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コラム -職場のトラブル・職場のお悩み解決します-

解雇  (20171003)



社労士であれば、少なくとも一度は「従業員を解雇したいんだけど」
と相談されたことはあるかと思います。

そのときに、
「そんな人、解雇しちゃえばいいんですよ」というタイプと、
「解雇はまだ早いですよ。これまでの経緯をじっくり聞かせてください」
というタイプとにおおかた分かれると思います。


どちらの社労士をあなたは信用しますか?


社労士といってもいろんな人がいます。
資格を取って登録をしたから「社労士」と名乗っているだけであって、実務を知らない人。
どこかの会社に属し、人事労務を担当している人、担当していない人。
開業して日が浅い人。
開業してバリバリやっている人。
大御所と呼ばれる大ベテランの人。


「社労士」とはいっても、知識も能力も経験も、そして物事の捉え方も様々です。

特に「解雇」という問題は慎重にも慎重にすべきと私は思っています。
自分が解雇されたことを想像すれば、どれだけ危険な行為であるかはわかると思います。

人格を否定され、これまでの仕事を否定され、
明日からの生活や今後の就職活動の困難さを考えれば、
その憎しみや怒りを会社に向けないはずはありません。


会社にも採用責任があります。
注意、教育、指導する責任があります。
解雇された人だけが一方的に悪いということは、よほどの人でない限り、
ほとんどないと思います。


ですので、その経緯もきちんと把握せずに、会社の言い分だけを鵜呑みにして
「そんな従業員、解雇しちゃえばいいんですよ」なんて無責任に言う人を
私は信用しない方がいいと思っていますし、私は信用しません。

その言葉を鵜呑みにして解雇したはいいけれど、その解雇された従業員から
「不当解雇だ」と訴えられるケースは増えています。


イラスト:おちゃも


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