戦略労務第372号(2024/5)

イントロダクション

 夏日があるかと思うと涼しい日に逆戻りしたり体調を崩しやすい今日この頃です。大型連休が終わりましたね。職種によって休みが取れない人もいたと思いますが、関東地方では天候に恵まれた方でしょうか。お疲れさまでした。
「戦略労務」第372号をお届けします。今号では厚生労働省の報告書についてご案内します。

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★働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書(厚生労働省)

 中小企業における雇用管理制度の実施状況や、働く従業員の「働きがい」「働きやすさ」に関して実施した調査(企業に対する郵送調査と従業員に対するWEB調査)の調査結果をまとめました。「働きやすい」「働きがいのある」職場づくりを進める上での参考にしてください。

 データとしてはちょっと古いものですが、(調査時期:平成25年8月1日~平成25年8月23日など、調査対象となった企業の従業員規模30~300人以下)時期は変わっても働きやすい・働きがいのある職場というものは変わることはありません。

1 中小企業における各雇用管理制度等の実施状況
(1)「評価・処遇制度」の実施率
  全体の70%以上の企業が、「目標管理を実施する」や「人事評価やその調整を複数の評価
  者が行う」といった目標管理制度を実施している。
(2)「人材育成」の実施率
  全体の70%以上の企業が、「従業員の自己啓発・資格取得に対する補助を行う」ことに取
  り組んでいる。一方、「メンター制の実施」に取り組んでいる割合は12.5%と低い。
(3)「業務管理・組織管理、人間関係管理」の実施率
  全体の70%以上の企業が、「朝礼や社員全体会議を通じて会社のビジョンを共有する」
  「従業員に対する表彰や報奨などを行う」ことに取り組んでいる。

2 雇用管理制度等の実施と「働きがい」「働きやすさ」との関係
「評価処遇・配置」「人材育成」「業務管理・組織管理」「福利厚生・安全管理・精神衛生」 の雇用管理制度等の実施は、従業員の「働きがい」「働きやすさ」を高める傾向がある。雇用管理制度等の実施は、「働きがい」「働きやすさ」の両方を高めるが、実施による効果は「働きがい」の方により顕著に表れる傾向がある。
(1)「働きがい」を高める雇用管理制度等
  「評価処遇・配置」「人材育成」「業務管理・組織管理」「福利厚生・安全管理・精神衛
  生」に関する全ての項目において、「実施されている」と回答した者の方が、「実施され
  ていない」と回答した者よりも、「働きがいがある」又は「どちらかといえば働きがいが
  ある」と回答した割合が高い。

【評価処遇・配置】
 特に「本人の希望ができるだけ尊重される配置」を実施されている場合、それらが実施されていない場合と比べ、「働きがいがある」又は「どちらかといえば働きがいがある」と回答する割合が20ポイント以上高い。

【人材育成】
 特に「自分の希望に応じ、特定のスキルや知識を学べる研修」を実施されている場合、それらが実施されていない場合と比べ、「働きがいがある」又は「どちらかといえば働きがいがある」と回答する割合が20ポイント以上高い。

【業務管理・組織管理】
 特に「各自に与えられた仕事の意義や重要性についての説明」「従業員の意見の会社の経営計画への反映」「提案制度などによる従業員の意見の吸い上げ」「経験が浅い社員に仕事を任せ裁量権を与える」を実施されている場合、それらが実施されていない場合と比べ、「働きがいがある」又は「どちらかといえば働きがいがある」と回答する割合が20ポイント以上高い。

【福利厚生・安全管理・精神衛生】
 特に「職場の安全管理に関する研修」を実施されている場合、それらが実施されていない場合と比べ、「働きがいがある」又は「どちらかといえば働きがいがある」と回答する割合が20ポイント以上高い。

→次号へ続く

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