議員日記 2004年11月 |
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2004年11月1日(月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
どうなる米大統領選? いよいよアメリカ大統領選挙が間近に迫ってきました。再びアメリカ人が世界に恥をさらすのか、かろうじて「世界の常識」に応えるだけの良識を示すのか、後者であることを祈るばかりですが、全く予断を許しません。思わしくない世論調査の結果も出ているようです。 どちらが勝っても大して変わらないのでは、などと無関心な人たちも大勢いるようですが、現職ブッシュは唯我独尊、好き勝手をしてきたと思います。イラク戦争だけではなく、「銃規制の中止」「京都議定書からの離脱」「小型核兵器実験の容認」など、到底許すことのできない、日本にも世界にも悪影響を与える政策を沢山実行してきました。 ワケ知り顔の評論家たちが「どちらが大統領になったほうが日本にとって有利か」などと言っていますが、今はそんな呑気なことを言っている時ではありません。 昨日のテレビ「サンデー・プロジェクト」をご覧になった方も多いと思います。ブッシュの最大の支持層は非常に右寄りのキリスト教原理主義者と聞いていましたが、あの番組の「宗教ベルト」と呼ばれるアメリカ南部の実態レポートを見て空恐ろしくなりました。巨大な教会の牧師達も、そこに通ってくる信者も狂信的で、KKKとそう変わらない集団という印象を受けました。「正義の戦争では敵を全滅させてもよい、聖書にそう書いてある」「妊娠中絶は殺人行為である。中絶容認派は殺しても構わない」など身勝手な論理を振り回す人たちばかりです。彼等の考えはやはり狂信的なイスラム原理主義と対をなすものです。 さらに恐ろしいのは、こうした連中が少数のカルト集団ではなく、アメリカでは主流の宗教になりつつあり、大統領もその上に乗っかっていることです。こんな連中に支持される大統領に、少なくとも4年間、我々の生活まで脅かされ続けるのは御免蒙りたいものです。
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2004年11月5日(金) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アメリカ大統領選挙は残念な結果に終わりました。米国は世界の常識を全く受け付けない国になろうとしているようです。聖書の1字1句をそのまま疑わない、キリスト教原理主義者が多数を占める国と、コーランの教えをそのまま頑なに信じるイスラム原理主義者のグループの衝突は激しさを増すのでしょうか。これ以上戦争で人が死ぬのを見たくありませんが、今以上にひどくなる暗い予感がします。三流保安官を彷彿とさせるブッシュ大統領には、どうか地球を破滅させないでくれと言いたいところです。 武蔵野市第4期基本構想・長期計画案の審議が行われます。 11月5日(金)・8日(月)・9日(火)の3日間、議案として出された第4期基本構想・長期計画案の審査が市議会で行われます(図では右上のところ)。
市長の意向を色濃く反映し、問題も多いと考える案ですが、与党はすんなりと承認する意向でしょうから、審査と言っても最終決定までのセレモニー的なものとも言えます。 しかながら、将来にわたって影響を与えることも少なくない長計(=長期計画)です。私は傍聴のみですが、どんな人がどんな発言をするか、しっかり聞いておきたいと思います。日程と場所はこちらになっています。是非、大勢の市民の方に傍聴に来ていただきたいと思います。
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2004年11月6日(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
速報!!(第四期)基本構想特別委員会(11/5)・・・「中学校給食」と「学童クラブ・地域子ども館統合問題」が焦点に! 昨日から長期計画の第四期基本構想審査特別委員会が始まりました。以後8日(月)・9日(火)の3日間をかけて「審査」されます。基本構想の議案に対する陳情の陳述と質疑が午前中にあったため、沢山の傍聴者でロビーは一杯でした。9/24の締め切りまでに提出された陳情は10本で、下記の通りです(この他に締め切り後に2件の陳情が受理されています)。これらの陳述と審議で午前中が終了しました。市民に議案を発表したのが9/21で、陳情提出の締め切りまでたった3日間しかなかった問題についてはあとでまた触れます。 ● 第四期基本構想・長期計画に関する陳情の内訳 1)中学校給食に関する陳情・・・5件(陳述があったのは3件)
2)子育て青少年分野についての陳情・・・3件(陳述があったのは2件))
3)環境分野に関する陳情・・・1件(陳述あり)
4)図書館分野に関する陳情・・・1件(陳述あり)
午後からは総括質疑(基本構想の議案の骨子に対する質疑)が行われ、次の9人の委員の内委員長を除く8人の委員が質問に立ちました(敬称略)。 自由民主クラブ:井口良美(委員長)・島崎義司・やすえ清治 民主市民ネット:松本清治(副委員長)・川名ゆうじ 市民クラブ:与座武 公明党:田辺あき子 共産党:本間まさよ 市民の党:山本ひとみ 各委員の持ち時間は各30分で、持ち時間が残っている委員で2順目の質問を行ったのは本間・山本・川名委員の3名で、19:30頃に終了しました。 1.疑問を感じたポイント 「第4期基本構想」が議案となり、大きな視点での質問が各委員から取り上げられましたが、私なりに疑問を感じたのは下記の項目です。 (1)武蔵野市の「策定委員会方式」の疑問 策定委員のメンバーは次の8名です。市の助役2名を除く6名は、市内在住の学者・弁護士・公認会計士などです(敬称略)。
市長は今回の答弁でも相変わらず「武蔵野市の策定委員会方式は画期的、国の策定委員会などとは違い、委員自身が『文章を作成する』する」と自慢していました。しかし重要なのは、市長や行政の意向を上手くまとめて「作文」することではなく、いかに自分達なりの独自の見解を持っていて、行政と渡り合えるかだと思いますが、こういった市長好みのメンバーの方々にはそれは期待できません。一部の市民の間では「市民参加ではなく学者参加」とさえ言われています。メンバーにある程度の数の公募の市民を加えるなど、他の自治体の例を参考にもっと変えるべきです。市長自身も6名の策定委員でまとめるには範囲が広すぎて限界だ、と語っていました。次回(と言っても10年後ですが)がどういう方式になるのか、今のままでは期待できそうにありません。 (2)「市民参加」が形骸化している 市長は学者などの先生方を「市民」と位置づけていますが、あまりにも無理があります。また質疑の中で、ヒアリングの開催方法に問題があり、市民の意見の吸い上げが十分にできていないことが指摘されました。沢山発言したい市民がいるのに、委員長が今日はもう市民からの意見を吸い上げる時間がないと言って終了したこともしばしばあったようです。当初、市議会の場で策定委員長の東原氏は「武蔵野市の長期計画は本籍は市民参加」と語っていましたが、これは口先だけのサービスだったようです。 また市長は「市民の意見が少なくなっているのは、武蔵野市の施策が行き渡った証拠」と自慢していましたが、強引な解釈にあきれてしまいました。公開ヒアリングなどについては、手順を踏んで告知してきたとしても、熱心に市民に呼びかけてきたとは言えません。何よりも多くの市民は、意見を出しても市に吸収してもらえないと分かっているから出しても仕方がないと考えて、諦めているのではないでしょうか? (3)策定委員が市長や行政側の意向に忠実すぎる 武蔵野市の長期計画の立て方は、ボリュームがあるために通常の市長の諮問委員会と違うことがわかりました。策定委員会の「答申」を出すまでに、庁内推進委員会を立ち上げ、その部署と策定委員会がすり合わせをして、最終答申は双方の調整が終了したものが出されるとのことでした。しかし、このような進め方では(1)で指摘した策定委員会の独自性がほとんどなくなり(その方が楽なのかもしれませんが)、行政寄りのプランになるのは明白です。「市民参加」と言いながら、実は情報量もマンパワー的にも、策定委員を圧倒する行政側に主導権をがっちり握られている現状では、市民の要望が反映されるはずはありません。民主の委員によると、市民ヒアリングの席で策定委員長は「市民の皆さんの意見を聞く時間を減らし過ぎているのかな、と感じています」と率直な発言をしているとの指摘もありました。 2.具体的な問題点 (1)「新しい家族を育てよう」という曖昧な目標 今回の基本構想の前文に、目標として @都市の窓を開こう A新しい家族を育てよう B持続可能な社会をつくろう の3つが掲げられています。全部そうですが、特に@とAは何を言いたいのか、何をするのかが明確ではありません。この内のAについて何人かの委員から、具体的でない、わかりづらい、との意見が出ました。市として何をしようとするのかが、私も市長の答弁を聞けば聞くほどさっぱり意味がわかりませんでした。キーワードとなるべき「目標」の言葉がこのように多くの人が首を傾げる曖昧なものでは「目標」とする意味がありません。このような「目標」では、どのような施策を採用しても、それをこじつけることは可能です。ただ、今後誰が市長になっても「目標」に縛られることは少ないのかも知れません。 (2)策定委員から出された「答申」が「議案」になって変化した点は僅か1ページの「前文」が加わったこと」だけ 次に議案が作成されるまでのスケジュールの問題です。 9/1に策定委員から市長に「答申」が提出され、それを市長等が検討し「議案」として原稿にし、9/21に印刷物として出されたと聞いていました。しかし、この日の質疑で、上記の1−(3)で述べたように、「答申」を作る過程で庁内推進本部と策定委員との間で既にすり合わせが行われていて、「答申」は市長等と調整済みの内容(市長とは1/15と5/12の2回、すり合わせが行われたそうです)で、新たに加えられたのは僅か1ページの「前文」だけだったことがはっきりしました。 ところで次のような事実経過があります。8/27の議会運営委員会は長期計画の議案の提出時期についてかなりもめました。永並助役から「策定委員からの第四期基本構想の「答申」の提出が9/1 なので、議案の提出は9/21にして欲しい。「答申」から「議案」を作成するまでの期間は最低このくらいは必要だ。」との説明があり、結局、この発言によって 市民への議案提供は9/21、 陳情の締め切りは9/24と非常に短い日程になりました。しかし、今回の質疑で議案で新たに加えられたのが前文の1ページのみだけだったことが判明しました。印刷された形で出された答申に前文1ページを加えるだけのことに、なぜ20日間も必要だったのか? 8/27の議運での永並助役の説明に大きな疑問と矛盾点が沸き上がりました。これで最も割を食ったのは、言うまでもなく、議案発表から締め切りまで、わずか3日間で陳情を出すように強いられた市民です。
(3)「地域子ども館と学童クラブのあり方」について 計画案では「地域子ども館と学童クラブのあり方を検討する」となっていたものが、今回の議案では「地域子ども館と学童クラブとの統合や連携について研究する」となりました。陳情でも取り上げられ(陳受16第25号)、この経緯が不透明だったので、市民の党の委員が何回も質問しました。しかし、担当の企画政策室長は曖昧な答弁ばかりで、結局誰がどのように関わって「統合」という文言を入れたのか「藪の中」でした。市長とのすり合わせは上記(2)の通り、1月と5月だけだったと答弁しています。民主の委員からは「7月の市民ヒアリングの席では廣瀬委員(子ども施策担当)から、『学童クラブと地域子ども館の統合の記述は時期尚早』との発言があった」との指摘がありました。誰の指示でなぜ、担当の策定委員の意向とは矛盾する形で、急遽文言が変わったのか、「地域子ども館」と「学童クラブ」の2つの事業の方向性を決定づける重要な記述だけに、これについては来週の委員会でも是非徹底的に議論して欲しいと思っています。 スタート早々、長期計画の議案に至る経過が市民には非常にわかりづらいことがはっきりしました。市民からの意見は119件、ヒアリングの参加者は208名(前回12年前は職域団体の参加もあり492名)だったそうです。こういった意見の内、何がどのように議案に反映されているか、行政からすっきりした説明はありませんでした。都合の良いものだけつまみ食いしたということでしょうか。ある程度首長の意向が反映することは分かりますが、採用しなかった意見はなぜそうなったのか、理由を明かしてほしいものです。長期計画の策定経過の透明性は、市民への説明責任の点からも最も重要視しなければならない筈です。 今日の市長の答弁は、事前の準備をしてきているようには殆ど感じませんでした。答弁は質問に対しての回答というより、これまでアチコチで言ってきたことの繰り返しばかりで鮮度がなく、全く精彩に欠けました。また、ちょっと批判されると大きな声で威圧するけれど、すぐにケロッとしてふざけたり、まるで仮面を次々に付け替える役者のように見えました。市民にとっては10年間の方向性が出る重要な場ですが、市長にとっては通過儀礼以上のものではなく、市民の立場が軽視されていると強く感じました。
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2004年11月9日(火) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
速報第2弾!!(第四期)基本構想特別委員会(11月8日)・・・「中学校給食」は単なる「あっせん弁当」へ、「学童クラブ・地域子ども館統合問題」はウヤムヤのまま 長期計画を審査する第四期基本構想審査特別委員会の2日目は、「基本構想」の1章(基本構想・長期計画の前提)・2章(まちづくりの目標と圏域ごとのまちづくり)についての質疑でした(9日は第3章の「施策の大綱」の質疑です)。「長計」についての陳情の陳述は初日だけだったので、傍聴は市議が10人〜12人前後(最後まで残った市議は5名くらい)でした。 今回も委員長以外8人の委員が30分の持ち時間の中で質問しました。1回目で時間を使い切った委員もいたため、2順目の質問をしたのは山本委員(市民の党)・川名委員(民主)だけで、18:30頃終了しました。 1.2日目の審査で疑問を感じたポイント (1)業者の「あっせん弁当」が長期計画に盛り込むべき事業と言えるのでしょうか? 昨年文教委員会に「中学校給食」の陳情と請願が出され、陳情は今年の6月に意見つき採択されたのにも拘わらず、長期計画に盛り込まれたのは「中学生の昼食に関しては、弁当のあっせん販売”制度化”の検討を始める」という1文だけ。結局中学校給食は「全部の中学校に業者に注文してお弁当を買えるようにすることを導入」で決着しました。弁当のあっせんなどワザワザ長期計画に盛り込まなくてもすぐにやれることで、大騒ぎするような事業ではありません。知らない人には大笑いされそうです(もちろん根本原因は、現代の常識を逸脱した市長の考え方と、仕方なくそれに従う市の幹部や教育委員会、長期計画策定委員、与党市議などの姿勢にあります)。昨日も中学校給食を選挙公約にしていた数人の委員から質問が出ましたが、与野党が適当なところで手を打った結果がこの「あっせん弁当」と言えそうです。 (2)「地域子ども館と学童クラブの”統合”と連携」について行政側はなぜ事実経過を説明できないのでしょうか? 1日目に続き、多くの委員から「統合」問題に質問が出されました。終了間際に山本委員(市民の党)からの質問で「8/10の(長計メンバー8人による)策定委員会で”計画案の修正案”が出されていた」との指摘があり、その修正案の内容の説明を求めました。以下が一連の事実経過です。 地域子ども館と学童クラブの「統合」の記述の経緯
山本委員の質問に対し、行政側はどういう訳かはっきりとした説明をしません。市長を中心に、委員会に出ていた助役2人も企画政策室長・子ども家庭部長も「地域子ども館と学童クラブの統合や連携について研究する」だけで、「統合が決まった訳でない」などと全員言い逃れに終始していました。誰が決めたか分からないことが勝手に書き込まれ、それが正式な議案となったというわけです。このように市民に見えづらい”ブラックボックス化した委員会”の中で、今後の事業の方向性が勝手にドンドン決められていくこと自体大きな問題だと考えます。 この「統合」問題について、私は安易に放課後のこども達を1ヶ所にまとめるというやり方(本音はコスト削減できるから?)には反対です。このことは10/12のところでも述べました。同じところで私の質問に対し、市長から両事業の性格の違いについて、それなりの答弁があったしたことも書きました。何度も引き合いに出して川崎市には恐縮ですが、複数の事故例のこともあります。 結局、策定委員会は市民が傍聴することができず、行政側の担当者等と策定委員だけしか事実を知らないことが今回の問題を引き起こしたと言えます。正確な事実経過も説明されず、「策定委員会の本籍地は市民参加(6/11策定委員会での委員長の発言)」とは何だったんでしょうか・・・残念!! 2.あれやこれやわかったこと・・・多くの発言がありましたが重要なことを列挙します。
新しい教育長の山上氏は声が大きく歯切れが良いのはわかりやすくて大変結構ですが、今後どういう仕事をされるのか、その中身を注目して行きたいと思います。 多くの部長・課長の答弁を聞きましたが、あまりピンとくる内容はなく、特に策定委員会の審議経過については、事前に書いたメモを読んでいる人がいたのにはちょっとびっくりしました(それほど神経質になっていたのでしょうか)。突っ込まれて最初の答弁を修正した部長もいました。 助役2名も発言の機会がありましたが、古田土助役は市長に遠慮しているのか、あまりしゃべりませんし、永並助役はお決まりの類型化した発言だけでした。二人とも策定委員会に入って「基本構想」議案を作ったのですから、その意図やテーマについて、もっと説得力のある説明がなぜできないのでしょうか? 如何にもお役人的な逃げ口上が多く、率直さが感じられるしゃべりは皆無なのでがっかりしました。 女性の委員(野党側のY委員・H委員)の質問の方が本音で切り込み、しぶとく食い下がるので、度胸が据わっていると感じました。質問されてもいないのに、いつもと同じ話題が長々と繰り返される市長の話は早送り出来たらいいのにと思いました。
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2004年11月11日(木) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
速報第3弾!!(第四期)基本構想特別委員会(11月9日)・・・採決前の長い休憩時間に何が行われていたのか?
結局、議案の中身は変わらないまま採択。 第四期基本構想審査特別委員会3日目の9日は、夕方6時前に審査は終了し、その後議案に対して「賛成討論」「反対討論」が行われるという段階になって、議長は「暫時休憩」としました。再開時刻は「それぞれの委員が賛成討論・反対討論の文章を書くので、何時になるかわからない。」とのことでした。 結局、休憩中に民主が「基本構想」議案に賛成し、「付帯決議」を出すということで決着がついたようで、紆余曲折があり、委員会が終了したのは夜10:30頃だったということです(私はずっと傍聴してきましたが、あきらめて7:30頃に帰りました)。 ●決まったこと 1.(第四期)基本構想議案に対しては、賛成4(自民・民主・市民クラブ・公明)、反対2(共産・市民の党)で採択されました。・・・3日間かけて審査されましたが、市長から出された「議案」がそのままが採択されたわけです。 そして下記のような「付帯決議」が出され、こちらは全会一致で採択されました。 ーー議案第44号武蔵野市第四期基本構想についてに関する付帯決議ーー 「第四期長期計画策定に当たっては、策定委員会を中心にこれにかかわる各種各層の議論の積み上げがあったことを踏まえ、同時に武蔵野市第四期基本構想審査特別委員会でさらに提起され議論された多様な意見を十分勘案の上進められたい。」 わざわざ付帯決議とする意味があるのか、首を傾げるような中身であり、釈然としない気持です。 2.陳情については採択されたのが2件 @ 陳受16第22号「第四期基本構想での中学校給食給食に関する陳情」・・・賛成多数(民主・公明・共産・市民の党が賛成) A 陳受16第24号「武蔵野市第四期基本構想・長期計画 環境と共生する循環型のまちづくりに関する陳情」(付帯意見付き)・・・全会一致で採択 3日間掛けた審議の意味が市民にはわかりづらいものになりました。少なくとも、採択した陳情の趣旨をきちんと言葉で盛り込むなど、わかりやすい形で議案に反映させるべきではなかったでしょうか? 今回の曖昧な決着(妥協?)で、市議会の存在感がますます失われた気がします。
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2004年11月14日(日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
武蔵野市の子ども施策を考える(特別編2)・・市長の言う「アッタリマエ」を検証する その1 土屋武蔵野市長の口癖に「当たり前」というのがあります。特に野党議員の癇にさわる質問などに対し、「そんなことも知らないのか」と言わんばかりに、相手を罵倒するように力を込めて「こんなことはアッタリマエのことであります」などという使い方をします。 ちなみに市議会の会議録を検索すると、今年1月〜8月までの本会議や委員会の内、17の会議で54回使っているのがわかりました(随分ヒマなことをと思われるかも知れませんが、検索システムはよく出来ているので、調べるのに15分もかかりませんでした)。 9月の私の一般質問では何と9回も使われました。必ずしも全部が「アッタリマエ」的な使い方ではありませんが、市長の言う「当たり前」が本当に当たり前なのか、以下答弁の順に沿って検証してみたいと思います。ちょっと長くなるので前・後半に分けました。 Q(質問者)は三宅、A(答弁者)は土屋市長です。 ※ 私の一般質問と市長の答弁の全容はこちらです。 その1)
その2)
その3)
その4)
以下、後半に続きます。
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2004年11月15日(月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
武蔵野市の子ども施策を考える(特別編2)・・市長の言う「アッタリマエ」を検証する その2 市長の言う「当たり前」の検証の続きです。 Q(質問者)は三宅、A(答弁者)は土屋市長です。 ※ 私の一般質問と市長の答弁の全容はこちらです。 その5)
その6)
その7)
以上、市長の言う「当たり前」又は「アッタリマエ」を検証しました。多くは当たり前ではないことが分かりました(少なくとも私はそう思います)。
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2004年11月18日(木) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11/15(月)総務委員会、16(火)文教委員会、17(水)厚生委員会が開催されました。 文教委員会では「公立保育園改革」関連の質疑がありました。「市民からの出された意見(39件)は、改革計画にどのように取り入れられた(反映された)のか」との質問に対して、市長の「取り入れられるものは取り入れるし、取り入れないものは取り入れない」という、小泉首相の「自衛隊が派遣されている所が非戦闘地域だ」という発言にも似た、乱暴で中身のない答弁にはがっかりしました。 質疑のダイジェストは近いうちにレポートします。 文教委員会視察報告 (その1) ・・・堺市役所「中学校運動部活動支援事業について」 もたもたしている内にひと月以上経ってしまいましたが、10月に実施した文教委員会の視察の簡単なレポートをしたいと思います。今年の文教委員会の視察は下記4カ所へ行き、参加者は文教委員7名と議会事務局の職員1名の計8名でした。
視察先 10/13(水)大阪府堺市役所 10/14(木)大阪市立中央図書館 大阪府立 中ノ島図書館 10/15(金)郡上八幡八幡自然園 1.堺市役所「中学校運動部活動振興事業 堺ドリームクラブ」・・「ドリームクラブ事業」とは? 堺市では中学校の生徒数の減少、顧問教員の減少や高齢化などで多くの部活動が廃止になり、これを改善するためにH11年度から下記の4つを柱とした「ドリームクラブ事業」を行っています。簡単に説明すると、”拠点校に「部活」を作り他の学校の生徒も参加できるようにした”事業がメインで、この他に、指導者派遣や審判員派遣などの仕組みもあります。 1)運動部活動振興推進事業
4)堺市運動部活動活性化推進事業
※注: 2)と3)の指導者・審判員へはそれぞれ1回の派遣に対し3,000円の報酬を支払っているそうです。 2.堺市の運動部活動の実態・・・少なくなる部員数と指導者の減少・高齢化
上記の表はH5年からの堺市の中学校の運動部などのデータです。H1年の4万人をピークにして中学生徒数は減少の一途で、H5年に比べるとH16年では67%となっています。H11年から始めた「堺ドリームクラブ」事業でも総部員数はH5年に比較すると67%で、なかなか厳しい状況です。 3.問題点・・・「学校の枠」と「公式試合」の問題 今回、説明していただいた市の担当者と先生はこの事業を進めるための危機感を持っていました。練習の様子や生徒へのインタビューなどが入ったビデオも見せて頂いて、先生方の熱意で支えられていることも伝わってきました。しかし、こういった熱意もいくつかの壁に阻まれているようです。 1)学校の枠をはずす困難さ
2)公式試合には認められない拠点校参加生徒
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2004年11月19日(金) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
文教委員会視察報告(その2)大阪市立中央図書館と府立中ノ島図書館・・・近代的な図書館とレトロな図書館の対比 10月の文教委員会の視察の続きです。当初の予定では10月14日は市立中央図書館の視察だけでしたが、委員会で相談してもう1カ所の見学を組み込んでもらいました。 1.「大阪市立中央図書館」完成まで3年、建設費用225億円!!
2.レトロな図書館・・・100周年の大阪府立中之島図書館
中之島図書館では特化したサービスを行っていて、今後の図書館の方向性を示唆していると感じました。「こども図書館」「雑誌図書館」「環境図書館」「食の図書館」など、もしこういった独特の切り口の図書館作りが地域にもっと広がれば楽しいと思います。以前、銀座の歌舞伎座の裏にあるマガジンハウスでは世界中の雑誌のコーナーを作っていて、随分多くの人たちに利用されていました。武蔵野市にも小粒でユニークな図書館を作ってはどうでしょうか?
お詫びと訂正 11/6の議員日記に、確認したところ実際とは食い違う記述がありました。お詫びして訂正します。詳しくは同日分をご覧下さい。
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2004年11月22日(月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
文教委員会視察報告(その3) 郡上八幡自然園・・・ NPO法人「メタセコイヤの森の仲間たち」の活動 岐阜県郡上市・・・水とみどりが印象的な暮らし 10/14は新岐阜のホテルに宿泊し、翌朝バスを乗り継いで「郡上八幡自然園」に到着しました。道中やバスの待合所では、主に地元の利用客の方々(年輩の人が多い)と一緒で、のんびりした地元の雰囲気感じました。バスを待っている間に「八幡営業所」のバス停を歩いていたら、半分に切ったドラム缶にメダカを飼っているのを見つけました。その水がとても澄んでいてきれいでした。水の豊かな郡上八幡ならではの光景でしょうか。 1)親子3代で築いた活動の場 郡上八幡自然園は有限会社が所有し、運営はNPO法人「メタセコイヤの森の仲間たち」に委託されています。自然園の現在の園長三浦太門さんのお父さんで、村長などを歴任した三浦信定さんが、この場所に私財を投じ教育キャンプ場を整備して開設したのがはじまりだそうです。三浦太門さんも元町議で、志を継承して子ども達の体験活動の場として特化させ、ボランティアグループとも連携して活動を拡げているとのことでした。2000年にはNPO法人の認証を受け、こちらは太門さんの息子さんが中心になって活動しているとのことでした。 感心したのは、金儲けではなく社会に貢献するために、私財を投じて親子3代に亘って努力している人々が実際にいるということと、その目指すテーマが非常にシンプルでわかりやすいということです。三浦太門さんのお話はきれいごとではなく、コスト面の苦労や実際の体験談を交えながらゆったりとしてわかりやすい内容で、説得力がありました。また、ご自分達の目指すテーマについて愚痴がまったくなく、今後の方向性について前向きな戦略があることに感心しました。息子さんはNPO法人の活動について分かりやすく説明してくれました。今後は若い世代なりの新しい時代感覚で情報を発信し、さらにこの活動を充実させていくのではないかと感じました。 2)着眼点がユニーク・・・学校の体験活動の支援に特化 武蔵野市を含め、現在多くの学校で野外体験活動が盛んです。しかし、実際に先生方だけで体験活動を指導していくのは困難で、ほとんどの学校で体験活動の支援の潜在的なニーズがあるそうです。これは視察初日の「部活」の問題と共通していました。先生方の高齢化・社会全体の少子化も深く関係があると思います。 当初はキャンプ場としてスタートしましたが施設(ロッジやプール・食堂・体験施設など)を充実させたことで、バラエティある支援メニューを揃えることができるようになったそうです。それぞれの施設の作りはとてもシンプルですが、敷地が広いため全体がバランスよくみどりの中に配置されていてとても居心地が良いと感じました。こういった施設では、ハコモノのデザインなどに凝るよりも、周りの自然を生かしてあまり余計な手を加えない方が良いということもよくわかりました。 3)全国から集まるスタッフ・ボランティアの人たち 注目したのは若いスタッフのことです。お話によると全国から多くの若者がこの場所で仕事をしたいと応募してくるとのことです。給料はそれ程高給ではないとのこと(月収18万〜20万程度、公務員の給与の1/2〜1/3くらいとの話)でした。若者達に、自然の中や環境に役立つことで仕事をしたいという、潜在的なニーズがあるように感じます。スタッフ専用の住宅がすぐ近くにあるので、この土地の中で暮らしているようです。ボランティアは地域の方々はもちろん、遠くからも駆けつけてくれるとのことで、多くの人たちに支持されている様子です(ボランティアスタッフ・・・・1日5,000円支給)。 昨年視察で訪れた「チルドレンズミュージアム(丹波篠山、昨年の視察レポートはこちら )」のことを思い出しました。「チルドレンズミュージアム」でも多くの若者が応募してくるとのことでしたので、今回と同様の若い人たちに共通する指向性を感じました。 4)長く働くことができる条件整備が必要・・・まとめ 園長の三浦さんのお話で「施設に行政の補助金をもらうと建設費などがかえってかさみ、シンプルな作りにできないので自己資金で作った方が安上がりになる」と補助金をもらった後の矛盾点についての指摘がありました。さらに、現場で運営に携わる息子さんからは、折角やる気で全国から集まった若者達が給料が安いために将来に亘って働き続けることができないと「人材育成」についてのNPOの悩みが率直に語られました。この夏武蔵野市の「地域子ども館(あそべえ)」や世田谷区の「新BOP」などの子ども施設を訪ねたときに感じたのと同じような問題点です(9/16、 10/12 参照)。こういった場所で若い人達のキャリアが蓄積されれば、新たな職域の開拓にもつながります。施設の建設費の補助金という形ではなく、もっと別な形で公的な支援ができないものかと感じます。 こちらのスケジュールの都合で短い時間しかお話を伺えませんでしたが、これまでにするには多くのご苦労があり、特に「人材の育成」や「スタッフの将来」については強い危機感があるようでした。実際の運営はやはり簡単ではないのだろうと実感しました。もう少しゆっくり意見交換する時間があればと思いました。
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2004年11月26日(金) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
委員会視察旅行・・・ウラ話と問題点 議員の視察旅行というと、しばしば新聞やテレビで事件として取り上げられます。海外まで行ったものの、観光コースをまわっただけの単なる慰安旅行だったのではないかとか、費用が異常に掛かっているとか、さらにもっとひどいケースの視察もありました。(実例1 2 3) 武蔵野市の場合も毎年ではないにしろ、時々議員が外国に行くことがあります。勿論全員が行くわけではなく、会派ごとに割り当てがあります。今年は協定を結んでいる韓国の忠州(チュンジュ)市などを10人の市議(別に職員数名が同行)が訪問しました。自治体議員同士の交流はいいことですが、税金を使っての訪問旅行で、どの程度成果を挙げているのかよく分かりません。ただ今のところスキャンダラスな話題を提供したことはないようです。 毎年10月には各常任委員会単位で、それぞれの所管に沿ったテーマの国内の視察旅行(正式には行政視察というそうです)に行くことになっています。不思議なことに5つの常任委員会の内、北海道に行くグループ、九州に行くグループが、それぞれ毎年必ず1つ以上あります。北海道や九州は視察すべきスポットが特に多いのかどうか知りませんが、とにかく人気のようです。私の所属する文教委員会は野党議員が多いことと関係があるのかどうか不明ですが、去年も今年も割にタイトな日程で近畿・中部地方を見て回りました。 また、視察旅行について「議員同士の親睦を図る」ことを特に強調する先輩議員もおられます。たしかに議員同士、立場は違ってもお互い敬意を払い、協力すべき時は会派に関係なく協力することは当然ですが、一方市議会は仲良しクラブではありません。親睦だけを目的にするなら、希望者を募って私費の旅行でも企画されればよいのではないでしょうか。 たまたま文教委員会では、視察旅行から帰ってHPなどでしっかりレポートをされている議員の方が私以外に複数いますが、こういうのはむしろ例外的で、公式な記録としては毎年1回議会事務局が作る「議会要覧」に一覧表として載るだけのようです(H14年の例)。議員には報告義務もありません。国内・国外を問わず、議員の視察旅行については、いつどこに行ったか、費用はいくらかかったか、そして短くてもいいから参加した各議員の感想文や写真などを添えてまとめた報告書を作ることや、できた報告書を情報公開コーナーなどに置いて、開示請求などしなくてもいつでも市民が目にすることが出来るような仕組みを整えることは、税金を使って視察する以上当然です。それを毎年継続すると資料的価値も高まると思うのですが、現在そうはなっていません。 視察の日程は、議会事務局の各委員会担当で同行する職員がそれぞれ1人で調整して作るそうです。特に、今回のように過去の視察例が少ない場合は、結構手間がかかるようです(インターネットを使うことで大分やりやすくはなりました)。最も大変なのは、食事の時間をスケジュールのどこに入れてどこで何を食べるか、ということらしいです。男性議員にはグルメの人が多く、いろいろ注文があるようです。彼等の旅行中の食べる量の多さと速さにはビックリしました。同行する職員の人は、行程中も添乗員のようにいろいろ気配りが必要で、気疲れする仕事だと感じました。
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