知恵ノート:正信会僧侶の元住職が死亡してもいつまでも出て行かない寺族たち


日蓮正宗の宗制宗規


宗門では、末寺の住職が逝去した場合、新たに任命された後任住職は、前住職の逝去後30日以内に、当該寺院に着任しなければならないこととなっている。
これは、日蓮正宗の法規である「宗規」に定められているもので、寺院運営と壇信徒の宗教活動が停滞しないための配慮と拝する。
しかし、その一方で、残されたご遺族にとっては、30日以内に寺院から退去しなければならないということであり、まことに厳しい決まり事でもある。
ともかくも、末寺は日蓮正宗の宗教活動の場であるから、その活動を最も優先して考えるべきは極めて当たり前のことであって、逝去に伴う末寺住職の交代も、そういう当然のモラルが前提になっている。
 

 いつまでも出て行かぬ寺族


この宗門内における当然のモラルは、宗門僧侶ならば誰もが篤と承知のことである。のみならず、住職が寺族に指導し、自分の亡きあと、宗門やご信徒に迷惑をかけることがないよう、徹底して教育すべき事柄でもある。
このことは、かつては宗門僧侶の一員であった正信会僧侶も心得ているはず。
自らの宗教的正統性を言い張るのなら、少なくともこういう最低限のモラルは守るべきであり、残った遺族も、亡き住職の不徳と蔑まれないように十分配慮すべきであろう。
しかるに、昨今、正信会の住職が亡くなっても、不法に占拠してきた寺院をなかなか明け渡そうとしない寺族が出始めた。
住職の逝去後、何カ月も寺院に平然と居座り続けて出て行かないとは、一体、何を考えているものやら。
こんな考え違いの寺族に育て上げた、亡き住職の無信心も推して知るべしであるが、残された遺族が、正信会僧侶の悪業を助長していることに気付かぬとは、何とも哀れではないか。
 

 ばれないと思って


また、正信会に与する住職が亡くなって当該寺院が宗門に明け渡されるに際しては、御本尊をはじめとする宝物も返還されている。
そもそも、御本尊等の宝物や什物は、住職個人の所有ではなく、当該寺院の財産である。そうである以上、このことは至極当然のことであり、これも宗門人なら誰もが承知している決まり事であって、最低限のモラルである。
しかし、そういうモラルを知っていながら、正信会寺院を宗門に返還するに際して、他の正信会僧侶らが、当該寺院に備え置くべき品々を、好き勝手に持ち出すケースも起きている。
幸い、宗門の返還請求に応じてこれらを戻したが、ばれないと思ってか、とんでもないことを平然とやってのけるとは、何とも見下げ果てた根性ではないか。
つい先ごろも、寺院の重宝となっている江戸時代の日蓮大聖人御影まで、勝手に持ち出す始末。
この時御影を持ち出した者は、「ご信徒から亡き住職が個人的に頂戴したものだから、住職逝去後は遺族が引き継いだ(趣意)」と言い訳したが、正信会問題以前から重宝となっていた大聖人御宝を勝手に持ち出すなど、言語道断の所業である。
これも適切な対処によって当該御影は宗門に戻されたが、謗法の者は何をしでかすか、全く信用できたものではない。
正信会のモラルも、時の経過と共に、ここまで成り下がってしまった。
 

 毒気深入 失本心故


このように、正信会の者共は、宗門人なら誰もが当然と弁えるモラルすら、蹂躙するに至っている。
その浅ましさは、日蓮正宗信徒が朝夕の勤行で読誦する「如来寿量品」に、「毒気深入 失本心故」(法華経436頁)と説かれる通り、その身と心に毒気が深く入り込み、物事の筋道を正しく認識できない姿そのものである。
正信会問題から平成26年現在で35年。永きにわたり宗門を誹謗し続けた大謗法の害毒が現証として現われぬはずはなく、悩乱する所業も仕方あるまい。
その過ちを自覚し、正しく導く事が折伏である。
(異流儀破折145 - 時の経過と共に風化していくモラルより)

 前住職死去から明渡の期間


 短い例 


高知県四万十市 開光寺 元住職死去 平成14年9月18日 返還 9月30日 13日

熊本県人吉市 正化寺 元住職死去 平成26年1月4日 返還 1月30日 27日

高知県安芸市 法信寺 元住職死去 平成10年1月6日 返還 2月5日 30日 

埼玉県さいたま市 正因寺 元住職死去 平成26年4月17日 返還 5月21日 35日
 
兵庫県西宮市 堅持院 元住職死去 平成27年6月13日 返還7月17日 35日

 平成24-28年の例


高知県宿毛市 大乗寺 元住職死去 平成23年11月11日 返還 平成24年3月29日 140日

岐阜県土岐市 聖徳寺 元住職死去 平成25年12月28日 返還 平成26年3月3日 66日

徳島県美馬市 広徳寺 元住職死去 平成26年5月1日 返還 7月22日 83日

沖縄県石垣市 法華寺 元住職の死亡日時不明 返還 平成26年3月15日

群馬県太田市 高林寺 元住職死去 平成26年6月6日 返還 9月30日 117日 

神奈川県横浜市都筑区 法因寺 元住職死去 平成28年7月2日頃 返還 9月10日 約71日