さわよう さんの旅行記


台北旅行記

1/2(日) 旅行2日目


2日目の今日は、2グループに分かれての行動。 夫が台湾初心者3人と共に半日市内観光ツアーへ出かけ、私と娘と母はその間フリー。 夫が行くツアーは、日本で「台北ナビ」というサイトで予約した。お一人さま700元(約2100円)。

コースは、中華寺院(植福宮というところ)→忠烈祠(台湾の靖国神社的場所。衛兵の交代が有名)→故宮博物院(言わずと知れたお宝の宝庫。 現在改装中の為、狭いスペースでお宝を開陳中)→中正紀念堂(大きい蒋介石がお出迎えしてくれます)→お土産物屋さん(よくある免税品店だったそうです)。

中正紀念堂


彼らを8:20AMにホテルから送り出して、残った我々は朝食の続き。 3人でお茶やコーヒーを飲みながら、ハーゲンダッツのアイスクリームに舌鼓。ロイヤル台北(老爺大酒店)の朝食バイキングは実に種類が豊富で、滞在中飽きる事がなかった。 ゆっくり朝のひと時を満喫して、お散歩に出発。

出発前に綿密に立てた予定。二二八和平公園(二二八和平紀念館で国民党白色テロのお勉強)→公園号酸梅湯(台湾の梅ジュース。なんとも言えないスモーキーな風味に悶絶) →伍中行(食材の店。カラスミが安いので有名。お土産を探すのにも使える)→十字軒(パンとお菓子の店。鳳梨酥、パイナップルケーキがおいしいという) →城中市場近くの愛玉(ゼリーのようなもの。つるっとしていて私の大好物)屋 →峰圃茶荘(台湾烏龍茶屋。ネットで評判がいい店)→地下鉄でホテルに戻る。

二二八和平公園


健康歩道 まず、地下鉄で台大医院で下車。出口を出ると直ぐに二二八和平公園がある。公園では、多くの人が太極拳や中国武術をしていた。母は喜んで早速写真を撮りまくっていた。 娘は公園におおはしゃぎ。走り回って全身で喜びを表現してました。と、木の根元に何かがうごめいている。お、リスではないか。リスを初めて見る娘は「ねずみ〜、ねずみ〜」と言っていた。

公園の隅の方に子供の遊戯施設があるのを、娘が目ざとく発見。「あっちに行く〜」と大騒ぎ。その途中で、台湾の公園でおなじみの健康歩道があった。 石が敷き詰めてあり、見るからに痛そう。母は見るだけ。チャレンジャーな娘は早速靴を脱いで一歩足を踏み入れた。2,3歩歩いて「いた〜い」。 私も半分ぐらいで挫折。健康への道のりは険しい。

子供の遊戯場は結構広い。この場所だけ黒い敷石のようなものが敷き詰められている。足を踏み入れてみると感触がやわらかい。 敷石だと思ったものは、ウレタンのようなやわらかい素材のものだった。子供が遊具から落ちたり、転んだりしても怪我をしないような配慮だ。 よくできてますな。これはわが国も見習ったらいいのでは。娘が大喜びで遊んでいるのを見計らって、母に目配せをして、一人で二二八紀念館へ。 が、ドアに張り紙が。「今天休館」(本日休館)。がーん。ま、しょうがないか。娘が喜んでいる事だし、娘のお遊びにつきあいましょ。

また、娘の所へ戻り、ブランコやシーソーに付き合う。母はだんだん飽きてきて、次に移動したがっている。娘をなだめすかして移動することに。 が、公衆トイレを隔てた奥にはもっと遊具施設があり、母も私も覚悟を決めた。喜ぶ娘。滑り台、鉄棒、迷路もどき。何度も行ったり来たり。 母は娘の写真と直ぐ近くにある台湾総統府の写真をパチパチ撮りまくっていた。

なんだかんだで娘も飽きてきて、移動することに。 公園を出て直ぐにある、酸梅湯屋で酸梅湯を購入。ここのはおいしいと聞いて買ってはみたが、やはりあの独特なスモーキーな味は変わらず。 飲みきるのに一苦労。母も娘も一口で降参。しばらく歩いて次の目的地、伍中行へ。ツアー参加中の実兄に頼まれたからすみを買う。小さいのを2つ選んでもらって購入。 いくらだったか値段を失念。しかも、クーポンを出すのを忘れてしまった。割引になったのに〜。残念。

気を取り直して十字軒を目指す。すぐ近くにあったんですけどねえ。シャッターが閉まっていた。あとで調べると、日曜はお休みなんだそうで。 ここも残念。意気消沈しながら、愛玉に望みを託して歩き出す。娘も「ゼリー、ゼリー」と元気に歩いている。この通り(博愛路)界隈はいろんなお店があってぶらぶらするのにもってこい。 すぐ近くにある城中市場に近づくにつれて、街も活気を帯びてくる。

目指す愛玉屋(本当は何でも食べさせる食堂、店の名前は特に無い、と言うかわからなかった)に到着。席についてオーダーを取りにきたお兄さんに「檸檬愛玉」と告げる。 お兄さんが入口付近の別のお兄さんに愛玉あるか?と聞いているが、な、な、なんと、「無いよ」とのつれない返事が。がーーーーーん。これでノックアウト。 立ち直れなくなった私はよろよろと店を後にした。はやいとこお茶屋さんに行って、お茶を買ってホテルに戻らなくてはツアー組が戻ってきてしまう。 でも、愛玉を食べられなかった動揺で方向感覚をすっかり失ってしまった(いや、もともと無いという声が・・・)。
台湾総統府

お茶屋さん 母と地図をにらめっこしながら、目指す通りを発見し、なんとかお茶屋さんに到着。

店に入ると、若い日本人観光客が4人ほど腰掛けてお茶の試飲をしていた。我々が着席するのと入れ替わりに彼らは店を出て行った。 日本語の堪能な社長さんが自らお茶を入れて、説明しながら試飲させてくれた。公園でひとしきり遊んで疲れてぐずる娘には棒つきキャンディーを下さった。 社長の楽しい話を聞きながら色々と試飲させてもらい、長居をしてしまった。価格もリーズナブルで良心的な店だ。

さあ、ホテルに戻るかと腰を上げようとしたら、社長が「子供を連れてこの荷物では大変でしょうから、後でホテルに買ったお茶を届けましょう」と言ってくださった。助かります(涙)。 しかも「台湾のタクシーは安いから帰りはタクシーでお帰りなさい」と奥様と二人で大通りまで出て車を拾って、運転手に行き先を告げて下さった。 ああ、感激。愛玉のショックもすっかり忘れてしまった。


タクシーでホテルまであっという間に着いた。確かに地下鉄で帰るよりも早くて楽ちん。運賃も大したことなかった。 前回の旅行まで、台湾のタクシーはネガティブなイメージで敬遠していたが、今回はタクシーを多用して移動した。運が良かったのか、性質の悪いタクシーに当たることはなかった。

ホテルのロビーでツアー組が我々の帰りを待っていた。早速お昼を食べに参りましょう。今日のお昼は小龍包。小龍包といえば「鼎泰豊」。 だが、ここはいつも長蛇の列だし、最近の評判も芳しくない。なので、すぐ近くの「高記」という店に行く事にした。タクシー2台に分乗して永康街に向かう。 私が乗った車の運転手は店の場所が良く分からないようだったが、「鼎泰豊」のそばだと言うとうなずいた。

車は正に「鼎泰豊」の前に停車。「鼎泰豊」は今日も通りに待ちの人であふれかえっている。我々はすぐ裏手にある「高記」へ。待つことなくすぐに案内された。 でもここも大繁盛で、席を作るのに少し待たされた。1階と2階の踊り場のようなところに席が設けられた。 ちょっと落ち着かなかったけど、こっちも子連れでせわしないから周りに気兼ねしなくていいか。小龍包、蟹小龍包、青菜炒め、炒飯、エビマヨ、えっと〜あとなんだっけ。 ビール3本飲んで、お義父さんが紹興酒をボトルで抱え飲みしてウハウハしてたことしか覚えてない。しかも、うっかり写真をとるのを忘れてしまった。 支払いも夫がしていくらだったかはっきり覚えていないとのこと。それでも1500元(約4500円)ぐらいだったそうだから、安いことにはかわりない。


新光摩天展望台からの眺め

食後は、MRT中正紀念堂駅まで歩き(およそ15分位)、地下鉄に乗って台北車站駅下車。新光摩天展望台へ。 46階の展望台からの眺めはさすがに気持ちいい。

しばし休憩を兼ねてここでくつろいだ。くつろいだ後は、階下の新光三越の食料品売り場へ。某サイトのパイナップルケーキ選手権で上位1位に輝いた奇華餅店のパイナップルケーキを買う。 試食をさせてもらったが、たしかにおいしい。

パイナップルケーキを買って、再びMRTで中山駅へ。滞在中、ちょっと困ったのが、MRT駅とホテル間のベビーカーの移動。まず、中山駅から地上へ出るのに最寄りの出口は階段しかない。 それも結構段数がある。それをクリアしたかと思うと、今度は大通りを渡るための地下道の存在。これも階段のみ。だが、この地下道を迂回してホテルまで戻ることもできた。 それは、中山北路を地下道を使って渡らずにホテル方向へ長春路まで歩く。そこの交差点で中山北路を横断し、Uターンしてホテルに戻るのだ。これならベビーカーもラクラク。 後はMRT駅のバリアフリー化が進むことを祈るばかり。

ホテルに戻り休憩。夜は亡父の友人ご夫婦がわれわれを夕飯に招いて下さった。よもやま話に花を咲かせ、2日目もあっという間に過ぎた。



初日 2日め 3日め 帰国 パイナップルケーキ選手権

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