GIOVANNI MIRABASSI
国境を越え、ジャンルを超えた
ボーダレスのMIRABASSI・ワールドを
たっぷりと味わっていただきたい
"GIOVANNI MIRABASSI & ANDRZEJ JAGODZINSKI TRIO"
GIOVANNI MIRABASSI(p), ANDRZEJ JAGODZINSKI(acd), ADAM CEGIELSKI(b),
CZESLAW "MALY" BARTKOWSKI(ds)
2002年9月 スタジオ録音 (ATELIER SAWANO DR-003)
イタリアには素晴らしいピアニストが目白押しだ。STEFANO BOLLANI、DANILO REA、ENRICO
PIERANUNZI、ANDREA BENEVENTANO・・・・。そして、忘れてならないのがこのGIOVANNI
MIRABASSI。既に、このJAZZ批評でも4枚のアルバムを紹介してきた。この人の名前をみつけるとついつい食指が動いてしまう。いずれも好評価な作品ばかりだ(JAZZ批評 60. 67. 88. 164.)。
このアルバムを店頭で手にした時、ピアノ・トリオ、プラス(acd)とあったので、この楽器は何だろうと思った。試聴してみて、この楽器がアコーディオンであると分かったが、珍しくも面白い組み合わせだと思った。
アコーディオンのANDRZEJ JAGODZINSKIはポーランド人で自らのトリオを率いてMIRABASSIと共演したという。温かみのあるアコーディオンの音色とMIRABASSI・ワールドの合体や如何に?
幸いにして発売元の澤野工房で全曲、試聴できるので是非、お試しを。
@"PANTA REI"
A"DES JOURS MEILLEURS"
B"EL PUEBLO UNIDO JAMAS SERA VENCIDO" この曲無しにMIRABASSIを語れない。
C"LA PETITE VALSE BRILLANTE" ANDRZEJ JAGODZINSKIの書いた曲。
D"PLACE DE LA MAIRIE"
E"FRANKFURT SERENADE"
F"YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS" ジャズのスタンダードナンバーもあります。
G"BEHIND THE WHITE DOOR"
H"BOBO'S THEME"
I"REQUIEM"
J"LA VALSE A NINI"
こういう音楽は「JAZZだ」、「いや、JAZZでない」という論争を引き起こしそうだが、そういう議論はナンセンス。要は、音楽として魅力的であるかどうかということ。国境を越え、ジャンルを超えたボーダレスのMIRABASSI・ワールドをたっぷりと味わっていただきたい。
A、B、Dをはじめとする半数以上の曲が前述の4枚のアルバムの中で一度は演奏されている。聴き比べてみるのも面白いだろう。
このアルバムは、MIRABASSI+ANDRZEJ JAGODZINSKI TRIOという形で演奏された。少し甘い香りが強いように思う。僕は思うのだけど、MIRABASSI
TRIO+ANDRZEJ JAGODZINSKIだったらどうなったのだろうか? (2004.10.30)
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