TARDO HAMMER
タイムスリップしたような古色蒼然としたアルバムだ
"TARDO'S TEMPO"
TARDO HAMMER(p), DENNIS IRWIN(b), JIMMY WORMWORTH(ds)
2003年9月 スタジオ録音 (SHARP NINE RECORDS CD 1028-2) 
                    
月に4〜5枚をこのJAZZ批評のページにアップしているだろうか。まとめて5枚買うこともあれば2枚、3枚と買い足すこともある。これらの購入したアルバムは、先ずは一通り1枚ずつ聴き通してみる。当然のことながら評価の良いものと悪いものがでてくるわけだけど、やはり、良いものからJAZZ批評にアップしたいと思うのが人情だ。その間に、買い足しが入ると、どんどん後回しになるアルバムも出て来る。このアルバムがそういう1枚。購入したのは随分前だが、その間に他のアルバムが入り込んで後回しになった。
で、このアルバム、何回も繰り返して聴きたいと思わせる何かが足りない。バップ・スタイルのピアニストという以外に取り立てて特徴がない。タイムスリップしたような古色蒼然としたアルバムだ。1年前に録音されたアルバムとは思えない。ある意味、新鮮味も刺激もない。バップを聴くなら、JAZZ批評 25.のRED GARLANDやJAZZ批評 39.のKENNY DREW、JAZZ批評 83.のSONNY CLARKを聴いた方が余程、正解だ。
最大の欠点はピアノがつまらないということ。それに尽きる。
こんな具合だから曲ごとにコメントするものもない。はっきり言って、「外れ」のアルバムだ。

@"LAST TIME I SAW PARIS" 
A"I WAITED FOR YOU" 
B"RUSSIAN LULLABY" 
C"PHILLY TWIST" 
D"JOURNEY TO LIECHTENSTEIN" 
E"MINOR MISHAP"
F"VERY EARLY" 
G"LITTLE MAN" 
H"THELONIOUS 

たまには、こういうこともあるのかな。   (2004.08.28)



独断的JAZZ批評 216.