たっくん母さんの旅行記


シンガポール旅行記 − 3日め


< 日本のテレビ >

今日の予定はシンガポール動物園。父がNHKで7時15分から放送の「わかば」を見てから朝食へ行こうと言う。 父は普段、この番組を欠かさず見ているらしい。シンガポールに来てまで見られると思ってなかった!と昨日の番組終了後、嬉しそうに話していた。

番組終了後の7時半に、朝食を食べに7Fへ。昨日と1品以外変わらないメニュー。昨日とは違うものを取って食べてみるけど・・・。やっぱり・・・。 拓はまた大豆とコーンと牛乳。ご飯に昆布の佃煮を混ぜてみたが、ダメ。味付海苔を巻いてやったら、海苔だけ食べた。今日もデニッシュ3個とリンゴ4個いただく。 動物園で食べようと、リンゴは人数分いただいた。


< 水分の補給には >

一度部屋に戻り、昨夜作っておいた麦茶を500mlペットボトルに小分けする。 パイレックス製の麦茶ポット(1リットルサイズ)の口が少し欠けていて、捨てようかなと思っていたものが自宅にあったので、それをタオルでくるんでスーツケースに入れ、持ってきた。 ホテルの部屋にある湯沸しポットでお湯を沸かし、持参のポットに麦茶ティーパックを入れ、お湯を注いで置いておけば、麦茶の出来上がり。 夜のうちに作っておけば、朝にはすっかり冷めてお出かけできます。


< タクシーにて >

拓の水遊び用着替え一式、おやつ、麦茶に虫除けも持って、9時前に出発。ホテル横のタクシースタンドからタクシーに乗った。 タクシーではいつも私が助手席に、両親と拓が後部座席に乗った。タクシーに乗るときは、助手席側のフロントガラス上方に貼ってある運転者証のタクシーナンバーを、 何かあった時のために必ず控えておいた。拓はまた外を見ては「ばぶす、たくしー、とらっく」。父もまた昨日と同様。 ハイウェイを走っていると、看板に「Woodland」の文字があり、タクシーはそちらへ向かっていく。ホテルから25分で到着(13.3$)。


< 動物園でチケット購入 >

エントランスのチケット売り場にて、動物園&ナイトサファリのコンビチケット(25$)とナイトサファリのトラムチケット(6$)を購入(カード払い)。 ここで買えるチケットは、動物園のみ、動物園&ナイトサファリ、動物園&バードパーク、動物園&ナイトサファリ&バードパークなどがあります。 2つ以上のコンビチケットには割引があるので、2つ以上行かれる方はまとめて購入した方がお得です。

チケット購入の仕方ですが、どのチケットを大人or子供何人分かを言います。 私は「Three adults, Zoo & Night Safari,please.」と言いました。拓は1歳児のため無料。そして係員の方が「ナイトサファリのトラムチケットはいるか?」と聞いてきたので、「Yes」と答え、無事にトラムチケットも購入。 更に「ナイトサファリは今夜行くのか?」とも聞かれ、「明日の夜に行く」と答えたのだが、なぜ聞かれたの?

動物園&ナイトサファリのコンビチケットとナイトサファリのトラムチケット


< 虫除けしなくちゃ >

拓は入口で、係員の方からオラウータンのシールをもらった。子供へのサービスかな? そこここにいろいろな花が咲き乱れ、よく手入れされていてとても綺麗。母は花が好きなので、動物園の花々に見入っていた。 「まるで植物園の中に動物園があるみたいね」と感激のご様子。

入口からすぐのところにトラム乗り場があり、まずはトラムで1周してみることにして、チケット(大人4$)を買った。チケットの4角の三角をすべてちぎられた。 これから廻る3ヶ所の停留所でちぎるんじゃないの?ま、いいか、とトラムに乗る。トラムは3両連結で、私達のほかに欧米人の母子1組だけが乗っていた。 最初の停留所((2))で降りる際、運転手さんが私達にシングリッシュで一生懸命説明してくれた。どうやら乗り降り自由? 「10:30からアニマルショーがここ(地図を指差す)であるから、周辺の動物達を見たり写真を撮ったりして、10:20にトラムに乗り、会場へ行きなさい。」と言っているらしい。 英語はもともと苦手だが、ほんとにシングリッシュってわからな〜い。午後のショーについても説明してくれたが、なにしろ‘afternoon' が一番聞き取れなくて、何を言ってるんだかさっぱりわからず、 地図の裏面のショースケジュールを指差されてやっと理解できた。

停留所近くは猿のエリア。チンパンジーが餌箱に棒を突っ込んで餌を取っている。 かしこい!とその時、なんだか足がかゆい。やばいっ、ひとつ大事な事を忘れていた!虫除け塗ってない!今、シンガポールではデング熱がはやっているそうだ。 デング熱の原因となるネッタイシマカは、日中に活動するという。旅行者がかかる割合はとても低いとは言え、予防するに越したことはない。 慌ててウェットティッシュタイプの虫除けを塗る。でもなぜか私だけ3ヶ所も刺された。

シンガポール動物園の地図


< アニマルショー >

Children’s World Animal Landまで歩いて行き、ヤギや羊、牛などの動物を見た。 りっぱな角をしたヤギが、柵を乗り越えて出てくるから、ちょっと怖かった。10時15分くらいになったので、また停留所まで戻り、トラムに乗って次の停留所((3))まで行き、 アニマルショーの会場へ行く。もう既に10:30を回っていて、ショーは始まっていた。頭上の綱を2匹の動物が渡ったり、大きなワシが飛んだり。中央のステージではオランウータンが、 会場から選ばれたマッチョな人(という募集をした)とココナッツ割りの競争をしたり。どの動物も芸達者で、英語がわからなくても十分楽しめる内容だった。 ショー終了後、係員がキングコブラを肩に乗せてステージそばに立っていたので、せっかくの機会だからと見に行ってみた。やっぱり気持ち悪いし、怖いですね、ヘビは。

会場をあとにし、また猿の仲間たちを見て、Elephants of Asiaへ。ここの入口では猿が3匹ウロウロしていて、拓は猿に睨まれ、あまりの怖さに声も出ず固まってしまった。 飛びかかってくるんじゃないかとほんとに怖かった。11:30から象のショーなので、座席を確保し、リンゴを食べて待っていた。ショーは3頭の象が3人の飼育係と一緒に芸をする。 大きな丸太を運んだり、枕の上に寝そべったり、大きな体で一生懸命で、とてもかわいらしかった。

象のショー


< 観光地の食堂は値段が高い! >

昼食は「Restaurants In The Wild」内の「Jungle Flavours」「Jungle Tandoor」にて。 ホーカーみたいな感じで、屋外屋根つきの場所にテーブルと椅子が並んでいる。ここにもベビーチェア、ありました。マレー、ベトナム、インドネシア、インド、西洋etcの料理が食べられる。 本日のオススメにフォーがあったが、少し辛いと言われてあきらめる。麺を見たら拓が食べたがる、なのに辛いからだめ、と言う理由は彼には通用しない。 ミーゴレン、焼ビーフンをお皿に盛ってもらい、サンドイッチとマンゴープリンを冷蔵ケースから取って、お会計。私のは「Jungle Tandoor」のバターナン&フィッシュカレー(2$)。 お味は・・・、観光地の食堂ですね。値段もお高い(ナン&カレー以外)です。


< 象に乗った! >

昼食後、13:00から今日の一大イベント、Elephant Ride!まず乗り場近くのチケット売場でチケットを買い (大人6$、子供3$ 最近約2倍に値上げされたようだ)乗り場へ。列の一番前だ。拓は園内を歩いている間、得体の知れない動物の泣き声が怖いようで、 耳をふさいだり目を手で覆ったりしていたので、象に乗るのはとても怖がり拒否するかと思いきや、ニコニコしながら乗った。よかった〜。象に乗るなんて、日本では体験できないよね。 いい思い出になったね。象の背中は固かった・・・。

エレファント ライド


< 水遊びに大はしゃぎ >

レストラン脇の道を戻る形で入り、ライオンやチーターなどのいるエリアを歩く。運良く、ライオンの餌やりを見物できた。 ここの動物園のライオン、全く飢えていません。肉の塊が近くに落ちても、あまり食べようとしないのだ。代わりにカラスが寄ってきていた。

また動物を見ながら歩き、(2)の停留所そばのChildren’s World Playlandへ行く。拓は水遊びパンツにはき替え、いざ水遊びへ。 最初は怖くてしがみついていたが、そのうち慣れて大はしゃぎ!付き合った私は、子供に大砲の水鉄砲を向けられたり、噴水を浴びたりしてびっしょり! 拓の着替えはあるけど、私の着替えなんか持ってないよぉ。20分くらい遊んだだろうか、陸に上げたら、今度は滑り台で、嬉々として遊び始めた。 Playland内には、水遊びのできる場所のほかに、KFC(ケンタッキーフライドチキン)、滑り台(ジャングルジムみたいなのもついているそこそこ大きいもの)、ブランコもあります。 何度も「もう1回滑ったら終わりよ」と言い、でも遊び続ける拓。遠くで雷が鳴り出して、無理やりやめさせ(拓は怒っていた)、トイレ近くのすごく使いづらいシャワーで足を洗い、 服を着せてChildren’s World Playlandをあとにした。Children’s World Playland、お子様連れの方はぜひ行ってみて下さい。とても喜ぶと思います。

Playlandで、水遊び


< 土砂降りに >

最初に下車した(2)の停留所から再びトラムに乗り、ホワイトタイガー手前の(4)で降りようと思っていたが、空は真っ暗、 雷鳴も徐々に近づいて来ていたので、トラムからホワイトタイガーを眺めて終点まで乗車。降りてお土産屋に入った途端、土砂降りになった。店内を見ていたら、拓ご就寝。 拓と従弟2人に、お揃いのきりんのぬいぐるみ&Tシャツを買って、動物園にさようなら。タクシースタンドへ向かう。雨に降られているためか長蛇の列。 30分以上の待ち時間の間に、拓はお目覚め、早いよ。やっと乗車でき、16時頃ホテルへ戻った(15.5$)。


< やっぱりお粥はおいしいねぇ >

フロントを通る時、拓がベビーカーを押していた。拓はベビーカーを押すのが大好きで、手伝おうとすると怒る。 そんな拓を見て、フロントの樹木希林似の女性スタッフが「お名前は?」と聞いてきた。「たっくん」「いくつ?」「ひちょつ!」。 これで名前を覚えてもらえ、毎回「たっくん」と声をかけてもらえるようになった。

部屋で休憩していると、空が明るくなってきた。よかった、雨がやめば夕食に出かけられる。昨日と同じはごめんだ。やっと雨の上がった17時頃、散歩がてら夕食へ出かける。 今クラークキー周辺は、工事中が多い。ホテル側の川沿いは歩きにくそうなので、リバーサイドポイントのレストランが立ち並ぶそばの橋を渡った側を歩く。 MRTクラークキー駅を通り過ぎ、チャイナタウンへ続く道路2本の地下道をくぐり抜け、ボートキーのレストランの呼び込みを避けながら、ラッフルズ卿上陸地点の向かい側まで歩いた。 そこで時間が18時少し前になったので引き返し、ボートキーの「大碗粥」へ夕食を食べに行く。

「大碗粥」は、開店直後で、中には1組の客がいるだけ。 日本語メニューをもらい、英語&中国語メニューと日本語メニューを比較しながら、何を頼むか迷う。日本語メニューは品数が非常に少ない。 半分以下だったかもしれない。さんざん悩んでいる間、ずっとそばで店員が待っていた。決まったら呼ぶから遠くへ行っててよ〜。 結局、魚のスライス入りお粥、ドライエビワンタン麺、蛎のオムレツ、五香粉入りミンチの湯葉巻揚げをオーダー。すぐに煮た(?)ピーナッツが小皿で出てきた。 拓の好きな「まめ」だ。食べてみるととても味が濃い。でも拓は「まめー、まめー!」おなかがすいているのか絶叫!母が自分の湯飲みに入ったお茶で洗って、食べさせた。 お茶はとてもまずくなったが、次を入れるため仕方なく飲み干していた。孫可愛さにこの行動なのか。スバラシイ!4品ともとても美味しかった。 湯葉巻揚げは、何か他のものを頼もうとして「ない」と言われて代わりに勧められたものだったが、五香粉のクセも両親には受け入れられたようで、おいしくいただけた。 やっぱりお粥はおいしいねぇ、と両親。疲れた体にもいいよね。拓はまたしてもワンタン麺の麺とワンタンの皮ばかり食べていた。 ワンタンの中のおいしいエビも、オムレツも、首を振って拒否。麺さえあれば生きていけるのか、この子は。野菜不足が気になってきた。なんだか物足りないなぁというおなかで、店を出る。

夜景を眺めながらもと来た道を戻り、ロバートソンキーのUEスクエアまで行ってみる。2Fにコールドストレージがあった。まず野菜ジュースを探す。無塩のものがあまりない。 人参中心のミックスジュースを購入。疲れているのかとても甘いものがほしい、との意見で探すが、めぼしいものが見つからない。「そうだ、明治屋にケーキ屋があったよ、ケーキ買おうよ」 と私が提案し、明治屋へ行くことにした。明治屋でマンゴー、マンダリンを、ケーキ屋でケーキ3種にプリン(拓用)1個、購入。部屋に戻ったら、拓にプリンを食べさせ、 お風呂に入れて寝かせた。そして大人だけの時間、ケーキを食べよう!見た目はなかなかおいしそう。食べてみたら・・・、生クリームがなんとも言えない味、しょっぱいような甘いような・・・。 チョコレートは私好みの味で、おいしかった。


< 旅行に行ってまで動物園? >

今日は半日以上動物園に費やした。拓に喜んでもらいたかった。たくさん動物を見て、どう思っただろう?楽しんでくれたかな。「シマウマ」、言えるようになったね。水遊び、滑り台、 楽しかったね。両親も、動物が檻に入った日本の動物園とは違う、囲いのない動物園に最初は驚いていたけど、自然でいいねと話していた。日本の動物園では見られない動物もたくさん (特に猿類)いて、大人も十分楽しめた。旅行に行ってまで動物園?と最初は思っていたけれど、童心に返って楽しめた一日になった。


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