ブーフロエ(Buchloe)

きれいになった(?)フォーカスくん

翌朝、9:30に出発。次なる目的地はブーフロエ(Buchloe)だ。
え?それはどこだって?…ふっふっふっ、知らないだろう。しょうがない教えてあげよう。
ミュンヘン、アウクスブルク、フュセッン(ノイシュバンシュタイン城)の真中ぐらいに位置しており、 ミュンヘンから列車でノイシュバンシュタイン城へ行こうとする人はブーフロエ駅で乗り換えすることになる。
知ってた?…実はnogiのメル友のI(アイ)さんから教えてもらったんだけどね。

日曜日の午前中って本当に人が出てないんだよね。
みんな教会へ行くのかな。それとも、午前中は家でごろごろしてるのかな…。
ともかく、車が全然走っていないので、す〜いすいだよ。
nogi:途中、ガソリンスタンドへ行ってよい?そろそろガソリンがなくなってきたんだ。
よいですとも、よいですとも。ガソリンがなければ、旅が続きません。
ガソリンスタンドへ入る。
う〜ん、やはり、給油スタンドが並んでいるだけで人はいない。話には聞いていたけど、こっちってセルフサービスがメインなのね…。
nogi:…どれ、入れんの?
ねじき:ガイドブック見ると「ドイツの車の殆どが"Breifrei(無鉛ガソリン)"」って書いてし…一番安いから"Breifrei"でいいんじゃん。
nogi:大丈夫かぁ?
(がさがさ…nogiが軍手をはめている。日本から持ってきたらしい。Pi-子とねじきはもちろん不用意。)
nogi、給油ホースをはずし、給油開始…どうやら、満タンになると自然に止まるようだ。
…この時、Pi-子は信じられないものを目にした!!!

Pi-子:ど…どうした、ねじき!? 洗車なんかして!
ねじき:だって、ここにモップと洗剤(バケツに入ってる)が「ご自由にお使いください」状態で置いてあるんだもん。使わないともったいないじゃん。

…そうゆう問題なのか?ねじき…。Pi-子、ねじきとのつきあいは十数年になるが、よい事をするところなぞ初めて見たのでびっくりしてしまいました。
…しかし、ちょっとモップかけるだけで、かなりきれいになったような…よほど汚れていたんだな、この車。

さて、給油終了。給油後はスタンド・ショップ内のKasse(キャッシャー)で支払をします。
ここで自分の使用したスタンドNO.を言います(この場合3番)。
店員さんは見ていてくれないので、スタンドNO.は覚えておきましょう。
スタンド・ショップというのは、ガソリンスタンドにくっついてるちょっとした小売店かな〜…って思っていたら大間違い! 日本のコンビニですよ、ここは。地図・雑誌からおやつや軽食を置いてます。土・日も営業。24時間営業のところも。
車のついでだから燃料補給だけでなく、人間の燃料の方もストックしときましょうか。(食料を買っておくということです。)

車に戻り、3人で洗車。
nogi:車のキズを見ながら)これ、洗車用ワックスでごまかせないかな…?(ぼそ)
う…う〜ん、アイディアはよいが、ど、ど、ど〜だろ…。

洗車終了。
あら…車がきれい!(ちょっとだけね)
車はぴかぴか!ガソリン満タン!になったところで、出発!



お昼近くなってきたら、ぼちぼち、車が出てきたね。
nogiも運転に慣れてきたとみえて、スピード出すようになったな〜…今、120km/hぐらい…かな?
(Pi−子、スピードメーターをちらっと見る)…150km/h。
…ア…アウトバーンは130km/hが推奨速度だからな〜…ま、そんなもんかな〜
ん…後ろからすごいスピードの車が…ヘッドライトを点滅させて?…「じゃまだから、どけ!」ってか?
Pi-子:nogi、後ろの車が…
nogi:分かってる。パッシングされてるんでしょ。

nogiぐんぐんスピードあげる…160…170…うわっ!180km/h。
Pi-子:の…nogi…
nogi:右側にも車がいるから(ドイツは車は右です。)車線変更できな…あ、大丈夫。

nogiが右によけると、後ろの「かっとびくん」(勝手に命名)、すごいスピードで走り去り…あっという間に豆粒のような大きさになってしまった。
Pi-子:…あの車、200km/h以上、軽く出してるね…新幹線か?あんたは!

…その後も同じぐらいのスピードで走ってる「かっとびくん」(速い車はこう呼ぶことにした)とは何度か遭遇。
だんだん、うちらの車のスピードも速くなっていくような…。


助手席が一番怖いよ〜(T_T) (Pi-子)

そんなわけで、予想よりだいぶ早く…お昼前にブーフロエに到着。
Pi-子:nogi、Iさんが泊まった宿、どこって言ってたっけ?
nogi:駅からメインストリート沿い左に徒歩10分ぐらい…って言ってたから、大きな通り沿いにちょっと(車で)走ってみようか。

nogiの考えは間違えじゃないのだが、大通り沿いに5分走らんうちに、街が終わってしまった…。小さい街なんだな。
(ドイツは街と森・畑の区別がはっきりしています。)
ねじき:…駅の近くに車を停めて、歩いてみようか…。
ねじきが腕時計のストップウォッチを用意。10分間、歩くべし、歩くべし。

ねじき:そろそろ、10分経つよ。
Pi-子:Iさん、他に何か言ってなかった?
nogi:そうだね〜…昔、馬を飼っていたみたいで、馬小屋のようなものがあるって…あ、あそこかな?
それらしきGasthof(レストラン兼ホテル/右写真)があったので、さっそく中へ。

すると、そこは…完全にレストラン。
しかも昼食前でかなりあわただしい…。
しかし、そんなことでめげてはいかん。Pi-子、適当に店員さんに話し掛ける。
Pi-子:あの…すみません…その…ここってホテルですか?(なんか情けないこと聞いてる…)
店員さん:Yes…
英語できないみたいで、これ以上は話が続かない…が、確かにここのようだ。

しばらく待っていると、店のご主人(だと思う)登場。「3人、泊まりたい」ということを告げると、カギを三つ渡してくれた(ご主人も英語ダメらしい)。 シングルを3部屋ということか。空き部屋はあり…ということのようだな、して、お値段は…?
ご主人:Forty-Five

45マルク?(50マルクで約2500円)トイレは別とはいえ、安いじゃないですか。よし決定。

カギを受け取り、それぞれの部屋へ。
ずっと同じ部屋だったから、たまにはこういうのもいいでしょう…。
あ、室内にシャワーついてるんだ。トイレが別というから、シャワーも別かと思ってた。
あんまり、きれいではないけど…部屋にあるだけ、よしとしよう。(昨日のスイートと比べてはいかんなぁ…。)
トントン(ドアをノックする音)
Pi-子:カギ開いてるよ。
(ねじき入場)
ねじき:…なんか、微妙に私の部屋と違うね。
Pi-子:…そうなん?
どこが違うのか、nogiの部屋とねじきの部屋に行ってみる。
nogiの部屋とPi-子の部屋はほとんど同じだったんだけど…ねじきの部屋だけ何か違うぞ!…シャワーがきれいだ!!
ねじきの部屋のシャワーだけ"最近リフォームしました"って感じなんだよね…。
Pi-子&nogi:なんだか不公平な気がする…
ねじき:そう?だって、適当にカギを受け取っただけで、別に選んだわけじゃないんだから。

…やっぱり、不公平な気がするぞ…。

(Pi-子)