「ある龍神の怒り・・考えてみれば、私達を待っていたのかも知れない」

   地鎮祭をも含め、土地の祓いをしているのに、何故、其処に悲劇が起こるのか
 中国地方の瀬戸内海に面した、ある有名な港町と目と鼻の先に浮かぶ島の一等地の、ある土地の話です。

 島と言ってもフェリーで5分、また本土と四国を結ぶ「しまなみ街道」が通っていますので何の不自由も感じない便利な島です。

 その一等地にこの方が所有し、店舗を建てて、ある商売をされていた方に貸していた土地の話です。

 先ず、「某月、某日、(731)(737)(739)(740)(769)(783)」を読んで頂けたらと思います。(読んで頂けたものとして、この後のある時期までの内容はざっとしたものにします)

 この方とは、もう十数年以上前からの知合いで、その当時から、「一回家に来てください」と何回も言われていました。この家には何代か前の先祖が祀り始めた伏見稲荷様が祀られているのですが、その稲荷を出してみると、到底神霊の体をなしていないものが、「来るな」というサインを送って来ますので、それを無視して私達が行くと、この家の一番弱い家族にそのしわ寄せが行くのが分かっていましたのでお断りをしていました。

 多分、一番最初にお祀りした当初は正当な伏見稲荷様の念が入っていたと観ます。しかし途中で拝み屋さんの様な方と付き合いが始まり、その影響でこの家の稲荷神の呼び名が変わり、「A〇さん」と呼ばれる様になったのだと観ています。

 またこの家は因縁が深く、今の代にしてもそうですが、代々養子さんを迎えてかろうじて続いて来た家です。

 その様な理由もあって、余計に稲荷神を深く祀る様になったと思われます。

 余りにも輩の様な稲荷を一生懸命に祀っておられましたので、私にしても、この先、この家に行かせて頂く事はまず無いだろうと思っていましたが、去年の〇月、貸していた建物から火が出て、店舗が全焼してしまいました。

 その知らせを聞いた時、この家の奥さんの口からは、男性の声で腹底から込み上げる様な笑いが出たと言われます。

 借家が火事になってお腹から込み上げる様な笑いが出たというのを聞いて、「あ・・・もう動かなあかんのかな?」と思いました。

 「あ・・・(故意に)燃やしたな」と思いました。

 現地ではテレビや新聞に載って大変だったと言われます。

 結局、出火原因は分からず仕舞いに終わりましたが、その時、「また、この土地の神霊に直に聞いたら分かるやろ」と思いました。

 この家の方からは、「来てください」と言われるのは分かっていたのですが、「この家の因縁を一つ一つ消して正しい方向に導くのは、一回や二回の祈祷では無理だし、この家の方にしても、一回の祈祷でけりがつくと、もし思われていたら厄介な事だな」と思いました。



 「龍の髭が出てるな・・・」と思いました。

 火事で焼けた土地一帯は海を埋め立てた土地で、高橋家の地神様を中心に其処の神霊(龍神様)が出ているという事は、私達がその土地に関わっても良しという意味に取りました。

 その後、この家に行かせて頂く事になったのですが、先ず、この家の方が崇め祀っていた「A〇さん」と呼ばれていた稲荷を大元の所に送り返す事から始めなければなりません。

 私はこの家の方に言いました、「代々に渡って一生懸命に祀っておられる稲荷ですが、一般に神様を祀る場合、大概の方が健康で、家族が仲良く、代々家が発展して行って欲しいのでお祀りするものですが、〇家の場合・・・(家の事情を話て)・・・、本当の神様ならこの様な流れは作らないと思います・・・・・・」とお伝えして、「この稲荷様には大元の所へ帰ってもらった方が良いと思います」とお伝えすると、宜しくお願いしますと言われます。

 この稲荷の大元は、確かに、京都の伏見稲荷大社に同じ名前の〇〇社というものが在りますが、もし、其処に関係が有るものならと思い、事前に地神様を通して命婦専女神様の方にはお伝えしていたのですが、伏見からは何の反応も有りませんでした。

 この「A〇さん」と呼ばれる稲荷には、釜を焚いて、貴方を大元の所に送り返す事は伝えておきました。



 釜が鳴り出すと、急にこの家の奥さんが大きな叫び声を上げ始めました。人間が故意に作って出る様な種類の声(音)ではありません。この家の奥さんの身体に入ってしまっていた稲荷が奥さんの身体から出て行く時の叫び声ですが、犬の遠吠えを何倍も強くした様な叫び方でした。奥さんが大きな叫び声を上げて居られるのを聞いて、「あ・・・出て行ってるな」と確信しました

 後から奥さんに、「叫び声を上げておられる時はどの様な感じでしたか」とお聞きすると、「あ・・・離れて行く・・・此処から出て行くんだな・・・」という気持ちだったと言われます。

 これでこの家の元凶は無くなりましたが、一番大事な、火事で焼けた土地に居られる神霊(龍神様)に対しての、いろんな意味での詫びの釜を焚かなければ、この家のこの先に、もっと悲劇的な事が起こるかも知れないという危惧は感じていました

 それは何故かと言うと、今回の火事は人間の不注意によるものではなく、目に見えないものの作用が働いたという確信が私にはありました

 それを直に確かめたいのと、この火事が起きた土地に居られる神霊の考えも聞きたと思ったからでした

 尚、この後、この稲荷の横に祀られていたこの家の仏壇にお経を上げたのですが、見事に、何の反応も有りませんでした。

 後日、この火事の起こった土地での釜焚きの日にちが決まり、その2日前、この様なものが出て来ました。



 「お・・・舞台は出来上がってるな・・・待っておられるな・・・火事の土地の・・・火事を起こした神さん」と思いました。

 さあ・・・祈祷本番の日、自慢では有りませんが私は屋外での釜焚きは数え切れない程の経験がありますが、この土地の神霊には見事にやられました。

 屋外で釜を焚く場、悪天候の日は別として、午前11時頃までには終えないと風の影響でコンロの火が不安定になります。

 そのつもりで午前9時前には鳴釜の準備を整えて、さあ、今から始めましょうという時になると、急に風が吹き始めました

 弊立ても荷造り用テープでしっかりと台に固定していましたが、それが飛んでしまいそうになる位の風が急に吹き始めました

 「やっぱり普通の神霊とは違うな」と思いました。

 私はいつも2種類のコンロを持ち歩いているのですが、こんな時は風除けの付いているコンロよりも、火力の強いコンロの方が適していますのでそれを使いました。

 釜は2つ焚きました。

 先ず、一つ目の釜は、この地域一帯を掌る神霊(龍神様・巳神様)、この火事のあった土地の神霊に詫びの表白を読み、この土地の神霊には、この土地に(この家の借地を含め、横に並ぶ3軒分の土地)神霊が居られる事を知らずに家を建てた事のお詫びの表白を述べて釜を焚きました。

 何故、お詫びの釜を焚いたのかというのは、確かに、この地域は土地に建物を建てる場合、殆どの所がその地域で有名な、全国的にも名前を上げれば誰もが知っている神社に頼んで地鎮祭をされます。

 他の並びの家(店舗)でも然り、その神社の宮司さんが来られて土地の祓いをされたと思います。

 今回の〇家でも然り、普段から事あるごとに有名な神社の宮司さんに相談をされていますので、店舗を建てる時にはその神社の御祓いを受けたと思います。

 普通の土地の御祓い(地鎮祭)ならそれで良いと思いますが、この急に風が吹き始めた事を考えると、これはただものではないなと思いました

 強風に近い中、湯の沸騰にも時間がかかりましたが、これは又違う意味が有るのだろと思いながら「観音経」を上げました。

 釜は普通の音で鳴り始めましたが、鳴り始める前から、「この土地の向かって左側の土地から沢山・・・(絵に描いています)の様なものが出てるわ」と妻が言っていました。

 「釜が鳴り出すと・・・白く光る丸(〇)の中に大きな巳さんと小さな巳さんが丸を突き破ろうとしていて、頭の先がかろうじて出て来ている状態やけど・・・出られない状態で居るわ・・・」と妻が言いました。

 結局、一つ目の釜はその様な状態で終わりました。



 風は増々強くなって、テープで留めた弊立ての根元から倒れてしまい、弊はみじめな状態になってしまいました。

 2つ目の釜は、将来、この土地に〇家の娘さんが家を建てる事になった場合の許し等を祈願して焚きました。

 強風の中、釜は普通の音で鳴り出しました。

 「前の釜の場面やわ・・・。大きな巳さんの身体が半分くらい出て来たわ・・・。鱗があるわ・・・。でも顔ははっきりしていないわ・・・目も・・・はっきり出てないわ・・・」と妻が言いました。



 結局、この状態で釜は鳴り終わりました。

 目の前には丸い輪が消え、顔がはっきりとしない大きな巳神様とその奥さんと思われる小さな巳神様が出ています

 鱗の有る大きな巳神様に聞いてみました。

 聞いてみましたと言うより、確かめてみました。

 「貴方がた夫婦は、この土地が埋め立てられる前から居られた龍神様ですか」と聞いてみました。

 「大きな巳さんの身体がぎゅっと?動いたわ・・・」と妻が言います。

 「もう大分前からやが、此処に数軒家(店舗)が建っているが、勿論、建物を建てる前に神主さんが来られて挨拶の様な事をされたと思うが・・・それは貴方らには通じなかったのですか」と聞いてみると、「大きな巳さんの身体が・・・(妻は巳神様がどの様な動き方をしたのかを私に言ったのですが、私が忘れてしまいました)動いた」と妻が言いました。

 「今回の火事ですが、これは貴方達が自分の存在を知って欲しい為に起こしたのですか」と聞いてみると、「そうらしいわ・・・身体を動かしたわ」と妻が言いました。

 「これは大事な事ですので答えてください。〇さんの借地に建っていた店舗の跡取りの息子さんが若くして亡くなっているが・・・それと、隣の店舗の、これも跡取りの息子さんが若くして亡くなっているが・・・あんたが殺したんか?・・・はっきり言うて・・・あんたが殺したんか?」と尋ねると、「巳さんの胴体が(妻がどう動いたかと言うのを聞いているのですが、私が忘れました)動いたわ」と妻が言いました。

 「あんたら我慢しとったんか?。あんたらがこの土地に居る事を、誰も気が付いてくれないのでそんな事をしたんやな?・・・あんたらも長い事辛抱しとったんやな?・・・」と聞くと、「そうらしいわ・・・身体を動かしてるわ・・」と妻が言いました。

 「それと、貴方達の事やが・・・もし、〇家が家の方で貴方達をお祀りしたいと言われるなら、貴方達はこの店舗の土地も然り、〇家の家の方も守ってくれますか・」と聞いてみました。

 「胴体がぎゅっと動いたわ」と妻が言いました。

 「それと〇家の息子さん達の事ですが、まだ二人とも独身です。まあ、今まではしょうがない。しかし貴方達夫婦が〇家に居ながら、この家の息子さん達がこの先独身で居ようものなら筋が通らん。どうですか?、貴方達の力で此処の息子さんのお嫁さんを連れ来てください。それが出来るはずです。お願いします」と伝えると、「奥さんの巳さんも男の巳さんも、どちらも身体を動かしてあったわ・・・」と妻が言いました。

 その一連の始終を高橋家の地神様は優しそうな顔で見ているだけでした。

 「あ・・・全て私らに任せとるな」と思いました。

 この家の方に、今回の話をお伝えすると、有難く家の方でお祀りさせて頂きますと言われます。

 そして、「さあ、今回の釜焚きは一応これで良し」と思った途端、急に風が止み無風状態になりました

 時刻は午前11時を少し過ぎた時間ですが、大概、この時間から風が吹き始めて釜焚きには不向きな時間になります。

 「しかし・・・この土地の神霊、一応話はまとまったが怒っとったな・・・。それと、ずっとその姿が出ていたと言う事は、力が有る何でも出来る神霊なんやろな・・・」と思いました。

 この後、この家の方は直ぐに大きな巳神のお姿買って家にお祀りされました。

 それは〇家に取って大変良い事なのですが、この大きな神霊・・・普通の巳神なら、ス〜ッとこの家の方に付いて家に行き、ス〜ッと巳神のお姿の中に入られるが、果してどうかな?・・・この神霊、まだ目が出てないし・・・まだ本当の姿も現わしてないという事になるからな・・・という不安はありました。

 それと同じ事を言いますが、この家の仏壇、最初、この家に伺って拝んでみましたが、全く反応が有りませんでした。

 あんな輩の様な稲荷の大袈裟な祀り方の直ぐ横に在った仏壇ですので、と言うより、大分前の何処かで御正念が抜けてしまったのかも知れません。

 只の箱です。

 それと、敷地の中にホームセンターで買って来た材料で地神様の御社を作って祀っておられるのが私の家から見えましたが、やはり火事のあった土地に居られた神霊は其処には居られないのが分かります。



 それとこの家の場合、直ぐ横の台地を切って平らにした所に建っており、残っている台地は昔からの墓地になっていますので、土葬の時代の埋葬の形から考えて、その土地に直にお祀りすのは難があると思っていました。

 「どうしようかな・・・」と思っていますと、もう一度家に来て、火事の起こった土地の神霊の為に、家の方で釜を焚いてくださいと言われます。

 「良かった」と思いました。

 この方の家で釜を焚き、今度は完全な龍神の念をこの家に入れる事(龍神勧請)が出来る、そして、この龍神様にこの家の仏壇の開眼をして頂こう、これが済めば、やっとその段階でこの家の新たな展望が開いて行くと思うと嬉しくなってきました。

 龍神様の勧請の表白、この家の仏壇の開眼の表白を考え、ややこしいこの家の先祖の何代前までの名前を紙の位牌で作ったら良いのか、この家の方からメールで送って頂いた先祖の名前のリストを見ていると急に眠くなって寝てしまいました。

 「あ・・・この家の御先祖様は私達が行くのを待っておられるな」と思いました。

 しかし、祈祷の日にちが近づくにしたがって私や妻の思考力が、要するに、頭の回転が鈍くなり、物事の判断がし難い状態になって行きました。

 祈祷の段取りを何回も考え直し、その都度、表白にしても何回も書き直しました。

 この家に関係する御先祖様の私達に期待する念の強さは身体に感じますが、それ以上に、私達を歓迎しているであろうと思われる強烈な念が、私達の身体、主に思考力の部分に刺さって来て、頭の中で物事を考える部分が停止させられた状態が続き、車での移動にも気を付けなければならないと思った程でした。

 妻に関しても、祈祷の前日の夜、やっと数時間程眠る事が出来た状態でしたが、私は一睡も出来ないまま祈祷に臨みました。

 片道200キロ程の道中、妻に、「今日の釜焚き・・・頭で考えて理解できるか?」と聞いたのですが、「先祖が沢山居ってのは(待っておられるのは)分かるけど・・・頭が働かないわ」と言います。

 邪の発する粗くて不規則なそれとは全く異質の、繊細で研ぎ澄まされた桁外れに強力な念が身体全体に均一に浸み込む様に作用しているのが解ります。

 邪の発するそれには闘争心と蔑む気持ちが起こりますが、今回の私達に作用する念には、此方の思考を停止させ、服従させる様な力が働いている様に感じます。

 祈祷の当日、この家に着いて直ぐに敷地の中に祀られている地神様の御社を見に行ったのですが、やはり、其処には地神様の雰囲気?は在りませでした。

 その場所の直ぐ斜め上には墓が建っているのが見えます。

 そして、私の方の地神様に、この家の地神様を御祀りする場所を聞いたのですが何も教えてはくれませんでした。

 翌々考えてみたら、この家の地神様を勧請させて頂いた後で、直接この家の地神様にお聞きするのが、それが一番筋が通った確実な方法だと気が付きました。

 やはり、私の思考力が麻痺している様です。

 改めて、火事の起きた土地から、この方の家の方に来て頂く(勧請)表白を読み、釜を焚きました。

 「家(高橋家)の地神さんは下の方に出ているわ」と妻が言いました。

 私の方の地神様の出る位置が下の方に出たと言う事は、相当位の高い神霊と観ました

 釜は、其処に居る者に荒さを意識させる様な意思を持った大きな音で鳴り出しました。

 「あ・・・男の神さんやな・・・そら、燃やすやろ・・・もし、何も気が付かないでこの家の方があの土地に住んでいたら・・・多分、息子さんが取られとるやろな・・・」と、釜の音を聞きながら考えていました。

 釜の音は、案外短めに終わりましたが、「あ・・・この男の神さんはこんな性格の神さんやろな・・・余り長い時間は鳴らさんやろな・・・この神さんの意図する事に、この家の方もその意味が分らんと、コツンといわされるかもな・・・」と思いました。

 「どや?。巳さん出たか?」と霊視をしている妻に聞くと、「釜からではなく・・・何か?、光ものがくるくると斜め上に回って・・・で、その先にチョンとした形のものが出たけど・・・。釜からは何も出なかった?・・・何も見えなかった様に思うけど・・・覚えてない」と妻が言いました。

 「そらそうやろな・・・完全にではないが、この前に、一応、勧請させて頂いたからな・・・まあ、こんな出方で良いんやろな・・・」と思いました。



 「それと・・・先の方にチョンと出ている形はこの家の仏さんと取るが・・・何でや?」と思いました。

 「今、〇家に来られた巳神様、どうか御姿を見せてください」とお伝えしました。

 「頭の大きな太い巳さん?・・・大きな鱗?があって・・・頭を此方に向けてるけど・・・これが巳さんの目?・・・こんな巳さんの目は見た事が無いわ・・・透き通った緑色で、鋭い目つきで此方を見ているわ・・・目だけが目立って・・・」と妻が言いました。

 妻には、今出ている目についていろいろ聞きましたが、菩薩様の目だなと思いました。



 やっぱりこれは龍神だなと思いました。



 この龍神様には、これからこの家の者がお祀りさせて頂く事の是非をお聞きすると、「鋭い目(目の玉)がゆっくりと左右に動いてるわ・・・」と妻が言いました。

 この鋭い目の動作の時間は何分間か続きました。

 この家の方の決心の度合、本気度を観ていたと取りました。



 「今日、〇家に来られた龍神様、〇家の者が貴方をお祀りさせて頂くのを了解して頂きましたか」と尋ねましたが何も反応が無かったので高橋家の地神様を通して聞いて頂くと「良し」と言う事でした。

 そしてこの後も、この龍神様にはいろんな事をお聞きしましたが、この龍神様からの直接の返事は無く、全て高橋家の地神様を介しての返答になりました。
 
 相当位の高い神霊とは思いましたが、私とこの神霊との言葉のやり取りを後ろで聞いておられるこの家の方達は、私が家の地神様と普段やり取りをしている様な言葉使いで接しているので、普通の神霊と勘違いされても困るなと思いながらも気安い言葉で接しさせて頂きました。

 例えば、この後、この家の仏壇の開眼についても、「今日、〇家に来られた龍神様、今から仏壇の入仏開眼供養をしますが、これは貴方に任せます。その方が合ってる。あんたが最初出て来られた時、口にこの家の先祖をくわえて出て来てあったが、私らがこの家の仏壇を開眼するより、貴方がする方が筋が通る。貴方がしてください。お願いしま」とお伝えしました。

 この此方からの問いの返事にしても、高橋家の地神様を通して了解の返事を頂きました。

 仏壇開眼供養の表白、その時の釜の音の詳細な説明は省きます。

 「釜が鳴ると・・・釜からではなく・・・釜の上からでもなく・・・ドンでもなく・・・ワア・・・でもなく・・・何か?・・・こんなものが回ってるのが出て来たわ・・・今でも見えてる」と妻が言いました。(この表現以外にも、妻は他の表現でも言ったはずですが、私も妻も、今回は直ぐに忘れてしまう様になっているみたいです。読まれる方からすると、表現の内容が薄っぺらいものに感じられるかも知れません)

 この仏壇の開眼供養で見せて頂いた形は、この龍神様の開眼の形と取りました。



 「〇家の龍神様、有難う御座いました。〇家の仏壇に御正念は入りましたでしょうか?」と聞くと、「@こんな形が出て来たわ・・・」妻が言いました。



 @の形の意味ですが、これが何を意味するのか、この日は兎に角、頭の思考が停止している様で分かりませんでしたし、今も分かりません。何処かで見た形ですが、御存じの方が居られたら教えてください。

 尚、開眼の釜が鳴っている間、この家の奥さんの口から声が出ていましたが、これはこの家の御先祖様の嬉しい叫びと理解しました

 しかし、私も余りにも気安く龍神様にものを言うので、高橋家の地神様に声に出さず、「地神さん・・・俺、この神さんに馴れ馴れしく話しかけてるが・・・これ、失礼な事か?」と尋ねると、「何か?、地神さんの顔がニヤッとしたけど」と妻が言いました。

 「そうやろな・・・」とは思ったのですが、急に話し方を変えるとこの家の方にしても変に思われますので、声に出さずに龍神様にはお詫びの言葉を伝えて、私の言葉で通させて頂きました。

 又、この後も、この龍神様にはいろんな事を聞いたのですが、その返答は全て高橋家の地神様を通しての返事になりました。

 そしてこの家の方が、今日来られた龍神様をどの様に御呼びしたら良いのですかと聞かれますので、「〇家の地神様」か「〇家の龍神様」で良いと思いますとお伝えしたところ、私の隣に座っている妻が、「少し前から「〜之神」と言う名前が頭の何処かにずっと浮かんで来ていたけど・・・」と言いました。

 この龍神様にも、高橋家の地神様にも聞いてみたのですが何の返事も有りませんでした。

 この名前の件については、「龍神様、龍神様の名前ですが、良かったら、この家の方の誰かに知らせを送ってやってください」とお伝えしました。

 その後この家の方が、何処でどの様な形でお祀りしたら宜しいかと聞かれますので、今回の龍神様には、この家のあらゆる場所をお伝えしたのですが、何の返事も有りませんでした。只一か所、これは絶対に駄目だろうと思っていた仏壇の横の床の間ですが、この場所は少し前まで例の稲荷を祀っていた場所ですが、この場所に祀ってくれと高橋家の地神様を通して言われました

 又、この龍神様の祀り方ですが、地神様と同じ様な祀り方で良いのと、巳神様の御姿は直に床の間の床に置かないで、少し台の様なものの上に置く様にお伝えすると、「この巳さん・・・何かの上に・・・大きな三宝の様なものの上に居っての様に見えるけど・・・」と妻が言いました。



 「え?・・・、今、三宝の上に乗ってるのが見えてるんか?」と聞くと、「そう、巳さんの形で三宝の上に乗って鋭い目でこっちをみてるわ」と妻が言いました。

 「そうか・・・で、目やが・・・まだあの透き通った緑の目か?」と聞くと、「目は巳さんの様に赤い目やけど、巳さんの目とは違うわ・・・巳さんはもっと優しいわ・・・こんな巳さんは居ないわ」と妻が言いました。

 「・・・で、この巳さん(龍神様)・・・最初からずっと姿が出てるんやな・・・何処かで姿が隠れたりしないで・・・ずっ出てるわけやな」と妻に尋ねたのですが、「ずっと出てる」と妻が言います。

 一応、今回の龍神様の勧請、龍神様によるこの家の仏壇の入仏開眼供養が終わりましたので、それと私達にしても、数日前からこの龍神様の威力(いりき)に疲れて(負けて)しまっていましたので、正直なところ、もう早くこの龍神様の御姿が見えなくなるのを願って、「今日、〇家に来られた龍神様、有難う御座いました、どうか、もう御姿を御隠しください」とお伝えしたのですが、この後、私達が帰り支度をする直前まで龍神様の御姿は出ていました。

 龍神様にしても長い年月、誰も自分の存在に気づいてくれる者も無く、とうとうその堪忍袋の緒が切れて、その土地に家を建てて生活をしている二軒の家の跡取りの二人の命を取って自分の存在を主張したが、それでも気が付いてくれないのでこの家の貸店舗に火事を出して自分の存在を知らせて、やっと今回の運びとなった事に嬉しかったのでしょう

 今回の今までの流れにしても、火事の後もこの家の方が頑なにA稲荷と名乗る稲荷を祀り続けていれば、多分、この家の息子さんの命を取ったと思います。

 神霊は高貴な存在になる程、人間から考えれば信じられない様な残酷面も持っています

 それは神霊と日々接している私達にしかその怖さは解からないと思います。

 しかし、考えてみれば、この様な高貴な神霊にしか、この因縁の深い家を救ってくれる存在はないので、この様な流れになっていたのだろうと思います。

 今のこの家の、私から観ての悩みは、この龍神様の約束を取り付けましたので、その内、この家にも目出度い変化が出ると思います。

 尚、この祈祷の数日後、この家の奥さんからメールがありました。

 「夜中の2時頃に目が覚めた時、何故か、
「橘」(たちばな)という文字が急に浮かんで来ました。それが朝までずっと離れません。龍神様の名前に関係したものでしょうか」と言われます。

 まあ、龍神様が知らせを送るのは、この家の奥さんしかい居ないと思っていましたので、しかし早く知らせて来たものだなと思いました。

 龍神様にして早く自分の名前を知らせたかったのでしょう。

 「橘」か・・・良い名前だなと感心しました。

 「橘」(たちばな)は「みかん」という意味です

 そしてこの島は昔からみかん栽培が盛んな事で有名な島です。

 
「橘之神様」

 この家の龍神様は、
「橘の神」様と御呼びすれば良いのでしょう

 「疲れた・・・私達は疲れた…」。

 でも良かった。

 こんな神霊に接しさせて頂いて有難かったです。

 高橋家の地神様の表情が終始穏やかで良かった。

 尚、再度、この家の奥さんからメールを頂きましたが、永年に渡りこの家にお祀りしていた稲荷ですが、京都の伏見稲荷大社と知多半島に同じ名前稲荷の神社が在りますが、以前、知多半島に在る神社で御祓いを受けた時、其処の宮司さんが頭に鉢巻の様なものを巻いて御祓いをされたと言われます。

 そして、妻の描いた霊視画にも、稲がも頭に鉢巻の様なものを巻いていると言われます。



 この稲荷神については、私にしてもきつい事をしたという気持ちは有りますが、「あんが居ったんやったら、この家をもっと守ったらんかい。今まで何をしとったんじゃい・・・こら」という気持ちの方が強く、「このままこの家に居っても何もせんやろな・・・」と腹が立っていましたので帰って頂きました。

 尚、今(6月1日(水)、午前10時半頃)、この稲荷神の部分を打っていると、急に左の耳から稲荷神独特のお知らせが入って来ました

 まあ、この稲荷にしても、いろんな思いも有ると思うが、私が柏手を二つ打つと帰って行きました。

 しかし、A〇さんと呼ばれる稲荷にしても、今回この家に来られた龍神様にしても、言い方は悪いのですが、こんなものの対処を遊びの様にされている方が居られるが、止めらるなら、止めた方が良い。

 人生を狂わす。

 

 尚、今回の祈祷の内容は、実際の祈祷の半分以下の内容になっていると思います。

 何故なら、殆どを忘れてしまっているからです。

 私の方に遠慮せずに何でも書いてくださいとこの家の方は言われましたが、忘れてしまっているんです、妻は勿論、私も。

 申し訳ないです。

 

 

 
  

 

 
鳴釜神事の実際と考察
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