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コラム -職場のトラブル・職場のお悩み解決します-

従業員に対する怒り  (20170904)

社長さんが部下に指導をする際に、

「自分のときは、こんなの簡単にできたのに」

「自分だったらこうするのに」

と、自分と比較して叱る(否定する)ケースは多々あるかと思います。

が、これはやめた方がいいです。


 比較された当の従業員は、

 「何を指導されたのか」「何をどうすればいいのか」という根本的な部分ではなく、

 「上からものを言われて、馬鹿にされた、否定された」と、そのことだけに着目し、反発心を持つからです。

何も改善されず、同じミスを繰り返すだけ。人間関係も悪化していきます。

 

 社長さん側に、「何回も言っているのに、なんでできないんだよっ!?」という怒りがあるから、上記のような発言をしてしまうのでしょう。


確かに、従業員側に問題があるのかもしれませんが、

もしかして社長さんの指示自体が的を得ておらず、伝わっていないのかもしれません。

また、1回言っただけでは改善されないこともたくさんあります。

繰返し繰り返し、粘り強く、そして徹底的に指導しないと、改善しないことの方が多いです。


社長さんの、そういった怒りを鎮めるには、

まずは、「人というのはそういうものなんだ」と理解するところから始めるといいのではないでしょうか。

そうすると、いい意味であきらめることができ、

だから、相手がわかりやすい言い方で、冷静に、粘り強く指導をしよう」

と、心の余裕を少しだけ持つことができ、従業員といい協力関係を作っていくことができます。

 
イラスト:おちゃも


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