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Sect.6 ステーションE-1077

「地球(テラ)へ・・・」も第6話目。
原作とは違うソルジャー・ブルーの延命にどうなることかとミュウ側に未練をのこしつつ、
この回からはキース側、つまり対立する人類側の描写となります。
ここではもう一人の重要人物、キースの登場です。

原作でも第2部としてキース中心のステーションでの様子が描かれました。
連載当時、亡くなるブルーと受け継ぐジョミーに心奪われてたのでここでミュウ側が描かれないのはとても不満で、いらいらしながら読んだことを思い出します。
それゆえにあまりキースに感情移入できなかったのですが、今思えばこのステーション編は
とても重要な部分で欠かせないと納得していますが、ジョミーはどうなった???と描かれないミュウ側ばかり気になりジョミーに会えないつらさばかりが思い出されます。

このTV版でも構成の大きい枠は外れていませんが、やはり平成版ではどう描かれるのかとても気になった回でした。

さて、冒頭は・・・・
水の中からの映像。
多分キースの手と思われる映像。
充分ネタバレだが、キースが水槽の中にいたとわかる設定です。
でも初めて見た人わかるのかなあ???
原作ではそういう描写はなかったように思うのですが・・・。
原作ではいきなりシロエと会って、シロエがキースとからむ重要人物だとわかる描写がありますが
ここではキース中心に展開したいらしく、まだ登場しないようで、TV版独自の展開にまた息を呑む思いでした。

そして美しい女性の彫像が映し出され、その下に横たわる少年キース。
なんだか神秘的な光景でタイトルの「ステーションE-1077」という硬質な響きとはイメージが違う。
そして黒髪の美しい女性が描かれ、キースに覚醒を促す。
音楽もすごく幻想的で「夢」を表すような流れるような印象がします。

「あなたは到着した直後に倒れたのです」

そう告げる言葉を信じるキース。
原作を見てる自分はこれがキースに与える「情報」と理解できるが、うっかりすると本当にそうかな、と思う描き方でここは演出が上手いと思った。
「わかりました」と答えるキース。
そして疑うことをしらない素直なキース。ピュアなキース。
ここのキースっめっちゃ「綺麗」でびっくりした・・・・!
ブルーがいなかったらころんでたかもしれない。薄い水色の瞳がびゅてぃふぉ・・・・
黒い髪とのコントラストが粋じゃないか。
こういう色彩に弱い自分です。
ジョミーとはちがう不思議な魅力がこの少年キースにあります。
もちろん子安さんの声もぴったり。子安さんいくつ?少年も演じられる中年って反則だよ。
ガイダンスが始まるからと促され、キースは起き上がり行く準備をします。

ここでオープニング挿入。毎回いいとこで切るなあ、と思います。
全体が断片的に映像を見せる作りで想像が想像を掻き立ててついに妄想本を作っちゃった自分は
その戦略にはまったと思います。

さて、新入生の群れの中にいるいるキース。
そのキースを見つめる人物。
サムです。アタラクシアでジョミーの友人だったサム・ヒューストン。
この命名はいわずと知れたアメリカの宇宙基地NASAのある場所から、というのが竹宮さんの思い入れのあるところ。

さて、新入生ガイダンス。
内容はSD体制をなぜ敷いたか、という大元の説明から始まり、選ばれた卵子に精子。選ばれた養父母。
整えられた環境。選ばれた君たち。美しいテラの映像。
蘇りを待っている地球・・・(実際の悲惨な映像は映さない→ここがミソ)
君たちは共通のテラの子だ、忠誠を誓え・・・君たちは孤独ではない・・・
見事に「洗脳映像」で見た後は、みんなよろしくとなんだか青春ドラマのように意気投合。
そしてこれがSD体制の視聴者への説明にもなっていることがわかります。
まるで旅行パンフレットみたいに美しいことばかり並べられてる印象で、少し前行った「愛・地球博」の宣伝映像の数々を思い浮かべます。(ほとんどのパビリオンが「上映」会場だった・・・あきたよ)

その様子を冷静に分析するキース。
「こうしてテラへの慕情を抱かせ、自分の役割を認識させるのか」
おおお、さすが優等生キース。そのとおり、ひとことで状況分析。
でも、いいんか、こういう「分析」してて。うっかりすると「体制批判」だけど、このTV版はそういうことを
あまり強調しないような感じ。
というか、キースが「頭のいい」少年だということを強調してるような気がするな。

サムは誰か知ってるやついないかな、と探しその中で一人っぽいキースを見つけて声をかけます。

・・・・以下ただいま作成中。












ネバーランド ニハ イカナイ

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