マスターの生徒たち - The Third Dacade(2025~)
はじめに重要!!
当塾が比較掲載しているのは、
成績の最低値と最高値ではありません。
生徒が、入塾前に受けた最後の北辰テスト
あるいは、入塾後に最初に受けた北辰テストの成績と、
下位層が抜け、最も好成績の出づらい3年生の最後に受けたの北辰テストの成績です。
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R.7 西武文理高校 進学(アカデミックマルチパス A特待)
入塾のきっかけは、お父様がふらっと立ち寄ってくださったことだった。古臭い言い回しだが、近所にタバコを買いに行く風というのがまさしく当てはまるような光景だった。時間にして5分も話したか、料金表とクセの強い通信が挟まれた薄いクリアファイルを素手で持って帰られた。いつも通りお名前を伺うこともなかった。
その日だったか、翌日だったか忘れたが、今度はお母様とAさんで体験に見られた。体験は成績に関わることを尋ねることもなく粛々と進める。私はAさんの挙動を見てすぐにその賢さを感じ取った。挙動というのは良くも悪くも隠そうと思っても隠せないものが出る。入塾にあたって希望やリクエストはなかったが、姿勢やペンの軌道などがぶれないことから、勉強の差は勉強以前の差であることが実践されているなと思った。
そのような土台の上で、阿吽のやり取りと微修正を繰り返しながら、学校だけでは吸収できない栄養素を補っていった。と言っても、先取りをするわけでもなく、数学はたし算・ひき算・かけ算・わり算・暗算を正確に、国語は漢字と慣用句、英語はabc…から始め、一般的な公立中学生と同じことを同じペースで進めた。ただ彼女が違うのは、そこに思考(国語)が伴っているという点においてであった。
中2になると、興味の延長線上で中学以上のことをやることはあったが、Aさんに関しては、興味を喚起することに夢中になり、家庭で築いた土台を必要以上に乱さないよう気を使った。中3になると、自ら最高峰の問題に興味を示すようになった。それも楽しそうだった。
Aさんの受験ロードを見ていて、家庭で培ったものを学校や塾で発揮し、学校や塾で得たものを家庭でさらに落とし込むという正の循環が浮かび上がった。最後まで自分で選び、自分で決め、最高の笑顔で次のステージに進めたことに感謝しつつ、これからも着実に一歩一歩。
R.7 川越高校 進学
スイマー3兄弟の最終兵器として満を持して当塾に送り込まれたK氏は、千原ジュニアがサバンナ八木を「山、川、空、八木」と評したのと同様、「山、川、空、Katy」であった。
学校・クラブチーム・塾を行ったり来たりのスケジュールに加え、生徒会長としての職責を負い、さらに技術・家庭科や音楽などの実技教科も手を抜かない。傍から見ても文句なしのオール5である。これまで完全オール5は何人かいたが、これらの生徒に共通しているのは、自信に満ち溢れているどころか、常に恐怖心をもっていることだ。
中間・期末の「納得」のいくレベルは人の数倍厳しく、K氏にとっては通過点に過ぎない川越高校も、何度大丈夫かと私に聞いてきたことか。一方で、切り替えも上手で、落ち込むときはとことん落ち込み、その後は見事な跳躍を見せる。
また、素直すぎるところがあって、夏期講習明けに書いてくれた感想には、「今年の夏休みは、ほとんどの時間を塾で過ごしました。きっと、日本中の受験生がこのような生活を送っていたと思います。」とあって、このような生活とは41日間朝から晩まで勉強漬けの講習のことだが、何の疑いもなく他の(塾生以外の)受験生もそういう生活を送っていると信じていたのである。
取り繕わず自然体な性格からムードメーカーで求心力に長けている君は、やはり川越高校が似合っていると思う。数学もピカイチだし。そんな山川君、あ間違っ、Katyの第2章に乞うご期待。

10年前、母親の上着の裾を掴みながらもじもじと落ち着かないでいた弟は
今や兄たちと同じように、夢への階段を登っている
R.7 松山女子高校 進学
合格発表の日、朝一番に、(きっと)家着のままで知らせに来てくれた。思えば、雨の日も風の日も、チャリ漕いで。
良いときだけでなく悪いときも真っ先にテストを見せてくれて、学校の課題のわからないところや、小テストがあるなどの情報は3年生の中でいつも最初に教えてくれた。それだけ「やらなきゃ」って気持ちが溢れていたのだろう。
あれもこれもやらなければならないことを両手にいっぱい抱え、掴んだらこぼれての繰り返し、もうムリぃぃぃってなったこともあったね。コップの水が溢れるか溢れないかギリギリのバランスで一日一日を乗り越えていたから、あの時、バランスを崩した時は、私もいろいろなことを考えた。でも、どこにそんな力が隠されていたんだろうと不思議なくらいまた力強く走り出した。
大変なのはSさんに限ったことではないが、その中でSさんは、壁を登らされているのではなく、自ら登っていく感覚を身につけたと私は思っている。調子の悪いときや自分の力だけではどうにもならないときにどうやって心のバランスを取って、気持ちを切り替えるかを家庭や学校や友人からSさん自身が学んでいったに違いない。
3年次には通知表を8も上げて、やっぱり見てる人は見てるんだなと感じられるときが一番うれしいんよ。いいかげんなのか真面目なのかよくわからない性格も、弱いんだか強いんだかわからない性格も、見てる人は見てるってことは全部長所なんよ。Stay
gold.