独断的JAZZ批評 839.

AARON PARKS TRIO
AARON PARKS、何と16歳の時のデビューアルバム
才気煥発にして、大人顔負け!
"THE PROMISE"
AARON PARKS(p), EVAN FLORY-BARNES(b), ERIC PETERS(ds)
1999年8,9月 スタジオ録音 (KEYONE RECORDS)


AARON PARKS、何と16歳の時のデビューアルバム。1999年の録音なので流石に入手は難しくなっているようだが、丹念に探せば未だ在庫を持っているところもあるかもしれない。
兎に角、若い。メンバーの3人の写真が未だ童顔だ。でも、やっていることは才気煥発にして、大人顔負け!やはり、PARKSは只者ではないという印象を強くした。
半年後の2000年に録音した"FIRST ROMANCE"(JAZZ批評 824.)は素晴らしいアルバムで5つ星を献上している。そのアルバムと比較しながら、若い人の半年間の成長ぶりは凄いなあと思った。その分、このアルバムでは未熟さが残っているとも言える。

@"BILLIE'S BOUNCE" 先ず、ベースの音色がよろしくない。電気で増幅した音色に加えて実力以上のことをやろうとする無理を感じる。
A"EVERYTHING HAPPENS TO ME" 
こういう美しいバラードになると年齢からくるモノが大きく影響するかもしれない。人並みな演奏で,、いわゆる、味わいがない。
B"EARLY ENTRY" 
PARKSのオリジナル。テーマがもうひとつでベース・ソロが面白くない。
C"DOUBLE TALL LATTE" 
二つ目のPARKSのオリジナルで12小節のブルース。テーマといい、アドリブといいキラリと光る才能を感じさせる。
D"AUTUMN LEAVES" 
多分、ジャズメンなら一度ならず何百回も演奏したことのある曲だろう。それだけにこういう曲は難しい。先人たちの名演というのが数多くあるから、そういうのと比較されてしまう。従って、人とは違った味付けを狙うあまり、アレンジに凝った演奏になってしまう。MILESとCANNONBALLの名演(JAZZ批評 145.)になぞったのかもしれないが、ベースとピアノのイントロはいただけない。リハーモナイズされたアレンジももうひとつと言わざるを得ない。
E"FOOTPRINTS" 
W. SHORTERの書いた名曲。PARKSのキレのあるピアノ・タッチとイマジネーション豊かな演奏が印象的だ。それに対して、ワザとらしい受け狙いのBARNESのベース・ワークはいただけない。
F"WELL YOU NEEDN'T" 
今度はT. MONKだ。ここでは8ビートで演奏されている。 
G"IT COULD HAPPEN TO YOU" 
この曲も先の"AUTUMN LEAVES"同様、スタンダード・ナンバーの定番チューンだ。外連味なく弾き倒しているのがいいね。
H"THE PROMISE"
 この曲はJ. COLTRANEの曲だという。8ビートの演奏だ。

録音時に16歳だったことを考えれば何をかいわんやであるが、まあ、凄い才能であることは間違いない。冒頭にも触れたように、PARKSはこの半年後に"FIRST ROMANCE"というアルバムを出している。この半年間の成長ぶりというのは凄いものがある。水がスポンジに吸い取られるがの如くである。
このアルバムの印象としては少々荒っぽいというかガサツだ。それとベースが背伸びしすぎだ。テクニックはあるのだろうけど、この音色では駄目だね(もしかしたら録音技術の問題もあるかもしれないが・・・)。
余談であるが、AARON PARKSは来年の2月に東京のCOTTON CLUBでのライヴが予定されている。トリオでの来日を期待していたのであるが、ソロになってしまった。ソロってことは最近リリースされた"ARBORESCENCE"(JAZZ批評 835.)の延長線ということになるのだろう。行くか行かないか悩ましいところだ・・・。   (2013.12.24)

試聴サイト : http://www.youtube.com/watch?v=qwIfJKKvwUk
          http://www.youtube.com/watch?v=89-3G9ngKyo



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