真空管アンプ改造に挑戦!
    部品調達には欠かせない街
懐かしい真空管ラジオとスピーカー
☆さぁー!アンプ改造を続けましょう
電源トランス     チョークコイル、出力トランスラス    端子電解コンデンサー抵抗,真空管(再利用)    整流ダイオード、平衡回路
 使用されていた真空管は 6N1(中国製)双三極菅2本、6P15(中国製)五極管2本です。この4本の空管を駆動する、アンプの基本回路の設計です。
 シャーシ仕上げは大変な労力と時間が必用ですが、トランス取付
と電源部の配線に漕ぎ着ければ後の作業は配線図と睨めっこの手
先作業、の神経戦が続きます。     
 電源トランス穴開けは3mm位の
穴をドリルで沢山開けニッパーで切
断し、ヤスリで仕上げる方法です
 トランジスターアンプは高電圧は必用ない為、大型のトランスは使用しませんが真空管の場合は、ヒーター電源カソードバイアス電圧等5〜80V、プレート電圧200〜400V位を通常
使用しますが、 真空管によっては450〜800Vもの電圧を必用とするアンプも有るようです。
 予断に成りましたが、このアンプに必用な一次電圧100V 2次電圧5・6V、6V、220〜250Vが取れるトランスを付ける為シャシーの加工をしなければ成りません。
 ハイブリッドアンプでは高電圧は必要ない為、下図写真を参考に電源トランスが新に必要です。
☆集中した神経を休める「コーヒータイム」 
■中国製ハイブリッド式真空管から本来の真空管アンプにへ改造
安価な「真空管アンプ」にご注意
真空管アンプを販売した通販には
 外見はなかなかの真空管アンプです、購入者から沢山の苦情が寄せられたようです、真空管ステレオアンプを強調し実際の増幅回路がトランジスターを使用したハイ
ブリッド式である事を明記していなかった為、見せ掛けの真空管アンプ販売と取られたようです。  本来の真空管動作アンプをお求めの方は「ご注意」下さい。
 中国製真空管アンプと称するハイブリッド回路から、本当の真空管増幅に改造出来ないか? 挑戦してみる事にしました。
まずプリント基板を取り出す事にし、作業に掛かったが、コネクター部分は抜き取り出来るが切断しなければならない配線もあり長時間を要しました。 
 何故?と思われますか? 改造が成功すれば問題ありませんが最悪の事も想定して後に、復元が容易に出来るように配線図を作成しながら、部品、配線切断を慎重に
進めたからです。
真空管の再利用を条件に回路設計図を作成
 取り出したプリント基板、最悪の場合も
念頭に現状で保存します
 内部の部品配置や配線の方法などを考えながら、
部品調達と回路設計を考える
 回路設計等と言いますと一見技術者のような難しい理論や計算が頭をよぎりますが、そんなに難しい事で有りません、この筋の書物や、現在ではなんと言ってもインターネットの
活用で、初心者から本当の技術者の方々まで、教えを被る事が出来ます。 後は、僅かな知識の記憶を頼りに自作に挑戦します。 
設計図にもっとも近い基本部品の収集
 アンプ製作で使用する真空管以外の部品を調達しなければませんが、現在ではこれはなかなか簡単な事では有りません、ちなみに東京の秋葉原、大阪の日本橋は有名ですが
、最近のニュースによりますと「電気の町秋葉原」でさえマニアの惜しむ中、老舗部品販売の「ラジオセンター閉店」が伝えられました。 
 3〜40年に掛けて、ラジオ、アンプ、アマチャ無線機などの自作マニアで賑わった場所との事。 小生も早速、電子部品店に出向きましたが、真空管に関する部品の取り扱いは無い
との事、早くも行き先を見失い愕然としていました。
 そう言えば、「ラジオセンター」は閉店するが、マニア向けにネット販売は当面続けると付け加えられていた事を思い出し再びアンプ改造に意欲を持ち部品調達に取り掛かりました。
シャシー加工
 !真空管?・・確かに真空管だが、つられて買わないで下さい!  真の、真空管アンプをお求めなら、少し確認時間をお持ちに成るほうが懸命でしょう。
重厚なトランスボックス・・・メイン操作パネル・・・機能的で高級感もまずまずの外観です。 私は、この高級そうなデザインと真空管と言うネーミングに飛びつきました
  真空管アンプのフアンとしては部品配置や配線状態など、ついつい確認して見たいものです。  期待しながら裏パネルを開けて・・・ガッカリ!   内部は2〜3.000
円位で販売されている最近のアクティブオペアンプで真空管ヒーターは点灯しているが動作しているのかな? トランスも16Vのみ・・・真空管プレート電圧は? あぁー 
再び、ガッカリ!・・・でも、以外にも真空管らしい「柔らかい」いい音が出ると満足の方もいらっしゃるようです
6L6GC真空管アンプ自作に挑戦:SRPP採用
☆電源トランス、チョークコイル、出力トランスは東栄変成器
☆電子部品の調達はデジット共立
 真空管を抜き取ると音声は出ません・・
飾りではない用ですが、明らかに真空管は
見せ掛けのようですが、高級感があります。
 シャーシ内部はオペアンプです
内部を見なければ外見上は問題
ありませんが、大半の製品が「片
チャンネル音が小さい、出ない」
、「ガリ音が出る」等々問題が多く
原因確認の為、裏フタを開けて
「あれ・・これ!」 と言うわけです
 プリント基板部分を丁寧に分解し
こっそり取り出した
 左から、部品配置、配線イラスト図面
最終回路図面、シャーシ部品配置図と
加工寸法予定図

今回の部品調達先  大阪日本橋でんでんタウン
 電源を入れるとVUメーターがブルーに点灯!
改造後編です
テスターは必須の測定器です
ラグ端子をシャシーに取付、真空管ソケット間を配線を付していきます
部品の配置はラグ端子を使用し配線は電源回路から進めます
ACコード、電源ヒューズ、スイッチ、220V、B電源用整流回路、6.3V真空管のヒーター電源へと配線を進めます。
 コンデンサーや抵抗等はラグ端子を利用すると回路図に沿って部品の配置が容易に出来る為、初心者にはお奨めの方法です。 後に、誤配線の点検にもすばやく対応できます
100V 30Wピストル型半田ゴテ
出力トランスの1次側は300V近い高電圧が掛かります、他の配線等との半田付の工夫も
配線が完成すれば真空管を
さし込んで完了です
ラグ端子に部品を半田付け
配線が終わればアンプの完成
 真空管ステレオアンプの配線は完成ですが、部品は適所に間違いなく使用されているか? 誤配線は無いか等十分なチェックが必要ですが、今頃に成ってとお叱りに成らないで下さいね,
真空管アンプの自作は「自己責任」で行う事を、くれぐれも了解の上で製作をご計画実効して下さい。 
 次のような事が、十二分に考えられるからです、長年自作されているマニアでさえ度々経験している事です。
  1)真空管は、数百ボルトの高電圧を使用します「感電」すると人体に致命傷を与える事が有ります
  2)誤配線や部品の選別の誤りで、破裂したり、燃えたり、配線が焦げて火災の心配さえ有ります
 さぁ電源の投入です、真空管ヒーターは点灯するか・・・パチッと火花が出たり、部品や配線の焦げる様な臭いはし無いか・・・時間の経過と共に部品が焦げたり,煙が出て来たり、破裂
したりしないか・・・そんな心配をしながら電源スイッチを入れる・・・これも自作アンプの怖さと楽しさの二面性が味わえる醍醐味です。
 などと解ったような事を言いましたが小生の自作は本当に大丈夫かなぁー・・スイッチを入れて2秒後に切りました・・パチッとは言わなかった・・再びスイッチを入れました・・3.4.5秒・・
この時点では変化は無いようです、真空管のヒーターがだんだん赤く成って行く・・2分位でスイッチを切った・・その後、まず個々の部品が異状に熱を持ったり、配線が熱で軟らかく成ったり
していないかを点検し、異状が無ければ3度目の電源を入れ10分位様子を見ます
完成に向けて修正を繰り返し
修正前の増幅回路配線の様子
 誤配線は無かったがハム対策の為、ヒーター電源配線、出力配線等が、磁束による誘導ハムを生じ無いよう配線を修正し電源スイッチを入れた、相変わらずこの音は
電源ハムでしょうか? でも前回より大きく改善されています。 CDを再生しアンプのボリュームを少しづつ上げてみた・・・出た! しかし,スカッとした音では無くひずんだ
音です更に、ボリュームを上げるとハム音まで増幅されひどいアンプです・・・初段増幅部でハムを拾って入るようです、5極出力管(6P15)のグリッドカップリングコンデンサー
(0.047μF)をはずすとハムはグーと小さく成りました、という事は初段増幅回路に問題ありと診て入力信号回路、コントロール回路再点検です
部品の配置に合わせ配線の方法を
変更する必用か・・・
 入力端子や信号線、ボリューム周辺のシールド
の修正、トーンコントロール回路は別基板(既存)の為
ボリュームの金具部分をGNDアースに落としシールド
を強化し、B電源のマイナス側も別回路としコンデンサ
ーでGNDアースに落とし結果を見る事にした。
 電源投入後、外見も、部品などに異状が無ければ電気回路も大きな誤配線は無さそうですから、アンプとして機能するのかを試験をします。
準備を進め入力端子にCDプレイヤーをピンコードで接続します、出力端子に通常 4〜8オーム位のスピーカーを接続し真空管増幅動作確認に期待を膨らまし電源スイッチをONにします
、真空管ヒーターが段々赤くな成りボリュ-ムを少し上げるとCDからの音楽信号が増幅されスピーカーから聞こえて来るはづです・・・なにー・・何もしないのに段々大きく成る音はブーンと言う
音楽とはほど遠いすごいハム音だけです・・・小生の浅い知識から判断しても、入力信号が増幅される以前の問題のようです・・・回路設計が・・・あぁー・・・ため息です
配線点検と原因究明
真空管アンプの動作確認
 原因究明は、まず回路図に沿って誤配線は無いか再確認です、特にグリッド部、初段増幅部の配線はハウリングや
ハムの最大原因です
 入力信号のシールドやアース不良、B電源リップル波、トランス配置の設計ミスに因る電源ハム等多岐にわたる為
、原因究明は大変です。
 豊富な自作経験者の方々がネットで公表されているハムに関する内容を視ます、アースはとても重要でただ単に
シャーシに落とせば良い訳ではないとの事で配線見直しも・・・
ハム対策で、VUメーター基盤を移動
 電源作成後VUメーター基盤に接続したがメーターは動きませんVU基盤のICチップかトランジスターが悪いのか?最初にVUメーター基盤をB電源回路から動作させようとした時
チップが高温に成った事を思い出し交換する事にし、オペアンプ4558の代替と思われるJRC4558DとC9014の代替品C1815YTAを交換(EBCがECBと足が違う為注意)し見事に
針を振らすことに成功したが、出力不足なのか触れが弱い為、、抵抗値を替えて問題は解消した。   ほぼ完成のシャーシー内部(右下矢印の写真)は部品配置と配線状態ですが
まだまだ調整が必要で最終では有りません。
 配線を整理し入力信号の歪に関係するCコンデンサー等を替えて音声も電源ハムも完全では無いが良くなった、僅かな電源ハム(ブーンは気に成る)対策!、初段増幅管の
ヒーター電源を直流に替えればハムは完全に除去出来ると記されていますが?
リサイクルショップで madeinスペイン製と記入されていましたが中身はパナソニックでした。手に入れたネットッワーク付の小型スピーカーを使い木製SPボックスを自作しアンプに
並べてみたがまぁ−まぁーいい感じです。
自作木製SPエンクロージャーも、やっと完成です!
 このアンプに使用されていたVUメーター(オペアンプ回路駆動)用の両波電源を作らなければなりません. 手も持ちの15Vトランスと3端子レギレーション回路と思われる部分
の部品を再利用し電源を」作成しました、VU用オペアンプも動作にこぎつけました。
 B電源アース回路、ヒーター電源回路、出力トランス1次、2次側回路配線の変更や、修正後のスッキリ
したシャーシー内部です。 (左側写真)
VUメーター回路の電源
 内部の部品は基本設計時に決めた値の部品を使用して
作りましたが、どうしても変更が必用な場合もあります.。
 お手持ちや、リユース、ジャンクの再利用もいいでしょう。
 ちなみに、小生は平衡回路のリップル除去の為、33μF
から47μFに容量を変更しました。
大きく変わった最終シャーシ内部
集積回路基盤から
VUメーターイルミネーションはブルー系でしたが手持ち赤色LEDに替えてみた
 Tr駆動から本当の真空管アンプに改造がほぼ成功しまた!
7cm16オームスピーカー2個 2.5cmツイーター
SP接続端子とNETワーク
 ホームセンターで買ったU型の取っ手を
装飾に取り付けデザインをアップしました。
 左右のチャンネルから出るハム音が明らかに違い大きい側のハム発生の原因が
つかめず左右の真空管を差し替えて見たりしても解決しませんでしたが、初段増幅
用(6N1)真空管は最初からヒーター点灯時照度が暗いように思い状態が同じでは
無いと思っていた新品と差し替えるとハムは消えました見事解決ですヒーターとカソ
ード間の不具合だったのでしょうか?
PERCY FAITH
    MINI デラックス
     
CBSレコード
  夏の日の恋
  魅惑の宵
  ひきしお
  ムーランルージュの歌
発売 1966 日本コロンビア
 スペイン製(スピーカーユニットはパナソニック製)
自作エンクロージャーをモニタースピーカーとして並
べてみた様子です   
 パナソニック製 スピーカー SB-D6000 
 このスピーカーは、システムコンポにセット
された物で単体で販売された製品では無い為
、本格的なネットワーク回路は有りません
6N1 双3極管 6P15 5極菅
 このアンプに
  使用されている真空管です
  真空管とトランスの間のメーカーロゴパネルは
製品のトランスカバーに使用されていた物を一部
加工し取り付けました。
 VUメーターイルミネーションを再びブルーに
替えメーターの存在感をUPしました・・・
 スロットル「ジャグラー」をご存知ですか?
”GOGO”ランプがベガツた時の色がイメージです
 この工事は完成期限が無く訪問者様には、長期に渡り大変ご迷惑をお掛けしましたが、ほぼ完成の運びと成り、
小生としては満足の出来るでき映えです。
今後は、改造に費やした時間と考力を基に完全自作品(企画、基本設計、製作、・・・)を思案中です
☆画像をクリックしてお聴き下さい
*写真は2000年フランス旅行時(リンク:セーヌ川ナイトクルージング)
○1953年頃のセーヌ川
 右中央に見える橋はガリリアーノ橋だろうか? その向こうには
エッフェル塔も見える場所はアルマ橋麓の映像でしょう
河川改修工事をしている様子も見えます。 *写真は映画の一場面
○ヘッドライト  1954年フランス映画
  ジャン・ギャバン
  フランスソワ・アルムール
 ボルドーへ向かうトラック運転手のジャン
が、病み上がりのクロ.チルドを載せた場所
ハイブリットアンプから真空管駆動アンプに改造が成功しました!
    さぁー お茶を入れました・・・ 懐かしい映画音楽を聴いてみましょう ♪ ♪ 
 出力トランスカバーを取り付ける事でPTとOUPの電磁
波ハム対策を兼ね重量感、高級感をアップしました
○シャレード  1963年アメリカ映画
  オードリー・ヘップバーン
  ケーリー・クラフト
 高額な金目? そのヒントは切手市に!
セーヌ川沿いの古物市切手や絵画が売られる
オンキョー2ウェー(D202)スピーカーをセットにしてみました。
、  
真空管アンプで聞く
 ピアノが奏でる柔らか
い音のジャズがいい
☆最後までご覧頂き有難う御座いました。 ご紹介のアンプ改造は満足な知識の無いまま自己流で作業したもので電気技術面も作業工程
面でも改造内容を保障する物では有りません.あくまでも,参考程度に留め実際の改造作業は、電気に関する知識や作業経験が必要な為、
何人も改造挑戦者(作業者)の自己責任で行って下さい。
 次回は、自作アンプ製作に挑戦です。 。
 パーシーフェイス管弦楽団のレコード(リサイクルセンターで入手した) 
6L6GCシングルアンプ自作に挑戦しませんか
昭和30年代の懐かしい真空管ラジオと時代
MS-10D,DN-68855,中国製真空管アンプの改造
変化の様子
 トランスカバーをボックスにして前面に
メーカーロゴパネルを貼り付けデザインを
一新しました。
お問い合わせは
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中古アンプの修理編  ONKYO A−200 7700 
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