戦略労務第386号(2025/7)
イントロダクション
今年も前半が終了し7月に入りました。昨年の記録を見るとやはり6月から相当暑かったようです。最近の梅雨は、以前のようにしとしと降る雨ではなく、ザーっと降ることが多いです。植物には全く歓迎されない降り方です。暑さはまだ続きますから熱中症には十分気を付けましょう。「戦略労務」第386号をお届けします。今回は「社労士診断認証制度」についてです。
★社労士診断認証制度とは?
・労務コンプライアンスに取組む企業を認証します
全国社労士会連合会では労務コンプライアンスや働き方改革に取組む企業を支援するため、社労士が企業を診断し、認証マークを発行する事業を進めています。これは労働社会保険諸法令の遵守や職場環境の改善に積極的に取り組み、企業経営の健全化を進める企業を社労士が診断・認証する事業です。安心企業の情報や信頼性を高める情報をワンストップで掲載し、企業PRに活用いただける制度を目指しています。
★社労士診断認証制度の種別は?
①職場環境改善宣言企業、②経営労務診断実施企業、③経営労務診断適合企業の3種類あり、まずは①から行いますが自社でも申請可能であり顧問先なら当事務所が無償で行います。
②~③については有償となります。社労士診断を受けることで助成金受給などの際に必要となる法定帳簿や規程類に自信が持てます。
★活用のメリットとして、企業PR・人事労務管理・採用など幅広く役立てられます
社労士診断認証制度を活用することで、働きやすい企業を目指すことをアピールすることができるほか、採用や人事労務管理、法令の公表義務の充足に役立てることができます。
・人を大切にする企業としての信頼性向上
社労士診断認証制度は「人を大切にする企業」であることを認証するものです。職場環境をよりよく改善し、従業員の皆さんが働きやすい企業を目指すことをアピールすることができます。
・優良人材のリクルートへのアピール
認証を受け診断結果を公表することで企業情報に高い信頼性が生まれます。求職者にとって診断結果を確認できることは、企業実態の貴重な情報源となります。
・労務コンプライアンスの見える化
全国社労士会連合会が作成した「経営労務診断基準」に基づき診断するため、人事労務管理に関する問題点を正しく把握することができ、さらに企業が自発的に診断を受けている高いコンプライアンス意識があることを証明できます。
・女性活躍推進や人的資本関連指標の公表
診断の数値情報は女性活躍推進法、労働施策総合推進法や育児・介護休業法の情報公開項目に対応しているため、診断結果を公表することで、法令の公表義務を充足することができます。
・企業情報ページからPR
企業情報画面で事業紹介や求人情報を入力・公開することができ、認証企業を検索したユーザーにむけて企業PRをすることができます。
全国社労士会連合会のページ→https://www.sr-shindan.jp/about.html