葉山町民大学。              12,02,20

    我が葉山町はなかなかアカデミックな街で、毎年今の季節になると葉山町町民大学が開校され
   人気を博している。今年で40回を数える伝統ある行事で、町の生涯学習講座として関東学院大学
   と連携して、葉山にある関東学院大学葉山セミナーハウスが会場提供している。定員70名に対し
   て沢山の受講希望者が殺到し抽選で受講者が決まる。2月から3月にかけて5日間毎週月曜日に
   開催される。講師は関東学院大学の教授や神奈川県の学術専門員が務めている。

    今年初めて抽選に受かり受講が認められたので期待して参加した。文化財研究会の熱心な同好
   の士の幾人かが参加していて孤独にならずにともに歓談できた。受講者は葉山在住のインテリ風
   の老人が多く、講義終了後も熱心に質問する方が数人おられた。通常こうした講義での質問はか
   なり勇気がいるものだし大抵は質問なしで終了するものなので、その熱心さに吃驚した。

    第2回までの聴講の感想は、得意の居眠りこそ出なかったが、「とうとう脳梗塞で脳の組織まで壊
   死してしまったか、あるいはボケが始まったか、」と思えるほどなかなか脳の中枢が働かず、講義に
   ついていけないもどかしさを痛感した。しかし70歳を超えて、50数年ぶりに大学で講義を聴きノート
   を取る懐かしさは何物にも代えられない貴重な体験となった。これでまたしばらくは刺激のある生活
   が楽しめそうだ。

    カリキュラムは次の通りである。
  
開催日   テーマ  講師
 第1回  開校式、鎌倉密教  関東学院大学・富岡教授、県立金沢文庫主任研究員永井晋氏
 第2回  幕末の代官・江川太郎左衛門  関東学院大学・早稲田大学講師・三澤勝己氏
 第3回  「西鶴諸国ばなし」を読む  関東学院大学文学部准教授・井上和人氏
 第4回  戦国大名北条氏とその文書  県立歴史博物館専門学芸員・鳥居和郎氏
 第5回  横浜開港場と豚屋火事、閉講式  関東学院大学名誉教授・小林照夫氏、文学部教授・佐藤茂樹氏
   
    次回以降、逐次各講座の要旨と感想を記録しておく。

                              −続くー