ノイシュバンシュタイン城&リンダーホフ城
(Neuschwanstein&Linderhof)
リンダーホフ城(Linderhof)
雨!
昨日に引き続き、今日も
雨!
車の運転はしにくいけど、予定は変更できないから、今日はノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城へ行くよっ!nogi。
♪運転手はnogiだ、♪ナ〜ビはPi-子、ねじきは…?
まずはノイシュバンシュタイン城に向かってGO!
有名すぎるお城だから説明不要かも知れないけど、ちょっと説明。
ノイシュバンシュタイン城&リンダーホフ城(Neuschwanstein&Linderhof)
両方ともルードヴィッヒ2世の建てたお城。
1864年、18歳で即位したルードヴィッヒ2世は聡明で美少年でありましたが…いや、だからこそ、ロマンチストで、 わずらわしい現実から目をそむけ、音楽と建築に情熱と
国の費用
をかたむけていったのです。
バイエルン政府としては「勝手な公共事業をされては困る!」というところでしょうか。
1886年、王は政府から「精神障害があり」という判断され、ベルク城に軟禁。その3日後にシュターンベルク湖で謎の死を遂げたのでした。
ルードヴィッヒが建てたお城はノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城、ヘレンキームゼー城の3つ。
当時は国費のムダ使いだったお城が今では国で一番の観光収入となっているんですね。
nogi:Pi-子、ノイシュバンシュタイン城まで、あとどのぐらい?
Pi-子:すでに着いてるはずなんだけどな…この辺に駐車場ないかな?
nogi:あれじゃん。
Pi-子:あ、そうだよ。雨が降っている上に霧が出てるから見にくいわ。
街中はそうでもなかったのですが、山の中腹まで来ると、霧がすごかったんです。
(ノイシュバンシュタインは山の上にあるのです。)
車を停めて、いざ、お城へ…。
チケット・ブースはお城ではなく下にあるってガイドブックに書いてあるから、この辺かな…っと、もしかして
あれ?
nogi:す…すごい長蛇の列。
世界的に有名なお城である上、今日はドイツの祝日(10/3 ドイツ統一の日でした)だったのです。
Pi-子:本当だ。「入場まで1〜2時間待ちになることもある…」だってさ。
(ガイドブックを見てます)
ねじき:チケット買うのに時間かかって、入場までに時間かかったら、この後リンダーホフ城まで行けるかな?
Pi-子:まだ午前中だから、行けるだろうけど…リンダーホフ城も混んでたら入場はできないかもね。
ところで、nogiとねじきはどっちに行きたいの?
nogi:私は外観さえ写真に撮れればそれでいいよ。
ねじき:私はリンダーホフ城の方が入りたいな。Pi-子さんは?
Pi-子:私はノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城よりシュターンベルク湖へ行きたい。ルードヴィッヒ2世が亡くなった場所に十字架が建てられてるって…本で読んでさ。
nogi:場所は分かってるの?
Pi-子:ベルク城のそばだってことだけ。分からなかったら湖を見るだけでいいよ。
ねじき:また、マニアックな所に行きたがるね。
Pi-子:・・・・・・・・・・。
そんなわけでノイシュバンシュタイン城は入らないと決定。
お城の上までは、馬車…もあるんだけど、料金が高そうなので、シャトルバスで行く。
バスはマリエン橋の近くで降ろされた。(馬車はお城の前まで行くようです。)
nogi:マリエン橋?
Pi−子:この橋からのお城の眺めがいいんだってよ。行ってみようか。
まずはマリエン橋へ。
どのガイドブックにも「ここからの景色が素晴らしい」って書いてあるから、橋の方も素晴らしい橋なのかな〜…って思ったら
落ちないかな、大丈夫かよ?
って思うぐらいの粗末な木造の橋で、しかも観光客がうじゃうじゃ…(含、自分たち)。
nogi:…この橋、ちょっとイヤだな。
(nogiは高いところが苦手です。)
Pi−子:ん〜、ヤバそう。写真撮ったら、とっとと行きましょう。
などとぶつぶつ言いながら、橋に足をかけるとそこは…
ノイシュバンシュタイン城はどこだ?
…と叫びたいぐらいの
一面の霧
。
幻のノイシュバンシュタイン城!?
本当はこんな感じなんですけどね・・・
(この写真は
ドイツ大好き!
さんからお借りしました。)
Pi−子:あの影がノイシュバンシュタイン城かな?
nogi:そうでしょうね〜、とりあえず、写真撮っておこう。
「幻の城」だね、こりゃ。これはこれで幻想的ではあるんだけど…ちょっと、がっかり。
気を取り直して、お城のそばまで行ってみることに。マリエン橋からお城までは歩いて15分ぐらい。 大した距離ではないんだけど、山道なだけに
坂道がきついっす。
「ここにお城を建てたら素晴らしい!」なんて思いつく方はいいけど、建てた人はたいへんだっただろうな〜。
やっとのことでノイシュバンシュタイン城入り口までたどり着いた。
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになっているだけに、美しいお城。
でも何か変。お城って その地を守る砦だったり、人々を招待する社交の場だったりするんだけど…そうゆう感じじゃないんだよね。
人が住んでた感じがしないんだ。
(実際、ルードヴィッヒ2世がこのお城に住んだのはたったの170日間でした。)
中に入ればまた印象は違うのかもしれないけど、
本当にディズニーランドのお城みたい…
とPi-子は思ったのでした。
再び、きっつい坂道を通って、シャトルバスで戻る。
nogi:下まで戻ってきたら、霧が少し晴れた感じしない?
Pi−子:…そうだね。あ、ホーエンシュヴァンガウ城(Hohenschwangau/右写真)こんな所にあったんだ。
(ホーエンシュヴァンガウ城とはルードヴィッヒ2世の育ったお城です。)
nogi:なんかムカつくなぁ…
Pi−子:うん。
などとぶつくさ言っていてもしようがない。お昼を食べたら、次なる目的地、リンダーホフ城へ出発。
しばらく走っていくと、私らの車の前に観光バスが入ってきた。
nogi:ね〜、このバスって、もしかしたらリンダーホフ城へ行くのかな?
ねじき:観光バスだしね、そうじゃん。
Pi−子:ラッキ〜。じゃ、このバスについて行こう。
30分ぐらい走っていくと、バスはオーバーアマガウ(Oberammergau)という街で停車。
ねじき:どこ、ここ?
Pi−子:オーバーアマガウ。リンダーホフ城に一番近い村だっていうから、(お城は)この辺だと思うよ。
nogi:周りをちょっと歩いてみようか。
しかし、お城らしきもの
全く見つからず
運良くツーリスト・インフォメーションが見つかったので、尋ねてみるとここからさらに
車で30分かかる
とのこと。
ちくしょ〜、
あの観光バスに騙された!
(←責任転嫁)
…などとぶつくさ言っていてもしようがない。再度、リンダーホフ城へ向かって出発。
さほど迷わず、無事にリンダーホフ城に到着。よかった、よかった。
早速チケットブースへ行くと…
わわっ!ここもすごい行列。
でも、ノイシュバンシュタイン城よりはだいぶまし…。(^_^;)
ほどなく順番が回ってきた。
チケット売り場のおばさん:ガイドツアーは何語?
Pi−子:え?Perdon?
チケット売り場のおばさん:ガイドツアーは何語にする?ドイツ語?XX語?XX語?…英語?
ん〜、何か聞き取りづらいなぁ。無難なところで英語にしておこうかな…
Pi−子:English
ふぅ、やっとチケットをゲット。
nogi:チケット買えた?
Pi-子:うん、これ、英語のガイドだけどいいよね?
(チケットをnogiに見せる)
nogi:…Pi-子、これ入場
17:30
になってるよ。
Pi-子:ええっ、今15:00だから
2時間以上待つの?
ねじき:チケット買う時、Pi-子さんの横にいたんだけど、売り場のおばちゃん、
日本語
って言ってなかった?
もし日本語ツアーの方が早い時間であるんなら、チケット替えてもらえないかな?
聞き取れてたんなら、そん時に言ってくれよ、ねじき!
(←責任転嫁)…と思いながらチケットを交換してもらえるよう交渉するが、17:30より前のはいっぱいで無理とのこと…。
nogi:…しょうがないね、2時間、ヒマつぶししてよう。
ねじき:うん。
Pi-子:しかし、そうすると…シュターンベルク湖に寄るのは、無理…だよね。
nogi:…うん。霧雨が降ってて、暗くなってから運転するのはイヤ。
Pi-子:う…。
ねじき:ごめんよ〜。私がリンダーホフに入りたいって言ったから。
(^o^; )
Pi-子:思い返せば、シュトゥットガルトでもベンツ博物館に行けなかったし、今回も…ぶつぶつ、ぐちぐち…。
( ̄д ̄)
ぐちぐち…Pi-子、ぐちりながら、2時間経過…。
17:00にリンダーホフ城前に行ってみるが、すでに行列が出来ていた。チケット買ってあるから入場はできるだろうけど、少しでも遅れたら入れてもらえなかったかもね〜。
30分後、やっと入場。ああ、長い道のりだった。
(ノ_;。)
中に入ってみると
絢爛豪華、まっ金、金!
こんな宮殿、3つも建造したら国の1つぐらい
潰すわ〜
しかもリンダーホフ城は公式の宮殿ではなく王の隠れ家的なお城で一番小さいんだ。
このお城もノイシュバンシュタイン城へ行った時に感じたことと同様、やはり人の住んだ感じがしない。3つのお城の中で唯一完成しており、ルードヴィッヒ2世は ここで過ごすことが多かったというのに。
…寂しい王様だったんだなぁ。
(-_- )
しみじみ…
リンダーホフ城の裏にヴィーナスの洞窟という場所があり、そこも素晴らしい!ということなので、行ってみるが、ここもやはり
すごい行列
だったので、あきらめて、宿へ向かう。
nogi:暗くなる前にミュンヘンまで行きたいね。
(本日のお宿はミュンヘン郊外です)
Pi−子:そうだね。ところでここって国境が近いから下手に迷子になったらオーストリアに入っちゃうよ。 皆さん、パスポートの準備はよろしいですか?(笑)
などと、冗談を言っていたら、車はどんどん山道へ…。
おかしいな、山を降りるはずなんだが、どんどん登っていくぞ。Pi-子、地図を眺めながら首をひねっていたら…あれ、標識が…あれは?
「Republik Oesterreich」
りぱぶりっく・おーすてらりっち?…
げっ!まじでオーストリアに入っちゃったよ!
Pi−子:の…nogi、引き返そうよ!
nogi:
無理。
引き返すだけ道幅広くないから。
nogi、たぶん国境越えちまってんだから、そうゆう場合じゃないんだぞ
…ま、いいや、国境警備隊でもいたら、改めて道を聞こう。
しかし、走れど警備隊らしき人なぞいやしない!
ヨーロッパの国境ってあってないようなもんではあるけど…(^_^;)
それからしばら〜く走ったところでUターンできるスペースを見つけ、なんとかドイツへ戻ることが出来た。(ホッ)
Pi−子:あ〜、よかった。
nogi:どうしたの?
Pi−子:たぶん、今、国境超えてオーストリアまで行ってた。
ねじき:あ、やっぱりそうだったんだ。そうじゃないかな〜と思ったんだけど、ま、なんとかなるかな〜って。
nogi:え〜、運転してて全然気がつかなかった。
言ってくれれば写真撮ったのに!
残念だ。
お・・・おまえら・・・。
こんなことしていたので、宿に着くころはすっかり暗くなっていました。
でもたどり着けたからよかった・・・ということにしておこう。
(Pi-子)
本日のお宿:プチホテル・サマー 170DM/2人1部屋 105DM/1人1部屋
http://home.t-online.de/home/izumi.sammer
(ドイツ語/英語/日本語/イタリア語)
オーナーが日本人なので、もちろん日本語OKです。ミュンヘン郊外のブッヘンドルフ
(Buchen-dorf) にあります。4部屋しかないので予約して行くことをお薦めします。