坂東33ヵ所巡りの再開。
 一昨年の10月以来ほぼ2年ぶりに坂東33ヵ所参詣を再開し、33ヵ所中の最難所といわれる茨城県の日輪寺と佐竹寺を
 参詣しました。JASSの運営委員の藤田さんからのお誘いで、JASSメンバー22名と一緒に東京からのバス参詣ツアーへの
 参加です。東京駅前を朝7時50分に出発。途中栃木県の黒羽町(大相撲の北勝力の出身地)に立ち寄り簗(やな)の鮎料
 理を昼食としました。簗(やな)は皆さん珍しいらしく盛んにカメラに収めていましたが簗の鮎はほとんどがまだ稚魚でした。
 日輪寺は栃木、茨城、福島の3県の県境をなす八溝山の茨城側に建つ標高900mの天台宗の札所です。ここに至る参詣
 のルートは山裾から徒歩約3時間の山道で、車1台がやっと通れる険峻な小道です。33ヵ所きっての難所といわれる所以
 です。ここをベテラン運転手がきわどく運転しましたが彼もここを通るのはいつも気が進まないと言うほどのルートでした。こ
 れでは私たち夫婦には登頂困難だったでしょう。JASSの仲間は皆さん気さくで楽しい参詣のツアーでした。最難関の日輪
 寺、佐竹寺をクリアーしたので残りは何とかなりそうな14寺です。茨城の「観世音寺、楽法寺、大御堂、清滝寺」 栃木の
 「満願寺、中禅寺、大谷寺、西明寺」 埼玉の「慈光寺、正法寺、安楽寺、慈恩寺」 群馬の「長谷寺、水澤寺」の14寺です。
 なんとか藤田世話人の助けも借りて完走し、千葉県館山市の那古寺を再訪問して「結願」といきたいものです。

  第21番 日輪寺。天台宗。

 関東の最北部、標高1022mの八溝(やみぞ)山の
 8合目に位置する札所。日本武尊が東征の折、
 「この先は闇ぞ。」といったことから「やみぞ」「八溝」
 の名が生じたという伝承があるほどの難所。この難
 所を 「八溝知らずの偽坂東、坂東の八溝知らず。」
 ともいう。
 一方ではここから八方に谷が流れているので八溝
 という説もあり、こちらのほうが有力らしい。

 開基:役行者(えんのぎょうじゃ)。
 創立:737年。
 本尊:弘法大師空海が自刻の11面観世音菩薩。
 
 この日、天気に恵まれ境内から素晴らしい関東平野
 が一望できた。
   第22番、佐竹寺(北向観音) 真言宗豊山派
  
  開基:元蜜上人。
  創立:985年。
  本尊:11面観世音菩薩。
  1543年建立の本堂は寄せ棟造り、唐破風の見事な
  建物で桃山時代の先駆をなすものとして注目されて
  いる。北向観音といわれるのは佐竹城の鬼門除けに
  北に向かって建てられたから。


  本堂の茅葺の屋根は見るからに素晴らしい。

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