いつも思うけどオープニングのブルーとジョミーはかっこいいな!
そしてオープニングのブルーのチョーカッコイーこと!!!
やっぱ、このオープニングで惚れたんだな!!
なんか少年とも青年ともつかない感じで、めっちゃ色っぽいんだよ。
もちろん、ジョミーも色っぽい。マント翻してあおりのシーンなんか「萌え」!!
後で聞けば、このオープニングは作画監督の結城信輝さんがしてるらしいから、当然といえば当然なんだけど、
めちゃくちゃキャラが色っぽい。
結城さんって、私は不勉強でよく存じ上げないのだが、その昔の姫野美智さんや荒木新吾さんのような美形キャラを描くアニメーターに
影響を受けてる人なんだそうだ。だから少女漫画のリライトがとても綺麗で華麗な感じがする。
少女漫画家の必須条件は「かっこいい、美形の男性が描けること」。
竹宮先生の美形なキャラをアニメに移せる人はなかなかいないんじゃないかな。
キースがちょっと短髪なのが魅力だったりする。
そして、ベッドに横たわるブルーからジョミーがヘッドフォン(補聴器)を受けとるシーンがさりげなくあったりする。
だから当然「ソルジャーの継承」はこうやって行われるもんだとばかり思っていて、今回あたりがそうかな、なんて思いながら見てました。
ということは、ブルー死亡フラグ!!あううううぅぅぅぅぅ!!悲しいけどいつかは来る現実。尽きる寿命。
初めブルーを生かすという設定がどうしても考えられなくて、どうすんだろう、でもやっぱ数話ぐらいで死ぬんだろうぐらいに思ってました。
冒頭はやっぱり2話のラストシーンから。
「僕をアタラクシアに帰せ!!」
怒って怒鳴るジョミーを黙って見つめ、「行くがよい」と送り出すブルー。
美しく、気高く、達観したようなブルー。「大人」を感じたね。
彼の過去はまだここで語られない。
ミュウの母船が静かにほんの少し雲海から姿を覗かせる。
そこから飛び出す小さな飛行艇。
ジョミーとリオが乗った船。リオの横に座るジョミーはどうも落ち着かない。
でもとってもかわいいんですが(^^) 悩めるジョミーって色っぽいな。
「アタラクシア・・・僕の育った場所・・・」
タイトルバックが重なる。
いつもこのバックの絵は素敵だな、と思う。やわらかくて印象的で癒し系だ。
「アタラクシア」は「心の平穏」という意味があるらしい。
竹宮さんが、「地球へ・・・」連載当時、総集編のコーナーの中で、ネーミングをするとき辞典を眺めていて、気づいた言葉、と言う風にある。
「ターフル」もオランダ語でテーブルのことで辞書から拾ってきたらしい。
辞書をみていてもお話を思いつく彼女の想像力をうらやましいと思ったもんです。
天体の間。タロットをめくるフィシスが何かに気づく。ジョミーの心が伝わってくるらしい。
シャングリラの公園の中で遊ぶ子どもたち。
そのひとり、カリナがヒルマン教授に近寄って「ジョミーはどこに行ったの?」と聞く。
ジョミーの心の中の『ママ』のイメージがとてもこの子は気に入ったらしい。
あとで重要な伏線になるね、これは。
ジョミーは心に暖かい『ママ』を持っている。
今の普通の社会に生きている当たり前の自分たちには、「ママ、ママ」と14にもなって恥ずかしがらずに
騒いでいるジョミーを「なんだ、このマザコン」とか思っちゃうけど、SD体制の中ではそれは「特異」なこと、
というのが後にわかる。
だからこそ、重要な暖かい母親の記憶。自分を慈しんだ家族の記憶。
ヒルマンは青の間でのブルーとのやり取りを思い出す。
当然ジョミーを返したことを非難する長老たち。しかしブルーは「心配ない」と一括する。
「本当の自分に気づいていない。だからこそ返した。真実を知るために」
やっぱりブルーは見越していた。アタラクシアにはもうジョミーの居場所がないことを。
自覚させるためにいったんアタラクシアに返した、と。
「僕のなしえなかったことを成し遂げてくれる」
もうすごい、信頼。あんな「ママ、ママ」と叫び、ミュウじゃないと叫び、仲間をぶっ飛ばすような
危険で乱暴な少年なのに。よっぽどジョミーの潜在能力が高いってことだね。
「僕がジョミーの意識を追う」
でもそれはブルーの身体に負担がかかる、と皆心配する。
このブルーはジョミーに会うとき以外はいつもベッドに寝ている表現。
やはり具合が悪いのだろう、という想像はつく。
でも超高齢、とはどこにも説明していないなあ・・・。うーん、いつわかるんだ、青爺さんの御年。
「我々には時間がないのだ」
これで、説明になってるんかな?
さて、ジョミーとリオの乗った飛行艇は夜陰にまぎれ、アタラクシアの湖の上をすべり、そっと降りて水面の下に隠れる。
(あの四角い湖に浮かんでる空間、なんて表現すればいいんだろう???)
そこから街中に入り込む配管のなかを通っていく様子。水とか供給してるパイプなんだろうか。
リオはそこに思念波で操作する。
これはTVオリジナルだね。というかリオと共にもう一度アタラクシアに潜入、という事態がすでにオリジナル展開。
やっぱドキドキしました。
『これで、監視装置に記録は残りません』
「こうやっていつも進入してたのか」
ジョミーは怪訝そうな顔で言う。すっごい不信感。うっかりすると「当局」に通報しちゃいそうだね。
仲間を助けるためにこういう風に忍び込んで成人検査前に目覚める子どもたちを救ってきた、と。
自分もその一人だと。
でもジョミーは怒りで頭が一杯で
「君たちが変なことしなければ僕は大人の社会に行ってたんだ!」
邪魔をした、としか受け取らない。
2話でも言ってたけど命を助けられた、という自覚がない。
大人社会にいけなかったという悔しさしかない。
それだけ、大人社会に行くことがよきこと、当然のこと、として教育されてきた証しか。
少しずつ、薄紙をはがすようにSD体制の矛盾と怖さが表現されているように思う。
まあ、原作に比べれば甘いけどね。
排水溝から這い出て、ジョミーは自宅へと向かう。
先にリオが出て、ジョミーが続く。
手助けしようとしたリオを振り払うように自宅にまっすぐ駆け込むジョミー。
めちゃくちゃ「反抗的」な雰囲気ですごい。
それだけ気性が激しく、僕は誰の力も借りない!と言う雰囲気がある。
電子キー(かな?)を使って自宅に入る。リオがあたりを伺う。
でもこれって、ONLINEでみんな繋がっていて「中央」にわかっちゃうんじゃないかとはらはら・・・
家の中に追っ手が侵入してきて、ドンパチ・・・かな、と想像したら違った。
ジョミーは「ただいまーー」と入るが誰もいない。
それどころか家具もないし、もぬけのから。2Fに行くと自分の部屋も空っぽで、クロゼットには服がない。
「どうして――」と悩むジョミー。
(着替え取りに来たのに−−−。あのプラモも本も欲しかった・・・ちがうって・・・・)
ショックだったろうなあ。あのパパとママはどこにいったんだろう。
原作にないだけにすごく不安が伝わってくる。
子どもを送り出した後はどうなるか、原作では描いていなかったね。
そのまま親の生活が続くのかと思っていたけど、そうでないみたい。
『成人検査を終えた子どもは二度と家に戻りません』
リオが説明する。
「お前たちのせいだ!」
まだこの社会の構造が信じられなくて、ミュウであるリオに当り散らすジョミー。
本当にあきらめの悪いジョミーだこと。ここまでガンコに描くのもすごいよなあ。
リビングに沈んで座るジョミーに『船に帰りましょう』と促すリオ。
多分ソルジャー・ブルーから言われてきたんだろう
「ジョミーはきっと家に帰りたがる。でも誰もいないとわかり、居場所がないとわかったら
きっと戻るだろう。それまで頼む」なんてね。
怒ったジョミーは夜の明けた外に飛び出し、ついつい学校に向かう。
その姿を監視カメラが捕らえた!!
「認識番号AD06223、ジョミー・マーキス・シン発見」
やっばいよ、ジョミー。のんびり学校になんか行ってる場合じゃないよ。
思えば学校って一番無意識に「刷り込む」場所だよね。
だいたい学校にいくのを当たり前、と思う今の社会も「刷り込み」の一種じゃん。
私もそうだし、今の日本の世の中すべてそんな感じがあるよね。
教育ってこわいんだよね。
後のジョミーがシステムの要は教育、だから育英都市アタラクシアを陥落する、と言ったのは
こういう無意識に体制批判を押さえ込む場所が学校、とよーく認識してたからなんだろう。
さて、登校途中のサムとスウェナがジョミー発見。
「なんでここにいるんだよ。ステーションに行ったんじゃなかったの?」
何もわからず、なんで成人検査の後にいるんだー、ぐらいの認識でジョミーに近づくサムたち。
そこに先生が現れる。
ジョミーの中にリオの思念波が響く。
「ジョミー、戻ってください」
「僕は・・・」言いよどんでジョミーは皆から離れる。
サムは「今ジョミーがいたんです。ステーションに行ったと思ったのに」と何も知らずに先生に告げる。
その直前、スウェナがサムをけん制するようなシーンがあるが、何か感じたのだろうか。
ちょっと物足りない演出だった。
後の彼らの関係を考えると重要だが、記憶を消される成人検査のあとだからちょっと説得力に欠けるなあ。
第一クラスメートにジョミーの記憶が残るのか?
いや、まだ間もないから残ってるのか??
先生は何か隠してるように取り繕う。
「事情があってステーション行きが遅れたのよ。さあ、始業時間ですよ」
子どもたちを教室に送り出した後に「当局」に通報する先生。
「ジョミー・マーキス・シンを発見しました」
どうやらジョミーは「逃亡者」としてマークされてる模様。
走っていくとリオが「自転車」に乗って待っている!
なぜ、自転車!どうーして自転車!!逃げられんのかそんなんで!!!
第一どっから持ってきた、その自転車。リオ、いけないな、自転車ドロボーーー!
なんかのんびりちゃりんこ二人乗りに吹いてしまったよ。
だからこういうとことが「甘い」と感じてしまうんだ。
楽しい演出ではあるけどね。
二人乗りだからジョミーがリオにしがみつく形になる。
『そんなにお母さんに会いたいんですか』
ジョミーから伝わってくるイメージにリオが呼びかける。
ジョミーは「勝手に人の心を読むな!」と怒るが強すぎて読もうと思わなくても伝わってくる、と言われて困ってしまう。
でも暖かくていいイメージで自分には母親の思い出がない、とリオが語る。
ここでリオの過去が語られる。これも原作にないおいしいシーン。
リオは生まれつき言葉を発することができなかった。
それゆえ育ての親から扱いづらいと思われていた。
ESP能力も早くから目覚めていたが、引っかからないように目立たないように生きてきた。
成人検査前に救われ親の記憶は少しは残った。
さらにジョミーに告げる。
成人検査のときに普通はすべての記憶を失う。
あなたは失っていない。記憶を手放すことを拒否した。あなたは強い。
家族のぬくもりを持っている。
思いもよらないこの言葉にジョミーはとまどう。極当たり前のこと、と思っているようだ。
それがこちとら視聴者の常識でこの作品で描かれている世界では当たり前のことでない。
14歳の検査で記憶を消され、塗り替えられ、失った記憶の不安感につけこんで、
マザーの記憶を進入させ、言うことを聞くように精神をコントロールする恐ろしい管理社会。
そこには「精神の自由」はない。
この辺にヤマサキ監督の伝えたいことがあるように思うね。
家族のぬくもりの記憶を持っているジョミーが本当に強いんだ、と。
だから次の家族を作ることができて自然出産に踏み切れて、戦いにも勝てたのだと。
ブルーがジョミーを欲しがったのは「家族の暖かさ」を知ってるからだと。
よく見ればちゃんと描いてんじゃん。
でも原作と違う展開にどうしてもとまどう自分がいたよ。
いつジョミーは「覚醒」するの!??
ブルーと共にいて・・・との演出を期待していたのでまだこだわっていたんだよね。
うーーん、ここまでみて、原作にあまりこだわるのもどうか、という思いと、でもあのシーンが、このセリフがほしかった、
の矛盾にずっと悩むことになるんだ。
そこへ追っ手の保安部隊がやってくる。
リオはサイオン波で照明を消して水の中に。
ジョミーたちに弾丸が打ち込まれる。
水の中を通電されたらしく二人は意識を失って沈んでいってしまう。
その危機をソルジャー・ブルーが捕らえた!
カッと目が開く!美しい!は・く・り・ょ・く・!!!描き込みが細かいなーと思ってしまった。
「至急救助隊の発進準備を!」
ブルーはジョミーを救うべく指令を飛ばす。
ここの浮遊するスクリーン、おもしろいんですが。
場面変わって、ジョミーの部屋。目覚ましが鳴る
第一話の使いまわしかと思うようないつもの目覚めの光景。
パジャマのジョミー。でもなんかちがう。表情が不審なかんじ。
「また寝坊ね。パパはとっくに出かけたわよ」
「ママ!」
会いたかったママ、おいしそうな朝食。いつもの風景。昨日まであった日常。
ジョミーにさらに「ママ」はつげる
「どうしたの?いやな夢を見てたの?」
その「ママ」にジョミーは色々話してしまう。
「成人検査に失敗して、大きな船に連れて行かれるんだ・・・・」
切れ切れに見えるミュウたち、ハーレイやこどもたち、フィシスの姿。
ジョミーは何か機械につながれている。
やはりこれはまやかしで本当のママでなさそう。
「大きな船ってどんな船?」
そこに割り込むブルーの映像。
「ジョミー・・・目を覚ませ!」
動揺するジョミー。
いいな、この演出。
そこにリオの苦しむ姿!えぐいーー、つらそうーーー!
あの深層心理装置!自分も苦しんだ装置!!
「僕といっしょにいた・・・!」
「やめろ!リオが!」
すごい、やっぱ、リオを心配してるんだ!ジョミーの優しさも現れてるね。
どっちが味方かわかったみたいだね。
「ジョミーママ」は冷たく言う。
「ミュウの心配などしなくてもいいの。『排除』しなきゃいけないのだから」
ちがう、ちがう、これはちがう、僕のママはもっと・・・
ジョミーの中の「思い出の優しいママ」が映像で甦る!
ジョミーの大切な記憶!!!これか、これがやっぱポイントなんだ!!
「おまえはママなんかじゃない!!」
どっかーん!
ついにジョミー覚醒!!・・・・というより「爆発」。これじゃ。
「うわーーーーーーー!」というジョミーの叫び!!
ジョミーの目が異様に光る!!
と共に部屋がROCKされ、CTスキャンのような装置がぶっこわれ、
終にセンターらしき丸い施設も真っ二つになる!!
もっのすごい迫力、めちゃくちゃな破壊のエネルギー!
ブルー、ジョミーをシャングリラの外に出して正解だ。
シャングリラ内で覚醒されたら船がぶっ壊れてしまう!ブルーって先の見通し立ててたんだね(^^)
ジョミーもほしい、でも船にダメージ与えるわけにいかない。じゃあ、船外で・・・。(ヲイ)
このTVジョミーは原作ジョミーよりも熱くて激しそうだ。ハンパじゃないパワーだね。
あ、でもジョミーが船内で覚醒するパターンはすでにパイロットで描かれていますので
そっちを楽しむことにします(^^);;
ジョミーの覚醒と同時にフィシスが激しい思念を感じ、倒れてしまう。
シャングリラのブリッジにいるハーレイたちも頭を抱えている。
それだけものすごいパワーがあったということか。
ああ、はた迷惑なジョミーの強い思念。
「僕がジョミーを連れ戻す」「僕がいく」
ブルーが毅然と言い放つ。
この人は言ったことは必ず実行するって雰囲気があるね。
だから端整で女性的な外見でもなよなよした感じがないのはその「男気」のためか。
壊れた実験施設からよろよろと歩くリオ。ぼろぼろだ。
まっすぐ飛んでいく青い光の玉。
ジョミーが飛んでる。まるでスーパーマン!!
それを見上げるリオでエンドマーク。
ああ、また引きが強い!!!
ちょっとブルーの過去見せシーンは来週かよ!!
ああ、もう〜引き伸ばすんだから〜〜とじれったくて悶々とした一週間なのでした。
でもTV特有の展開でやっぱり面白くなってきたのは事実。
同時にたしかブルーはジョミーに記憶を見せた時点で死ぬんだよな・・・とちょっと「鬱」になった話でもあった。
生き延びるとは聞いていたけど、あんなに引き伸ばすとは思っちゃいないからね。
オマエ ハ ママ ナンカジャナイ!