たっくん母さんの旅行記


シンガポール旅行記 − 最終日


< ルームサービスはゆったりのんびり >

「3時半だよ」父の声。あーあ、日本へ帰る日だ。拓を起こさないように、そっとベッドを抜け出す。身支度を整えていると「ピンポーン♪」。わっ、大きい音!でも拓は起きない。 4時でお願いしたルームサービスが届いたのだ。実は私、ルームサービス初体験。なんだかとてももったいない気がして、いつも頼めないでいた。パンは温めてあり、ほんのり甘い。 朝食のCafeにあったのと同じはずなのに、これ、おいしいよ。気分かしら?当たり前だが、拓の分もある。しっかり2人分、大量だ。食べ過ぎになるので、半分程度いただく。 紅茶もポットに溢れんばかりに入っていた。こんなにたくさん、飲めないって。時間がないから飲めないのであって、本来ならルームサービスはゆったりのんびりいただくものよね。 時間をかけてゆっくり過ごしたいわ、と思った忙しい朝でした。

ルームサービスの朝食


< なんて感じのいい人! >

5時少し前。後は拓のオムツ替えだけ、という状態になる。オムツを替えていたら、ぱちっ!お目覚め。目が覚めたなら、とパジャマのままで出発予定を変更、服を着替えさせる。 ルームサービスで残っていたオレンジジュースを飲ませようとしたら「ダメ」。いらないの?喉かわいてもしらないよ。無理強いしても仕方ないので、靴を履かせる。 お部屋にさようなら、だ。「バイバイ」と手を振って、フロントへ急いだ。フロントには、チェックインの時と同じ人がいた。「冷蔵庫の飲み物は?」と聞かれ、「No」と答えると、 「OKです。さようなら」。あっさり。

1Fロビーにタクシーはいない。ホテル横のタクシースタンドに1台。ああ、いたいた、よかった。運転手さんお休み中。 窓ガラスをコンコンと叩いて、乗せてもらう。この車のトランク、少し小さいみたい。スーツケース2個が入りきらない。紐で止めて半開きで走り出した。 走り出しても、メーターに2.40の表示が出ていない。1分くらい走っても気づかないようなので、メーターを指差してみた。「Oh!」そんな感じで彼はメーターを作動させた。 寝ぼけて、単純に忘れたかな。この運転手さん、とても運転が丁寧。飛ばさない。信号が赤になりそうでも、突っ込んだりしない。トランク半開きだから?空港まで18.4$だった。 20$渡すと、2$のお釣り。なんて良心的な人!スーツケースをトランクから下ろし、カートに乗せるところまでやってくれた。お釣りでもらった2$札を、そのまま彼に手渡した。 にこやかに去っていった。なんて感じのいい人だ。


< インド人ってどうしてあんなに大荷物なの >

離陸予定時刻は7時20分。第1ターミナルに着いた時は5時半過ぎだった。余裕だと思っていた。ところが、空港内の左端、ユナイテッド航空のカウンター付近に長蛇の列。 並んでいる客を、乗客リストと照合していた。5人の係員が、パスポートと航空券をチェックする。次はまた長蛇のカウンター。 いつも思うのだが、インド人って何を持って旅行へ行くのだろう?どうしてあんなに大荷物なのか?不思議でたまらない。一度聞いてみたいものだ。並んだ列が悪く、遅遅として進まない。 他のカウンターは、どんどん進んで行く。やっとのことで、私達の番。日本で確保しておいた座席で発券してもらう。ほんとは座席の交渉をしたいのだが、英語能力がない。 今確保できている座席は、2人掛け前1席後ろ2席。もし、前のもう1席が空いていればいいのだから、機内で確認してからにしよう。そう思って、チケットを受け取った。


< カレーパフ、エッグタルト >

あまり時間がないのでトイレだけ済ませて、搭乗口近くまで直行。搭乗口に着くと、もう既に搭乗が始まっていた。ゲートが閉まるまでまだ時間があるので、私一人が引き返す。 残りの10$で何か買いたい。ここまで来る途中に、POLAR PUFFがあった。カレーパフ、食べてみたい。カレーパフ2、スペシャルパフ、チョコレートマフィンを購入。 隣はクリスタルジェイドなんとか。クリスタルジェイドグループ?パンやお菓子を売っている。そうそう、エッグタルトも食べ忘れたのよ。エッグタルトを3つ購入。 あと2$残ったが、それはまた次回にということで、搭乗口へ戻った。荷物のチェックをして、機内へ。ベビーカーは往路同様、搭乗口で預ける。

座席に行くと、「もう1席」は埋まっていた・・・。横並びの2席に、父、拓を抱いた母。狭い、狭すぎる。私は決心した。座席の変更をお願いしよう。手の空いていた乗務員に話しかける。 「日本語は話せますか?」彼女「ごめんなさい。話せません」。私「INFANTを連れています。座席を換えてほしい」。彼女は席まで行きましょう、と私に座席を案内させた。 狭そうに座る両親と拓を指差し、「たったの3席しかないのです。空いている席は?」。そう言うと、彼女は「わかりました。ちょっと待ってください」と言い、戻って行った。 少し待っていると、地上係員が無線を片手にやって来た。席を替えてくれそう。やった!私のでたらめ英語が通じた。そして案内された席は・・・、エコノミープラスだ! 通常のエコノミーより、足元が10pほど広い。5人掛けのうち、右端に1人だけ座っている。4席使えそうだ。座席についてほっとしていると、先ほどの乗務員が、右端の1人に声をかけていた。 離陸直前、なんと彼は後ろの席に移動。後ろの席は、両端に1人ずつしか座っていなかった。乗務員はきっと「隣は子供連れだから、後ろに移動したら?」とでも、言ったのだろう。 まるまる1列を使えて、余裕あるフライトだったのでした。


< 遠かった、税関を抜けるまで >

今朝は5時に起きたのに、拓は元気いっぱい。ゴソゴソしたがる。絵本、お菓子、マンダリン。いろいろなもので気を引く。機内食がサーブされ始める。私は再び低カロリー食。 メインを忘れてしまったほど、印象に残らなかった。拓には離乳食。なぜか2回サーブされた。通常メニューはチキンライス or オムレツ。そこそこ美味しかったようだ。 食後、また耳鼻科の薬を飲ませて、おやすみなさい。鼻水はすっかり止まっているから、ただの睡眠薬がわり。3時間くらい寝てくれた。着陸1時間ほど前にスナックが配られる。 BOX入りのサンドイッチとフルーツ。これは拓にも私にも同じものが配られた。昼食としてつまんだ。そして14時半頃、無事成田へ着陸。しかしここからが遠かった。 沖付けされ、バスに乗せられた。入国審査を受け、荷物を受け取って、税関を抜けたらもう既に1時間経過。「シンガポールだったら、もうホテルに着いてたね」と、 早くもシンガポールを懐かしんだ。


< いつかまた、いろいろな国へ >

民間駐車場までマイクロバスで戻り、預けてあった車に乗って、一路我が家へ。両親は今夜うちに泊まって、明日は私の妹の家へ、おみやげを届けに行く。タフだ。 途中、お台場付近から首都高の渋滞にハマって、やっとのことで帰り着く。運転手の父はさぞ疲れたでしょう。おつかれさまでした。

両親に今回の旅行でどこがよかったか、を聞いてみた。

父: (1) 動物園 (2) タクシーが安いし、物価が全体的に安い。(3) 街並みがきれい。(4) 特に夜景は大変良かった。(5) 赤道直下なのに思ったほど暑くなかった。(6) ホテルも良かった。

母: 動物園がよかった。動物が間近に見られたし、ゆっくりのんびり見て廻ることができたから。物価が安いので、気楽に買い物ができた。

父と拓の初海外旅行、無事に終了です。これで父が自分から「どっか海外へ、旅行に行きたいなぁ」と母に持ちかけてくれれば、大成功なのだけど。早くその日が来ないかなぁ。

両親を連れての初めての海外旅行。完全フリーで、私がすべてを仕切った旅行。初海外の父、小さい拓、2人のことを常に考えながらの旅行は、大変だったけれどとても充実した、 思い出に残るものになったと思う。私自身、とても勉強にもなった。ゆっくりのんびりの日々もよかった。私の不満は、食に関してだけ。 もっといろいろ食べたかった!食べ忘れたものがいっぱい。それはまた今度の楽しみとしてとっておこう。拓はまだ小さすぎて、きっと今回の旅行のことは覚えていないだろう。 いつかまた、シンガポールやその他いろいろな国へ、旅行へ行きたいね。今度はお父さんも一緒に3人で行こうね。

拓のお土産



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