リンダウ(Lindau)

ライオンの像(左)と新灯台(右)

やっとのことで、リンダウ到着。
nogi:Pi-子、今夜の宿は?
Pi−子:決めてない。
(きっぱり)
(だって、リンダウに来ることだって今日、決めたんだも〜ん)
Pi−子:ま、「地球の○○方」(ガイドブック)でも見てさ・・・。

「地球の○○方」を見ると、リンダウの島の地図しか載っていない・・・。
ねじき:私のガイドブックには地図すら載ってないよ。説明を読むと「リンダウは小さな島を中心とした街」って書いてあるけど・・・。
nogi:でもさ〜、島に車で入るのは嫌だなぁ。陸と島をつなぐ橋は1本しかないし、ドイツのメインストリートって石畳で走り難いし。
Pi-子:街中の狭い駐車場ってのも怖いしね。
(シュトゥットガルトで懲りた)でも宿の情報、他にないし、どうしよう。
ねじき:今は・・・もう、4時か。土曜日の4時なんていったらツーリストインフォメーションも、もう閉まってるしね・・・。


こうしていても仕方ないので、「i 」(ツーリストインフォメーションのマーク)と書いてある所へ行ってみよう。
あ、ありました。この街のホテル紹介の看板が。
部屋の写真と料金、電話番号が書いてあるので・・・電話?、え〜、Pi-子が電話するのぉ?

Pi-子:Guten tag! あ〜、あの・・・Do you speak English ?
電話の主(ホテルの従業員?):Nine !(ナイン「No」という意味) ・・・・・・がちゃ!
Pi-子:あうう・・・(でも、これでめげたら「今夜の宿:車中」になってしまうぅ。)

さ、気を取り直して、もう一軒いってみよ〜!
Pi-子:Guten tag! ・・・Do you speak English ?
電話の主(ホテルの従業員):・・・・・Yes, ・・・so, I can little speak English.
Pi-子:(よ、よかったぁ)今夜の宿を探してるのですが、空いている部屋はありますか?
電話の主:ありますけど、何人ですか?
Pi-子:3人です。
電話の主:・・・・・・・・・・・・・大丈夫ですよ。ホテルへの道は・・・


ホテルまでの行き方を聞いて、電話を切る。
「大丈夫」とは言ってたけど、「3人」と言った後のあの沈黙はなんだったんだろう・・・
すこし気にしつつも、ともかくホテルへGo!



カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン・・・・・・・・

踏み切りにさしかかった時、ちょうど遮断機が降りたので停車。
nogi:この辺じゃない?
Pi-子:う・・・うん、そうだね。
nogi:聞いてみた方がいいんじゃない?そこにいるおじいさんとか・・・。
ちょうど横に、自転車に乗ったおじいさんが停まっていた。
Pi-子:おじいさんじゃな〜、英語通じないかも・・・でも、聞いてみるかぁ。
Pi-子、おじいさんにホテルの名前を書いた紙を見せ・・・た、その時だった。

ゴト・・・ゴトン・・・シュッ、シュッ…
なんだろ、電車の音にしちゃ…



い…今、通過したのは…電車じゃない!SLだぁ。(お好きな人にはたまらないことでしょう。)
nogi:カメラ〜!写真撮れなかった〜!くやしい〜!
(注:nogiはカメラ小僧ならぬカメラ小娘(?)であって、鉄っちゃんではありません。)
nogiが車の中で地団駄ふんでる間に、さきほどのおじいさんが踏み切りを越えて、とある建物を指さしていた。
「Hotel am Holdereggenpark」
そのホテルだ。(こんな近くだったのね)ありがとう、おじいさん。

(さっそくホテルの中へ入っていく)
Pi-子:Guten tag!
奥から品のよさげなご婦人が出てくる。
Pi-子:先ほど、電話した者なんですが…。
ご婦人:電話を受けたのが私よ。お部屋の方へご案内しましょう。

ぞろぞろぞろ…3人、ご婦人の後について、部屋を案内してもらう。

ご婦人:(がちゃ)手前にあるのが、バスルームで…。
バスルーム…シャワーかな?…おお!本当にバスタブがついてる!(今まではずっとバスタブなし、シャワーのみでした。)
しかも、ごーじゃすだぞ!(右写真)
ご婦人:奥の部屋が2人用。真中の部屋が1人用よ。
お…奥の部屋、真中の部屋…それにバスタブ付きのお風呂!?ここって、もしかしてすいーとるーむ!?
nogi:Pi-子…値段…聞いた?
Pi-子:いや、まだ…。あ…あの、お値段は…
ご婦人:…値段なのだけれど…うちのホテルには3人、泊められる部屋がここしかなくて…

なんだか言いにくそうだぞ…いや〜な予感。めちゃめちゃ高いのかな…。
ご婦人:203マルク(1部屋)になってしまうのだけれど…。
(200マルク=約1万円)
Pi-子&ねじき&nogi:ええ〜!(安い!)
ご婦人:やっぱり、ちょっと、高いわね。2人部屋なら170マルクなのだけれど…3人では狭いと思うのよ。
Pi-子:いいえ、この部屋がいいです!ここにします!

やったぁ、今夜の宿ゲット!(しかもスイート)
…それにしても、うちらよっぽど、子供に見えるんだなぁ…

安心したら、お腹が空いてきた…何か食べに行こう!

さて、外へ出たのはいいが、どっちへ行こう。
3人で街の地図を見て悩む…。

?:May I help you ?
ん?何だ?どこから声が…。後ろに中年のご夫婦が立っていた。
Pi-子:この辺においしいレストラン、ありますか?
奥さん:そおねぇ。そういうお店は島に集まっているの。私たちも島へ行くところなんだけど、よかったら、ご案内しましょうか?



てくてくてくてくてく…お言葉に甘えて案内してもらう…

1件のレストランの前で止まる。
奥さん:ここ「Goldnes Lamm」の料理は最高よぉ〜。
中を見てみる?

3人「え、ちょっと高そう…」と躊躇したのだが、奥さん、どんどん中へ入っていく…。

……………………ごちそうさまでした。
値段はそんなに高くはなかったです。奥さんが薦めるだけのことは会って、料理はとてもおいしかった。ちょっと、量が多かったけど。
ご夫婦の顔がきいたのか、帰りにレストランのオーナーさんに
(だと思う)絵葉書をもらった。
「ここはホテル(Gasthof)もやってるんだよ。」って言っていたので、次回、リンダウに来ることがあったら、それもいいかもね。

ホテルに帰って、お風呂に入る…。
う〜、やっぱり、湯船につかるのはいいっすねぇ。温泉に行きたくなっちゃった。
nogiは日記を書きながら、寝てた…。今日一日、お疲れさんでした。
しかし、明日もあるぞ

(Pi-子)

本日のお宿: HOTEL am Holdereggenpark DM 203/部屋(特別価格)
(子供の頃、TVの通販で「特別価格」というのを「特別高く」だと思っていました。(Pi-子))