スカチューン
先日、TW200のタンクとシートをRT125Dに取り付けたので、ついでにTWの定番カスタムであるスカチューンをRT125Dでやってみたので、その手順を紹介します。
(※事前にキャブレターについて調査しました。その結果はこちらを参照!)
なお、ここに記載している手順を参考にする方は、自己責任で行ってくださいね!
●Step1…準備その1(部品の準備)
(@メインジェット)
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(Aパワーフィルター)
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下記の部品を準備しました。
なお、RT125Dのキャブレターのエアクリーナー側の外径は38φなので、本当は内径38φのパワーフィルターが欲しかったのですが、近所のバイクショップに在庫がなかった為、少し大きめの43φのフィルターを購入しました。
また、メインジェットは1個単位でも購入可能ですが、高価でもないし、調整の幅が広がる6個セットを購入しました。
@メインジェット
・デイトナ メインジェット PROセット
・商品番号:34452(ケイヒン丸型大)
Aパワーフィルター
・キタコ パワー フィルター 43φ
●Step2…準備その2(バッテリーケース製作)
RT125Dのエアクリーナーはバッテリーケースと一体なので、エアクリーナーを取り外すとバッテリーを設置できない…。その為、バッテリーケースを新たに準備する必要があります。
しかし、RT125Dに合うケースなんて売っている訳がないので、アルミ板とリベットを使ってケースを製作しました。
ちなみにノーマルバッテリーのサイズは縦:95mm×横:150mm×幅:85mmです。
なお、今回はノーマルバッテリーをそのまま使用しましたが、お金に余裕があればミニバッテリーに換装しても良いと思います。
●Step3…バッテリー・エアクリーナー取り外し
まず、バッテリーを取り外します。取り外しはマイナス端子→プラス端子の順番に外します。
次にエアクリーナーを取り外すには、カバーを外してから、クリーナー本体を外します。
●Step4…パワーフィルター取り付け
キャブレターにパワーフィルターを取り付けます。
その際、フィルターとキャブレター接続部の固定バンドを忘れずマイナスドライバーで締め付けます。
●Step5…バッテリーケース取り付け
Step2で作っておいたバッテリーケースをRT125Dに取り付けます。
ちなみに、今回のスカチューンでは、このバッテリーケースの製作に一番手間が掛かりました。(製作に2日掛かりました…。)
●Step6…バッテリーと配線の復旧
バッテリーをケースに挿入し、プラス端子→マイナス端子の順番に配線を繋ぎます。
その後、シートを取り付けます。
●Step7…メインジェットの取り外し
まず、燃料タンクのコックをOFFにして、キャブのドレンをマイナスドライバーで開け、キャブ内のガソリンを全て抜きとります。
次にキャブレターの底のカバーを取り外し、マイナスドライバーでメインジェットを取り外します。
なお、メインジェットを取り外す際、ニードルジェットも一緒に外れたり、ニードルジェットのネジが緩むことがあるので、締め付け具合を必ず確認します。
●Step8…メインジェットの交換・取り付け
パワーフィルターを取り付けると、燃料が薄くなるので、ノーマルより大きいメインジェットに交換する必要があります。
しかし、何番にしたら良いのか分からなかったので、とりあえず10番アップの#112を取り付けました。
※ノーマルのメインジェットは#102です。
●Step9…キャブレターの復旧
メインジェットの交換が終わったら、キャブレターの底のカバーを復旧します。
その後、忘れずにタンクのコックをOFF→ONに戻します。
●Step10…完成?
とりあえず、スカチューンは以上で完成です。見事にスカスカになりました!
しかし、今回は適当にメインジェット(#112)を取り付けたので、今後、点火プラグの色を見ながら、ベストなセッティングを見つける必要がありますね…。
●Step11…試運転
試運転してみたところ、加速や最高速に変化はありませんでしたが、以前よりトルクが太くなった感じがしました!
また、とりあえずメインジェットは#112で大丈夫そうだったので、当面はこの状態で乗り続けてみたいと思います。
それから、バッテリーケースを黒で塗装(缶スプレー)してみました! (*^^)v
●おまけ (パワーフィルターカバー製作)
パワーフィルターを装着すると、雨の日などは降った雨がフィルターからキャブレター内部に進入し、思わぬトラブルの原因となることがあります。また、洗車時にはフィルターをビニール袋で覆うなどの対策が必要となります。
その為、これを解消(完全ではないが…。)する為、パワーフィルターカバーを製作したので、その作り方を参考までに紹介します!
1.材料の準備
材料は下記のものを用意しました。
なお、コップ状の容器はフィルターの最大外径が75mmだったので、内径が80mmのコップ状の容器を100円均一で購入しました。
・コップ状の容器(ポリプロピレン製)
・水道用のゴムパッキン(中心に穴が開いてるもの)
・M4ボルト&ナットを1ヶづつ
2.穴開け加工
パワーフィルターの先端とコップの底の中心に4mmの穴をドリルで開けます。(右写真)
3.ゴムパッキンの取り付け
右写真の通り、フルターの中から長さ約15mmのボルトを穴に通し、それにゴムパッキンを通します。
4.仮組み
フィルターをコップの中に挿入し、コップの底に開けた穴にボルトを挿入させ、ナットを軽く締めて仮組みします。
この状態だと、コップが長すぎるので、コップを切断する位置(フィルターの端部)を油性ペンなどでマーキングします。
5.コップの切断
マーキングに沿って、ノコギリなどでコップを切断します。
6.本組み
必要に応じて、コップの開口面積を増やす為、さらにコップを切断します。(私は半分位開口させました)
その後、仮組みと同様にコップの中にフィルターを挿入し、ナットを完全に締め込みます。
7.完成
本組みが完了したフィルターをバイクへ取り付けます。
なお、コップの開口部が下側にくるように取り付けます。
※右の写真をクリックすると拡大できます。