、そのカラダからすると小さな顔をこちらに向けたのです。 なかばやけくそになっていた私は、連れに「ほら、カンムリワシが見てる」と冗談をひとつ。ところがどっこい! これが正真正銘、カンムリワシだったんです! このカンムリワシは、島に来た闖入者を値踏みするように目を動かしたあと、何も言わずに(あたりまえ・笑)彼方へ去っていきました。 ……その後、歩くこと10数分。上原港が見えてきました。確かに見た感じは船浦港よりは大きかったんですが、残念ながら何もないのは船浦港と変わりません(泣)。ただ、西表島西部の玄関口としての自覚があるのでしょうか。港に向かう道(T字路)のところに大きな看板(島内地図)がありました。 正直、この「何もない」というリアリティを、皆さんがどこまで共有していただけるかというのは疑問です。たとえば、「港」といえば交通の要所。人が行き来するところには商業が栄えるものじゃないんですかねえ、普通。ところが店もなければ人もいない。それも、普通にイメージする「田舎」とは比べ物にならないぐらい、想像を超えた「何もなさ」なんです。 なんて、いまでこそ冷静に語ってますが(笑)、そのときの失望感といったら! とりあえず西表島には着いたものの、このままではカンビレーの滝まで行くことは不可能。浦内川をさかのぼる船を出している観光会社に連絡をとりましたが「自力で来い」とのこと。そこで手段は3つ。レンタカー、バス、タクシーです。一番リーズナブルなバスは時刻表によると1時間以上来ません。レンタカーはただボート乗り場に行くだけの利用だと考えると金銭的にリスキー。ま、タクシーを呼ぶのが妥当でしょう。 ところがここでもうひとつ問題が。浦内川をさかのぼる船は出港時間が決まっていて、次は約20分後。それを逃すともう午前の船はなく、午後までかなり待たなければなりません。さらにカンビレーの滝まで行って戻ってくる約3時間の所要時間を考えると、今度は石垣島へ帰る船の時間も心配になります。しかし、これからタクシーを呼んで、この広い島のどこから来るともわからないタクシーを待って、20分後に出る船に乗れるとは、とても思えません。 ……かなりガックリきましたね。なんせ、今回のメインイベントでしたから。おのれの準備不足と目算の甘さを呪い、悪天候をおしてきたのがいけなかったのか、と、どうにもできない天気のことさえ反省材料にし(笑)、「今回は呼ばれてなかったのかなあ……」と肩を落としながらため息ひとつ。そんな私らにさらに追い討ちをかけるように再び雨まで降り出す始末。 とりあえず、港入り口の大看板のところまで戻ってタクシーを呼ぼうと、足取り重く歩き出したそのとき、交通量のまったくない道路を1台のタクシーがやってくるではありませんか! 走りましたね、私ら(笑)。これまでの話から想像はつくかと思いますが、西表島のこの状況で流しのタクシーをつかまえることができるなんてのは、かなり謙虚に見積もっても「奇跡」です(爆)。道路の路肩に並んで立った私らは、大きく手を振り上げ……ようとしたときに、タクシーの後部座席に人が乗っているのが見えました。 ……「ああっ! 奇跡は起こらず! 神は我を見放したか!」と、立ち尽くす私の頭の中は大仰な言葉ばかりが駆け巡ります(笑)。でも、「そんな虫のいい話なんてあるわけない」とも頭の半分では思ってます(これ、実はほんの数秒のこと)。 ところが、ところがですよ! 人を乗せたこのタクシーが、あろうことか、私らの目の前で止まったんです。 ……私らは道路を渡ってタクシーに駆け寄りました。そのときタクシーのドアが開いて中から出てきたのは、酔っぱらいのおじいさん(爆)。「(私らを見て)なに、あんたら、乗るの?(運転手に)こりゃ儲けたね」といったあと、私らの背後に消えていきました。見ると道路脇の大看板の奥には、そのあたりで唯一(?)の「デンサー食堂」という店があったんです。とはいえ、まだ朝の10時過ぎぐらいですよ。店、やってませんよ。それなのにじいさんは「さけ〜」といいながら、店に入っていきました(爆)。 ……車のなかで運転手さんに聞いたところ、そのじいさんは大原(上原港からすると島のほぼ反対側の港町)から、そこで朝まで飲んでいて乗ってきたそうで、まだ開いてないデンサー食堂の前で降ろせといったとか。でも、ちょっと考えてみてください。このじいさん、行動がヘンですよね。上原に住んでいる(推定)じいさんが、ま、なにか用事があって大原に行き、そこでなにがしかの縁があって、朝まで飲んだんだとしましょう。それで酔っぱらってしまったんで、タクシーに乗って家に帰ってきた……これならわかります。でも、ここで降りたのは、デンサー食堂でさらに酒を飲むため……てのはどうなの? タクシーのメーターものぞき見てしまいましたが(笑)、5,000円はらくに超えてました。そこまでしてわざわざこの食堂に来る意味があるのか? ただのアル中なのか? これが小説なら、謎解きは「このじいさんはデンサー食堂の主人だった」というのもありかもしれませんが(笑)、事実はわかりません。とにかく、運転手さんはあきれてました。 でも私らにはわかったんです。「この酔っぱらいのじいさんは神様だ」って。 突然の雨で翻弄し、カンムリワシに偵察までさせといて(笑)、そのうえとことん落ち込ませておいて、さていったいなにを試していたんでしょうね(笑)。 ……というわけで、カンビレーの滝に行きました。タクシーが船の乗り場に着いたのは船が出る5分前。ドラマじゃないので意外と余裕です(爆)。でもこの船に間に合ったことは、何かの力が働いた偶然の奇跡でしょう。そしてこの不思議は、何かの説明をつけてしまうよりも、ただこのまま不思議な出来事として記憶しておきたいと思います。 ……蛇足ですが、断続的に降っていた雨は、浦内川の船着き場を船で出てカンビレーの滝まで山道を歩き、そして戻り、再び船着き場に帰ってくるまで、降ることはありませんでした。船を降り、最初に降り立った船浦港に向かうバスを待つあいだに、また雨は降ってきたのですけれども。 ……蛇足をもうひとつ。カンビレーの滝は、それはそれは神々しい場所でした。本当にこの場所に来ることができてよかったと思いました。水は遠くからやってきて、でも一瞬にして流れ去ってしまう。まさに「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」です。でもそうした無常観だけでなく、この滝の段差を椅子として座っている神が常に「現在」を祝福しています。そんなエネルギーが今の私らを後押ししてくれているような気がしました。 靴を脱ぎ、裸足になって流れる水に足を浸したあと、来た道を帰ろうとする私らに、オレンジの羽の蝶とブルーの羽の蝶が、私らの肩といい腕といい、まとわりついて飛び回っていました。 |
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