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コラム -職場のトラブル・職場のお悩み解決します-

厳しいことを言ってくれる人   (20180226)



小さい頃は親や先生、近所の人にしょっちゅう怒られていたのに、
いつの間にか、誰からも何も言われなくなります。

特に年齢を重ねれば重ねるほど。


職場でも、新人の頃は先輩や上司からあれやこれや言われるが、
それなりに経験を重ね、役職もついてきたりすると、
誰も何も言ってくれなくなります。(陰では言うけど・・)


自分で意識して自己チェックしない限り、
いつのまにか傲慢な人間になってしまう。
謙虚さや素直さを失ってしまう。


ですから、厳しいことを言ってくれる信用できる人を
身近に持つことが必要だと思います。

そうでないと、自分の成長が止まってしまうだけでなく、
気がつくとひとりぼっち・・・ということになってしまいます。



わたしに厳しいことを言ってくれる人は、自分の娘です。
同姓だし、親子だし、逆に遠慮がないのでキツイキツイ。
でも、一番信用できる人です。


うちの娘、結構しつこくて、指摘されたところが直っていないと
何回も言ってきます。

でも、それって大事なんですよね。できるまで何回も言う。
従業員の教育にも必要な事です。



また、「誰に言われるのか?」も大事。

たしかに半人前の娘に言われるのは「カチン」とくることもあります。
「あ、言われちゃった・・・」と思うこともあります。


娘の言うことを素直に聞けるのは、「愛情」が感じられるから。
「確かにその通り」という納得性があるから。
それに、しつこいし・・。

指摘の仕方も、たんたんと諭すような言い方なので、
不思議と反発心が起きない。


そんな娘に褒められたときは、だからこそ「きっとお世辞ではないだろう」と嬉しくなる。
ま、多少気を使っているところはあるとは思いますが。



何年か前に、ある社労士の先輩から、
「俺の悪いところを教えて」と言われたことがあります。

後輩の私にそんなことを聞くなんて、器の大きな人だな、
謙虚で素直な人だなとびっくりしたと同時に、私も見習いたいなと思ったものです。



開業してから、たくさんの人と知り合いました。
中には、イエスマンしか周りに置かない人もいます。

そういう人が、総じて孤独になっているのを知っています。
だから、私はそういうふうにはなりたくないなと思っています。


もしかして嫌われるかもしれないというようなことも、あえて忠告してくれる人は、
本当に貴重な存在だし、大事にしたいと思います。



イラスト:おちゃも



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