山日記(第12回)

平成22年7月18日、はるかな尾瀬に行きました。

本当に久しぶりの尾瀬山行である。前々から予定を立ててもだめなのだと実感した。

仕事以外で予定を立てるとどうしたことか大抵つぶれるわけである。
今回の尾瀬行きはやぶれかぶれでつい10日ほど前に決めた。

水芭蕉のうわさが聞こえても全くその気もおきなかったし、坐骨神経痛らしい持病に悩まされ続け、とても7時間以上の長時間の山歩きは無理なこととあきらめていたのだ。

ところが、座っているより立っているほうが楽だし、歩いている方がもっと楽なのである。

しかし、それは短時間の話でどこが限界なのかは分からないのだ。でも何とかなるか。


今の時期なら、尾瀬でも入山口としてはきつい方に分類される大清水口から三平峠を越えて尾瀬沼にいたるルートが最高なのだが殆どが山道で一般的には往復で6時間以上かかる。

それでも行く気になったのだからいけるということだろう。これも、土日農業のおかげで自信になっているのかも知れない。

とにかく朝5時おきで尾瀬に向かったのである。順調に高速も通過して沼田経由大清水小屋には約2時間、8時前に到着した。早速、腹ごしらえをする。

それにしても尾瀬の人気はすごい。第1、第2駐車場は既に満杯で500メートルほど離れた(手前)第3しか空いていないのだ。


時半前に歩き始め、最初の休憩ポイントの「一ノ瀬休憩所」まで約1時間で着いた。

歩き始めということで途中小休止を2度ばかりとった。そこから、少々急勾配の階段状の上りで、歩きやすいがきつい。

しかし、20年ほど前は本物の登山道で全身運動だった。また1時間で三平峠に到着。

ここは何の展望も無いゆるやかな峠である。3分ほど小休止。ここからは下りとなり10時50分頃三平下と呼ばれる尾瀬沼畔に到着した。


ここには一般の登山者はもちろん林間学校の小中学生と思われる子供たちがたくさんいてにぎやかだ。

群馬県では「尾瀬学校」というものがカリキュラムとしてあり、全員が尾瀬を訪れることになっているそうだ。

ここで、我々も昼食をとり、正午過ぎニッコウキスゲが群落をなしている大江湿原に向かう。
ここからは殆どが木道であり、歩きやすい。巨大化したミズバショウがある尾瀬沼の南東岸を行くわけだ。

途中「長蔵小屋」や「尾瀬沼ビジターセンター」の前をとおり30分ほどで湿原に着いた。

ニッコウキスゲの黄色が尾瀬沼や遠い山々の青緑色と草原の緑色に良く映えて実に美しい。ニッコウキスゲに陽光が当たり緑映える。良い写真が撮れた。

そこから引き返し、「尾瀬沼ビジターセンター」に立ち寄り、尾瀬沼のスライド上映を楽しんで大休止する。

すばらしい天気だ。真っ青な空に夏らしい入道雲だが実に涼しい。
気温20度はないと思われる。なにしろ、標高は1600メートル以上あるのだ。

ずっとこのままこの場所にとどまりたい気持ちを抑えて、木道を三平下に戻り帰途に着いた。
時刻は13時50分。往路を戻ること2時間と少し、16時過ぎに大清水着。

この分なら秋の紅葉時期にも行けそうです。行ってきたらまた報告します。

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