卵巣がん根治手術前の抗癌剤治療 1999/10〜2000/2  手術前の6クール マンスリー法
マーカーの変化
10/6 一回目の卵巣癌の抗癌剤点滴始まる。標準治療の タキソール+カルボプラチンの点滴を半日かけて主治医が直接慎重にしてくれる。不安と期待が入り交じり複雑なきもちである。抗癌剤の副作用はまだ何も出ていない。これから闘いが始まるのだと、頑張って食事をしている。
10/7 二日目であるが、食欲も変わらず、手にしびれとかの一切の抗癌剤の副作用は今のところは無い。吐き気防止の点滴以外には一本のみの点滴で、同室の他の人に比べて少ない。
10/8 抗癌剤の副作用が少し出てくる。関節が少し痛む違和感があるものの、気持ちが悪くなることもなく食欲も落ちず済んでいる。
10/9 足の筋肉が少し痛む。足の裏も少し痛みはじまる。
10/10 覚悟を決めたようで毛糸で帽子を編みだす。使わずに済むことを祈っているが
10/11 今日も順調です。でも卵巣癌の抗癌剤の副作用か、目のまわりが少黒ずんで来ていますね。便通が少し悪く、ついたまりやすいとのことですが、それ以外には特に変わったことは無いです。 同室の人たちは一人を除いてみんな癌の人で手術をして、現在は抗癌剤の点滴中の人たちのようです。従ってみんな進行状態はは別としても告知を受けているようです。そう言う人ばかりを集めた部屋なのかしれませんが、告知がここまですすんでするんですね。卵巣がんの仲間もいる。
10/12 卵巣癌になってからは、おやつは食べたいものは何でも食べるようにする努力するが、日ごろ間食をしない人だからなかなか食べれない。 留守宅の庭の紫紺紫は主人がいないせいか花付きが極端に少ない。見てくれる人が居ないと花も咲かない?
10/14 卵巣がんの抗癌剤副作用はすべて自覚できなくなった。
10/15 週末の外泊許可は、抗癌剤の投与の1クールの終了までは出来ないようだ
10/17 抗癌剤の副作用はほとんどなく、検査の結果は白血球の低下も無く、風呂にも毎日は入れ、普段の生活ができている。腹水もほとんど引っ込んできた。ただ便秘気味は治らず時々漢方の軽い下剤を服用している
10/18 今まで順調であったのですが、今日の検査で白血球が下がりました。一切怪我をしないように、爪切りでも慎重にするように医者から注意される。 また、風邪等にも注意するように一日に何回もうがいをするように指導を受ける。覚悟はしていたが、いざ副作用が始まると意気消沈して、血の気がひいていくようです。何とか明るくして励まそうとするのですが、表情が硬くなり何ともぎこちないのです。 本人の方が反対に気を使い、「私は覚悟をしていたことが始まっただけだ」と元気な素振りをしている。抗癌剤の点滴をして12日目である。もう大丈夫と思っていたのでショックは大きい。あと一週間で次の点滴が始まると言うのに。大変心配である。 今日は池上さんが見舞ってくれた。しかし、見舞いに貰った蘭ゃオンシジュームも白血球が下がったときは良くないと家に持って帰る。
10/20 白血球が下がったのに特に自覚症状は無いが、風邪を引かないように細心の注意をする。 病室は暖かいが廊下は寒いので、厚地のパジャマを娘が届ける。
10/21 嬉しいことに体重が減り止まり、反対に少し増える。食事療法に注意した効果か。入院してからの最高の朗報である。バナナが健康によいと雑誌に出ていた。買ってきてと頼まれる。前向きになってきて大変にいい感じである。頑張れかあさん
10/22 今日急に外泊許可が出ましたので、家に帰りました。3週間ぶりの自宅です。2クールを終わった来月の3日くらいに一時退院かなと思っていたのに、2クール目の前に二日間自宅で過ごせます。病院と違い家事をやり過ぎてしまう。無理をしないようにさせないようにしなくては。 髪の毛が抜け出す。帽子は編み上がりましたので、そのわりに気にしていないようです。そんなはずはないよね。気持ちを切り替えているだけですね。かあさんに負けないよう頑張ろう。
10/23 娘夫婦も来てくれ、一緒に食事をして楽しい一日であった。冬支度の整理をしたり一日中忙しく立ち回っている。まるで病気ではないようである。
10/24 一日のんびりして夕方に冬の下着類の買い物をする。帽子を被っているのが普段と違うだけで、買い物をしている姿はとても病気だなんて信じられない。夕飯をゆっくり外食をして病院に戻る。
10/26 バナナが免疫力を高めて、癌によいと報道されてから、スーパーに閉店間近に行くと品切れの日がある。今日は良いものが買えたので病院に持っていく。
10/27 2クール目の抗癌剤の点滴がありました。朝から始まり夕方には終わりました。今日のところは副作用は認められませんが、髪の毛は相変わらずぽろぽろ抜けて布団に落ちます。でも2回目であり、だいぶ余裕が出てきました。一週間後には一時退院できる。その時に何をしよう、これをしようと楽しみにしているようです。副作用は6クール目に来る人もいるようですので安心してばかりはおれません。
10/28 病名と進度が不明ですので主治医に聞きましたら「病名は悪性の癌ではあるが、子宮か卵巣か、何処かは不明である。そして進度は三期位である。今後のことはやってみないとわからない。」と正直でもっともな解答ですが、患者の家族としては何とも不満な答えです。セカンドオピニオンとも思ったのですが、現在の病院はこの地域では一番大きな総合病院で、他に行っても同じようなものなのかとも思い悩んでいます。
10/29 副作用はだいぶ軽く、食事も普通に食べれる。足のだるさ、お腹の痛みも日毎に軽くなる。2クール目だから本人もだいぶ要領もわかり余裕が出てきた。
10/30 抗癌剤の副作用は少し出てきました。足がだるい。右のお腹が時々しくしく痛む。我慢できないほどではないが、睡眠時には痛み止めを飲む予定。医者は抗癌剤が効いているいい現象と言う。食欲が少し落ちたようであるが、吐き気はない。免疫性を高めるためにダメモトで65%プロポリスの服用を始めました。副作用が減少することを期待しています
抗がん剤治療二ヶ月目    1999/11
11/1 退院が5日の午前中になりそうと言われ嬉しそうである。
11/2 手巻き寿司の手ほどきを娘にする
11/3 お祭りで息子が神楽で笛を吹くのを見に行きたいのであろうのに、歯がゆい思い出いることであろう。CTの予約が取れず退院が延びそうであるが、絶対に5日に帰るんだと意志が固いようである。ストレスがたまらないように、わがままを言うんだと決めているようだ。
11/4 昨日までは順調にいっていたのに、今日になり抗癌剤の副作用で白血球が1800(普通は3500から9000だそうですが)に下がる。白血球が上がるように注射をするが注意のためマスクをする。 退院は5日の予定であるがまだ確定しない。突然に言われることが多いようであるが、患者にも都合があるのにね。
11/5 今日一時退院の予定であったが、白血球が下がっているので退院はできなかった。明日もう一度血液検査をして、結果が良ければ外泊許可が出るとのこと。そして退院は早ければ月曜日になりそうである。あんなに楽しみにしていたのに可哀想である。家族もどれほど楽しみにしていたことか。残念である。二番咲きの金木犀も散ってしまった。その代わりデントロビュームがほってあったのにザクロの木の下でひっそりと咲き出した。桔梗も何ヶ月も咲き続ける。秋が深くなったら一段と色が深くなったようだ
11/6 白血球が上がる注射をしたのに、検査の結果白血球が下がったまま上がらない。あんなに家に帰るのを楽しみにしていたのに実現しなかった。抵抗力が落ちているので、もし風邪を引かせても余病を併発しそうで心配である。大事をとっての処置であろうが、入院してもう二ヶ月にちかい、気持ちは痛いほど伝わってくる。
11/8 今日やっと退院できました。卵巣癌抗がん剤による副作用の手足の痺れとか筋肉痛はほとんど無くなりました。右腹がしくしく痛むのですが、主治医は抗癌剤が効いている証拠だとおっしゃるのですが、癌が広がっているのはわかっているので、それが縮小に向かっている(効いている)証拠なのか。あるいは、ガン細胞が増えて悪化したために痛みが出てきたのかと思うと不安です。 久しぶりの我が家です。久しぶりに娘とゆっくりショッピングを楽しみ、冬の衣料品や、細々したものをそろえたようです。近所でいただいた、とれたての新鮮な里芋、人参、大根等を入れた、けんちん汁はことのほか美味しく、かあさんも食がすすんだようです。娘と料理をしている姿は普段と変わらないように見えます。このままで終わりならいいのに、17日に3クール目の抗癌剤の点滴が始まります。
11/9 福島から姉が二人で見舞いに来てくれました。遠いところを来ていただくので気お遣い断ったようですが、末っ子のかわいい妹が病気でいるのをほってはおけないと、駆けつけたようです。会えばお互いに安心して話しに花が咲きます。頭の毛さえあれば昔のままです。誰が見舞われているか判らないぐらいです。やっとプロポリスに慣れ服用するようになる。副作用が軽くなり、また癌が縮小する事を祈っています。
11/10 3姉妹が揃い大変楽しそうな一日であった。誰が病人だかわからないほど賑やかである。よくもあんなに話題があるなと思うほど何でも面白い会話になる。
11/11 姉たちが帰ったら一度に静かな家庭になる。多少疲れたようであるが、昼寝をしているせいか、11時過ぎに帰宅した息子に楽しそうに食事を作ってから就寝する。
11/12 通院日。タクシーで往復するものの一人で通院する。エコーをとり診断する。血液検査の結果白血球の数値も良いので、3クール目の抗癌剤の点滴を予定通り17日に点滴することにする。娘夫婦が泊まりに来てくれる。ジューウサーを持ち込んで健康にいいからと色んなジュースを作ってくれる。
11/13 娘夫婦と冬物の衣類をデパートに買い物に行く。矢張り又帽子を買う。今の一番のおしゃれの関心事は帽子である。どう似合っうとごきげんである。雑踏の町に出たので少し疲れたと言うが、好物のかきの天ぷらのせいか普段並みに食欲がある
11/14 秋晴れの穏やかな一日である。ぼぉっとして過ごすが、病気になったお陰でお互いにいたわり合う細やかな気配りができ、至福な一日であった。咲き終わって木陰に休養でほってあった、デンドロビュームが花を付けた。花数は少ないものの大きくてきれいに咲き部屋を飾っている。
11/15 乳ガンの手術をしたほうの右手は相変わらず軽く痺れていて、細かい作業はできない。物を運ぶときも落とさないように注意をはらっている。 明日の入院に備えて、初めて一人で買い物に出かける。歩いて56分のスーパーで夕飯の材料の買い物や、銀行によって用事をすませてくる。入院することで残された男二人所帯では作れない酢豚とか、とろろまぐろを作ってくれる
11/16 午前中に一人で再入院する。心電図ゃ血液検査、婦人科の診察と忙しい。検査の結果は順調であるので、明日から3クール目の抗癌剤の点滴をする予定。 今日からまた単純な料理の、焼き肉、焼き魚になるのかな。それでも「焼き肉のたれ」と言う日本独特の秘密兵器があるので、イギリスやドイツの料理より美味しいと自己満足している。
11/17 3クール目の抗癌剤の癌剤の点滴をするをする。一回目と同じ薬のようですが慣れて心の準備ができているせいか、あまり緊張が無い。このまま副作用が出ないように。
11/18 前回の時は二日目にはお腹がしくしく痛み、関節の痛みもあったのに、今回はまだ無い。食欲も以前通りある。プロポリス服用の効果が出てくることを祈ります。それでも安心はできないですね。
11/19 副作用は矢張り出てきた。足はけだるく何処においたらいいのやら夜はなかなか寝付かれない。でも、前回は飲んだ睡眠剤は飲まずに済んだ。手足は痺れ、筋肉も痛む。お腹の痛みは前回よりも少ない。でも食事は頑張って7割かた食べる。
11/20 昨日と今日は一番ひどく何もする気になれない。それでもまだ白血球が下がっていないので、安心だが風邪をひかないように細心の注意をしている。
11/21 抗癌剤の副作用による便秘があり薬のお世話になるが、食欲は殆ど普通に戻る。ベットに落ちる髪毛をガムテープでとる仕事が、悲しいことに無くなってしまった。
11/22 足のけだるさ、手足のしびれが軽くなってきたら、引き換えに白血球が矢張り下がってきた。早速白血球の上がる注射をしてくれる。前回よりも一日早い対応であり、その分効果が出て早く退院できるのではと楽しみにしている
11/24 食欲は元に戻り、殆ど全て病院食は食べれる。しかし、体重は徐々に減少して、ついに4キロ以上痩せてしまった。もともと間食はしない人ですが、これからは食べれるときにはできるだけ食べて、蓄えるようにすることにする。
11/25 白血球の下がりは収まり、元に戻りはじめた。多分明日は退院できそうだ。山で食べた美味しいおにぎりの話しになる。早く元気になり、この前登り残した北海道の山へ行こうと約束する。
11/26 一時退院できました。抗癌剤のタキソールの点滴が終わって9日目に退院です。前回は12日かかったのに比べ短くなったことに一喜一憂しています。本人も気分がいいらしく、頑張って食事を作ったり、家事をして家族につくすことの喜びを感じているようです。
11/27 足の裏の痺れやかゆみが残っている。便通も悪く漢方系の薬を飲む。それ以外にはこれと言ったこともないようです。慣れたベットのせいかぐっすり寝れたようです。
11/28 娘夫婦が泊まりにきてくれたせいか、一段と頑張って家事をしたり、会話に楽しんでいました。病院の6人部屋で「あなたは年より若いね、肌は白いしツヤツヤだね」と言われたと、娘に話し「ほれ触ってごらん」と触らせて、期待した答えが返ってくることに何とも自慢げに、そして嬉しそうな顔に、愛おしさをおぼえます。病気になり4キロも痩せたのです。顔もしわが増えたのは自分が一番知っているし、気にしていることです。それなのにまわりに安心させるためか、自分に言い聞かせるためか不明ですが。精神療法がすすんできている効果かも知れません。
11/29 今日は今冬で一番の冷え込みで4度でした。今年はいつまでも暖かく、台風が来なくて木の葉は痛んでいないものの、山の紅葉はいまいちでした。しかし郷の紅葉は素晴らしく良い色に染まってきました。
11/30 今日は通院日でした。一人で行きました。血液検査、エコー等の検査の結果順調のようである。
抗がん剤治療三ヶ月目  1999/12
12/1 癌の治療には何よりも「精神的に癌に負けずに、治ると信じて、明るく過ごすことが大事である」と思います。先日、日頃助言をいただいたり励まして下さる森さんから聞くだけで「リラックスをもたらす」カセットテープを戴きました。これを聞きながら呼吸法を練習したり、心理的な療法を学び免疫力を高める努力をしています。
12/2 友達が気遣って弁当持参で見舞にきました。実に楽しそうによくもあんなに話題があものだとあきれてしまうほどです。笑うことは最高の治療だと思いますが
12/3 通院日である
12/4 検査の結果は良かったようで、予定通り4回目の抗癌剤の点滴は、水曜日にすることになりました。癌マーカーが当初は4900もあったのですが、今は下がってきました。
12/5 友達が見舞いに来てくれる度にお茶飲みをするので、お茶菓子でカロリーをとるのか、体重が増えたようです。抗癌剤の点滴が始まるとまた痩せるのだから、食べれるときに蓄えておきなさいと言うのですが、もともと間食をしない人ですから、その割に食べないようです。娘夫婦が来てくれて楽しい夕食で、栄養になったと思います。
12/6 退院後に家で毎食後に服用する薬は、入院以来ずっと同じで「MPI406」です。卵巣をとったので、ホルモン剤で補給をする。退院当初には時々便秘薬のお世話になったが、現在は快調です。明日は再入院です
12/7 再入院。4クール目の卵巣がん抗癌剤点滴のために入院する。心電図、胸部レントゲン、血液検査をする。白血球も上がっているので明日から4クール目の抗癌剤点滴をすることにする。
12/8 4クール目の抗癌剤点滴をする。退院は14日の予定です。
12/9 食事が普通に出来るため体重は少しではあるが戻しつつある。副作用が出ると又少し痩せるので、食べれる時に体力をつけることが必要である。
12/10 3日になるがまだ顕著な副作用は出てこない。今までの経過からすると、明日あたりから出るものと思われる。食欲は普通に有りこのまま経過することを祈ります。
12/11 矢張り抗癌剤の副作用は出てきました。膝、ふくらはぎが疲れたための疲労とは一寸違うのですが、痛くて置き場がない。かかとも痺れたような痛さで、実に不快感である。夜もうとうとしているだけで眠れない。
12/12 白血球も下がったので風邪をひかないように注意を受ける。手術をしたお腹の痛さは前回よりも少なくあまり感じない。しかし、今回は乳ガンの手術をした痕がチクチクかんじる。
12/13 足に湿布薬を張ったせいか、副作用が軽くなったせいか夕べはゆっくり眠れた。食欲もありだいぶ楽になる。今日は白血球の上がる注射をする。主治医がこのままいけば16日に一時退院ができそうだと言われる(予定は14日であつた)。そうなると良いのだが
12/14 抗がん剤副作用が殆ど無くなってきたので、明日の血液検査次第で、白血球が上がる注射の効果が出て、上がっていれば退院できると主治医がおっしゃる。
12/15 一時退院しました。前回よりも2日早やかったです。食欲の落ちることも少なく体力がついてきたのか、心配した白血球の上がりが早く4800になったようです。抗癌剤に適応力ができたのか、プロポリスの服用が効いたのか、心理療法が効いたのか、その相乗効果なのかわかりませんが嬉しいことです。
12/18 娘夫婦が泊まりに来たので張り切って゛料理をしている。気が張っているのか、声も艶があり元気そのものである。でも副作用で手は痺れ、時々物を落としそうになる。
12/19 一張羅の帽子をかぶって買い物がてら外食に行く。外との接触で心理的にも刺激があり、性格的にはその方が疲れがいやされるようである。退院してからは運動量が多く、足の筋肉も戻って来そうで、ズボンがすっきりとはけるようになったそうだ
12/20 家族サービスで疲れたのか、一日のんびりしている。買い物にも行く気にならないようである。
12/22 手の痺れが取れず、細かい作業がしずらいようである。家事は全てしているが、手先の感覚がすっきりしないので神経を使うようである。
12/23 最近は、肉よりも魚を好んでいた。食材は一食に多くの種類をとるのだと、毎食勘定をしていた。歳だから肉より魚介類、野菜をと注意をしていた。病気になっても食事の好みの変化は無い。結構肉類も食べるし脂肪もたくさんとっているのに、肌ががさがさしてくると言う。外から見ても艶が無くなった。
12/24 通院日です。正月は抗癌剤の点滴ははずして在宅の予定だしたが、矢張り医学的に考えて継続的に、3週間毎の点滴は崩さずにすると主治医に言われる。一週間前には正月は自宅で過ごせるようにと、点滴を一週間遅らせると言われ、家族もそのつもりで楽しみにしていたのに、なんか腑に落ちないものがある
12/26 娘夫婦が手作りのクリスマスケーキを持って泊まりに来る。こんな楽しい日が毎年続くことを祈る
12/27 少し早いが餅つきをする。我が家では人気の高いあんこ餅をにぎる。抗癌剤の副作用で手が痺れていて、にぎりにくいので娘婿も手伝う。家族揃ってそれぞれ一年間を想い、来る年に願いをこめてにぎる我が家の年中行事です
12/28 ほぼ2週間の退院であった。病院にいるよりも家事で動くせいか食欲はある。病気のせいか多少便気味で、生薬を飲むが苦労すると言うほどではない。肝臓の負担が重いのか皮膚が少し黒ずんできた。爪の色は特に気になる。
12/30 昨日再入院しました。5クール目の抗癌剤点滴をする
12/31 正月は治療もないし、病院に人手もないので急に一時退院になる
 抗がん剤治療四ヶ月目    2000/1
1/1 明けましておめでとうございます。今年もいい年でありますようお祈りしています。 今年を占うような素晴らしい天気のなか、家族揃って正月を家で迎えました。 しかし、妻は卵巣がん抗癌剤の副作用が一番ひどい日で食欲もなく、普段の三分の一位しか食べれない。足や手先が痺れ物を持つのに神経を遣う。足の関節は痛く、置き所がないので、夜もうとうとするのみである。湿布薬を貼るが効果はあまりないようである。
1/2 今日は4日目であり、食欲も出て声にも張りが出てきた。動作もきびきびしてきて家事もやる。午後には娘に送られて再入院をする。
1/3 血液検査、心電図の測定等をする
1/4 白血球が矢張り下がり1800である。午後診察があるので、白血球を上げる薬を注射していただけるものと思われる。 病室は正月で一時帰宅していた人も帰り定員の6人揃う。入院患者は頻繁に出入りするのに、女性はすぐに会話がはずみ羨ましく思う。
1/5 抗癌剤を点滴したあとは皮膚の艶も悪くガサガサしてくる、色も薄く黒ずんでくる。しかし昨日あたりから爪の色が少しずつ元に戻ってきた。風邪もひかずに順調に回復しているので、明日退院の許可が出そうとのこと
1/6 退院できました。白血球が2000にまでに下がったままなので心配であったが、明日白血球を上げる注射をしに通院する事で退院となる。
1/7 幸い本人が日頃注意しているせいか、この病気になって一度も風邪をひかないことである。
1/8 三連休になる。主人は八方尾根スキー場へ前日より2泊でスキーである。
1/9 娘夫婦が泊まりで見舞いでなく遊びにくる。家内はかいがいしく世話をしている。買い物は一人で行くと重たいので行きたがらないが、料理は普段道理にできるので娘はお客である。
1/10 抗癌剤副作用が軽くなり大分気分がいいようである。夜はついつい遅く深夜までおきて一緒にだべっている。
1/13 テレビをみながら、「あら良い温泉だわね」行ってみたいわねと積極性が出てきた。 精神的にも余裕が出てきたようだ。暖かくなったら一家揃っていってみよう
1/16 午前中は雨であったが午後に雨が上がり晴れ間が出てきた。暖かいので娘夫婦と共に買い物に出かける。入院当時は腸の外側にできたガン細胞が腸を圧迫していたようで便意がちょくちょくあり、長い外出は無理であったが、最近は殆ど普通に外出できる
1/17 明日最終クールの為に入院します。予定通り最終ならそのあとに開腹手術が待っているし、もし手術できないなら継続して抗癌剤の投与が続くことになる。どちらに転んでも気が重い入院である
1/18 入院しました。これが最後になると良いのですが。同じ6人部屋でしたが入院している人は半数は入れ替わっていました。婦人科病棟ですが、抗癌剤の化学治療をしている人ばかりですが、これほど多いとは驚きですね。
1/19 6クール目の点滴です。今日は早速昨日のエコーに続き、CTの撮影で昼食は食べれませんでした。これが最後になると良いが。
11/21 副作用がひどくなり、足がだるくて置き場がなく眠れない。一晩中うとうとして、ながい夜になる。その時に暗いところでも見える時計が必需品である。うっかり忘れて入院してしま
1/22 矢張り抗癌剤副作用が出てきた。筋肉が痛み、足の裏が痺れてきた。湿布薬を貼るが気休めにしかならない。食欲もなくなったが努力して70パーセント位は食べている。熱が出るとか吐き気を催すことがないのが救いである。 ベットに寝て、本ばかり読んでいたのでは食欲もでないし筋肉は衰えるので、手洗いも遠いところに行ったり、洗濯も自分でやりできるだけうごくようにしている。
1/23 6クール終わり、25日にCTの結果も出るので主治医から今後の治療計画について説明したいので、家族のものに来るようにとの要請がある。不安と期待が入り交じり落ち着かない。ガン細胞が一カ所に固まっていて外科的手術ができることを祈ります。 好きな焼き芋をアルミ箔で焼いて持って行くが、ほんの一口食べたのみである。辛いとか酸っぱいとかはっきりした味でないと食欲がでないようである。
1/24 6クールが終わりいよいよ開腹手術ですが、どうしたらいいのか??? 25日に主治医が予定の抗癌剤の投与は終了したので、その後の治療について説明したいとのことですが、どのように対応したらよいのか悩んでいます。 1・抗癌剤の投与の結果が良くないので更に継続する 2・6クールが終わったので結果を見るために開腹手術をする 3・その時に結果によってはがんの切除をする 4・更に抗癌剤の投与をはじめる。 以上のようになると思われるが、いずれにしろ開腹手術はありそうで患者にどの程度の負担を強いるのか心配です。 白血球は矢張り下がり今回は最低の1600まで下がりました。
1/25 主治医の説明  1.CTや肝臓エコーの結果は、ここが悪いという点は無い 2、腹水も認められなくなった 3、現在も癌の原発が何処だかはまだ特定できないが卵巣癌が有力 4、癌マーカーは当初は5000もあったが、12月よりCA125が11に下がっている。(30以下ならOK)   以上であるがこのまま治療を止めるのは大変リスクが大きい。従って化学治療は一応これを区切りにして、今後次のような治療をしたい。 今後の治療 1、大腸の検査をしたい 2、体力のついた二月末か三月初めに開腹手術をして直接見てみる 3、大腸の癒着、卵巣、卵管等を確認したい 4、ガン細胞を取れればきれいに取りたい。そして洗浄したい。 5、その後化学治療が必要か検討する   と言う結果で、心配していたよりも大変に軽く喜んでいます。当初より見れば奇跡的な快復です。健康のすばらしさを今日ほど感じたことはありません。でも安心はしてはおれません。油断せずに治療に専念します。プロポリス65を世話をしていただいた森さん、ネットで励ましたり情報を寄せていただいた多数の方にお礼申し上げます。
1/26 明日6回目の退院になりそうです。一人で退院するため不要な荷物は自宅に持っていく。
1/27 退院しました
1/28 今年一番の冷え込みでした。氷点下二度にもなりました。プランタンのパンジーとビオラの表土が凍結しています。葉や花も凍りついています。ポリポリと折れそうです。だのにパンジーは一言も愚痴らずにけなげにきれいな花をつけて、私たちを楽しませてくれています。明日にでも落ち葉をかけて保温してやろう。
1/29 朝は冷えたものの昼間は高気圧のど真ん中で、安定した上天気で暖かくなる。家内は友達と二人でデパート歩きに行く。一寸人混みの中に行くには心配であったが、かねてからの約束であったので出かける。大した疲れた様子もなく帰ってくる。何を買ったのか知らないが気晴らしにはなったようである。
1/30 この次にある手術の準備を始めたようだ。買い物をしたのはその時に病院で使う寝間着?ネグリジェ?のようだ。今まではパジャマで良かったのですが、今度はお腹の手術なので、上から下までが前開きになるものが必要なのだ。病気になってもおしゃれが気になることは良いことだ。
1/31 庭のサザンカがそろそろ終わりになってきた。狂ったように咲き乱れ、花の少ない冬に目を楽しませてくれた。小鳥のめじろやムクドリが密をついばみに来る。くちばしを花の芯に入れて吸いこんでいる。その度に花が落ちるので、まるでいたずらをして花を落としているようだ。木の下は花柄の絨毯である。
卵巣がん抗がん剤治療五ヶ月目    2000/2
2/2 抗癌剤の点滴から2週間もたつのに未だに手足の痺れが無くならない。左手より右手がひどい。よく見ると右手の爪の色の方が黒くなっている。これが無くなり毛細血管の血液の循環が良くなれば頭髪もはえだすのでしょうね。
2/4 通院日。血液検査の結果から、貧血と末梢神経の障害が判明すろ。病院でだされた薬を服用すると真っ黒な便がでてびっくりする。鉄剤が含まれているのでしょうね。この薬の副作用はないようなのでヒマラヤ登山の高所順応に使えるかも
2/7 入院当初の三種の神器は、のどの渇きを潤す魔法瓶、副作用で眠れない永い夜を耐えるための文字盤の大きい時計と、なぜかガムテープ。これは体験者しかわからない。抜け毛の処理のためです。何十万本もの毛を一本ずつを愛おしそうに拾いガムテープに、またテープでぺたぺたと貼り付けて取っていました。今は見ることのできないこうけいですが。JavaScriptの癌の副作用は笑っちゃいますね
2/8 通院日。今日は外科の診察日です。乳癌の手術をしていただいた先生に見ていただく。レントゲン撮影と血液検査をうける。
2/9 開腹手術は月末になりました。その前に説明会があるが、内科の先生に感受性試験が可能かどうかの確認と、できないときは、していただけるところを探さなくてはならない。 その前にお腹のCTと骨盤CTそれに大腸のカメラと検査が続くようです。
2/11 一番気をつけなくてはならない風邪、それもインフルエンザに看護すべき人がかかり、家庭内に隔離されています。一週間にもなるのに微熱があり、折角の三連休にも家におとなしくしています。 町医者に行ったのですがすごいですね。午前の診察終了まぎわに行ったのに待合室はあふれていて、屋外で待つこと小一時間です。医者はカルテを書くのが精一杯で、唯一の診察は聴診器をぽんぽんとたたきつける。聞く動作ではなく、のどはと聞かれ、痛いですと言ったのに見もしないで終わりです。仕方ないでね。丁寧に看ていたら待ちくたびれて倒れる人がでる。
2/12 小春日和とはもう言わないのかな。気分がいいので朝風呂に入り、おめかしをして二人で買い物がてら食事に行く。何処へ行っても帽子があるとつい見たくなる。最近は男物にも良いのがある。かぶってみるとけっこう似合う。今日も二つコレクションが集まった。でもいつかぶるのでしょうね。病院でファッションショウをするとか
2/13 娘夫婦が節分でお参りに行き、魔除けを貰ってきてくれる。さっそく玄関にそなえて、今年は一匹たりとも我が家に鬼が入らないように守ってもらう
2/14 通院日 外科の検査日である。乳癌のエコーをとる。診察がないので結果はわからない
2/15 乳癌は腫瘍を9月に手術により取った。その時は余命は3か月であり、リンパ腺等は取ってもしかたがないので、腫瘍が外部にでてこない程度の手術にしてと言われた。手術後はタスオミン錠10mgを現在まで服用している
2/16 ガン細胞とタキソールの相性が良かったのでしょうか、マーカーが11まで下がった。でも今度の手術後には免疫性がガン細胞にもできて、同じ抗癌剤が効くとは限らない
2/17 今日は愛知県の国府宮の裸祭りです。厄を背負い裸で町を練り歩き、家族やみんなの厄をもみ合う中で年男に触り、あずけて持っていっていただくと言う、豪快な男のお祭りです。ここ十数年毎年参加していますが、ことしは何年ぶりかの大雪ですし、風邪をひいているという口実があるので、裸になるかどうか考えています。(^\^)軟弱になってはダメヨ
2/18 昨日は雪が時々舞う中ついに裸になってしまいました。積雪が40cmもあり記録的な大雪のなかでの珍しいお祭りになりました。境内は除雪してないので、白足袋のままで雪の中でのもみ合いです。肌と肌が強くこすれ会うと痛いのと、新男が圧死してしまうのを助けるために、水をじゃんじゃんかけます。気温が下がっているため湯気が舞い、向こうが見えなくなるほどです。でも終わってからとぼとぼ帰る姿はもう敗残兵です。寒くて寒くてもう死にそう。これで厄は全てお払いです。今年は一年家族共々健康で安全な生活がおくれます。
2/19 最終の6クールから一ヶ月がたつのに未だに後遺症の手足の痺れが取れない。少し左手は軽くなったかというていどです。従って髪の毛ははえるどころか、毛とつくところは全て眉毛、まつ毛、鼻毛までなくなってしまった。久しぶりに卓球クラブの茶話会に庭で収穫した新鮮な柚子を土産にもって出かける。見舞いにきてくれているので時々あってはいるものの、半年ぶりの再会で盛り上がり楽しそうであった。早く練習にも復帰できるといいのだが
2/20 毎年年はじめにお参りに行っていた神社に遅れたがやっと出かける。なにも信徒でもなんでもないが、ヒマラヤ遠征に行ったときに、安全祈願の神頼みをして成功して以来、行かないと不安でたまらなくなる。今回は病難除けと交通安全と秋に行くヒマラヤ遠征の安全登山のお願いをする。貴嶺宮(名前が良い)と猿田彦神社とはしごをする。
2/22 通院日  肺機能検査は今回は簡単に終わる。下腹部のレントゲンと骨盤のCTを撮る。尿の検査を1時間毎に3回する。7時間にわたる検査であった。
22/23 退院するときの説明では、一ヶ月後に抗癌剤の効き具合と卵管が癒着をしている可能性があるので、開腹手術をして今後の治療の手だてにしたいとのことでした。ところが昨日の主治医の説明では卵巣と子宮を摘出するとのことでした。手術をする前から卵巣と子宮を取ると決めているのです。もう不要で将来また癌になりそうなものは取っておくのが得策とは理屈としては理解できますが、突然のことなのでとまどっています。なぜ前もって言ってくれなかったのか不信感を持ってしまいます。
2/25 家内の姉が昔胎盤剥離?で手術したときに子宮と卵巣を取ってしまったそうで、以後婦人科系の癌になる可能性が減ったので安心していられると言われた事を思い出します。本当に何が良いのか結果論でわからないことが多いですね。今は心理療法が大事だと思います。プラス思考で生きていきたいと思います。
2/26 わがままを言って手術前ですが、御嶽山の未開拓のアイスクライミングに行きます(この寒さで滝が凍って登れるようになる)。いい滝があると良いが。有りました。仙人の滝、高度差25メートルですが殆ど垂直です。ところが御岳は活火山でして滝の水か温泉でほのかに暖かく氷らないが、まわりから浸みだしている水が氷り、大きな氷柱になっているのを登ってきました。初登かな
2/26 明日の卵巣がん根治手術の入院に備えて準備をしました。7度目の入院で、入院グーツがまとめて揃っていますので簡単にできるのですが、今度は手術があるので念入りにしています。
2/28 卵巣がん根治手術のために入院 大腸と卵巣、卵管が癒着していないかどうかの検査を、バリュウムを入れて検査をしました。結果はまだわかりません。明日主治医から説明があることと思います。7度目の入院なので手慣れたもので一人で手提げ鞄のみでタクシーで入院しました。
卵巣がん根治手術は3/1に決定