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『UFOに挑んだ科学者の夢 天文学者アレン・ハイネック 不屈の信念』 https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/8X5YXX717W/ 『科学史 闇の事件簿選 (3)「クローン人間の恐怖」』 https://www.nhk.jp/p/ts/11Q1LRN1R3/episode/te/QWJ8LJLZY4/ 『氷の世界に見る地球温暖化』(Into The Ice)['22] https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/5N78XJ36Y3/ 『どこへ?消えた1万人の子どもたち~隠された「児童移民」の闇~』 https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/WKLLQ792Q4/ 『再びカラーでよみがえるアメリカ:マフィアの暗黒史』['18] https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/LJQPYMG4V5/ | |||||
ダークサイドミステリー フランケンシュタインの誘惑 BS世界のドキュメンタリー ダークサイドミステリー BS世界のドキュメンタリー | |||||
ダークサイドミステリーの『UFOに挑んだ科学者の夢』では、科学、非科学、疑似科学という観方がなかなか興味深く、国立天文台の渡部上席教授の話が科学者的に信頼感があって好かった。フランケンシュタインの誘惑『クローン人間の恐怖』では、科学のなかでのピュア・サイエンス、実用科学という観方がまた面白かった。クローン人間のほうに出てきたカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』(監督 マーク・ロマネク)は、十年前に映画化作品のほうを観ていることを思い出した。 デンマーク/ドイツの合作ドキュメンタリー『氷の世界に見る地球温暖化』では、これを氷河甌穴というのかとその威容に驚いた。凄い光景だった。番組案内に記された「水の浸食で形成されたグリーンランド最大級の氷の縦穴」に降りていこうとするのは、やはり何にも増して「観てみたい」ということなのだろう。月面着陸のようなものだ。それにしても、恐るべき地球温暖化よと改めて思った。 地球温暖化など、自分の意に沿わないことは何でもフェイクだと平然と宣い強弁するトランプ元米大統領に乗せられる人々の愚者加減と、この氷河甌穴の深さとが重なり、見えないところで進行している事態の深刻さに遣り切れない思いが湧いた。 十年前に『オレンジと太陽』(監督 ジム・ローチ)で観た英豪結託による棄民プロジェクトを取り上げていた、ダークサイドミステリー『隠された「児童移民」の闇』は、折しも『ファミリア』(監督 成島出)を観たり、入管法改訂が行われたばかりだったりするから、時宜に適った番組だと感心した。 十年前の映画日誌に「日本においても戦後間もない時期に、国民の全てを養うに足るだけの国民総生産高がなく、移民奨励政策による棄民が、主に南米に向けた国家的プロジェクトとして行われた」と記した件についての政府による公式コメントは未だにないように思うが、英豪政府のほうは、ともに2010年に遅ればせながら、首相が公式に謝罪を表明しているようだ。 とにかく頰っ被りしかしない政府との彼我の違いの大きさは、当然ながら、政府のみの責任ではないような気がしてならない昨今だ。番組のなかでもゲストがその点に言及していたように思う。その意味からも、まことに時宜に適った番組だと思った。 アメリカの『再びカラーでよみがえるアメリカ:マフィアの暗黒史』の暗黒史は、どこから始まるのだろうと興味津々だったが、思いがけなくも『フィールド・オブ・ドリームス』(監督 フィル・アルデン・ロビンソン)でも取り上げられていたシューレス・ジャクソンらの八百長事件だった。カラーで映し出される百年前の21クラブが目を惹いた。 番組案内に「1960年代に「オメルタ=沈黙の掟」を破って構成員が議会で証言」と記されている構成員を描いた映画『バラキ』(監督 テレンス・ヤング)の各面々が登場していてなかなか興味深く、アル・カポネがニックネームを挟んでアル・スカーフェイス・カポネと呼ばれていて耳に残った。 たとえ暴力団ではなくとも、非合法な闇利権と政治権力とが結託することの惨状で言えば、もはや日米とも百年前のアメリカと同じようなところに来ているのではないかという気のするIRや万博、オリンピックのことを想起せずにいられなかった。 | |||||
by ヤマ '23. 6.12~15. NHK BS録画 | |||||
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