アルタミラ。
このTVテラのブルーの故郷。
木星の衛星ガニメデにあるらしい。
ガニメデって・・・「ガニュメデス」の女性形名詞なんだそうだ。
ガニュメデスってギリシア神話の大神ゼウスに愛された「美少年」で、地上の人間なのに
あんまり綺麗だから鷲に変身したゼウスに掻っ攫われて神の国のお酌をさせられているんだ。
もちろん、神の国の食べ物を口にしたから、永遠に年をとらない。
ずっと美少年のままだ。
まさに「美少年」ブルーの故郷にふさわしい星の名だ・・・(こういうところが凝り性だな)
ブルーの美しさは犯罪的だ!壮絶な美貌といわずしてなんとする!
なんてキャラクターを作っちまったんだ!結城信輝さんは!!!
(だから描きがいがあるというものだ)
しかし木星の衛星っていえば地球(テラ)に近いじゃん!!!!
そんな近くで生まれたのに遠いところにいたんだね、ブルー。(泣)
そんな地球(テラ)の近くにいたのに遠くまできた理由付けどうするんだかね。
いくら追われていたとはいえ・・・・。
あとの話で「地球の座標がわからなかった」というのはちょっと理由付けとしてつらいなあ。
ブルーたちが奪ったコンステレーション号は貨物船でしょう?
だったら地球の座標も入力されてるはずだよ???・
なんか突っ込むとぼろがでそうなSF考証だな・・・
大丈夫なんか??
私はまったくのSFシロウトでちょっとスターウオーズとかスタートレックを見たにすぎないただのファンですよ。
それなのに疑問に思うってことはちゃんと整合性取れていないということでしょ・・・。
せめて、座標はわかってたとしても、地球(テラ)への入国(星)審査が厳しくて
限られた人しか入れない。
ましてやミュウなんて近づくだけで撃墜だ、という方が説得力あるのに。
このアルタミラ事変というのはTV版特有の設定だ。
その惑星の破壊に使われた武器「メギド」もこの時点ではまだ名前がでていないが
最終兵器のようで、アニメオリジナルだ。
オリジナルで出てきた武器は最後にはつぶされねばならない。
それが決まりだ(「海のトリトン」のオリハルコンもそうだったよね)
原作だと「我々は君たちと同じアタラクシアの子どもだった」とあるから、
ブルーが他の星で生まれたとしたかったスタッフの設定なんだろうが・・・・
遠い遠い旅をして、せっかく地球(テラ)のそばだったのに離れて
遠くに行かなくてはならなかった・・・そして死ぬまで「地球(テラ)」に憧れて・・・。
そういう時間と空間を感じさせたいのか。
見事にそれにはまって長い放浪の物語を考えてしまった自分がここにいるが・・・
それともよくわからなくて、ワープボタンを「ポチっとな」と押したら
遠くに言っちまったとか(爆)(ありそうだな〜)
とにかくこの回の白眉は成層圏に出てしまったジョミーをブルーが捕まえに行くところ。
ブルーが命を懸けてジョミーを救う。
「ジョミー、僕が行く」
シャングリラから浮上するブルーの姿のなんとかっこいいことか!
周りにはサイオンの渦がとび、瞬間空に姿を消す。たっと飛び立つ姿にしびれたね!!!
ラベンダーのマントを翻して空を飛ぶブルーはもう超人そのもの。
もー、カッコヨクて萌え死にそうだったよ!!
原作でもジョミーを救いに来るけど、船から飛び立つ姿がなかった。
このシーンだけでもTVテラの値打ちがあるっていうもんだ。
「神よ、これほどとは思わなかった。ジョミー、すばらしい力だ」
ブルーの喜びが伝わってくる言葉。
自分が選んだジョミーに間違いはない。君こそソルジャーだ。
大好きだ、こんなセリフ!
そしてジョミーに追いつき、なおも暴れるジョミーを無理やり組み敷いてあーして、こーして・・
いや、チガウ、ジョミーに過去の記憶を見せるブルー。
ここのブルーの過去は全くのTVのオリジナル。
痛々しい姿の少年ブルーの成人検査の様子が断片的に流され、相当ひどい目に合ったことが
強調されていて、とても「想像」を掻き立てられてしまった!!!!!
きっと放映できないあんなことやこんなこともされてるに違いない!!!腐女子モード発動!!
罪な作りだよ、TVテラ!!!!!
そして過去の記憶を無理やり見せたジョミーの意識が戻ったとき
「お帰り、ジョミー」と優しく声をかける。
このときのブルーとジョミーに「腐」要素を感じた人も多いはず。
この構図だけ見るとキスシーンみたいなんだもん!!!!
でもまじめにみるとジョミーの涙がこぼれるシーンがとても美しかった。
ジョミーの優しさ、ブルーの過去を追体験、そしてその痛みを知るということが涙という形で表現され、
それまで荒れ狂っていたジョミーが嘘のようにおとなしくなりソルジャー・ブルーの意思を受け入れた瞬間だった。
だから君を選んだ・・・・
そうだ、そうなんだよね。
ジョミーに地球にコンタクトを取ったけど受け入れてもらえなかった・・・の悲しい表情・・・
なぜミュウを迫害するのか。
―それは人は異質なものを排除しようとするから・・・・・
当然の事柄だが、ブルーが言うとやけに物悲しい。
ブルー、色っぽすぎるよ・・・。犯罪だろう、これはもはや。杉田ブルーは演技が上手い。
そして、倒れるブルー・・・ああああ・・・なんて誘い受け・・・いや、チガウ。
「すまない・・・君を選んで・・・・」の悲しいセリフ。
もう拾って助けるしかないやね。
ブルーって片道燃料の人なんだね(笑)
勢いよく飛び出して行って帰ること考えてない。
ジョミーに頼り切ってしまったのかな。それとも自分の「残り燃料」の読み違えか。
水深深く潜ってしまって酸素が足りないのに気づいてあわてるダイバーのごとく。
ジョミーの「生きて!」の言葉だけど最初に見たときまったく気づかなかった。
効果音と音楽にかき消されて聞き取れなかった。
だから16話で「あの時君が生きろといったから・・・」と言われて初めてDVDを見直した。
ちょっと考えてほしいなあ。
ブルーとジョミーから視線をそらすため、シャングリラ号が雲海から姿を現して「陽動作戦」をとったりする。
その時の分析で「300年前の型の船」というセリフがあって、それでブルーたちの脱出がそんなに昔だってことがわかる。
けど・・・ちゃんと聞いてないとうっかり聞き逃しそう;;;;長い年月を放浪してきたというのをもっと具体的に強調して欲しかったね。
でもブルーを抱えて戻る途中、アタラクシア側の追撃をぼかぼかやっつけちゃうジョミー(でしょう?)はかっこよかった。
まさにタイプブルー最強!!!
で、戻ってきたジョミーの服がぼろぼろなのには萌えたね。
またベッドに横たわる半裸で包帯のブルーにも萌えたね!!
けがをしてる=回復する=生きる、ということだね?そうだね?そう信じていいんだね??
多分大気圏突入の衝撃で肋骨数本にヒビでも入ってんじゃないかね、と診断してみたりする。
コレは原作ではなかったね。
原作ではこのあともう瀕死の状態で、臨終という感じで天使のような衣装で、オマケにバラの花が散らばっているんだ!!!
バラだよ、バラ!!!!やっぱり少女漫画なんだ!それに似合うし!!!ブルー美人!
原作のベッドはガラスケースのような覆いがあって「柩」のような感じだったけどねえ。
多分酸素テントみたいな役割なんだろうな。
ブルーはかなり弱ってたみたいだから。
今思えばTV[テラでブルーがベッドにいるときもいつもソルジャースーツなのはたぶんこれが「死に装束」でもあるからなんだろうな。
ブルーは最後まで「ソルジャー」として生をまっとうしたいんだ。
どんなときも。
そう思いました。
TVの話に戻そう。
でラストだけど、皆にメッセージを流すブルー。
私はここでうっかりブルーが死ぬのだと思っていたけど、どうもそうじゃないらしい・・・・
気づいたのは5話をみてからなんだが・・・・
ジョミーの「あなたを信じます」の言葉がどうも唐突だ・・・
もうすこし、ブルーの意思を受け継ぐセリフがほしかったとことかな。
そのほか雑談。
回想シーンでブルーが実験されてるシーンが萌え(^^)
でも痛々しいね。
まじめに見ているとつらいね。
「僕らは人間だ・・・」の少年ブルーの叫びが悲しい。
この声は斎賀みつきさん(ジョミー)なんだそうです。
彼女は映画上映からのTERRAファンで、本当はソルジャー・ブルーを演じたかったんだとか。
ラジオドラマでシロエを演じてるそうです・・・・。
でも少年時代とはいえ、念願かなってよかったんじゃないかな。
この少年ブルーに今の大人ブルーの杉田さんは合わないし。
よく見るとブルーのバックに未来のハーレイやゼルやエラらしい人物がいる。
そして船を奪い、逃亡するシーンと続く。
ダイジェストぽいけど、その間に綴られる物語が見えてきて、
このシーンだけで充分1話分あると思った。
この話、ちゃんと映像化してくれへんかなあ、と思ってたら
ちゃんとEXPANSION DISCが出るって!!!「さよならを君に」だって!
ブルー視点のアルタミラ事変だって!!!!!
買っちまうじゃないか!!!!
もー最初からちゃんと作ってくれっての!