坂東33ヶ所めぐり     2003年1月30日
                   
                    1、坂東33ヶ所とは
                    2、廻り終わった所
                    3、廻り始めた感想


                                                                         写真・・飯山観音


1、坂東33ヶ所とは


   正しくは「坂東観音霊場33ヶ所」といい、熱心な観音信者であった源頼朝が西国33ヶ所に倣い
   有力な寺院を推挙させ、実朝にいたってその寺33ヶ所を札所にしたのが起源といわれている。
   33観音札所巡礼の信仰が生まれたのは観世音菩薩は33の姿に変化して衆生を救うとされ
   ているためである。鎌倉を出発点に、相模、武蔵、上野、下野,常陸、上総、下総、安房をめ
   ぐるおよそ1400キロにおよぶ道程にある。11面観音が14体、千手観音12体、聖観世音
   6体、延命観世音1体が奉安 されている。

  
              
 坂東33ヶ所の地図はこちら。  ・・・・・・・・・地図

2、廻り終わったところ

順番 いつ 廻ったところ 場所
第1日目 2003年
1月30日
杉本寺(1番) (神奈川県)鎌倉
第2日目 2月 6日 岩殿寺(2番) ( 〃   )逗子
第3日目 2月13日 安養院(3番) 長谷寺(4番) ( 〃   )鎌倉
第4日目 6月 5日 弘明寺(14番) 長谷寺(飯山観音・6番)   ( 〃   )横浜、厚木
第5日目 6月19日 浅草寺(13番) 東京
第6日目 6月26日 光明寺(金目観音・7番) 星谷寺(8番) 勝福寺(5番) (神奈川県)平塚、座間、小田原
第7日目 7月24日 高蔵寺(30番)、笠森寺(31番)、清水寺(32番)
(千葉県)木更津、茂原、勝浦
第8日目 8月22日 那古寺(33番) (千葉県)館山
第9日目 10月16日 千葉寺(29番)龍正院(28番)円福寺(27番) (千葉県)千葉、下総,銚子
第10日目 2005年
9月15日
日輪寺(21番)佐竹寺(22番)  (茨城県)大子、常陸太田
第11日目 2010年
12月4日
水澤寺(16番)   (群馬県)渋川市伊香保町
 第12日目  2014年
5月14日
 
清滝寺(26番)大御堂(25番)楽法寺(雨引観音24番)
正福寺(23番)西明寺(20番)
  
 (茨城県)土浦、笠間、益子
 第13日目  5月15日  満願寺(17番)大谷寺(19番)中禅寺(18番)  (栃木県)宇都宮、栃木、日光
 第14日目  5月16日  長谷寺(15番)   (群馬県)高崎
 第15日目  2015年
9月14日
 慈恩寺12番) 安楽寺(11番) 正法寺(10番)
 慈光寺(9番)
 (埼玉県)岩槻、吉見、東松山、
      西平、


3、廻り始めた感想。


  
@スタート前。
  
第1日目〜第3日目までは鎌倉33ヶ所巡りで既に廻り終えているので、第4日目からが実質的な
  坂東33ヶ所巡りのスタートです。神奈川、東京、千葉、埼玉、栃木、群馬、茨城県、いわゆる坂東
  武者で知られる広範囲な1360キロに及ぶ関東の道程ですから、時間をかけてのんびりとスター
  トします。


 
 A神奈川、東京、千葉の三県を廻り終えて。
  
10月16日、ようやく千葉県の残った3寺を廻り終えた。これで神奈川、東京、千葉をすべて廻り
  終えたことになる。はじめ年内には坂東33ヶ所をすべて廻ろうと思っていたが大幅に遅れること
  は必至となった。なにせこれからは群馬、栃木、茨城、埼玉という、車で行っても日帰りの難しい
  16もの寺が残っているのだから・・・。それにしても実に広範囲になるものだ。昔から多くの人々
  が何らかの願いや救いを求めてこのあまりにも長い33ヶ所の道のりを徒歩で巡礼したと思うと、
  そのすべて廻り終えた時の満足感はいかばかりかと想像される。


  
 B2年ぶりの再開。 
 
 2005年9月15日、2年ぶりに坂東33ヵ所巡りを再開した。既に近辺のお寺は参拝が終了し
  てあとは群馬、栃木、茨城、埼玉の16のお寺が残っていて正直日帰りは困難との思いから二
  の足を踏んでいたが、JASSの藤田運営委員からお誘いがあり、最難所の日輪寺と佐竹寺を
  参詣できた。この2つのお寺を終えれば後は何とかなると思われるので完走に向けてまた少し
  ずつ廻り始めたいと思う。思えば長い道のりだ。

  

  
C5年ぶりの再開。
  
2010年12月4日。5年ぶりの参詣だった。群馬県伊香保の水澤寺。周囲には名物の水澤
  うどんのお店が並んでいる。うどんは「田丸家」腰のある独特の美味しいうどんだった。朝日
  旅行社の企画に参加した「秩父夜祭と伊香保・水澤の旅」でようやく1つの関門を潜り抜け残
  りは13寺となった。既に廻り始めて7年になる。


  
D4年ぶりの再開。
  
2014年5月14〜16日、4年ぶりの再開です。2011年6月11日、あの東日本大震災の翌日、
  茨城から日光にかけて参拝に行く予定をしていたが、突然の地震で中止して3年がたちます。
  今回、2泊3日のやや強行軍でしたが、茨城〜栃木〜群馬と一気に9つの寺を回ることが出来
  ました。残るは埼玉県の4つの寺のみです。いよいよ廻り始めてから11年目で待望のゴール
  が見えてきました。

  
E33か所巡り最終回。
  2015年9月14〜15日。2003年1月に鎌倉杉本寺から始まった坂東33か所巡礼の旅も、
  今回でいよいよ最終回となった。なんと12年8か月を要した巡礼だった。途中で何度も中断し、
  中でも最難関の茨城の日輪寺は参拝不可能とほぼ諦めていたが幸いJASSの企画があっ
  てそれに便乗して何とか乗り切った。

  また私の御朱印帳を家のどこかに紛失して見つからず、数年後に押入れの奥から偶然発
  見するというハプニングもあった。私の御朱印帳はその間数寺が空白になっているが、幸
  い家内の御朱印帳は無事なので、33か所すべてのお寺の御朱印が書き込まれている。

  思えば長い道のりだった。開始から参拝を共にした愛犬ゴンはもういないが、草葉の陰で
  尻尾を振って祝福しているに違いない。全てを廻り終え、33か所の寺の御朱印が書き込ま
  れた御朱印帳を眺めると、寺の一つ一つが鮮やかに思い出され、達成感に満たされる。
  結願報告の長野善光寺と北向き観音には既に昨年参拝済みで、後先逆になったがやむ
  を得ない。

  廻り終えてこれからどうするか思案中である。四国88カ所は到底無理だし、2度目の鎌倉
  33か所めぐりを再開するのが目下の最有力候補である。

   
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