ジレラ サトゥルノの改造(シャーシ編)


1990年に購入したジレラサトゥルノ I.O.M.350 TT1(ボルドー色)はいろいろな事について教えてくれた。
購入から10年以上経ち、くたびれてきたためエンジン・車体に手を入れて楽しくやろうじゃないか!ということで いろいろな改造を始める事になった。
*内容は淡々と書くためにできるだけ「である」調としました。気を悪くしないで下さい。
尚、本人は偉そうに書いておりますが、結構思い違いがあります。内容の誤り等がありましたら遠慮なく指摘してください。

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シャーシ編
フォルセラフォークの分解(うろ覚え図面)
スイングアームまわりの変更
メーターパネルとセンサ
ハンドル変更(LSL)
マルゾッキフォークの改造は可能か?
近代化改修編




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フォルセラフォークの分解(うろ覚え図面)  2003.9


内部構造の概略図はこんな感じです。
フォルセラ分解図

ATSUさんが「内部構造がわからないので分解するときに不安、web上のどこにも図面がない」というので、うろ覚えで内部構造をスケッチしたもの。
この図は正確ではなく、これを信じて作業をして失敗したとしても責任は取りません。分解時は自身の手で写真やスケッチを残しながら作業しましょう。

フォルセラフォークはスライドメタルを持たないためインナーチューブとアウターチューブが直接擦れ合う構造だ。このためオイル管理に注意しておかないとインナーチューブ、アウター共に磨耗してしまい、フリクションの原因となる。今フォルセラフォークを持っている人はすぐにオイル交換しましょう。

1リットルの洗浄用オイル(ダンパーオイルです)と500ccのダンパーオイル、添加剤30cc程度があれば完璧です。
使用する工具はピンスパナ(キジマ製)の先端を丸く加工したもの、分解するなら加えて六角レンチ、スナップリングプライヤーが必要。健闘を祈る!
kijima_pin
2003.11.7追記
私のフォルセラフォークはアウターチューブをカシマイトコートしているため茶色になっている。2002年7月頃 スクーデリアオクムラ に処理依頼した。
目的は外観ではなくアウター内部の硬化によるフリクションの低減である。
インナーチューブ外側,内側は自分で磨き。ホーニングした。先端外側部分は力が加わるため丁寧に作業した。

動作は非常に軽くなった。動き始めの微妙なところの引っかかりが減った感じである。


2005.8.2 追記
オイルシールは データベース(Internet Explorerでなければ見れません) にも書いてあるが、
マルゾッキ用のΦ40(40×10×10.5)がそのまま使える。
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(1)マルゾッキの部品(レッドバロンで入手可 ちょっと高い)
 シールリング (BMW用) パーツナンバー 31421458064
 シールリング(Ducati’98モンスター750用) 93040191A

(2)市販品
 Ariete マルゾッキ用Φ40(40×10×10.5)ARI023 \1,575 (NAP'Sで売っている)

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スイングアームまわりの変更  2002.10


2002年に世田谷のスコードロンからサトゥルノのパーツがオークションに出品されていた。その中の一つにOVER-RACING製スイングアームというのがあり、それを落札したのが発端である。
このスイングアームはピポットシャフトが貫通式に改造してあり、Rショックが貫通部分に干渉するため専用ハンガープレートがセットで付いていた。Rショック上部に車高調整と干渉防止を兼ねたアッパーマウントを作成する必要があった。
アッパーマウントはRショックと貫通用金物、スイングアームとが干渉しないように綿密な寸法取り(5分)とモデリングソフトによる形状検討(1週間)の末に形状を決定した。

新しいアッパーマウント位置は通常のピポット位置から上方4mm、後方50mmとなるようにした。リンクレバー比が変わりノーマルサトゥルノでは得られなかったストローク初期の柔らかさと奥での踏ん張り感が出るようになった。

rear_side
スイングアーム
offseted_shock
Rショックピポット
swingarm
スイングアームと取り付け金物

メーターパネルとセンサ  2002.12


サトゥルノのメータの動作はちょっとアバウトで暢気な感じでいいのだけれど、チューニングしたエンジンを持つ身にとっては、温度や回転がきっちり表示されないので気が気ではない。
私はよくDucati関係のサイト、ベベル系でフレンドリーな DUCATI =BEVEL CLUB= 、ベルト系でいろいろな情報の集まる DUCATI F1/F3 club を覗きに行くのだけれど、そのリンク伝いでショップの Ducatism でSTACKメータ(ST500SR)を見て「これだ!」と思い即購入ボタンを押してしまった。
ST500SRはタコのほかに速度表示もついていてメータまわりをすっきりすることができる。

残りのメータは油温計と水温計であるが、以前オイルクーラ用のパーツを製作依頼した Works Izumi さんに大森メータの電気式メ-タとセンサアダプタを製作を依頼した。アダプタは水温計:M10×P1.0(オス)−1/8NPT(メス)変換、油温計:M12×P1.5(オス)−1/8NPT(メス)変換である。(各4,500円+消費税)

パネルは3mm厚ジュラルミン板に穴あけをして自作した。配置センスの無さは折り紙つきである。
ジュラルミンは硬いので電動工具の使用をお勧めする。

MeterPanel
メータ回り

ハンドル変更(LSL)、クラッチレバー  2002.12


ノーマルの鉄ハンドルは悪くは無いのだがかなり重いようだと思っていた。
取り外して重量を測ってみたらやはり非常に重いことが判明した。(数値を書いたメモ紛失)
Φ40mmのクランプのハンドルはそう多くない。タキオン、スポンドン、マグラ、ハリス、LSL位だろうか。
スポンドンはいつ入荷するかわからず、ハリスはやや高く、マグラも最近入手が難しい。
タキオンは入手も容易で垂れ角も選択できお勧めであるが、価格がやや高いことと一部削らないとタンクに当たってしまうのが 難点である。(私だけだろうか?)
LSLは ここ で購入した。作りは頑丈であり好感が持てる。クランプと色選択可能なバーが別々に購入できる。 あと、アメリカ向けのためかインチサイズのヘキサゴンボルトを使用している。送料全部あわせても$204位だった。

クラッチレバーもきちんとメンテナンスしていなければ握るのが苦痛になってしまう。
ワイヤーの注油とレバーピポット部のグリスアップも大事だが非力な人はそれでも辛いと感じるかもしれない。
OFF車の人からワークスコネクションのレバーは引きが軽いと聞いてさっそく通販で購入した。 ピポット部にはベアリングが仕込んであり確かに軽い!レバー比も違うようだ。 クランプ部にはプラスチック製スリーブが入って転倒時に動いてレバーが折れないようになっている。
クラッチワイヤのアウター径が太いためダストブーツの入り口径を拡大する必要があるので実行される人に注意喚起しておく。
ポン付けできるものは規格化された一部の部品だけで他は若干の加工、工夫が必要なのだ。

2004.7.28 追記
マグラ製ハンドルを入手した。
このハンドルはマグラ製MTBパーツ等を取り扱っているエムシーインターナショナルで取り寄せてもらった。 連絡先はマグラの セールスパートナー にある。
上でも書いてあるが、ハンドルバーは現在製造中止になっておりドイツ本国に数セット残るだけだという話である。 どうしても入手したい人は問い合わせてみるべきだろう。

今回の教訓:求めよ!されば与えん

本当に必要と思っているのなら、欲しいとただ思っているだけでは駄目で行動を起こすことが大事だ。
行動を起こせばどこからか何らかの情報、モノが得られ、次の行動に繋がることあるだろう。
時期は今しかなく、行動するのは自分しかいないのだ。


マルゾッキフォークの改造は可能か?  2002.12〜部品調達中

悪名高きマルゾッキフォークであるが、このフォークの動作を良くするためにカートリッジイミレータを使えないだろうかと考えていた。
マルゾッキのフォークは左右で構造が異なり、左は圧側ダンパー、右側は伸び側ダンパーである。右側にはカートリッジイミレータは入れられるが左側にはそのままでの装着は無理だ。(確認済み)そこで同じφ40mmの違う車種用のフォークをオークションで調達し(済み)、左側の内部部品を交換できないか確認しなくてはいけない。(これは未確認)

実際、マルゾッキのフォークはそんなにひどいのか?という疑問に関しては、そう悪くないというのが私の感想だ。ただ、可変ピッチスプリングのお陰で伸びの最後がゆっくりになってしまいリズムが取りにくい感じがした。ただシングルレートのスプリングに慣れているだけかも。
しっかりメンテナンスされたマルゾッキはいい加減なメンテナンスのフォルセラよりも動作は軽い。スライドメタルを持っている分、力が加わったときのフリクションは少ないようだ。

重量について (2007.10.14)

BMW用と思われるマルゾッキのWディスク用Fフォークを伸び側インナーパーツ部品取り用に入手していたが、5年近く塩漬けとなっていた。 部屋の片付けをするために部品類の一掃が必要で、加工に出すための準備メモを書いた。
項目 フォルセラ マルゾッキ
BMW用
備考
インナイーチューブ   1.2kg? -
インナーパーーツ 0.4kg 0.5kg -
スプリング 0.3kg 0.6kg? -
トップキャップほか 0.2kg 0.1kg -
アウターチューブ 1.1kg 0.9kg -
シャフト 0.5kg 0.4kg -

マルゾッキのインナーパーツはすべて鉄でできており、非常に重い。これをアルミにすると1/2の重量(0.25kgの軽量化)、あと、スプリングをシングルレートのものにすると全長がが短くなり軽量化となる(約0.2kg)
あわせて、片側だけで等価のバネ下重量は0.3kg軽量化となるだろう。
インナーはカートリッジエミュレータが追加になるので+100gとして、0.2kg程度の軽量化になりそうだ。
インナーの製作はいくらかかるかな・・・・

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