Report4: 後楽園ゆうえんちのアトラクション解析

(99/07/20)

but_007.gif (971 バイト)はじめに

 「すべてがFになる」「冷たい密室と博士たち」等、数々の人気作品を生みだした某国立N大学建築学科助教授・森博嗣先生がその昔「ジェットコースタ同好会」なるものを結成していたことが、明らかになった(1999/06/13 名大祭講演会「すべてがミステリィになる」より)。活動の様子としては、「夜を徹して車を走らせ朝一番に富士急ハイランドのジェットコースタに乗りに行っていた。」「一人ずつジェットコースタに乗り、残りのメンバーが下からきちんと両手を挙げて楽しんでいるか審査していた。」等が分かっている。また、後楽園ゆうえんちのスカイフラワーも体験されている。

 しかし、森先生が同好会を結成された時期は、少なくとも10年以上前であることは、ほぼ間違いなく、現在のジェットコースタ事情は、はっきりと把握されていない。そこで、前述の事情を明らかにすべく、手始めに、「後楽園ゆうえんち」の現状調査を行った。

but_007.gif (971 バイト)アトラクション分析

後楽園ゆうえんちのHPで紹介されている絶叫系に属するアトラクション(8個)とスカイフラワーの分析を行った。

リニアゲイル

 3次元的なUの字をしたレールに座席がつり下げられた状態になっているアトラクション。猛スピードでレールの頂上まで挙げられ、体が仰向けになって空に対面したり、逆に地面と向き合って仰向けになったような感じになる。上昇から一転して降下に転じたときの浮遊感がたまらない。

タワーハッカー

 80mの高さから一気に落とされるアトラクション。頂上にあげられたとき、東京の町並みが一望できる。夜になると夜景が綺麗。落とされるタイミングが絶妙でその瞬間に体験できる恐怖感は、一瞬ではあるが他のアトラクションでは、体験できないだろう。

2WAYジェットコースタ

 後楽園にある唯一の正当はジェットコースタ。特にこれといった特徴はないが、前向き座席と後ろ向き座席の2つが選べる。後ろ向きは人気があまりなく、すぐに乗れる。走行中、両手をあげる練習としては、適当なジェットコースタと思われる。

トップスピン

 これでもか!というくらい安全装置が万全で体の自由が全く利かないため思ったより怖くはない。人によっては、鎖骨が痛くなる可能性有り。言葉で説明するのが困難な程トリッキィな動きをする。

ジオパニック

 屋内にあるジェットコースタ。真っ暗な中を走るので先が予測できず体を振り回されやすい。乗り物の振動、暗闇の中でのライト演出、風などを利用して、止まっているのに走っていると体感させてくれるのには、感動させられる。

ハイパーイリュージョン

 これも屋内にあるアトラクション。「座席が動く、映画館」と考えるとわかりやすいかもしれない。中央の座席にいるほうが、よりバーチャルリアリティを体感できると思われる。内容は、シーズンごとに異なるようで、何度でも楽しめるようになっている。

ツインハリケーン

 ぶら下がり式の回転アトラクション。途中で回転の方向が変わり、違った感覚が楽しめる。真ん中の座席にいるるより、端っこの座席に座った方が、より風を感じることが出来て、恐怖感、スピード感も倍増するだろう。

フライングカーペット

 座席は、地面に対して平行を保ったまま、振り子運動や一回転をする。安全器具は、簡易なもので、振り回されている時に体が動いてしまい、振り落とされるのではないか?と感じる。絶叫マシンの本来の恐怖感とは別のものが味わえる。

スカイフラワー

 後楽園の名物アトラクション。上にパラシュートのついたゴンドラに乗って61mまで上に上げられタワーハッカー同様周りの景色が一望できる。下を見るとあまりの高さに、すくみ上がる人も少なくない。

 

but_007.gif (971 バイト)参加者からの報告(随時掲載予定)

水都 表題:「無題」

藤波響 GEOME-TRICK レポートの部屋「ジェットコースタOFF」より

マーヤ 青柳姉妹堂 みつばちマーヤの冒険(07/18)より

木原敦 表題:「他人 (安全ベルト)なんて、信じられません。」

むべ 表題:「習うより慣れよう!」

Kiri 表題:「第一回ジェットコースタOFFレポート」

BUMPER

杜馬 表題:「後楽園遊園地のアトラクション調査報告、並びにぱふぇら〜の素顔」

Nanjoe

 

but_007.gif (971 バイト)終わりに

 後楽園での絶叫系アトラクションでは、落下系、回転系が多いと思われる。園内が狭いため、長くダイナミックなジェットコースタが作れないからであろう。

 今後、関東近郊遊園地のジェットコースタを調査し関東ジェットコースタマップを作る事を目標としたい。次回めざすところとしては、東京ディズニーランド(スペースマウンテン、グレートサンダーマウンテン等)、としまえん(コークスクリュー、サイクロン等)、読売ランド(ホワイトキャニオン、バンデット等)が挙げられる。全国的に有名なところでは、富士急ハイランド(FUJIYAMA)、長島スパーランド(ホワイトサイクロン)等があり、機会が有れば調査に向かいたいところである。

 また、関西方面の調査は、KOBAYOU氏により企画がちゃくちゃくとすすめられている。(はず)

 


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