ニュルンベルク・1(Nuremberg)

ミニ・オクトーバー・フェスト!?

ミュンヘンからニュルンベルクへ最後のロングドライブ・・・。
そう、ニュルンベルクでレンタカーを返すので、フォーカスくんとはここでおさらばです。(この話はまた後ほど)



(珍しく順調にニュルンベルクへ到着)
nogi:Pi-子、本日のお宿は・・・?
Pi-子:・・・昨日の夜、目をつけておいたホテルに電話したんだけど・・・。
ねじき:・・・けど・・・?
Pi-子:「満室です」って言われちゃった。(*^o^*)てへっ

Pi-子、ツーリスト・インフォメーションへ向かう。

・・・ええ〜と、皆さんのご期待に沿えず、大変申し訳ないのですが(?)すぐにホテルは紹介してもらえ、 迷子にならずに到着。さらに車庫入れも問題なく、終了しました。(^o^)//ぱちぱち。

       
そして、ニュルンベルクの街へ繰り出すのでありました。

ニュルンベルク・・・「神聖ローマ帝国の小さな宝石箱」と言われ、11世紀頃から城下町として栄えた街です。
また、ヒトラーに愛された土地でもありました。1933〜38年まで毎年、ナチスの党大会がこの街で行われました。
皮肉なことに(それとも故意にかな?)、第2次大戦後にナチスの戦争責任が裁かれたのも、この街です。 「ニュルンベルク裁判」という言葉だけは知っている人もいるんじゃないかな?要は「東京裁判」のドイツ版ですね。
「東京裁判」を知らないという人は・・・お父さんかお母さんに聞いてください。お父さんかお母さんも知らないという人は・・・ おじいさんかおばあさんに聞いてください・・・おっと、話がそれてゆく・・・このように、ニュルンベルクは歴史のある古い街であります。 そして現在、バイエルン州ではミュンヘンの次に大きな都市でありますが、5kmもの城壁に囲まれている旧市街の中は中世の町並みが再現されています。 (フォローになったかな?)

まずは聖ローレンツ教会へ。

聖ローレンツ教会(St.Lorenz Kirche)
1260〜1370年にかけて作られたゴシック建築の教会です。礼拝堂の中央にファイト・シュトス作の「受胎告知」のレリーフが吊るされている。 輪(?)の中で大天使ガブリエルが聖母マリアにキリスト受胎を告げているのです。また、ここのバラ窓は綺麗ですよ。 (ノートルダム大聖堂に似てます。)


敬虔な気持ちになって、教会を出た3人ですが(?)・・・しょせん、俗人・・・お腹へってきた・・・。
繁華街をまっすぐ歩いていると・・・何やらいい匂い・・・。
あ、広場でソーセージ焼いてる。 へ( ̄ρ ̄へ))))) たったったっ ×3

ソーセージをパンにはさんでもらって、ホットドッグの出来上がり。 周辺に仮設の休憩所のような所が設けてあって、その一角でさっそく食べ始める3人。

よく見ると食べ物屋さんはここだけじゃなく、ビールを売っている店も何件か・・・。
子供用の乗り物(デパートの屋上にあるようなヤツ)もある。・・・なんだろ?

nogi:「オクトーバー・フェスト(ビール祭り)」だって。
Pi-子:・・・?
ねじき:そこにポスターが貼ってある
(右写真)。
Pi-子:あ、本当だ。
nogi:比べちゃいけないけど、カンシュタット祭と比べちゃうと、同じビール祭りでもずいぶん規模が違うね。

本当に。ドイツで2番目に大きいビール祭りと比べてはいけません。カンシュタット祭が遊園地&ビアホールだとしたらここのは デパートの屋上&立ち飲み屋(座る所はあるけど)・・・という感じ。
周りには他に観光客もいない(と思う)し、お祭りやっている間に偶然、来れたのはラッキーでした。
混んでないからゆっくりできるし、「これぞ、庶民!」という感じ。なかなかいいっすね。
オークトーバー・フェストというとミュンヘンだけだと思っていたのだけれど、規模の大小はあれど、全国的にやるのかな。

ねじき:(じっとソーセージを見ながら)ニュルンベルグってソーセージが名物なんだって。 でも、こんな大きいソーセージじゃなくて、もっと小ぶりなものらしいよ。
・・・かなり、ねじき的発言でした。

さ、次はカイザーブルク城へ
方向的にはどっちに行くんだろう・・・?
ねじき:あっち!
Pi-子:こっち!
nogi:そっち!

3人それぞれの方向を指差す・・・う〜ん、どっちなんだ・・・4人で地図を囲み考える。
・・・えっ・・・4人!?
4人目(ドイツ人のおじさん):君たちどこへ行きたいのかい?
Pi-子:え・・・あ・・・カイザーブルクに・・・
4人目のおじさん:お城だったら、こっちの方角だよ。

すたすたすた・・・おじさん、言うだけ言ったら、去って行ってしまった・・・。
Pi-子&ねじき&nogi:ダンケシェーン!(ありがとう)
聞こえたかな?

カイザーブルクへ到着(左写真)。「皇帝の城」という意味なので、どんなに絢爛豪華なことか・・・と思ったら、ドイツ独特の木組みの家。 ここ、お城なんだよね?・・・と思うぐらい質素!・・・このお城、基礎が築かれたのは12世紀、神聖ローマ帝国時代です。(日本では鎌倉時代)
神聖ローマ帝国は首都を持たず、皇帝は広大な帝国領内を転々としていました。
だから、ギンギンに飾った"お城"よりも皇帝と臣下、兵士など大勢の人が滞在できる"家"が必要にだったわけなんですね。
この頃はまだ「皇帝」という身分も安定した絶対権力者ではありませんでした。皇帝は世襲制ではなく、 ドイツの有力諸侯たちが選挙によって選んでいたのです。 よって、皇帝は「俺が皇帝なんだぞ!」と自己主張して回らなければいけなかったんじゃないでしょうか。(現在の演歌歌手か選挙期間中の政治家のようです。)
私たちのイメージする「お城」・・・夜毎のダンスパーティ、銀の食器、金や陶磁器の飾り物、貴婦人たちの豪華なドレス・・・
それは、もっと、もっと後の話。 ホーエンツォレルン城ノイシュバンシュタイン城&リンダーホフ城 これらは19世紀に建てられました。 ミュンヘンのレジデンツも建築は14世紀に始まっていますが、今の形になったのは、19世紀です。

カイザーブルクの中は博物館になっており、当時の武具(鎧・剣)など展示されています。
また、一部がユースホステルになっています。かなり人気があるそうなので、飛び込み宿泊は難しいと思いますが・・・。

さて、カイザーブルクではないけれど、本日のお宿は決まっていることだし、今日はそろそろ帰りますか。 夕飯はスーパーに寄って行こうか?それともマックにする?

(Pi-子)

本日のお宿: HOTEL HUEBRER AM PARK DM 185/部屋
http://www.hotelhueblerampark.de/(ドイツ語)
(インフォで紹介された宿。城壁北東部外側にありますが、城壁内へは歩いていけます。
バス停から近く、公園の前にあるので環境はよいです。)