作業日誌  2004_1                                 トップにもどる

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2004(H16)

3/31(水)晴れ後曇りボケ

 AM ヒペリカム苗のポット移植 PM 市場出荷の小物掘り
 昨夜の大量の雨で畑に出られず、午前中は挿し木苗をポットに
 移植する作業をした。
 午後からは植木掘り。モチノキ フェイジョア 白花万作

 

3/30(火)曇り夕方より雨

 市場出荷の小物植木掘り
 エメラルド スターダスト ブルーヘブン 斑入りヒイラギ
 予報では午後から雨となっていたが、何とか夕方近くまでもった。お陰で仕事も順調に進み
 来週の出荷に向けて態勢が整いつつある。小物類の出荷はツバキが終了し花木も数量的に
 少なくなったのでその分楽になったと言える。通常だとその減少分(金額)を枝物で埋め合せ
 するのだが、その肝心の枝物の売れ行きが思わしくないので苦労しているのが実状だ。
 枝物でも小形のものは売れ筋としてあるのだが、金額的に利幅が少なく面白味がない。
 大きな植木がどんと売れていた頃が懐かしいが、それにしても植木屋もスケールが小さくなったものだ。
 植木屋も豪快なのが沢山いて、痛快なエピソードも多かったが今は世代も代わり時代も変わり
 すっかり地味な商売となった。まあそれは良い事でもあるが、将来の展望が開けないことによって
 夢まで持てないのでは、この道を志す若い人には辛い時代に相違ない。

 

3/29(月)晴れ後曇り

 市場出荷の小物植木掘り
 コニファー(コルムナリス エレガンテシマ アルミゴールド) オオデマリ

 

3/28(日)晴れ

 春の名に相応しい終日だった。暖かくてそよ吹く東風も爽やかだ。
 穏かな日曜日、第3圃場の隣接地の工事現場もいつもの騒音がぴたりと止みとても静かだ。
 こんな文句のつけどころのない好天も珍しい。普段は暑いだの寒いだの風が強いだのと
 天気に文句ばっかり言っているので、こんな日は拍子抜けしてしまって逆にまごついてしまう。
 人間は勝手なものだが、野にある人間の習性か自然現象への対抗心は骨身に沁み込んでいる。
 斑入りヒイラギ 利休梅 ニワザクラ等の苗木植え作業をする。10時に一旦仕事を切上げて帰宅。
 近所のお宅で法事があり参列。久しぶりに部落の面々がそろう。
 午後2時過ぎに帰宅。その後再び畑に出る。夕方から部落総会がありと落ち着かない一日だった。

 

3/27(土)晴れ

 AM 第4圃場 コニファー苗木植 PM 第3圃場 コニファーとオタフクナンテン苗木植え
 コニファーの種類はローソンヒノキ(コルムナリス) エレガンテシマ ゴールドライダー
 苗木の大きさは20〜30cmで昨年挿し木したものだ。ここで2年間育てて、もう一度移植する。
 それが定植となりそこで2年間育てる。大きさは1,5m〜1,8mになりこれを販売する。
 お金になるのは4年先となるわけだ。否実際にお金になるかどうかはその時になってみないと
 わからない。それが現在では売れ筋であっても4年先はどうなっているか予測はつかない。

 

3/26(金)雨後曇り

 昨夕からの雨が10時前まで残り、午前中は作業を休みとする。
 午後からはポット物の整理や出荷準備など雑用をこなす。
 雨も降り始めると続くもので、ここ一週間でかなりの量の雨が降った。今日の畑は通路に沢山の
 水溜りが出来ていて雨量の多さを示している。こんな日は畑の作業は無理。強行しても良い事は
 ない。植木を掘るにも根鉢が崩れる。植えるにも水分が多すぎて土がべとつき根の隙間に上手く
 土が入り込まない。べとついた土は乾くと今度は固まってしまう。植木にとって良い事は何もない。

 

3/25(木)曇り夕方雨

 AM 第3圃場 苗木定植圃場作り PM 第4圃場 エメラルド苗木植え

 

3/24(水)曇り後雨

 AM 注文のツバキの掘上げ PM 挿し木苗のポット移植
 今日も曇って天気が悪い。予報どおり午後2時を過ぎると小雨が降り出してしまった。
 今年は年明けからずっと晴れベースが続いたが、ここにきて天候は大きく変化の兆し。
 雨も降り始めると今度は必要以上に降ってしまって、先日までの雨を待望した気持ちも
 逆転してしまう。疲れた肉体を少し癒すには良いが植木の最繁期だけに気は休まらない。
 午前中にお客さんの注文の植木を掘りとって配達し、午後から第4圃場のツバキの根廻しを
 始めたが、直に雨が降り出してしまったので帰宅してハウス内の作業をした。
 今日の市況。コニファー類が全般的に高値となった。花木類は横這い。造形樹の大きい
 物は安値。全体的にはやや良というところか。安値に慣らされてしまった感覚からすればだが。

 

3/23(火)曇り

 第1圃場 ツバキ コニファーの根廻し
 ツバキはこの春先 売りきる予定でいたが売り残したものを根回しした。
 コニファーはエレガンテシマ クジャクヒバの小さいものを根回しした。
 気温が低い。真冬並の7〜8℃だろうか。防寒用のブルゾンを一日中
 着用しての作業となった。小物類の根廻しは数をこなすため比較的
 重労働の部類に入る。スコップで幹の周囲を突刺して根を切断して行く。廃タイヤの焼却
 暖かい日には着衣を一枚二枚と脱いで行くのだが今日は厚着でも汗を
 全く掻くことがなかった。
 第1圃場の北東側100mの畑にピーマン等を栽培するビニールハウスが
 ある。今日のような寒い日には暖房用燃料として廃タイヤを燃やしている。
 その煙が北東風に乗って作業しているこちらにまともに襲いかかる。
 ひどい悪臭だ。ダイオキシンなど人体に影響する科学物質が含まれている
 可能性もある。少しくらいはと我慢して仕事をしていると頭が痛くなってくる。
 一時畑の別の場所に逃げながらの作業だからたまらない。
 暖房費が安上がりだとは言え、今時こんなことやっている人の気が知れない。
 社会に直接迷惑をかけながら金儲けをしているなど恥ずかしい話だと思う。
 こんな風だから百姓はいつまでたっても良くならない・・ と言ったらあまりにも
 単純な結論なのだろう。
 唯こういうひとが作った野菜は本当に大丈夫だろうかと心配してしまう。
 衛生面はきちんとしているか。農薬は規定のものを適正に使用しているだろうかと。
 こんな事書くとまた世の中農薬に対してうるさくなって規制が更に強まって
 結局は自分に跳ね返ってくるのではやりきれない。だから Silence is golden ?
 Speech is silver. さしずめ俺は金より銀と言ったところか。どお(銅)でもいいけど。

 

3/22(月)曇り後雨

 埼玉の植木市場に行く
 天候が下り坂なので馬力を掛けて作業する。雨に降られれば億劫になるので急ぐ。
 一昨日の雨で足元がぬかるんでいるので作業はし辛い。車1台の荷物を下ろして手入れ
 整頓をすると結構な時間が掛かる。大きな植木は防風の為の支柱も掛けなければならない。
 市場に来ると何かと慌しい。畑に居る時は忙しくともそれなりに気分的には余裕があるが
 遠くに来ての作業は気忙しい。帰りの時間を考えれば致仕方のないところだが。
 ポツリポツリと雨粒が落ち出した頃、何とか終了する事が出来た。帰途はずっと雨だった。

 

3/21(日)晴れ

 市場出荷の枝物の手入れ及び積込み
 松は冬場の手入れで枯葉を除去してあるので出荷前の手入れは各枝の下がり具合を
 調整したり垂れ下がった小枝を除去したりする。
 槙の場合は葉先を整える程度に刈り込みをする。掘り上げて手入れした後は畑にあった時と
 比べると見違えるようになる。植木は掘り上げると一回り大きく感じて立派になるし手入れ次第で
 植木は本当に変わる。それは庭にあっても同じことで、良く手入れの行届いた植木はきりっとして
 清々しいものだ。一方あまり手入れをしない植木ほどみすぼらしいものはない。それはそこの
 お宅に住んでいる人の人間性をも彷彿させてしまう。植物は口をきけない。人間が良く観察して
 判断しなければならない。本来植物を育てるということはかなり高度な観察力と判断力とを必要と
 する。農業は知識集約型産業だと言う。長い経験と豊富な知識の蓄積があってはじめて植物を
 育てる事が出来るということだ。農業でも植木屋でも誰がやっても出来る事は出来るのだ。ただし
 本物の農作物を本物の植木を作り出すにはプロにしか出来ない。これだけは経験上分っている。
 こうしてみると、自分が如何に怪しい存在であるかがこれまた分る。これは決して自分を謙遜して
 言っているわけではありません。本物のプロは確かに居ます。
 まあ本物のプロでなくても別にかまわないんですけど。程度にもよりますが、本物であったからと
 言って、それで何か事が上手く運んだりお金が儲かったりとはあまり関係ないようですから。
 これだから世の中は面白いのか複雑なのか馬鹿でも生きていけるのか解りませんが、凡夫の私は
 反省と感謝の毎日を送らなければならないと思うのであります。

 

3/20(土)雨

 朝8時頃から雨が降り出してしまい仕事は休みとする。
 苗木のポット移植をハウスの中ですべきところだが、腰痛がいまひとつ癒えない。
 諦めて休養の一日と決めた。午後から姉夫婦が彼岸の墓参りに来る。

 

3/19(金)晴れ

 市場出荷の植木掘り アカマツ クロマツ モチノキ ロウア柿
 少し気温が下がった。力仕事にはちょうど良い気温だ。
 今朝は腰痛で起き上がるのにも苦労した。腰に力が入らない。いよいよだめかと
 諦め始めたが ここで倒れたら暫らくは寝込むことになってしまうので、何とか起き出す。
 痛くて腰を曲げる事が出来ないので靴下を履くのにも一苦労。トラックに乗るにも一苦労。
 歩くと途中でキヤリと痛み腰が抜けるように屈み込む。体を捻ると痛みが走る。
 これまでにも腰痛は何度もあったが今回のような重症は初めての事。普通、朝に痛みが
 あっても動き始めると治まっていたので、今日も大丈夫との見通しがあったので無理をして
 畑に出たのだ。バックホーの操作も堪えた。腕だけの動きだと思っていたが大間違い。
 腰が支点であることがよく分かった。スコップを動かしてもズキズキくる。朝の1時間ほどは
 あちちあちちの連続だったが次第に体が温まってきたのか少しずつ痛みは取れてきた。
 一日中違和感はあったが仕事量にはそれほど影響はなく無事に夕方まで作業できたので
 一安心であった。なにせこの1年中で一番忙しい時期にダウンしたらお終いだ。
 明日の朝はどうなるだろうと些かの不安はあれど、今日を乗り越えた自信は揺ぎない。

 

3/18(木)曇り後雨ツバキの出荷

 AM ポット関連の雑用 PM 雨で作業は休み
 天気予報では朝から雨だったが降る気配がない。今日も空振りに終わるかと
 心配したが昼過ぎに本降となった。昨夜から再び腰痛が出て今朝は起きるのも
 辛かった。寝不足とWパンチで朝から雨となればゆっくり寝られたが少し気落ち。
 ポット苗を移動したり出荷物を整理したり半端な仕事を腰を庇いながらこなす。
 雨は夕方まで続きまずまずの雨量となった。これでまた少しは遣り繰りがつく。
 雨は本当にありがたい。右写真は出荷を待つツバキ。

 

3/17(水)晴れ

 市場出荷の小物植木掘り
 フイリヒイラギ オオデマリ 白花万作 アルミゴールド
 南西の風が強烈に吹きまくった終日だった。春の風は本当に嫌なもののひとつだ。
 乾燥しているものだから埃がひどい。生温い風で不快だ。
 昨日に続き今日も腰の痛みはあったが昨日よりは幾分回復した。疲れがたまって
 この辺でそろそろ休みが欲しいところだが天気が良ければ休んでもいられない。
 季節に遅れてしまっている仕事が沢山あるので気が気ではない。仕事が多すぎるの
 だが、これくらいやらなければ我家の生活が成り立たない。じっと手を見るのは啄木。
 こんな因果な商売は生まれ変わったら二度と御免だ、農産物は手間隙掛かる割には
 安すぎるなどとブツブツ言っていたらFaxがブツブツ言い出して今日の市況が入った。
 ほとんど変わり映えしない相場展開となった。つまり時節柄一番の需要期にも拘わらず
 全体として値段は横這い傾向で面白味がない。ツバキ類はは若干下がった。コニファーは
 相変わらずの値段だが、健闘しているのはエレガンテシマとコルムナリス。馬鹿高値が
 ひとつあって、ロウア柿がこちらの希望価格の倍近くの値段がついた。市場価格は本当に
 むらがあって予想がつかない。

 

3/16(火)晴れ時々曇り

 市場出荷のコニファー掘り
 エレガンテシマ スターダスト ブルーヘブン エメラルド他
 今日も暖かい春日和。風も大人しくて作業中は汗が出てきそうな感じだ。
 今朝から腰痛が出てしまった。一日中少し憂鬱な思いあり。腰痛は今日に始まった事ではなく
 前々からの一種の職業病で植木屋に限らず農家の人間に共通する持病だ。農作業は腰を
 屈んで作業する事が多いので如何しても負担が腰に掛かるのでそうなる。ここ暫らく腰痛は
 なかったので安心していたが、ここにきて流石に疲れが溜まった結果としての症状なのだ。
 仕事が出来ないといったほどではないのだが不快な思いがして今ひとつ気合が入らない。
 午前中農業改良普及センターの福田氏に圃場に来ていただき、ツバキやサザンカに秋に出る
 梢部の落葉の病状に関する調査を依頼する。その他諸々の情報を戴く。

 

3/15(月)晴れ

 埼玉の植木市場へ行く
 春本番を迎えて植木の出荷量も大変多くなった。落葉樹中心だったこれまでとは違って
 常緑樹も相当増えた。槙 松等の枝物も大柄なものが目立つようになった。花物も種類が増えて
 カラフルになった。これからは東北地方など寒い土地のお客さんも多くなってくるだろうと思われる。
 帰途の車の中は眠い。朝早く出かけてくるので一仕事終わらせて緊張感も取れて、天気も良い今日
 のような日は行楽のドライブ気分も手伝って自然と力が抜けてしまう。
 重労働と睡眠不足の日々が重なって今日は些か疲れた。家に帰って常だと雑用をこなすのだが
 今日は流石にその気力も失ってボケッとしてしまった。これでまた夜になるとテンションが高くなって
 パソコンに向って夜更かしとなるのだからどうなちゃってるのだか。ホッとする時間は夜しかなくてねェ。

 

3/14(日)晴れ

 AM 市場出荷のヒイラギ モチノキ掘り PM  市場出荷の積込み
 今日も穏かに良く晴れて、作業は薄着でOK。こんな日は仕事も楽しい。
 日曜の今日は絶好の行楽日和だろう。来週の日曜はもう花見となるかもしれない。
 植木の出荷もそろそろ前半戦を終了し中盤に入る頃だ。小物出荷が少なくなれば
 畑の管理にも手が廻るようになるだろう。根廻しや移植すべき植木が沢山ある。
 出荷と畑の管理が同時進行のこの時期は本当に目まぐるしい。

 

3/13(土)晴れ

 注文のヒイラギ サザンカ堀上げ他
 午前中は町内の問屋さんの注文の斑入りヒイラギを50本掘り上げて配達。
 午後は市場の注文のサザンカ等を堀り上げる。夕方前お客さんが来てクロマツの見積り。
 穏かな春の一日となった。風もほとんどなく弱い東風が快い。梅も満開で正に<東風吹かば・・>の
 季節となった。確定申告も済ませたし心は幾分軽い。ゴルフレンジにでも行きたい気分。

 

3/12(金)曇り後小雨

 アカマツ堀上げ配達
 お客さんの注文のアカマツ1本を午前中に掘り上げて配達する。
 10時過ぎより小雨が降り出してしまって帰宅する。久しぶりに仕事仲間が訪ねて来てお茶。
 午後からはまた別の仕事仲間がこれまた久しぶりに来てお茶。忙中閑ありだ。
 雨は午後4時近くまで続いたがずっと小雨状態で雨量は極めて少なかった。埃止め程度と
 言ったところか。今年に入ってからは何時もこのパターンでまとまった雨はひとつもない。
 本当に珍しい年だ。3時過ぎに街に買物に出る。
 昼前、役場に確定申告に行ったのだが当方の判断missで自分で申告した税額より1万数千円も
 よけいに取られるはめになった。例年と同じようにやったのだが係りの奴めつまらんとこ見つけ
 やがって。まあそう言われればそうなのだが、それにしてもゼイムショの方は何年もこれで通って
 いたから、案外ゼイムショは見ていないんじゃないかと思えてくる。何れにしてもこの不景気に
 やっとの思いで税金納めに行ったらもっと払えと言われて情けない。この優良納税者様を何と
 心得るかと印籠のひとつも出したいところだが手元不如意。懐は空っぽ。クックック・・・泣ける。

 

3/11(木)曇り時々晴れ

 市場出荷の小物植木掘り  コルムナリス ツバキミモザアカシヤ
 南寄りの強風が終日吹き荒れた。砂埃が吹き付けて、一時は視界が
 4〜50mまで落ちるようになった。全身埃塗れになって、それでも夕方まで
 作業を続けた。まともに眼を開けていられない時もあったが忙しい時期でもあり
 雨の気配はないので風を少しでも遮る場所を選びながら植木を掘り上げた。
 春の風は本当に嫌なものだ。春は風の季節で、これも風物詩のひとつだが
 北寄りの風だと寒く、南寄りだと今日のようになったりする。
 強風で根廻しをしたツバキ等が倒されたりしたので、それらに支柱を掛けたり
 したので余分な作業になってしまった。倒されずとも根元を揺さ振られるので
 植木には悪影響このうえない。
 今日の写真はミモザアカシア。今黄色い花を樹全体に付けて美しい。
 青みを帯びた銀色に光る繊細な葉と見事にマッチしている。

 

3/10(水)晴れ

 市場出荷の小物植木掘り
 エレガンテシマ ブルーヘブン エメラルド 白花万作 一才ニワザクラ

 

3/9(火)晴れ

 AM 水掛 PM 油粕肥料を買いに行く
 1週間前の雪で畑は一応潤ったが、それは畑の表面のみで水不足の傾向に
 変化はない。今年に入ってからは本当にまとまった雨がひとつもない。
 この先1週間も天気が大きく崩れる気配はない。この程度の水不足なら移植後
 1年以上経過している植木には何と言う事はない。問題は移植したてのものや
 根廻し物、挿し木などで、これらは乾きに極度に弱いから如何しても人間の手を
 必要とする。乾きの状態は畑にもよるし土質にもよってさまざまだが乾燥した天候が
 続けば植木の成長にじわりじわりとボディーブローのように効いてくる。
 午後からは農資材店に油粕を買いに行った。200袋を買い求めた。2月上旬に
 鶏糞を施肥したが、その不足分を補う意味で投入する。

 

3/8(月)晴れ

 埼玉の植木市場に出荷
 朝の冷え込みは厳しい。北西の冷たい風も加わって思わずフードを被った。
 水道のホースも完全に凍って10時位にならないと水掛も出来ない始末。ここ埼玉の
 北部は千葉よりかなり気温が低い事を実感する。このまだ新設の市場は周囲が
 田圃ばかりで風を遮るものはなにひとつない。名物の空っ風がもろに吹き抜けるので
 身を切る寒さが軟な神経には堪える。寒いが天気は良い。
 市場への植木の出荷も大分多くなってきた。この分では来週辺りは、この広い敷地
 いっぱいになるのではないかと思われる。
 しかし、市場によると出荷量は増えても肝心の売上の伸びが比例して伸びていかないの
 だそうだ。セリ価格が低迷して単価が落ちる。安値が続けば高価な植木の出荷が減少し
 安物ばかり多くなる。結果として売上が伸びない。つまらない三段論法的な関係だ。
 そこでどうするか? この市場では名古屋や九州方面から高価なもの品質の良い物を
 取り寄せている。もちろんこれらはセリには掛けずに相対販売となる。
 今日も九州からクロマツがトレーラー1台入荷してきた。中に根上がり松のすごいやつが
 あったので、植木部長に値段を訊いてみた。200万円位かなと思っていたが、何と
 500万円・・・ ときたもんだ。暫し顎が麻痺して口が開いたままでバカまるだし状態。

 

3/7(日)晴れ

 AM 第4圃場のアカマツ2本堀上げ PM 市場出荷の積込み
 良く晴れたが気温が低く北西の風も強い。今朝は久しぶりに霜柱が立った。
 寒さと言っても真冬のそれではない。畑はいつのまにか冬草が勢いを増した。
 日差しはもう完全に春のもので逞しささえ感じるほどだ。鶯の鳴き声も聞こえる昨今となった。
 野に在籍する人間は季節の動きに敏感だが、一方の世の中の動きには疎い。
 家と畑を往復するだけの毎日では世間の様子は見えてこない。新聞やテレビの情報だけでは
 実際の社会の動向や現状が分からないものだ。情報量は決定的に乏しい。本当に良い情報
 と言うものは人との接触の中から得られる事が多いが、農家は普段の生活ではあまり余所の
 人とは話す機会も無い。近所は皆勤め人になってしまっているので滅多に顔も合わせない。
 この多忙な時期は外を出歩く事も出来ず「百聞は一見に如かず」の箴言も活かせない。
 インターネットもろくな情報がない。そう言えばこの自分のページにもろくなものはなかった。反省。

 

3/6(土)晴れ後曇り

 挿し木苗のポット移植 一才ニワザクラ フサスグリ ウグイスカグラ
 朝方お客さんの少量の注文品をこなしてから箱挿し木苗をポットに移植。ウグイスカグラ
 何れも落葉樹だがビニールハウス内は流石暖かいのかコウグイスカグラは
 もう花を咲かせている(右写真)。その他にも芽を出しているのは
 黄金コデマリ サルスベリ ニワザクラ ウツギ等だ。落葉ではないが
 ヒペリカムも早い。ゴールデンハニーサックルも伸び始めた。
 このところ気温は低目だが数日後にはぐっと上がってくるようだ。一気に
 本格的な春に突入することになるかもしれない。今年は桜の開花も例年より
 ずっと早まるらしい。植木屋仲間も忙しくなって最近あまり顔を見なくなった。
 不景気ではあっても、この時期は植木の出荷や移植、苗木の植え付けなど
 何かと忙しい季節なので立話さえろくにしていられない。これからは何をやるにも
 良い季節で、槙の木などはこれから4月中旬までが刈り込み手入れの最適期だ。
 この時季に刈り込んでおくと五月の新芽が綺麗に出揃うことになる。

 

3/5(金)晴れ後曇り

 市場出荷の植木掘り 白花万作 一才ニワザクラ ウンリュウヤナギ

 

3/4(木)晴れ後曇り

 市場出荷のツバキ オタフクナンテン他掘り
 気温の低目の日が続く。日陰では月曜日に積もった雪がまだ消えない。
 ツバキ等の花の開花も一時ストップの様相だ。このほうが販売的には長持ちして良い。
 寒くとも流石は3月で木々の葉の色も緑を増してきた。コニファーのエレガンテシマなどは
 冬の間レンガ色だったものが今ではすっかり若い緑色に見事に変わった。

 

3/3(水)晴れ後曇り

 市場出荷のコニファー掘り
 ブルーヘブン ゴールドライダー エレガンテシマ スパルタン
 真冬に戻ってしまったかのような寒さだった。久しぶりに地下足袋を通して
 足がじんじんした。風が弱いにもかかわらず空気がこんなに冷たく感じるのは
 あまりないことだ。2月が暖かかった分余計にそのように感じるのだろう。
 夕方FAXで市況が入った。ツバキは種類により大きく差が出た。ボクハン 玉之浦
 胡蝶ワビスケ等は高値、肥後 清香 白菊等は安値となった。コニファーの
 ブルーヘブン エレガンテシマ等は健闘したがエメラルドは先週に続き安値だった。
 枝物も先週とほぼ同様の安値。利休梅は人気で高値を維持。
 全体として可も無く不可も無くと言ったところだろうか。出荷量の多い品種はどうしても
 価格は安値となってしまう。人気樹種やインパクトのある樹種はこの不景気の中でも
 結構な値段がつくものだと驚かされる。

 

3/2(火)曇り夕方晴れ

 AM ヤナギの挿し木 箱挿し木苗のポット移植 PM 市場出荷のツバキ掘り
 昨日の雪が融けずに残っていて畑の作業が出来なかったので午前中は
 ヤナギの挿し木を少しと落葉樹の挿し木苗をポットに移植する仕事をした。
 午後からは畑の雪もほぼ消えて植木の掘り取りも出来るようになった。
 それにしても寒い終日だった。この地方では3月の雪は降ってもすぐに融けて
 しまうのが普通だが、今回は気温の低いためか日陰ではまだ残っている。

 

3/1(月)雪後曇り

 埼玉の植木市場へ行く
 真冬の寒さに逆戻りして今日は手足が冷たかった。9時前には小雨も降り出して
 心許ない。風が無い分まだましだが、3月の声を聞いてこれだから油断ならない。
 本降りにならなかったので雨合羽を着用せずに何とか作業を終了させた。
 3月に入ったので出荷量は大分増えてきたが、昨年よりはやや少なめの印象を
 受けた。相場の低迷の影響があるのだろうか。それとも生産量の減少で市場への
 出荷分そのものが減ったのだろうか。コニファー類も以前よりはかなり少ない。
 帰途はずっと小雨だったが家に近づくほど積雪が目立ってきてやがて白一色の
 景観となってしまった。この地方での積雪は珍しく年に1、2度あるかないかの事だ。
 帰宅してビニールハウスに積もった雪を見たら3〜4cmの厚さがあった。
 夕方、町内の植木問屋さんへ注文してあった苗木を取りに行く。

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2/29(日)曇り挿し木ハウス

 AM 挿し木苗のポット移植 PM 市場出荷の積込み他
 未明からの雨が朝まで残ったので畑には出ずハウス内の箱挿し木苗をポットに
 移植する作業をした。品種は斑入り空木で1箱に100本ほど挿してある。もう既に
 芽吹き始めてしまっている。ビニールハウス内に更にトンネル状にビニールを
 被せてあるので暖かいのだろう。このビニールは夜間のみで日中は外してしまうの
 だが落葉樹には暖か過ぎるのかもしれない。この他に落葉樹の挿し木はマンサク
 ニワザクラ サルスベリなどあるのだが、これらはまだ芽吹いてはいない。
 さて未明の雨だが小雨が時折さっときただけで雨量は申し訳程度に終わった。
 中々まとまった量が降ってくれない。天気予報は期待を持たせるばかりだ。

 

2/28(土)晴れ後曇り

 第1圃場 ツバキの根廻し 挿し木圃場及び 移植樹の水掛
 今年に入っての少雨傾向は何処まで続くのか。また畑が乾いてきてしまって
 水掛を始めた。この地方の地質は砂土なので水はけが良過ぎる環境なので
 畑の乾湿には神経を使う。冬場なので乾きは畑の表面のみで数十センチ下は
 結構湿っているが、それでも苗木類や移植物根廻し物には一時的にさえ乾きは
 禁物である。昨年は上手い具合に週一回程度適度に雨が降っていたので
 水掛作業が省略できて助かっていた。今年はこの分では昨年の仇を取られそうだ。

 

2/27(金)晴れ

 市場出荷の植木掘り
 AM アカマツ クロマツ PM ウンリュウヤナギ ツバキ

 

2/26(木)晴れ

 市場出荷の小物掘り
 朝お客さんの注文のコニファーを堀上、その後市場出荷用の植木を掘る。
 エレガンテシマ エメラルドグリーン ブルーエンジェル 利休梅
 気温が20℃近くまで上がってこの時季だと暑くさえ感じる。実際今日は
 多少汗ばんだ。午後からは強い西風で埃が舞い嫌な一日だった。
 時は正に確定申告の季節だ。面倒で頭の痛い時節だが、こればかりはイイカゲンと
 いう訳にはいかないので夜に少しづつこなしているが思うように進まない。何事も
 追い詰められないと気合が入らない方なので提出はいつもギリギリだ。これが終わらないと
 すっきりした気分にはならないもので 忙しい時季でもあり毎年嫌な思いをしている。
 義務とはどうも人間の本能の対極にあるものらしい。

 

2/25(水)曇り一時晴れ

 市場出荷の小物掘り ローソンヒノキ ツバキツバキ 白牡丹
 今日は曇ったが風もなく暖かい終日。薄着でも何の問題もない。普段の年より
 暖かい事は確かだ。春の訪れも早いに違いない。落葉樹の中にはもう芽を
 動かし始めた物もある。
 夕方Faxで今日の市況が入る。沈丁花が高値で昨年の5割高。利休梅も高値。
 ツバキは種類によって差が出た。ボクハン 玉の浦は高値、フクリン一休 山椿
 は安値 コニファー類はエレガンテシマ バーハーバーは高値 エメラルドが安値。
 枝物(造形)はアカマツ クロマツとも2割安と言ったところ。全体としてまずまず。
 右写真はツバキの白牡丹(ハクボタン)と言う種類。純白で大輪で気品のある花。
 とても作り難い品種で採算悪く、現在繁殖を休止している。

 

2/24(火)晴れ後曇り

 AM 注文のアカマツと沈丁花の堀上 PM 市場出荷のツバキ掘り
 22日夜に降った雨は量こそ少なかったがそれでも結構役にたった。
 畑の表面は適度に湿り気があり植木の掘り取りにちょうど良い具合だった。
 雨は適度に降って欲しい、の見本のような雨だったと言えよう。しかしこれまでの
 雨不足を補うには程遠く、畑全体としては乾燥傾向が続いている。

 

2/23(月)晴れ

 埼玉県の植木市場へ
 今年の初出荷となった。久しぶりの市場なので懐かしい。出荷量は平年並と
 言ったところか。季節柄シャラ ヤマボウシ等の落葉樹が中心で種類はまだ少ない。
 東北地方からの仕入れのお客さんもまだ少ないそうで本格化するのは来月に入って
 からとなりそうだ。良く晴れて暖かくなったが西風が猛烈に強く、並べた植木も大きい物は
 しっかりと固定させなければ倒されてしまう。事実沢山の植木が昨夜からの風で何本も
 倒されている。この市場は新設で周囲は田圃で風隙が良過ぎるので特に注意が必要だ。
 今日は南西の方角に雪をすっぽり被った富士山が大きく見えて清々しい。少し勇気。

 

2/22(日)晴れ

 AM 注文のクジャクヒバの堀上 PM 市場出荷の積込み
 今日も2月としては「暑い」日だった。どうしたことだろうこの異常さは。
 雨も一向に降らないので余計に「暑い」と感じるのだろうか。畑が乾いているので植木の
 掘り取り作業の能率が悪い。乾いているところを掘りあげるので植木にとってもダメージが
 より大きい。午前中に掘り上げた物は昼に水をたっぷりとかける。午後から掘り上げた物は
 夕方掛ける。「掘り水」とか「掘り上げ水」といってこれが一番大事だ。植物にとって生命線で
 ある根を切断してしまうので水遣りは移植の必須条件となる。水遣りは早いほど良い。時間
 との戦いだ。根を乾かさなければ植木は滅多に枯れる事はない。
 植木屋さんに行って堀上げた植木の根鉢がカラカラに乾いていたら、その植木屋さん気をつ
 けた方がいいですよ。

 

2/21(土)曇り一時晴れ

 コニファー類と紅七変化柳の挿し木
 今冬最後の挿し木をする。コニファー3種類を箱挿しに、紅七変化柳を13,5cmの
 ポットに直接挿し木した。発根までビニールハウス内に置く。
 それにしてもこのところ暖かい。2月としては暖かすぎる。宮崎県の日田市では
 夏日を記録したそうだ。本格的な春も早く訪れそうだが、このような年は花木類の開花も
 早く、東北地方など春の訪れが遅い地方への出荷が出来なくなる懸念もある。つまり花が
 東北地方の需要期を待たずに咲き終わってしまうからだ。これは生産者のみならず中間業者や
 小売店まで影響が大きく死活問題と言ってもいいほどになってしまう。花木の種類も多いし
 販売額も大きい。春先は何と言っても花物が販売の中心になるからだ。

 

2/20(金)曇り後晴れ

 AM 市場出荷の枝物掘り PM 注文のイチゴノキの出荷準備
 午前中はセリ市場に出荷するクロマツとアカマツを各1本堀上げた。
 いずれも高さ(H)2メートル前後、芝付き径(C)0.4メートル前後の物。
 枝物としては安物の部類だが現在の重要はせいぜいこの程度で
 高価な物は季節的にも期待薄ということだ。春先の需要は売店用の
 小物植木がほとんどだから大形の植木は4月が中心になる。
 夕方お客さんがイチゴノキを取りに来る。このお客さんは関西方面に
 出荷している人だが、向こうも情勢が厳しいようだ。昔は千葉からこの地方の
 特産のマキの木を出荷する事が多かったが、現在では需要が低下し雑木の
 類が中心になっているという。シャラ ヤマボウシなど沢山の種類を少量づつ
 出荷しているとのことだ。私も20年以上前は兵庫県宝塚市に時々行っていた。
 あの頃はマキの木が良く売れていて他の植木は考えられなかったが、今は全く
 様相が変わってしまったのだろう。久々にかの地の様子を伺って懐かしかったが
 山本の植木屋の皆さんお元気だろうか。

 

2/19(木)晴れ一時曇り

 市場出荷の小物掘り 沈丁花 雲龍柳 他

 

2/18(水)晴れ

 市場出荷のコニファー掘り
 エメラルド エレガンテシマ ローソンヒノキ(コルムナリス)
 よく晴れて暖かい。仕事中はスポーツシャツで充分だ。北西風が強かった割には
 気温が上がった。この暖かさ、しばらく続くらしい。春はゆっくり来て欲しい。

 

2/17(火)晴れ

 市場出荷のツバキ掘りツバキ 光源氏
 光源氏 フクリン一休 有楽64 玉の浦 ボクハン
 今日から市場出荷の植木を掘り始めた。いよいよ植木屋の春が実質的に
 動き出した。1年の内で一番忙しい季節の到来だ。これからは毎週の出荷に
 合わせて連日の堀上作業が続く。その合間に畑の管理作業をこなさなければ
 ならないので休日はほぼゼロに近い。雨の日でもハウス内の仕事が待ってい
 るのでそれを思えば憂鬱だが仕事がある以上やらなければならないだろう。
 「覚悟の厳しさ」といった言葉があったようだがそれほど思い詰めたものでは
 ないが、それぞれの仕事柄で特異性があるのはしかたがないことだ。
 今日の写真はツバキの光源氏という品種。早咲きで今月いっぱいが見頃。
 名前といい色彩といい艶やか過ぎますか。光源氏ファンの女性の皆様如何。
 おすぎさんがサッカーの柳沢選手の事を「だめよ、あんな女たらし」と言ってましたけど。ホッホッホ・・・。

 

2/16(月)晴れ

 AM 移植物及び根廻し物の水掛 PM 注文樹の堀上
 極端な雨不足で畑は乾き気味だ。夏ほどではないにしてもこれだけ晴れベースが
 続くと地表はぱさぱさ状態になってしまう。気温が低いので植木への影響はまだ
 それほどないが、このまま続けば春の新芽の成長にも拘わってくるだろう。
 今冬に移植したり根回ししたマツやキャラ、ツバキ、コニファー等に水掛を実施した。
 雨が適度に降ってくれたらこんな余分な作業は必要ないのにとぶつくさ言いながら
 自然相手の因果さを思っても何も始まらない。人間の都合で自然は動いてはくれない。
 人間に都合があるように、きっと天にも都合と言う物があるのだろう。
 ここ数日の暖かさでネコヤナギが咲き始めてしまった。出荷は10日ほど先なので
 それまで持ち堪えて欲しい。ツバキも一部咲き始めた。百花繚乱の春は近い。

 

2/15(日)晴れ

 オタフク南天の挿し木 斑入りウツギ苗のポット植え

 

2/14(土)晴れ

 第1圃場 ヤナギ類の挿し木(白露錦 ウンリュウ柳 )房すぐりの挿し木
 ウンリュウ柳の地中ポット植え 白露錦のポット植え
 今日は暖かい日和となった。防寒服を脱ぎ作業ジャンバーを脱ぎスポーツシャツに
 なっての作業だった。4月並の気温だろうと思う。まだ寒い日も多いと思うが、もう
 本格的な春に向って季節は動き出したかに見える。これから植物の色も目に見えて
 春の色に変わって行くだろう。こうなると人間も忙しい。あれもしなければ、これもしな
 ければと気持ちばかり焦る。植物相手は時季を外して存立し得ない。

 

2/13(金)晴れ

 植木屋仲間とゴルフに行き仕事は休み。
 付合いゴルフもたいへんだ。何かと忙しくなってきたのに貴重な一日を割くことになった。
 ゴルフは本当に楽しいが、その熱も冷めればコースに出なくとも別にどうということもない。
 ゴルフ以外にも楽しいこと興味の湧くことは沢山あるので中毒症状は顕れない。
 ゴルフばかりに夢中になるなと、これもゴルフが訓えてくれたことだった。
 ゴルフ熱が冷めれば当然スコアも下がる。それが悔しくもなくなったのは余り良い事では
 ないような気もするが、今は心の赴くままが宜しかろうと自分で納得している次第であります。
 商売柄この先は多忙な毎日。ゴルフどころではないだろう。5月中旬まではサヨナラだ。

 

2/12(木)晴れウンリュウ柳

 第2圃場 ウンリュウ柳 ロウア柿の苗のポット植え
 ウンリュウ柳は昨年挿し木した苗を23cmの地中ポットに植え込んだ。
 ロウア柿は株分けの苗で大小さまざまで15cm〜21cmのビニールポットに
 植込んだ。これで柳は来年の春に出荷となるので早い。ロウア柿は3〜5年
 ほどかかるだろうと思う。柳を50ポット 柿を200ポット植込む。
 右写真はウンリュウ(雲龍)柳。綺麗な枝だ。花材などに使われる。

 

2/11(水)曇り一時晴れ

 第4圃場 防風樹の枝打ち
 朝 仕事に出る時に白いものが舞ってきたがそのまま畑に行った。
 雨なら様子を見るところだが雪だったので出た。予報も回復基調だったので
 そのまま仕事を続けた。案の定一時間ほどで雪は降り止んだ。風がないので
 寒さはなかった。クロマツ マテバシイ等の防風樹の枝を切詰める。3年ほど
 伸び放題にしておくと想像以上に枝というものは暴れてしまうものだ。海岸が
 近いのでどうしても潮風から樹木を守る遮蔽物が必要になる。伸びすぎれば
 日当りが悪くなるし隣りの畑に迷惑なので管理は欠かせない。
 今日一日の伐採で切り出した枝が大量に出てしまった。当面畑の隅に積んで
 置くが作業の邪魔になる事も少なくない。有効利用(堆肥化)と言っても極めて
 効率が悪い事は確かだ。昔だったら風呂焚きや炊事用にひっぱりだこだった
 ろうが、今の時代には考えられない。本当に厄介な代物となってしまった。

 

2/10(火)晴れ

 第1圃場 コニファー類の挿し木
 エメラルド ヨーロッパゴールド ゴールドライダー アルミゴールド他
 北東の風がやや強く底冷えのする終日だった。重労働ではないので
 よけいに寒く感じるのかもしれない。今年の冬は暖冬との予想だったが
 どうなのだろう。暖かい日と寒い日の差が激しかったので、どちらかは
 分からないが平年並と言ったところなのだろうか。

 

2/9(月)晴れ後曇り

 第1圃場 コニファー類の挿し木
 エレガンテシマ ローソンヒノキ スターダスト他を直接畑に挿し木する。
 用土は赤土+モミガラ+ピートモスの混合土でいたってシンプルだ。
 モミガラ(籾殻)は燻炭ではない。生のものをそのまま使ってしまう。燻炭にした方が
 良いのだろうが生のままでもあまり影響はないように思う。
 以前、農業改良普及センターで籾殻を成分分析してもらったことがある。それによると
 籾殻は窒素分を結構含んでいる事が分かった。しかし籾殻は地中で腐熟分解するまで
 には長い年月を要するので1、2年の短期ではほとんど無機質状態なので実質的には
 排水材として利用可能な訳である。籾殻は近所の農家からタダで手に入るので安上がりだ。

 

2/8(日)晴れ

 第2圃場 第4圃場の施肥
 昨日に続き鶏糞の施肥。今日も天気が良かった。気温は低目だが
 すっきりと晴れあがって風も弱く春そのものの陽気となった。
 一日中、15kgの鶏糞の袋を持ち歩いていると汗ばむほどだ。腕も
 疲れてくる。単純な作業だから気疲れしない点はいい。
 夕方までに何とか終了できた。後は4月頃にこの冬根廻しや移植した
 植木に施肥することになる。

 

2/7(土)晴れ

 第1圃場 第3圃場の施肥
 寒肥として鶏糞を施す。この鶏糞は町内の養鶏場から買ってきたもので
 1袋15kg入りのが120円で昨年と同じ値段だった。鶏糞は今が需要期で
 養鶏場では方々から注文を受けて納品が間に合わないほどだそうだ。
 この養鶏場にはフィリピンから出稼ぎに来ている若者が2人働いていた。
 まだ20代前半と思われる。比較的体の大きな2人だった。タガログ語で
 遣り取りしているので何を言っているのか分からない。日本語は単語を
 少し理解する程度のようだ。しかし彼らは実によく働く。この地方にも少なからず
 外国人が働いているが例外なくよくやるようだ。養鶏場や養豚場など日本人の
 若い人が敬遠する現場こそ彼らが必要とされる職場なのだろう。
 数年前にはこの養鶏場に外人の若い女の子が5〜6人働いていた事があった。
 その時はよくやるなぁと言うより何か痛々しいと言う感じを受けた。

 

2/6(金)晴れ

 第2圃場 防風樹の枝打ち
 この畑の南側に一列に植栽してある風除けの為の樹木の枝を切り落とす。
 タブノキ マテバシイ クロマツ等で高さが5〜6mにもなってしまっているので
 風除けには良いが逆に周辺の陽射しが悪くなってしまったので3〜4mの高さまで
 切詰めた。数年前に一度切戻したのだが、何せ育ちの良い樹種だけあって
 気がつくと再び必要以上に繁茂していると言った状況になってしまう。
 夕方カインズホーム八日市場店に肥料を買いに行く。この一月にオープンした
 大型のホームセンターで、この地域では飛び抜けて大きい。週末でもないのに
 今日も駐車場は満杯だ。農資材も豊富にあり、価格面では農協は不利だろう。
 大型の食料品部門も併設され賑わっている。地域の既存商店への影響はどうなの
 だろう。相乗効果になっていれば良いが。
 勝ち組み負け組みがはっきりする時代だと言う。何の特徴も持たず100年同じ商いを
 続けていれば、やがて淘汰されるのは必定だ。植木屋も同じ。他人事ではない。

 

2/5(木)晴れ砂埃

 第4圃場 ツバキの掘り取り
 昨日に続き注文のツバキを掘る。品種名は光源氏・清香・ボクハン・白菊
 覆輪一休・黄泉銀花の6種類170本だ。光源氏とボクハンは一部花が咲き始め
 てしまった。覆輪一休ももうすぐだ。今年も春は早そうだ。
 午前中は冬日和で良かったが午後からは西風が強く吹き寒さが増した。
 関東名物の「からっ風」、冷たい風が容赦なく吹きつける。ここ第4圃場の西側
 の畑が空畑となっているので、この強風で砂が舞ってこちらに襲いかかる。
 乾燥しているからたまらない。全身砂埃を浴びて嫌になってしまった。
 仕事が4時過ぎに一段落したので早々と帰宅した。「春一番」に代表されるように
 春は風の季節でもある。野に出て働く人間には風は本当に嫌なもののひとつだ。

 

2/4(水)晴れ

 第1圃場 ツバキの掘り取り
 お客さんの注文のツバキを掘る作業を終日行った。
 一昨日の雨が役立って掘り取りにちょうど適した湿り具合いになっていた。
 天気は良かったが午後からは風が幾分冷たくなり忙しく働いていなければかなり
 寒く感じる。今日は立春、暦の上では春になった。これから先まだまだ寒い日が
 多いが何となく気分は高揚してくる。急に忙しなく感じてくるが春に向ってテンションが
 次第に高くなる。植木の市場出荷が間もなく始まるので引き締まった気分になる。
 植木屋の春は戦争だ。是も非もない。待ったなしだ。やる事はいくらでもあるから
 つまらぬ事に迷っていられない。考えるよりまず行動しなければならないから迷いがない。
 迷って何もしなければ飢えて死ぬ(大袈裟)だけだから話は簡単だ。だからやる気が湧く。
 優柔不断な人間にはこれがいい。お金があるとこうはいかない。「貧しき者は幸いなり」だ。

 

2/3(火)曇り

 アロニア苗のポット移植
 昨年播種したアロニアの苗を育苗箱から12cmポットに移植した。
 10cmに満たない小さな苗を3〜4本一株としてポットに入れる。
 これで1年間生育させて5〜60cmに育て今度は畑に定植する。
 畑で1年間育てると1,2m位に育つのでこれで販売となる訳だ。
 種を撒いてから3年でお金になるので植木生産では早い方の部類に入る。
 これが順調に育ち高値で販売できれば2年後には大金持ちになるという寸法だ。
 これだから植木屋稼業は止められないという夢を見ていると幸せだ^^。

 

2/2(月)曇り後雨

 AM第1圃場 ツバキの根廻し PM 雨で休み
 午後からは待望の雨が降り始めた。作業は休みとした。
 一時本降りになって期待したが全般的には小雨傾向だった。
 夕方六時頃には止んでしまった。結局今までの分を取り返すほどの雨では
 なかったが当面落ち着く位の量は降った。

 

2/1(日)晴れ後曇り

 PM 第1圃場ツバキの根廻し
 午前中はヤボ用があったので作業は午後からとなった。
 畑は雨が極端に少ないので地表から浅い部分ではかなり乾いている。
 冬場だからカラカラ状態ではないがこのまま降らなければ早晩危険な
 段階に入るのは必定だ。突抜き井戸はとうとうチューブを巻かなければ
 水が上がらなくなってしまった。井戸に関しては夏並になってしまった。
 明日は久しぶりの雨の予報が出ている。まとまって降ってくれると良いが。

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1/31(土)晴れツバキの蕾

 第1圃場 ツバキの根廻し
 主に秋咲きツバキを根廻しする。秋の山 白ワビスケ 初嵐 隠れ磯など。
 春咲きのツバキは蕾が大きく膨らんで今にも咲き出しそうな気配だ。
 本物の春にはまだ少し遠いが立春はもうすぐだ。日脚もだいぶ伸びて5時過ぎ
 まで明るい。今日もよく晴れて比較的暖かかった。もう「光の春」の季節だ。

 < 玉割れて春の吐息のいちどきに声ともならむ紅の真椿  太田水穂 >

 

1/30(金)曇り後晴れ

 第1圃場 コニファーの根廻し
 エレガンテシマ ローソンヒノキ(コルムナリス)の根廻し作業をする。どちらも
 1.0〜1.2mほどのもの。苗木を植え付けて2年経過したものだが育ちが早いため
 今年秋以降の出荷ではかなり根が荒れる事になるのでここで根回しをする事にした。

 

1/29(木)晴れ

 第2圃場 サザンカ ツバキの根廻し
 今日も晴れて暖かくなったが午前10時位までは結構な寒さだ。地下足袋を通して
 冷たさが伝わってくる。足の平がじんじん痛い。根廻し作業も重労働の一種だ。
 スコップで幹の周囲を突き刺して行く。木の幹に近過ぎても離れ過ぎてもいけない。
 一定の根鉢の大きさになるように気をつけながらの作業だ。単純な作業だけに
 根気も要る。根廻しの後、横に伸びすぎた枝を切詰める。そして最後に水を掛ける。
 雨が極端に少ないので井戸の水位が夏並に下がってしまった。現在3メートルの
 深さだ。東京では今年これまでの合計雨量が3ミリだそうだからこちら千葉でも
 「押して知るべし」というところだろう。ひと雨欲しいが降らない時は降らないものだ。

 

1/28(水)晴れ

 植木組合の総会 第2圃場サザンカの根廻しH16 植木組合総会
 午前9時半頃作業を中断して植木組合の通常総会に出席する。
 出席者は35名ほどだった。会議での質疑応答もほとんど無く行事計画も
 新味が無い。皆やる気が無いのか静かな総会に終始した。注目の人事も
 前任役員の留任となり何も変わらない状況が続きそうだ。時の流れと言う
 ものは結局成るべく成るように出来ているのかとあらためて落胆する。
 しかし皆が元気が出るような上手い施策が何かないものかと思う。
 今現在では組合に期待する方が無理というものかもしれない。もっと小さな
 個人的なグループの中から皆を引っ張って行くような新しい芽が伸びてくる
 事に期待した方がこんな時代には方向性としては正しいかもしれない。
 求心力を失った組織というものは脆い。そうならないように祈るだけだ。
 午後から再び畑に出る。植物は毎年同じようにその折々の表情を見せる。
 それは太古の昔より変わらぬ季節の輪廻の産物だ。人間の様々な思惑を
 余所に自然はその本能に愚直である。

 

1/27(火)曇り

 友人とゴルフに行き仕事は休み
 利根川を挟んで茨城県側にあるゴルフ場に行った。
 セルフデーで9時半過ぎのスタートで前には1組しかいなかった。
 後続も疎らでゆったりしたゴルフを楽しんだ。昼食はカレーライスか牡蛎フライの
 選択のみ。それも自分で給仕する。「お替わり禁止です」と女の子。それならばと
 特大盛りにした友人の一人は午後からショットに苦しんだ。
 池が多く、カモが沢山いて今日は私もカモにされてしまった。
 ロッカーもシャワーも使えないが昼食付き税込み5800円ぽっきりだから安い。
 貧乏ゴルファーには嬉しい設定料金だ。我々には夜の宴会もないから本当に58
 ポッキリ。チョコレートもプラマイゼロにいつもなるように調整するので、その日に
 勝った人が帰りにコンビニに寄れば殆ど吐き出す仕組み。誠に健全なゴルフだ。

 

1/26(月)晴れ

 第4圃場 苗木定植圃場作り
 昨日に続き今日も穏かな天気となった。雲ひとつないすっきりとした青空だ。
 だらけた気分で仕事をしているとうっすらと眠気を催して来る。寝不足が
 祟っているが冬場のこの時期だから何とかもっている。仕事はあっても
 事実上暇なのだ。納期限もノルマもない仕事では緊張感がないのでそうなる。
 暇なら家で寝てればいいかというと、それほど暇ではない。やる事はいっぱいある。
 緊急を要する仕事ではないだけの話である。適度に忙しい方が心身ともに快調だ。
 大分乾燥しているのでこの辺でひと雨欲しいところだが、この先も雨の予報が出て
 いない。

 

1/25(日)晴れ

 第4圃場 苗木定植圃場作り
 典型的な冬晴れの一日。気温は低いが風弱く仕事をしていると暖かく感じる。
 乾燥してさらさらとした砂は陽に照らされて暖かい。地下足袋でいてもその温もりが
 伝わってくるようだ。動いていれば体は寒さを感じない。晴れて風のない日は天国だ。
 雪国の方がこれを読んだらどのように感じるのだろうか。
 羨ましいと思うだろうか。冬の間中雪に閉じ込められて、勿論農作業は出来ない。
 今でも出稼ぎの仕事はあるのだろうか。雪国の実状をまったく知らない身には
 状況が許せばずっと家の中で過すのも悪くはないなと思ってしまうのはやはり
 「隣りの芝生」の類だろうか。一年中朝から晩まで野良仕事の境遇に、時として
 疑問を感ずる者の青い鳥症候群か。「山のあなたの空遠く・・・」 By 歌奴。

 

1/24(土)曇り

 第3圃場 苗木圃場作り
 春に苗木を定植する圃場を作っている。所々残っている樹木を他に移植し
 整地し赤土と肥料を入れて耕耘する。赤土(関東ローム)は土建業者から
 買い入れる。4tダンプ1台8800円ナリ。植木を出荷した跡地は当然畑が赤土
 低くなるので新しい土の補充が必要になる。肥料は町内の友人の養豚場
 から出る堆肥を貰う。これを2年間ほど積み上げて醗酵させた物を使う。
 他に鶏糞や菜種油粕を使用する事もある。
 さてこの赤土だが、年間2〜30台を買い入れる事になるが、これは税法上
 経費扱いだ。植木の出荷には根鉢が付き物だから、つまり土も一緒に売る
 ことになる。一般の商品の包装材やビニール袋と同じ考え方だ。
 毎年減った分だけ補充する分には経費として認められることになる。
 ところが、減った分以上に多く入れるとどうなるか。これは在庫扱いとなるの
 だそうだ。在庫即ち財産との考え方だ。つまり収入が増える事になり税金に
 跳ね返ると言う仕組みだ。
 ずっと以前に、この赤土及び黒土等の土壌の買い入れが70万円にも達して
 しまったことがあった。何年もの間、畑が低いままほっておいたのを一度に
 処理したのでそうなってしまった。これをさすが税務署さんは見逃さなかった。
 双方考え方はいろいろだが「見解の相違」とやらで、結局こちらが修正申告
 することになってしまった。(突っ込まれれば痛いとこだらけで情けない)
 右写真は買い入れた赤土。ひと山が4tダンプ1台。

 

1/23(金)晴れ

 AM 第1圃場 挿し木圃場作り PM 第3圃場 苗木圃場作り

 

1/22(木)晴れ

 第2圃場 キャラ クロマツの荒木の移植

 

1/21(水)曇り

 第2圃場 キャラ荒木の移植
 朝からどんよりとした曇り空が続いた。第4圃場の隣りの第2圃場に作業を移した。
 この畑にあるキャラの10年生の荒木を移植する。2度目の移植である。4〜5年前に
 一度移植しているのでまだ根はそんなに荒れてはいない。樹が育ち間隔が狭くなったので
 植え変える事とした。下の左写真が今日植え替えた物。右写真は5年後の姿。(予定)

    キャラ(荒木) → キャラ(5年後)

 

1/20(火)晴れ

 第4圃場 マツ荒木の根回し及び移植
 春のように暖かい陽気になった。日が高く上るにつれて着衣を一枚また一枚と
 脱いで行く。力仕事の日は寒くて丁度良い。今日のような日は手入れ仕事には
 持って来いの日和だろう。勿体無い気がする。
 マツの荒木の根回しや移植をしながら何時も思うは、この木が完成して売れるのは
 いつのことだろう。5年先か7年先か。その頃は植木の売れ行きはどうなっているの
 だろう。世の中はどうなっていいるのだろうと。予測がつかない。自分が今とんでもない
 トンチンカンな事をしているのではないかとの疑念が常に脳裏を離れない。
 もっと短時間で確実にお金に成る事をした方が良い事は分かっているが
 現在ある物をほってもおけない。今まで既に手を掛けて来てしまっているので、ここで
 止めてしまえば元も子もない。ほぼ確実に売れないとの見通しでもあれば諦めもするが
 また良くなるかもしれない。売れる時代が来るかもしれないとの望みもあればこそ片目を
 瞑って仕事に励む。「処分」するには忍びないのだ。何とか生かしてやりたいとの親心の
 心境だ。もっともこれが大きな資本を要する事だったら農家には出来ない事だ。自らの
 手間を掛けさえすれば何とかなる事だからやるのだが、企業のように採算が至上命題なら
 感傷的な事を言っていられない。甘えの体質が抜けきれない自分だが、甘えが好きな私が
 甘えついでに、もうひとつ甘えさせて頂ければ、・・・・・・・・・・・ いや今日はやめておこう。

 

1/19(月)小雨後晴れ

 午前中は小雨が降り作業は休みとする。午後はコニファーの注文があったので
 これを堀上げる。畑はまだ水分が不足している。雨が降っても雨量が少ないので
 渇き気味の状態が続いている。

 

1/18(日)晴れ

 第4圃場 クロマツの移植
 昨日と同じような大きさのクロマツの荒木を移植。畑を変えての作業だ。
 大きい物は売れ行きが悪いので現在ではほとんど生産していない。この2m以下の
 小さい物に需要が集中しているので、何処の植木屋さんも同じような物を生産する
 傾向にある。数年後には供給過多になるかもしれない。何時も繰返すパターンだ。
 風弱く穏かな日和だった。

 

1/17(土)小雪後曇り

 第1圃場 マツ(クロマツ・アカマツ)の移植
 昨年の今頃根回しをしておいたマツの荒木を移植した。高さ2m前後の小さい物で
 芝付き幹周は0,3m〜0,4mの物。細根が多いので根巻き作業はしなくても根鉢は
 崩れない。小さい木なので比較的簡単に移植できる。夕方まで15本ほど完了。
 午前中は小雪が舞う天候になってしまった。積もりはしなかったが、一時霙混じりに
 なってかなり冷たい。午後からは雪も止んで曇り空に変わったが暗い感じの終日。

 

1/16(金)晴れ

 第3圃場 マツの根回し及び移植
 今日も昨日と同じような作業。バックホーを使っての根回しだ。
 昨日と違うのは、風が無かった事。寒さは厳しかったが風があまり無いので
 動いていると快適だ。
 11日に書いた、エンジンポンプの修理が終って返ってきた。
 修理前とあまり変わらない。とても快調とは言えない。時々止まりそうになって
 心細い。治ってないじゃないかと文句を言ったら、これ以上直し様が無い、と
 ほざきゃあがった。これ以上直し様が無い、と言われればもうどうしようもない。
 修理賃はいくらだと訊いたら、1000円だと。(今時安い^^)ほんとに診たのかぁ。
 まあキャブレターの掃除くらいはしたのかもしれない。これ以上にするには
 キャブレターを交換するしかないと言うのだ。
 仕方が無いので、取り付けて試運転。水は出るがエンジンは時々息をついて
 何時止まってしまうかハラハラだ。

 

1/15(木)晴れ

 第3圃場 マツの根回し及び移植
 今日も北西風が強い。昨日ほどではないにしても相変わらず嫌な風だ。
 フードをすっぽり被って風と埃に耐える。こんな日は力仕事でもなければ
 やっていられないと思う。晴れているから余計に寒々しく感じるものだ。
 第3圃場の南側の隣の畑に特別養護老人ホームが出来る事になり、今その
 基礎工事が行われているのだが、その現場で働く作業員は茨城県から毎日
 通っているらしい。連日パイルの打込み作業をしている。見ると特段の防寒具を
 着用しているようには見えない。この強風の中、ヘルメットひとつで寒くないのか。
 まだ日が短いためか、10時と3時のお茶休憩も取らず黙々と働いている。
 遠くから来ているので気概が違うのかもしれない。寒空の中でもきっちりと終了時間まで
 勤め上げねばならない会社員と言う雇われびとの大変さに思い至った事だった。

 

1/14(水)晴れ

 植木組合のゴルフコンペに参加 仕事は休み
 よく晴れたが北西の風が強烈に吹きつける大荒れの一日だった。
 全国的にも荒模様で特に東北 北海道では吹雪が強く交通機関が
 マヒ状態になったようだ。
 今日のようなゴルフも珍しい。体が飛ばされそうでまともなショットなど
 出来ない。ティーアップのボールも落ちる。ナイスショットはOBだ。
 体感温度がかなり低いので沢山着込む。だから寒雀状態なので
 クラブも思うようには振れない。コンペでもなければ途中で棄権して
 帰るところだが鼻水を流しながらもとうとう最後まで辿り着いた。
 しかしまあ植木組合の皆さんはゴルフ狂の多い事よ。
 当然の事ながらスコアは皆悪い。がこれに懲りずにまたやるんだと。

 

1/13(火)雨後晴れ

 AM 雨で休み PM 第4圃場マツの根回し
 未明からの雨が10時近くまで続き午前中の作業は休みとなった。
 久しぶりの雨でタイムリーなものだった。雨量は充分とは言えないまでも
 一息つける程度に降ったので植物も人間も嬉しい。前回の雨は12/17日
 だったので約1ヶ月振りの雨っだ訳だ。雨が止むと急速に天候は回復して
 青空が広がった。午後からはマツの根回し作業で畑に出たが、久しぶりの
 雨を受けて樹々は生気を取り戻し明るい太陽に輝いていた。

 

1/12(月)晴れ後曇りクロマツの根回し

 第4圃場 マツの根回し
 晴れて風も穏かだがやはり気温は低いようだ。スコップを手にして
 動いている時は感じないが仕事の手を止めて暫らくすると寒さが
 体の中に染入ってくるような気がする。この位のほうが重労働には
 かえってありがたい。ボヤッと突っ立っていると寒いから体を
 動かさざるを得ない。動けば仕事が捗る。桶屋が儲かるかどうか
 分からないが、汗を掻くこともないし体の疲れも少ない。
 今日の写真はクロマツの根回し作業の様子。我家では一番大きい
 マツで幹周り(C)1,2m 高さ(H)4,5m 葉張り(幅W)7mあります。
 5〜6年に一度根回しをします。この位の間隔で根回しをしていると
 根をベストの状態に保てます。つまり何時お客さんが来ても大丈夫。

 

1/11(日)晴れ

 AMはポット苗の水掛用のエンジンポンプ(2インチ径 かなり古い)が壊れたので
 別のエンジンポンプを取り付けたが、これもエンジンの調子がおかしい。エンジンは
 かかるのだが出力を上げると止まってしまう。キャブレターが詰まったのだとは
 予測できても機械に弱い私はそれを分解掃除できない。再び家に引き返して
 また別のを持ち出して取り付けた。
 エンジンの調子が悪かったのは、ここ一年半近くもエンジンをかけなかったのが
 原因と思われる。これはスプリンクラー用にしていたので、昨年の夏は雨ばかり
 降っていたので、このエンジンの出番が無かった。つまり一昨年の夏に使用したまま
 になっていた訳だ。エンジンはよく使ったほうが調子が良い。我家には六台のエンジン
 ポンプがある。畑に据え置きの物が2台とスプリンクラー用のが2台(何れも2インチ)と
 ホースによる手掛け用の物が2台(1インチ)。この内3台はよく使うので調子が良い。
 今回1台壊れたので、今年の夏にスプリンクラー使用となれば新たに買い直さなければ
 ならない事になった。まあ今はエンジンポンプも安くなって、2インチのもので27000円位
 でホームセンターで買える。
 さて、調子の悪いエンジンを修理に持って行ったりしているうちに半日は過ぎてしまった。
 PMは部落の茶飯(新年会)があって宴会場へ。4時過ぎに帰宅してからドコモに行った。
 長くなるので、これについては明日書く事とする。

 

1/10(土)晴れ

 AM 注文品の堀上 PM 第4圃場 マツの根回し
 ローソンヒノキ(コルムナリス)のH1.5の注文を受けたので第1圃場から掘上げる。
 PM 第4圃場にある移植後かなり年数を経てしまっているアカマツとクロマツの
 根回しをする。根が荒れてくると移植に弱くマツクイムシの害を受け易くもなるし
 葉の締りも悪くなるので、それらを一挙に解決する方法として根回しをする。本来は
 移植するのがベストだがそれだと手間隙が掛かるので次善の策としての根回しだ。

 

1/9(金)晴れ

 第4圃場の整理
 昨日に続きタブノキやモチノキ等の抜根と切枝の処分をする。
 植木の掘り取り用の小さいユンボなので切株を掘り上げる作業は大変時間がかかる。
 野山の樹木と違い植木は小根が八方にしっかりと伸びている為なかなか苦労する。
 伐採した枝や幹はなるべく小さく切刻んで畑の隅に積み上げて腐熟を待つが
 一部は焼却する。野焼きは現在法律で規制されているが、このような農作物等の
 自然物の焼却は例外規定があって認められているようだが、認められようが
 認められまいが、本来これは自然な行為であって焼却した後の自然灰はそのまま
 田畑に還元されて有効利用されてきた事実もありこれは法律以前の生存権の問題。
 とは言え、CO2やダイオキシン発生の問題もあり なるべく自重するのが人の道。
 あまり大仰に燃やしていると消防署や役場がすっ飛んでくるので心配かけても悪い。
 まあ、彼らも「仕事」で来る訳でどこまで本気だか分からないが、彼らも役所の中で
 冷暖房の為に化石燃料をガンガン焚いているのだろう。風の当らない部屋の中だし
 寒ければ沢山着れば良い。通勤だって一人一台車を使う。町内なら自転車を使え。
 と、このごろ独り言の癖が出てきたのは歳のせいか、不景気によるひがみ根性か。

 

1/8(木)晴れ

 第4圃場 切株の抜根他
 朝ユンボ(バックホー)のバッテリーがあがってしまい新品と交換する。5日に充電
 したばかりなので、これは寿命との結論に到った。5年以上経っているので
 良く持ったほうだろう。ユンボは車のように毎日使う物ではないのでバッテリーの
 寿命は短いのが普通だ。
 今日は北西風が強烈に吹きまくり気温も低い。圃場の周辺の空畑から強風によって
 砂嵐が吹きつける。10時過ぎまで我慢して作業を続けたが終に耐え切れなくなって
 帰宅した。家の前にある畑でネコヤナギの掘り取りをする。この畑は周囲が人家や森に
 囲まれているので風をかなり避ける事が出来る。暖冬でネコヤナギの芽が大きく
 膨らんでしまい来月下旬の出荷時期までもたないかもしれないので、これを掘り上げて
 終日日陰で気温の低い場所にストックすることとした。
 寒いだけならまだしも、このいやな風は如何ともし難い。夕方は早めに作業を切上げて
 炬燵の中に飛び込んだ。

 

1/7(水)晴れ

 第4圃場 不良品の伐倒及び防風樹の枝打ち
 大きくなりすぎたタブノキやツバキ等の商品価値の下がった植木を
 伐採処分する。当然の事ながら植物は年々大きくなる。一方
 商品なので当然「売り時 売れ頃」というのもある。これを過ぎてしまうと
 なかなか買い手が無い。市場に出荷しても安値は目に見えているので
 やむなく処分することになる。決してモノが悪いと言う事ではないので
 とても残念だ。と言うより哀しい気分になる。物は言わずとも相手は生き物だ。
 心で目を瞑って・・・・・・。 「泣いて馬謖を斬る」とはこういう事なのかと思う。
 感傷過多人間の私でも、これが単なる感傷ではないのは確かだ。
 冬晴れが続く。空は何処までも青い。「胸に沁みる空の輝き今日も遠く眺め〜♪」
 サトウハチローの詩にメロディーを付けて北山修と加藤和彦が歌った青春歌だが
 あの頃は確かに空が青いだけでそんな気分にもなったが、そちらは唯の感傷?

 

1/6(火)晴れ一時曇り

 第1圃場 防風樹の枝打ち他

 

1/5(月)曇り時々晴れ

 第3圃場 防風樹の枝払い他
 今日から通常の仕事に戻った。世間並の始動だがもう少し
 休みたい感じだがやるべき仕事が多くてのんびりしてもいられなくなった。
 他の農家の人はまだ畑には出ていないようだ。
 クロマツやタブノキの防風樹が大きくなり過ぎてしまったため
 枝打ちや間引きの伐採をした。一部大きな物はチェーンソーを
 使用したが、エンジン音が大きいので正月早々の事でもあり
 少し引け目を感じながらの作業だった。

 

1/4(日)晴れ

 私用で出かける。今日も風弱く暖かい日和だ。
 正月気分もそろそろで、明日からは仕事。

 

1/3(土)晴れ

 今日も風も弱く暖かい。3月中旬の陽気らしい。
 正月の三が日がこれほど天気が良いのは珍しい。
 昼過ぎに兄弟家族が集まって賑やかに過した。

 

1/2(金)晴れ

 天候も良く静かな正月の風情だ。
 昔からの正月の風習が見られるでもなく、子供達が外で遊ぶでもないが
 やはりこの静かさは正月独特のものなのだろう。
 有名な神社仏閣は相変わらず人出が多いようだ。今日から初売りが
 始まったが各お店はどうだったろうか。正月は家から1歩も出なくなって久しいが
 世の中の動きには敏感でいたいとは思う。百聞は一見に如かずで
 自分の目で確かめるのがベストだが何せ体はひとつなので思うにまかせない。
 午後から横浜に住む甥っ子が来て話して行った。
 明日は兄弟たちが集まる。農家の長男は何かと大変なのであります。

 

1/1(木)晴れ一時曇り

 新年あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い致します。

 皆様の地方は初日の出は如何だったでしょうか。
 千葉県のこの地方は朝からよく晴れて青空が広がっていたので
 多分?美しい初日の出を見る事が出来たのではないでしょうか。
 ここ10年程寝正月をきめこんでいるので、私が起きた7時頃には
 初日はもう東の空にだいぶ上がっていました。
 九十九里海岸まで2〜3kmの距離なので、その気になればそんなに
 早起きしなくても見る事が出来るのですが <灯台下暗し> でこのところは
 すっかりご無沙汰してしまっている。
 海岸には結構人出があるようだ。都会からわざわざ来られる人も少なくない。
 この辺りから銚子にかけては日本でもっとも早く初日の出を見られるとの事で
 時間によっては車の渋滞も発生するほどの人気スポットらしい。
 この寒さの中、何を好き好んで正月早々・・・昨日の太陽と何処が違うんだ・・・と
 子供みたいな事を考えないでもない私でも、人々の新たなる年へ寄せる期待と
 願望の心情を理解するに難くはない。この地球上のすべての生命の源である太陽
 エネルギーへの畏敬の念を人々が抱くのは至極自然な行為に違いない。
 八百万の神を持つこの国の民のDNAは正月にはその子孫に特に顕著に現れる。
 ずっと以前に知合ったアメリカ人に、日本には800万の数の神が居ると教えてやったら
 これにはブッタマゲタようだった。彼らにとって神は唯一絶対の存在であるからして
 気の遠くなるほど驚いたのも当然だった。彼曰く、「 Oh My God!」

  < 白く厚く未知かぎりなし初日記   能村登四郎 >

 

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