たっくん母さんの旅行記


シンガポール旅行記 − 4日め


< 乳製品大好き! >

旅は早くも後半。今日の予定は、午前がダックツアー、夜にナイトサファリ。他はその時行きたいと思ったところへ行こうと考えている。今朝もまた7FのCafeへ。 フルーツのリンゴが洋ナシに替わった。不恰好なくせにみずみずしくておいしい。拓ときたら、大豆とコーンも食べてないよ。「ダメ(いらないの意味)」とお皿を向こうに押している。 味付海苔に少しのご飯とフルーツヨーグルトだけを食べ、牛乳をゴクゴク。飲み終わるとコップを差し出し「ジャー」と言う。はいはい、入れて参ります。 乳製品大好き!チーズくらいあればいいのにね。


< ひっそりと ちびマーライオン >

ダックツアーは11時からの予約。10時半にサンテックシティ内のカウンターへ集合だ。9時には出かけられる用意もできたので、タクシーでサンテックシティまで行く予定を変更し、 マーライオン公園を経由して歩いて行こう。今日はホテル側の道路を歩いて行く。暑いけど、とてもいい天気で気持ちいい〜。この天気が毎日午後になると急変し、土砂降りになるのよね。 今日も降るのかなぁ?ラッフルズ卿上陸地点に到着。ちょうどHISご一行様が見学中。ちょっと耳をダンボにして、日本語の解説を盗み聞き。聞こえないや。

ホテルフラトンそばのカヴェナ橋を渡り、エスプラネード橋につながる大きな道路の横断歩道を横切って、マーライオン公園はもうすぐそこ。 でも道路から公園へ降りる小道が階段だけで、拓とベビーカーを抱えて降りるのは大変だった。2日目の夜に見たのとはまた違う、真っ白なマーライオンがそこにいた。 口からたくさんの水を吐き、青い空にその姿が映えていた。世界3大なんとか、というらしいけど、結構優美でかっこいいと思ったのは私だけ? まだ9時台と早いせいか、それほど観光客は多くなかった。マーライオンの後ろには、色とりどりのライオンの置物。そういえばラッフルズ卿のそばにもあったっけ、なんだろう? マーライオンに背を向けて、ひっそりとちびマーライオンもいるので、お忘れなく。

マーライオンに背を向けて、ひっそりと ちびマーライオン


< QBハウス発見! >

再び12sの拓とベビーカーを抱えて階段を上がり、エスプラネード橋を歩く。ここから見るマーライオンもなかなかです。エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイが近づいて来る。 3年前の訪星時にはまだ建設中だった。ドリアンに似た形をしていて、シアターやコンサートホール、ショッピングモールやレストランなどが入っている。 時間がないので、残念ながらそばを通っただけで終わり。エスプラネードそばからシティリンクへ続く地下道へのエスカレータがあったので、下ろうとしたら動いてない! 仕方なくまた抱えて下りる。地下に入ると急に涼しくなった。やっぱり外は蒸し暑いね。サンテックシティ方面へ向かう案内板に従って、歩いて行く。

もうすぐサンテックシティに着くという辺りに、QBハウス発見!ご存知の方は「シンガポールにもあるの?」という感じかな?10分間1000円で散髪しますよ、という床屋さんである。 母が言う。「お父さん、髪の毛切ったら?旅行前に切ると言って、結局切りに行かなかったじゃない?」。それはいいね、と私も同意したが、今はもう集合時間が近い。 それより朝早すぎてまだ開店前。帰りにまたここを通ったら入ってみれば?と、そのままサンテックシティへ向かった。


< なかなかおもしろいアトラクション >

ダックツアーのカウンターはサンテックシティの奥の方にあるが、一目瞭然の派手さなので、近くまで行ければ必ずわかります。10時半集合という言葉を律儀に信じ、 10時15分頃到着するも、周辺を見たりして10時半まで待っていた。10時半になったら召集がかかって、説明などが行われると思っていたのだ。ところが、時間になっても召集はない。 代わりにカウンターの前に2,3人の列ができている!えっ?もしかして並ぶの?今更気づいて列に並ぶ。少し待って私の番になった。 まずはJCBでもらった予約票を出し、乗車(船?)予定の乗客リストと照合。トレードマークのダック印が入ったシールを、胸に貼るようにと人数分渡される。 10時50分に説明をするから、ここに集合しなさいと言われ、おしまい。なんだ、さっさと並んでやっておけば、もっと時間を有効に使えたのに! あと10分くらいしかないので、カウンター近くのベンチで待つ。10時50分になると、「カラーン、カラーン♪」と鐘の音がなり、みなさんご集合。 どこかで得た情報“説明時にカウンターに向かって右側後方にいると、乗車の際に早い順番で乗れて、いい席に座れる”というのを実行すべく、右側後方に陣取って英語の説明を聞く。 そして情報どおり、右側後方から係員が車へご案内。とその時、後ろから若い欧米人の女性2人がささっと一番前へ。 ぞろぞろと歩いて、車の脇に並び始めたその時、今度は中国系の女性1人が一番前に割り込み!とは言え、うちは3番目に乗車、前の方に座れたのでした。人気との評判どおり、満席。

全員着席して出発!車はまずマリーナエリアの道路を走る。水陸両用車でガタガタと揺れる。思ったより道路を走らずに、林道を抜けて着水。林道を走る時が一番揺れます。 着水するとすぐ、子供にライフジャケットを配り始めた。拓は小さすぎ、もらえなかった。次にダック印のミネラルウォーターを配る。これは拓ももらえた。 最近ペットボトルから飲み物を飲むのが好きな拓は、喜んで握って離さない。左側には高級そうなマンションらしき建物が建っている。高級なコンドミニアムなのだそうだ。 右側に椰子の木が生い茂っているのを見たり、マリーナエリアの高層ビルを見たりしながら、車じゃなくて船は進んでいく。ガイドの英語の説明はさっぱりわからない。

さっき訪れたマーライオンの正面まで来ると、少し止まって写真撮影タイム。さっき目の前で見たので、海上からは少し小さく見えた、ような気がする。マーライオン参拝、既に3回目。 1回の旅行でこんなに見に来る人いないよね?別にファンなわけじゃないんだけど。マーライオンを過ぎてさらにマリーナベイを進み、途中で旋回してまた着水地点まで戻る。 あれ?運転手の一人が舟を漕いで寝てるよ!!!運転していない方とはいえ、仕事中だよ!拓もペットボトルを握ったまま、寝てしまった。この子は乗り物に乗ると寝る。 そして陸に上がる直前、いつ起きたか、さっき寝ていた運転手に交代。着水前は気づかなかったが、車と船と運転手が違うのだった。 また大揺れの林道を抜けて、今度はシティホール周辺をドライブ。そしてスタート地点のサンテックシティに戻り、あっという間に60分のツアーが終了。ここで拓がお目覚め。 もう起きたの?早いよ。大人1人33$、決して安いとは言えないが、車と船と両方を体験できて、なかなかおもしろいアトラクションだと思います。オススメです。

ダックツアー


< 父のちょっとした冒険 >

さて、どうしようか?時計は12時。昼食はここまで来たなら、ラッフルズシティのフードジャンクションに行ってみたい。まだ誰もおなかはすいていないようだ。 再びシティリンクを通って、ラッフルズシティまで行くことにする。ということは、QBハウスの前を通るわけですね。父よ、挑戦あるのみ!店内には、2台の散髪台にそれぞれ散髪中の客、 待合に1人。母と私「切ってくればいいよ、待ってるから」父「うーん・・・」母「旅の思い出になるよ、行ってくれば」父「うーん、どうしよう、どうしてほしいか説明できないよ」 私「なんとかなるよ、うまく切ってくれるよ」。

半ば強引に散髪することを決め、店内の自動販売機に$10紙幣を入れる。チケットが出てきて、会計終了。 散髪中の2人は2,3分で終了し、ほぼ待ち時間なしで父は散髪台に座った。母と私と拓は、ガラス張りの店内を覗いている。あっ、散髪前の写真を撮っておけばよかった。 まだ散髪の始まっていない父をガラス越しに撮影しようとしたら、店員「No Photo!」。入口に書いてありました、スミマセン。待っている間に、向かい側にあるセブンイレブンで、 拓が飲めるように紙パック入り野菜ジュースを購入。日本のようにストローはついておらず、ストローをさす穴もない。レジのところにストローが置いてあるので、1本もらう。 母と拓のところへ戻る。日本でも思うのだが、やっぱり10分で散髪は無理。もう少し時間がかかって、父はとてもさっぱりして出てきた。650円とは思えないほど、きれいにカットされている。 父はもう少し短くしてほしかったみたいだが、母は「このくらいでちょうどいいよ」とほめまくり。父のちょっとした冒険だった。ほぼ満足な仕上がりだったようですね。


< タピオカの上に鎮座 >

ラッフルズシティへ向けてまた歩く。やっとラッフルズシティに到着し、エレベーターで3Fへ。フードジャンクションはすぐにわかった。周りをぐるっといろいろな飲食店が囲み、 中にテーブルと椅子が整然と並んでいる。13時少し前だったが、広い店内はほぼ満席。席もないので、とりあえず1周。父はローストしたお肉がのっているライスが気になる様子。 母はまたしても「なんでもいい、任せる」。なんとか真ん中辺りの座席を確保。母と拓を残し、父と二人で買いに行く。まずは父が気になったローストポークのせライス(3.5$)。 店員はしきりに「水餃子どうだ、スペシャルスープいらないか」と勧めてくるが、ライスだけ注文。胡椒の利きすぎたスープが付いてきた。次に母用にと、入口近くの飲茶屋へ行ってみる。 粽の中身のようなご飯、選べる点心(無難に蝦餃子)のセットに、チャーシュー饅を併せて購入(4.4$)。

テーブルに並べに行くと、母が「たっくん、野菜ジュース全部飲んじゃったよ」 と言った。一気飲みだったらしい。喉渇いてたね、おなかもすいてるよね。食べてていいよ、と言い残し、私は一人麺のお店へ行く。拓には麺がないと!「板麺」の文字を見つけていた。 しかも自家製とある。これを食べてみなければ!5人ほど待っていた。美味しいのだなと期待。列の最後尾に並んだ。10分くらい待たされただろうか、やっと私の板麺(4.5$)が出てきた。 煮干の揚げたものとタマネギ(?)の揚げたものをトッピングしてくれ、テーブルへ急いだ。拓が目ざとく見つけ「ツルツル、ツルツル!」。 先に買っていたものはお気に召さず、ほとんど食べていなかったようだ。食べる、食べる!残念ながら私が味わって食べられる量は残らないほど、食べた。

美味しかった。白濁したスープも麺も。野菜不足にはありがたい、緑の濃い野菜ものっていた。他のものもつついたけど、板麺を拓に食べられてしまったせいか、なんだか物足りないなぁ。 デザート買ってこよっと。ボボチャチャ、名前がユニークで気になるけど、お汁粉も気になる。小豆のお汁粉とマンゴープリンにする。お汁粉はあれ?冷たい。温かいと思っていた。 練乳みたいなものがかかって、異常に甘い。疲れてるから美味しい、でも甘い。マンゴープリンの感想は2日目に記載の通りです。 マンゴープリン単独ではなく、練乳入りカキ氷と緑のタピオカの上に鎮座しておりました。

マンゴープリン


< マンゴーに嵌って >

フードコートを出て、拓のオムツを換えようとトイレを探したら、すぐ近くにベビールーム発見。小さいけれど、かわいらしくまとまっている。しかし寒い。 他のフロアより冷房が効きすぎ。これじゃあ、赤ちゃん、オムツ換え時にお尻やおなかを露出するから、冷えちゃうよ。次は、木のおもちゃが日本より安く買えるという情報を得て、 「T.O.T.S」というおもちゃ屋をさがす。ベビールームのすぐ先にあった。木のおもちゃって高いのよね。日本より安いかもしれないけどやっぱり高い。しかも持って帰るにはかさばる。 店内を2周してあきらめた。疲れたし、そろそろ休憩しにホテルへ戻ろう。ノース・ブリッジ・ロード側にある、ショッピングセンターのタクシー乗り場から乗車した。

部屋に戻って少しすると、また土砂降り。一時的だがよく降る。私は昨夜買ったマンゴーの皮をむき、切ってお皿に盛る。父と拓と私とで食べた。母は1切れだけ。 2日目に食べたのより、少しだけ柔らかかったせいか、少しだけ甘みが強かった。最近マンゴーに嵌っている私。日本ではできないマンゴー三昧の日々。し・あ・わ・せ。 しかも父と拓までファンになってくれただなんて!のんびりしていたら、母が言う。「(私の夫への)おみやげ、早く買っておかないと買えなくなるよ」。そうなのよ。 忘れてるわけじゃないんだけど。夫の希望は「ネクタイとチョコレート」。彼の定番。今日これからの予定は、オーチャードの屋台街で夕食をとった後、ナイトサファリだ。 オーチャードへ行くなら、DFSへ行って、ネクタイをさがそう。すぐに出かける支度を始めた。


< ぼったくりタクシー? >

時間は16時過ぎ。ホテルのロビー前には、タクシーはいない。ホテル横のタクシースタンドには3人ほどの列。いつもはタクシーが客待ちをしているのに。 どっちで待とうか迷って、ロビー前にした。すると1台のタクシーが入ってきて、欧米人のグループを下ろした。すぐに乗り込む。行き先を「DFS」と告げると、 考えているので「スコッツロード」と言うと、「スコッツロード、あぁ、わかった!DFS、場所がころころ変わるからね、こないだまではマリーナ地区、その前は・・・」としゃべり出した。 「日本から来たの?初めて?」私「2回目」。「2回目、いいねぇ。シンガポールは、夕方5時から8時の間に市内を通ると1$かかるんだよ。5時までなら2$。だから今は2$ね、2$だよ」。 私はその時点でおかしいと思った。だってメーターの右側の数字は“1.00”。この人は2$を強調する。彼はしゃべり続ける。「シンガポールのタクシーは安いよ。空港まで20$だよ。 日本に友人がいるんだけど、空港まで乗ると200$すると言ってたよ。高いね」(空港=airportが“エポ”にしか聞こえず、意味がわからなかったが、 何度か“エポ”を聞いているうちにやっとわかった)。拓が何かしゃべっていると「あなたの息子?いい坊やだね」等々。よくしゃべった。途中でまた言う。 「夕方5時から8時に市内を通ると1$かかるんだよ。5時までなら2$だよ」。ますますあやしい。DFSに着くと「(左側の数字の)4.70$と2$だから6.70$ね」と言った。 私「レシート下さい」。すると彼は少し慌てた様子で、がちゃがちゃとメーターをいじり始める。紙が出てきた。しかしそれは5.70$のもの。 彼は違ったという素振りを見せ、またがちゃがちゃメーターをいじる。無事に(?)6.70$のレシートが出てくる。絶対におかしい。 おかしいと思うけど、時間による正式なチャージ額がわからない。英語も話せない。騙されていたとしても1$だ。そして今からDFSで、このタクシー代を商品券で返金してもらえる。 ま、いいか。これだから日本人は、いいカモになってしまうのでしょうね。高額なぼったくりタクシーにあった時、私はどう行動できるだろうか?と考えさせられる経験でした。


< 30年前の人気屋台の味 >

どの国のDFSに行っても、なぜこう日本人が多いのだろうか。自分もその中の一人なんだけど。入口付近には日本人ご一行様。まず3Fのサービスカウンターでタクシー代の返金を受ける。 レシートを見せ、お客様カードを渡し(私はこの時作成)、ホテル名を告げると、商品券で戻ってきます。5$以下は5$券、5$以上は5$券×2枚です。

商品券を受け取ると、2Fのネクタイ売場へ。うーん、高いだけで「これ!」と思うものがないわ。DFSは商品によっては、まとめ買いで割引するシステムがあり、 箱入りネクタイはその対象だった。某ブランドのネクタイに決め、レジで商品券2枚と一緒に差し出す。「1品につき1枚しか使えません」と店員が言う。あれ、そういうこと? 裏にちゃんと書いてあった。「2本買えば2枚使えるし割引にもなるから、2本買ったら?」と勧めてくる。1本決めるのにも悩んだのに、2本も選べないよ。 仕方ないので1枚だけ使って、ネクタイ1本を購入。1Fへ下り、母が1枚残っている商品券を使って、友人へのおみやげ(中国風の携帯ストラップ3本組)を購入。 ここで拓、やっと就寝。マーライオンチョコレートなどの定番おみやげやアジア雑貨、バティックなども所狭しと並べられていた。どれも高かった・・・。

DFSを出たのは18時近かった。オーチャードロードをシティ方面へ歩いて、MRTサマセット駅近くの屋台街へ急ぐ。18時から屋台街がオープンするので、混雑する前に行って夕食にしたい。 この屋台街とは、30年以上前の人気屋台を復活させたもので、期間限定(来年2月28日まで、18時から午前3時まで(金、土と祝祭日前日は午前4時まで)の催しだ。 2日目に場所を確認しておいたので、すんなり着いた。18時を少し過ぎたが、座っている人は少ない。屋根がないので、さっき降った雨のせいでテーブルと椅子がびしょぬれ。 キャロットケーキ屋の目の前のテーブルを確保し、母と寝ている拓がお留守番。父と私で端のお店から見ていく。10店ちょっとあっただろうか? もう少しだだっ広いところに、もっとたくさんのお店が出ていると思っていたから、少し拍子抜けだった。2往復して悩み、ホッケンミーL(6$)、BBQチキンウィング3本(3.6$)、 キャロットケーキ(4$)を購入。まずホッケンミー。出てきてびっくり!真っ黒!次にキャロットケーキをオーダー。店内の左側を見ると、チキンウィングが焼かれている。 「あれが食べたい!」父の目が輝き、そう言った。確かに美味しそう!漂うチキンのこうばしい香り。3本以上1本単位で売るよ、と言われ、とりあえず3本オーダー。 1本を半分に切って、お皿に盛ってくれる。3品そろったところでいただきまーす。ホッケンミーは、色は濃いけど味は濃くない。 種類はわからないけど貝が入っていて、少し生っぽかったので、貝だけお皿の端によけて食べる。なかなかおいしい。私好みのきしめん状の麺。チキンウィング、おいしー! お酒が飲める人には、いいつまみになりそうなお味。ちなみに私の家族、みんなお酒がダメです。キャロットケーキもまた、味付けが濃すぎず、いくらでも食べられそうな味。 30年前の人気屋台の味だものね、やっぱりおいしいお店だけが復活するのでしょうね。

期間限定の屋台街


< 高島屋地下のヤクン >

食後に拓が目覚めたので、拓の夕食を調達しに、高島屋地下へ行く。そうだ、ヤクンがあったの、忘れてた。行ってみよっと。 10人ほどの列ができていたので、私だけ並び、父達3人には、拓の食べられそうなおにぎりなどをコールドストレージで探していて、と頼む。 高島屋地下のヤクンは、テイクアウトのみのとても小さな店舗。レジでトースト1つを注文しお会計(1.6$)。列の最後尾に並び、3人の店員がてきぱきと仕事をしているのを眺める。 トーストの大きさがなぜかまちまち。まあまあ大きいのが当たり(ウレシイ♪)、焼きたてアツアツを紙袋に入れ、さらに手提げのビニール袋ももらって、 急いでコールドストレージに3人を探しに行った。「おにぎりないよ。かっぱ巻きにでもする?」合流した途端、母に言われる。拓はあまり胡瓜を食べない。 かんぴょうの方がまだ食べるかも、とかんぴょう巻き(2.2$)を購入。


< ナイトサファリ − 日本語トラムに乗りたい! >

寄り道してたら、もうとっくに19時を過ぎてる。急がなきゃ。高島屋を出るとぽつぽつまた雨が降り出した。タクシー乗り場を探す。向かいのパラゴンのタクシー乗り場から乗車。 一路、ナイトサファリへ。雨が強くなってくる。コワイ!!!ハイウェイに乗った辺りから、土砂降りも土砂降り、ほんとに一寸先も見えない、というほどの雨!それなのにタクシーは、 ワイパーフル回転で、いつもより少しスピード落ちてるけど、普通に走ってるよぉ。これってシンガポールではしょっちゅうあって、慣れてるのかしら? 慣れてない日本人の私、ほんとに怖かった。徐々に雨は弱まって、30分ほどで到着した時にはぽつぽつだった。よかった。エントランスで、昨日購入のコンビチケットを提示して入場。

トラム乗り場へ行くと、英語トラムの方へ誘導された。英語トラムはイーストロッジで乗り降りできるのが魅力だけど、英語がわからないご一行だから、やっぱり日本語トラムに乗りたい。 「ジャパニーズトラム」と言うと、すぐ左のカウンターへ案内してくれた。日本語トラムは出発時間が決まっているので、予約制。 タイムスケジュールを見ると、たった今、19時45分が行ったばかり。20時5分のトラムを予約し、英語トラムからさらに進んだところにある、1A乗り場へ向かった。先頭に並ぶ。 まずは拓にかんぴょう巻きを食べさせないと。ひとつ手渡すと、食べた!よかった。食べていると、スタッフのインド系のお姉さんが、にこやかに「おいしい?」と聞いてくれた。 うれしそうな拓。お姉さん、かわいいもんね。2,3個食べて、もういらない。またおなかがすいたら食べるでしょう。20時になると、トラムに乗車。一番前の車両の、前から2番目の席を確保。 乗客は少なく、空席が目立つ。ベビーカーはたたんで荷台のようなところに積まれた。シンガポール人のメイさんが案内役で出発!

ナイトサファリ(クリックすると NIGHT SAFARI のサイトに行けます)


< 英語トラムに乗って帰る >

トラムが動き出すと、拓はまた顔を手で覆っている。暗いし、泣き声はするし、怖いのだ。トラムはゆっくりと熱帯雨林の中を進んでいく。 メイさんは、トラムから見える動物について、きれいな日本語で解説をしてくれる。FISHING CAT TRAILの歩道を横切る際、大きな水溜りがあって、「トレイルを歩く人達は、 ここだけ大変な思いをします」と解説してました。今まで見てきた昼間の動物達とは違う、夜見る動物達。ほとんどの動物が夜行性というのも、今は大きく頷けます。 皆さん、活発に動いていらっしゃった。暗闇のわずかな明かりの下に浮かび上がる動物達の姿は、感動的でした。 拓は途中からはしっかり周りを見渡し、時々指差しては喜んで動物達を見ている。トラムのすぐそばをのそのそと歩いていたバクの姿は、自然と笑顔になるくらい可愛らしい。 「夢を食べる動物」、夢そのものという感じ。トラムでしか見られないWEST LOOPでは、大きな象も見て、40分ほどのトラム1周は終了。

今度はトレイルを歩いてみよう。トラムでは見られない動物達も見てみたい。FISHING CAT TRAILから歩き出す。かわうその愛らしい姿には、拓も大喜び。こんなに近くでかわうそを見たのは、私も初めてかも。 トレイル歩きは、興味のある動物のところでは立ち止まって眺めていられるし、トラムとは違った良さがある。そのままLEOPARD TRAILにも突入。 もう21時を過ぎているのに、嬉々として動物達を探している拓。いつもなら夢の中の時間なのにね。檻のない自然の場所に放たれた動物達は、生き生きとしているように見える。 木や岩の陰に隠れた動物を探すのも楽しい。結構な距離があると思っていたトレイル、あっという間にイーストロッジ到着。イーストロッジを過ぎ、キリンを見に行く。 私はどうしてもキリンを近くで見てみたかった。トラムからは見たけど、できるだけ近くで見てみたい。行ってみた。大きい。改めて思う。 闇に浮かぶキリンの姿は、忘れられないほど美しかった。

イーストロッジへ戻り、英語トラムに乗って帰ることにする。トラムチケットを見せると、乗っていいと言われた。 ラッキー!ほんとは日本語トラムで1周しているから、またチケット買わないといけないはずだが。日本語トラムと同じルートを、今度は英語解説で進んでいく。 拓の大好きな象をまた見て、トラム乗り場へ戻った。


ナイトサファリの地図


< 最終のアニマルショー >

22時から本日最後のアニマルショー。ただいまの時刻、21時50分。どうする?待ち時間がわずかだから、ちょっと行ってみようかと、会場へ向かった。 席は7割方埋まっている。途中で帰ることを想定して、後ろの方に座る。昨日の動物園と同様に、頭上の綱を動物が渡る。ふくろうが係員の腕から腕に飛び移る。 そして、中央のステージでは、かわうそがごみの仕分け。さっきトレイルで見たかわうそ君達も、とても愛らしく見ていて飽きなかったが、ステージ上のかわうそ君達もほんとに可愛い。 かわうその演技を見ていたら、雨が降り出した。時間も遅いし、また土砂降りになったら大変と、席を立つ。タクシー乗り場では全く待たずにタクシーに乗車でき、23時前にホテルに着いた。 まだ興奮気味の拓をやっと寝かせ、おやすみなさい。

今回の旅程の中で、今日が一番「シンガポールらしい観光をした日」だった気がする。マーライオンを間近で見て、ダックツアーに参加して、ナイトサファリへ行って。 特にナイトサファリは、日本では見られない「夜の動物の姿」を見ることができて、昼間の動物園とは違う素晴らしさがあった。もちろん拓も嬉しそうに見ていたけれど、 大人が楽しめる場所であったと思う。両親も、楽しそうにトレイルを歩いては、暗闇の中の動物を探していたから。いろいろな国から来た方々にも、トレイルですれ違い、 多くの人に愛される場所だということを、改めて感じた。


1日め 2日め 3日め 4日め 5日め 6日め

たっくん母さんの旅行記