自作のパソコンテキスト、番外 |
2003.5.19 |
デジカメの選び方、使い方
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24項を追加(2003.5.19)、1項改正(04.4.21)、25項以降追加(04.4.25)
1.画素、フレームと画質
普通のカメラのフィルムに当たるCCDの、フィルムの粒子の細かさに相当する
のが画素である。 総画素と有効画素があるが、大事なのは有効画素でである。
有効画素は総画素の90%くらいである。 これは、パソコンで普通開いたときの
大きさにもなり、画質を大きくすると画面をはみでる。 ただし、マイ・ピクチャーで見る
ときは、画面に収まるように縮小表示される。CCDについてはここへ。
最近はかなり高画素の機種も出てきているが、素人には200万画素あれば
スナップ写真を印刷する点でも十分である。 一頃標準であった150万画素
でも十分印刷できる。 そのためか、高画素のカメラが出る中で、200万画素の
新しいカメラも続々発表されている。
フレームとは普通云わないが、フル画素以外で撮るときの縦と横の画素の数を
間引いた場合の画面の大きさである。
画質は、Fine、Normal、Basicなど、3段階になっていることが多く、普通はFineで
撮ることが推奨される。 容量を軽くするときNormalやBasicにするが、多分色や明るさ
の段階を粗くしている。 最小のフレーム以外でNormal、Basicを使うなら、フレームを
下げてFineを使ったほうがよい。
富士フィルムの機種のハニカム方式は紛らわしい。
プリンターのエプソンが富士フィルムのデジカメを推奨していない。 「特選街」という
雑誌でもハニカム方式はよくないと云っている。 下記、24項でもCCDの面積が問題
になるとき、ハニカム方式はCCDのスペースを無駄に使っている気がする。
150万画素で約720KBで、これを自分のプリンターでなく、街のDPEで印画紙
に焼きつけてもらうと、APS並みのカメラの画質となり、200万画素では約1MBで、
35mmフィルム並みの画質になる。 低画素だと、例えば500万画素だと、普通の
プリンターなら粒子が粗いが、DPEに出すと画素間も埋めてくれるので、粒子は粗く
ないが少しボケた感じになる。
普通の格安のプリントの4倍の面積のキャビネ版なら画素600画素が必要という
ことになり、ほぼ現在のデジカメの最高画質になる。
2. 光学ズーム
雑誌でも云われているが、デジタルズームはあまり意味がない。 大事な
のは光学系のズームであり、少なくても3倍は欲しい。 2倍しかなくては、ズームに
したメカニズムが勿体ない。
記憶媒体は余裕を持って使うべきであり、高容量の媒体が出て、安くなっている。
だから、デジタルズームを使わなくても、後でトリミングすればいいことである。
ただし、普通のズーム付きのカメラでもズームはそんなに使わないので、ズーム
は使わないならそれでもいい。 (ビデオほど、ズームの迫力がない。)
デジタルズーム何倍というのは、まやかしに近い。 仮に2倍ズームとするなら
ば、画素数は2の二乗の4倍なければならない。 デジタルズームの倍率は、印刷
するものには使えず、ホームページに貼り付けたり、メールに添付するときに使える
程度の画質に落とすことになる。
カタログに載っている実例では、
有効320万画素のカメラで4倍とあるので、320/16=20万画素、
有効200万画素のカメラで3倍とあるので、200/9=33万画素になる。
ただし、バードウォッチングなどでは、少し有効である。 それは、5で述べる。
3. ズームレンズの口径
普通のズーム付きカメラ(35mm、APS)ほどは、カメラ全体があまり大きくなら
ない。 それは、カメラ全体に比べて、ズームレンズを中心とする光学系が小さい
ためである。 むしろズームレンズの方がレンズが広くて、ゴミが付いたときや、
曇ったときに拭くために便利である。
4. ズームの広角度
ズーム付きなら、広角が普通広角レンズと云われる35mmカメラで、35mm以下
であってほしい。 ところが、一部の機種では35mmフィルム換算で40mm近い
ものがあり、それは広角とはいえない。 その他のデジカメも案外広角で
ないものが多い。 広角のないズームレンズなんか 欲しくない。 ズームなら、
35mm換算で28mmくらい欲しいくらいであるが、そういう機種がまだない。
風景写真では、広角でないと視野内に収まらず、不便である。
5.バードウォッチングに適した高倍率のズームカメラ
バードウォッチングで、ただ見るだけでなく、デジカメで写真を撮っておきたいなら、
光学ズームが高倍率のデジカメが欲しい。 光学ズームの倍率は3倍が普通である
が、高倍率となると10万円以上もするのが普通である。
そういう高級機ではなく、普通の価格で、10倍以上のズーム倍率があるのが、下記。
オリンパス Ultra Zoom C-740 10倍 320万画素 295g
オリンパス Ultra Zoom C-750 10倍 400万画素 305g
パナソニック DMC-FZ1 12倍 200万画素 318g
重量で見ると、最近の100g台のカメラに比べれば重いが、用途が違うと考えるべきで
ある。 一眼レフ型に比べれば確実に軽い。
いずれも高ズーム倍率のため、光学式
ファインダーは不可能で、モニターと同じ液晶画面になっている。 外光が当たるかどうか
の違いである。 液晶のファイダーを見ると目が粗く、光学式のようなすっきりさはない。
これは仕方がないであろう。
ニコンのCOOLPIX885とCOOLPIX4300の2機種およびキャノンの
A30、A40の2機種は、テレコンバータが使える。
ただし、テレコンバータを使っているときは、広角にはならない。
光学式ファインダーは、2分の1か、3分の1にして見なければならない。
6.レンズが飛び出ないズーム
ズーム付きで初心者にお勧めで、実際かなりヒットしているのが、ミノルタの
ディマージュX、Xi、X20であった。 現在は両機種とも製造中止で、その代替機種として、
ディマージュXt(320万画素)一本になった。 200万画素がないのが残念である。
ズームの一番の欠点であるレンズの突出がない。 レンズの前面は固定し、途中に
プリズムを入れて縦方向にレンズを動かし機内で光軸を横に曲げて、カメラを薄くして
いる。 これは、銀塩フィルムの普通のカメラでは左右反対になり、できないことである。
レンズ間にプリズムを入れると、レンズの枚数の間に間隔が空くので、レンズの設計に無理
があり、ミノルタの機種には収差が出ると、店頭で聞いた。 しかしその後、同じプリズムを
使った機種が、ソニーのCybershotT-11、三洋のXacti が発売され、さらにまだ詳しいことは
分からないが、オリンパスのAZ-1 もプリズムを使っているようである。 そうなると、ミノルタの
収差云々は、単なる中傷のようである。
7.花の撮影に便利な接写ができるデジカメ
大抵のデジカメは普通モードの他にマクロモードがあり、接写に便利である。
ただし、殆どは対物距離が最小10cmである。
そんな中で、ニコンのCOOLPIX885 、COOLPIX4300は4cmまで接近が
できる。 これは他のデジカメよりも2.5倍も大きく撮れるということで、他のデジカメ
で撮ってトリミングするよりも6倍以上も画素が多いことと同じである。
花などを接写するとき有力な機能である。
最近出た軽量機、COOLPIX2100、3100でも、この機能は継承されている。
リコーのCaplioRR30は、手動モード(自動ではない)ではあるが、さらに1cmまで
接写できるとある。今は、リコーのCaplioGwideと云う機種が出ている。 35mm相当
で28mmまで可能なので、広角が少ないデジカメの中で、広角が好きな人はお勧めで
ある。 外見はダサいが、接写もすごいし、シャッター・レリーズ・タイムも小さい。
(リコーのデジカメ部門の業績がよいのは、このせいかもしれない。)
接写ができると、本の中の小さい写真やDPEで普通にプリントした写真をコピー
するときにも便利である。
普通はこういうときにスキャナーを使うが、スキャナーのピクセルを考えると、これらの
デジカメなら、これで接写した方が高画素の写真になる。
写真を接写するときは、太陽光で接写するといい。 太陽光は照度の分布を気
にするの必要ない、均一な白色光である。 ただし、太陽光が写真から反射しない
ように、太陽光が当たる角度が十分斜めから入るようにする。
冬の日光は十分斜めから射すが、夏はかなり真上から射すので、水平に写真をおくと、
一部に太陽が反射する。 これを避けるには写真を南に傾けて、デジカメは写真に
直角に構える。
その後、各社から接写できる機種が出てきているので、カタログをよく調べるとよい。
ただし、カシオの機種は接写向きではない。
8.露出感度
露出感度重要であリ、できれば400以上が欲しい。
普通のカメラでもISO400のフィルムを使う時代である。 それなのに、ISO100、
200では、暗いところでの撮影でかなり不利である。 暗い所では絞りは多分
すでに開き切っており、露出感度はそのままシャッター速度に反比例するので、
ブレやすくなる。
高感度のデジカメも出ているが、一般に高級機である。 その点で各社の最近の
機種は高感度になっているので、選ぶときに参考にするとよい。 安いものでも
ISO
400まであり、高級機は1600まである。 感度は、設定できるものと、自動的に
変わるものとがある。
ただし高感度になると、少しギラつくとあるが、画素のメモリーを色数を犠牲にして、
明るさの段階へ当てるためか、またはは4画素で1画素と、画素数を減らして受光面積
を増やしている。
最近の高画素の機種では、1画素の面積が減っていて、ISO感度が100と、小さいのが
多い。 いずれCCDの性能が上って高感度となるだろうし、止むを得ないかと思うが、当面
残念である。
9.記憶媒体
記憶媒体には色んな種類があるが、今のところ大差がなく、それでデジカメを選ぶ
ほどの要素にはなっていない。 スマートメディア(SM)とコンパクトフラッシュ(CF)
が現在の主流であるが、ソニーはメモリースティック(MS)であり、パナソニックは
SDメモリーカード(SD)である。
また最近の(2002.8.14)の新聞報道では、富士フィルムとオリンパスが近くXDピク
チャーカード(XD)という、世界最小の新規格のカードを開発し、SMから乗り換えて、
今秋から新しいカメラを発売するとのことである。 下記により、SMは容量に限界が
あり、一番大きいということで後れを取ってきたが、これで不利がなくなる。
だから、両者のデジカメに期待するなら、今秋まで待つのも一つの手である。
その中で、SMだけは128MBが限界であるが、他のは将来的には 1〜4GB
まで可能とのことである。 現在は128MBあれば十分であり、また32MB以上の
64、128MBの価格は、32MBの2倍、4倍以上しており、必要以上の大容量は
割高である。 海外旅行する時など以外は、大容量はあまり必要ない。
SMの機種はもうなくなり、XDか、それ以外に切り替わっている。
パソコンへの取り込み方によっては、記憶媒体の種類は関係ないこともある。
むしろ電池の寿命の方が問題である。
私はすでに、SM、SD、MSを使っており、将来以上の全ての記憶媒体を持つ
可能性がある。
XDは、SMの限界と、記録部が露出していて損傷に弱いという欠点を克服する
もので、来春から発売される富士フィルムとオリンパスのデジカメは全て、XDを使った
機種になるのではないか。 道理で、富士フィルムの新しいデジカメが、どれもこれも
性能に大差がなく、高性能のものが少ないのが分かったような気がした。
買い替えなら、XDを使った新しいデジカメが出るのを待つのも賢い方法である。
最近のノート型パソコンには、ほとんどSMスロットがついているので、これからデジカメ
を始める人は、SDを使った機種に限って選んでも十分選択の余地があるだろう。
10. 電池
使用する電池は、専用の電池と単3型ニッケル水素電池の2通りあり、同じ
メーカーでも使い分けている。 大体使用電流の大きいズーム付きの場合、
専用電池を使うことが多いが、必ずしもこの通りではない。
電池は必ず予備を持ち、使ってない方は常に充電しておくことが必要である。
単3型の場合、アルカリ電池を替わりに使うことができるが、電池寿命は小さく、
割高なので、非常用と考えた方がよい。 (ソニーの機種だけ例外)
いずれにしても、海外旅行などでは、充電した予備の電池を多く持っていくか、
電圧を調べて、ホテルで充電できるよう、充電器とタイマーを持っていく必要が
ある。 その場合、充電器の重さも問題になる。
なお、単3型ニッケル水素電池の予備は、各メーカーから純正品が出ているが、
有名電気メーカーから全く同じ模様で、メーカー名だけが違うものが出ており、
その方が安い。
11. パソコンへの取り込み道具
パソコンへの取り込み道具にも色々あるが一長一短である。
一番一般的なのは各記憶媒体専用のフロッピーディスクアダプターまたは
PCカ―ドアダプターを使う方法である。
フロッピーディスク型は分り安いが、ボタン電池が必要で、当然消耗し、
使えなくなる。 読み込み速度も遅い。 もうフロッピーの時代ではないよう
な気がする。 高画素の写真は、フロッピーに1枚しか記録できない。
PCカ―ドアダプターは、カードスロットが付いているノート型パソコンに使い、
電池も要らず便利だが、アダプターを買ったとき付いてくる簡単なソフトを
インストールする必要があり、これは簡単である。 ただし、抜き取るときには
ただ抜き取るのではエラーになるので、デスクトップのアイコンで抜き取る
指示を出し、OKが出てから抜き取る必要がある。
このカードを抜き取るときに、誤って記憶媒体の方を抜き取ると、記憶媒体が
壊れる恐れがある。 その部分が実に誤って抜き取りやすくなっている。
このPCカ―ドアダプターは電池は要らないが、アダプターから記憶媒体を抜く
出っ張りが、実にPCカードアダプターをパソコンから抜くための出っ張りと混同し
て、使用中に押す恐れがあり、そのとき高価な記憶媒体が壊れる恐れがある。
その点、フロッピー型は、記憶媒体を取り出す部分がスロットの中に入る
ので、誤る心配はない。
最近は、一番大きな,CDとSMを除く、それ以外のSD、MS、XDに共通に
使えるPCカードアダプターが、普通のアダプターと同じ値段で売られていて、便利
である。
アダプターを使わない方法として、カメラに記憶媒体を入れたまま、カメラ
とパソコンをUSBケーブルで繋いで、カメラをフロッピーやPCカ―ド同じ、
一種の外部記憶装置として取り込む方法である。 これだと、撮った映像をパソ
コンへ取り込んだ後、デジカメでフォーマットすれば、記憶媒体は空になり、それ
をデジカメから取り外す必要がない。 またパソコンを起動した後、余計な手続き
をすることなく、自由に接続、 切断ができる。
将来的には、これが主流になるのではないか。 特に、傷つけやすいスマート
メディアでは 推奨したい方法である。 私は、SMはデジカメ、MSはビデオ
カメラ、SDはパソコンで経験して、次のデジカメでは特別な理由でCFを
考えているが、どれにでも使えるUSBがやはり一番便利である。
USBについては次項で述べる。
12.USBケーブルとソフト
USBケーブルでデジカメからパソコンに取り込むには、USBケーブルとそのため
の専用のソフトが必要であり、デジカメによってはそれが付属しているメーカーと、
付属していないメーカーとがある。 例えば、同じスマートメディアを使メーカーで
オリンパスには付属しているが、富士フィルムには付属していない。 それが
付いてないときは、そのソフト付きのソフトを買ってくる必要がある。 価格は2000
円くらいか。 これを付属していないメーカーでは、それは金がかかるし、すでに
持っている人には無駄だと考えているのだろう。 しかし、大抵の人は初めて
デジカメを使う人だ。 だから、付属させるのが親切であろう。
USBケーブルで、パソコン側の端子の形は同じであるが、デジカメ側の端子の
形はデジカメによって違うので注意する必要がある。 普通はデジカメの付属品と
して付いてくるので問題ないが、この点でUSBケーブルを付属させていない
富士フィルムは不親切である。
13.ピクセルの選択
いつも必ず最大画素で撮影するとは限らない。 拡大印刷するときは最大画素
を使うが、普通の印刷なら150万画素で十分であり、メールに添付したり、ホーム
ページに貼り付けるときは、かなり小さい画素にしないと重過ぎる。 画像ソフトを
使えば、後でし画質を落とすこともできるが、パソコンやデジカメの記憶媒体の容量
を節約したいときは、撮影するときからピクセルを減らして撮影するとよい。
大抵のデジカメには、ピクセルを何段階で選べるようになっているので、希望の
ピクセルを設定する方法に慣れておくとよい。
例えば、1例として
2400X1800ピクセル 拡大印刷
1280X960 普通の印刷
640X480(VGAサイズ) メール添付またはホームページ用
14.パソコンへの取り込んで名前を付ける方法
上記の、どの取り込み道具でも、デジカメの中では番号でついているし、
それが入っているフォルダー名は同じである。 そのままにしておくと次回
には上書きされて、消されてしまう。 それを防ぐためには、1枚ごとに名前を
付けて保存する必要がある。
私は、エキスプローラを使って、記憶媒体のフォルダーごとドラッグ
してハードディスクに移し、それから1枚づつ内容を確認して名前を
付けて保存し、写真の種類別に既存の、または新しいフォルダーヘ移し、
全部移し終わったところで、元のフォルダーはゴミ箱にドラッグする。
ゴミ箱に移しておかないと、次回に取りこむときに混乱する。
15.買うときは、5年保証を付ける
デジカメに限らないが、デジカメのような高額な精密機械を買うときは、必ず
販売店の5年保証を付けるとよい。 価格の5%を支払うと、メーカーの1年
保証が切れたあと引き続き4年間、無料で修理をしてくれる。 必ず故障する
とは限らないが、メーカー保証はいかにも短過ぎる。 故障するときは、丁度
1年が過ぎた後に故障するというケースが少なくない。 だからこれは一種の
保険である。
有料の修理となると、点検するだけで最低5000円は要求される。
5万円のデジカメで5%は2500円で済む。
販売店が5年保証をやってない場合があるが、大手のチェーン店は
殆どやっている。 YAMADA電器はやってない。 カメラのナニワは3年
保証に最近なった。 5年保証のやってない店からは、大きなものは
買わないことである。
(極端なケースで、ビデオは最低1万円くらいで買えるが、修理代も
最低1万円はかかる。 ちょっと不具合になっただけなのに、捨てた方
が益しとというのは、省資源の観点から問題である。メーカーも考え直す
べきときではないか。)
16.デジカメには1眼レフは要らないのではないか?
これは私の個人的な見解であるが、普通の1眼レフのズームと広角レンズ
は、無理な設計をしてミラーの入るスペースを作っている。 高速で動く機械
的なミラーは、他に動く部品が少ないデジカメでは本来故障の元であるのに、
高度な技術で故障を少なくしている。 デジカメには液晶モニターがついて
いるので、ミラーによる画像は要らない筈である。 レンズとミラーとペンタプリ
ズムの重さと材料と製作の費用は、焦点深度を非常に浅くしたような、特殊
な写真を撮るとき以外は必要ないものである。 画素数が高いので、画面の
何点かでTTL方式で、十分焦点を合わせることができる。
2004年になってから、明るさが変えられ、しかも大きなサイズの液晶モニター
ガついた機種が、ぽちぽち出始めた。 前からデジカメの液晶モニターが、デジ
タル・ビデオ・カメラの液晶のように明るくないのだろうと思っていたが、ようやく
出てきた。 電池の高能力化と、液晶の省電力が、それを可能にした。 この
ような機種では、もはや光学式ファインダーは必要ないかもしれない。 ただし、
ブレ防止にはやはりカメラを顔に近づけて、ファインダーを覗いて撮るのが一番
よい。
最近、一眼レフのデジカメ高級機が、マニアの中で人気のようだが、これで、
焦点距離の調整が手動になったら、重さ、大きさ、高価格という犠牲を払って
までして、一眼レフのデジカメを使う必要はないのではないか。
詳しくは、デジカメの一眼レフは邪道を参照のこと。
17.メールへの写真の添付のエチケット
メールへの写真の添付はよく行われる。 以前はデジカメの画素数も
小さく、そのまま添付してもあまり問題なかった。 しかし、その後デジカメ
の画素数がどんどん上がり、写真ファイルの容量が大きくなって、そのまま
大きな写真を添付して送ると、受け取った相手が受信するのに恐ろしく
時間がかかり、電話代もかかり、迷惑をかけることになった。
画素数が大きい写真は画像ソフトを使って30KBくらいに圧縮して添付
するのがエチケットとされた。 しかし全ての画像ソフトに圧縮機能が付い
ている訳ではなかった。
このような常識が、最近のブロードバンドの普及によって覆ろうとして
いる。 送る相手がブロードバンドに入っている場合、大きな写真を取り
込む速度も速くなり、常時接続により電話代も気にする必要がなくなった。
大きな写真だとそれをフロッピーやCD/RWにコピーしてDPEに出し、
綺麗な写真にすることができる。
しかし、大きな写真をメールに添付して送るにはそれなりのブロード
バンド時代のエチケットが要る。
私が考えるエチケットとは、大きな写真をメールソフトの中でなく、アルバム
に移した後に、メールを削除できるよう、写真と、その写真を送ることを
予告したメールとを別々に送ることである。 メールには送る写真の名前を
列記し、写真を添付するメールには、その写真の名前だけを、件名と本文に
記入する。
こうすれば、写真の方はちゃんと他の場所に保存した後に削除しても、
写真を送ったことを予告するメールは残る。 写真が送られてきた事実と、
寄せ書きはそのメールに残っている。
それならば、大きな写真を添付したメールを受け取って、そのメールは
削除したくない場合はどうするか。
私は、写真を別の場所に保存した後、メールの本文をコピーして、自分
宛のメールに貼り付けて送信することにしている。 発信者は自分で、これ
は変えられないが、件名欄にはっきり誰々からのメールと書いておけば、
一覧表で認識できる。
18.ピント合わせ
これはデジカメに限ったことではなく、普通のカメラでも今は自動焦点になっ
ているが、これは世界で初めてヤシカ(後の京セラ)が始め、その後ピッカリ
コニカで有名になった技術である。
それがデジカメでは、よりやりやすくなったようである。 そう考えた理由は、
昔の2眼式の距離計からの類推がある。 これについては、別のページにリンク
して述べる。(未作成)
この原理はあくまで私の憶測であるが、間違いないと思う。 何故なら、ピントを
合わせたい中心部を升目で区切り、 升目ごとに測光し、内蔵した小型IC
でそれそのらの光量の2乗(または3乗とか、大きいほどよい)を合計して、
それが最大になるところでピント が合う。 2乗でなく、単に合計しただけでは、
レンズのどの位置でも同じ値になる。(数学でいう「最小二乗法」の逆利用であると
思う。)
ピンボケのレンズ位置では、どの升目も同じ光量になるので、それらの2乗を
合計した値は最小になる。 ピントが合っている場合は、升目により光量のバラ
ツキが大きく、2乗すると、単純合計より大きくなる。
実際には、レンズは一番前に動いてから後退していく瞬間々々で、升目の光量
の2乗の合計を計算し、最大値を過ぎた瞬間にレンズを止めて撮影する。
デジカメでは、フィルムにあたるCCD全体が画素という升目からなっており、
さらにCCD用のIC、すなわち普通のカメラより大きなIC、すなわちパソコンを搭載
しているので、上記のピント合わせの計算はお手のものである。 ただし、1升目、
1画素では細か過ぎて、隣の升目と光量が同じになるので、高画素のデジカメ
では、例えば 1升目は10X10=100画素くらいに、大きくする必要があると思う。
19.デジカメのソフトケースは純正品を必要ない。
デジカメのメーカーが発売している純正品のソフトケースが4500円もする高価な
ものが多い。 しかし最近は純正品でなくても、人気機種のケースが色んな部品メー
カーから、約半額で発売されているので、これを買う方が利口である。 使い勝手で
ほとんど遜色ない。 もっとも、それを売っいるのは、ヨドバシカメラなどの大きな店で
あり、小さい店では種類が揃っていない。
お金が十分あり、どうしても純正品を買いたいという人には反対しない。
20.撮影は、普通はファインダーを覗いて撮る
デジカメは背後に液晶モニターが付いているので、手を伸ばしてモニター画面を
見ながら撮影しがちであるが、その姿勢ではブレやすいので、普通のカメラと同様に
ファインダーを目に付けて、腕を締めて撮る。 私のデジカメはズームでなく、撮れた
画面はファインダーより広い範囲が撮れている。
普通は、撮ってから液晶モニターでチェックようにすると、ブレないし、早く撮れる。
記念写真など、大勢入るときははみ出ないように、そのときは液晶モニターを
を使えばよい。 ズームカメラの場合で光学式ファインダーの場合は、写る範囲が
画面に表示されるかは、メーカー、機種によるのではないか。
ちなみに上述のオリンパスの10倍もの高倍率のカメラでは、ファインダーも光学式
では追いつかず、モニターと同じ液晶画面にしているので、画面が粗いが、移る範囲
はズームの倍率に合わせて、確実にチェックできる。
21.デジカメとプリンターの相性
プリンターでは、キャノンもあるが、エプソンが一番だと思っている。 そのエプソンが
デジカメのCCDについて独自の規格を作った。 これに賛同し、その規格を採用
するメーカーが多く、有力なメーカーはほとんど採用している。
その中で、何故かCCDがハニカム配列の富士フィルムだけが参加していない。
この点からも、富士フィルム製は欲しくない。
22.ストラップは首周りにする
買ったときについてくるストラップはハンドストラップであるが、それは使わず、首周りの
ストラップを別に買って使う。 ハンドストラップでは、使っているうちに落とすことがよく
ある。 首周りのストラップなら、落とす危険は少なくなる。 最初のデジカメで、私は
落とした経験がある。
23.ホームページに貼り付けるのなら、最初から30KBくらいの低画素で撮る
高画素のデジカメでプリントできる高画素で撮ると、700〜1000kBくらいになるが、それを
30kBく圧縮するとなると、20分の1から30分の1くらいに圧縮すると、最初から30kBで撮った
写真より画質が悪くなる。 だから、できれば圧縮しないで済む方がいい。
詳しくは圧縮した画質で述べる。
24.高画素のデジカメは、撮影感度は高くできない。(1画素の光量が小さい)
今のデジカメの傾向は、高画素化と、CCDおよびレンズの小型化である。 そうなると
CCDの1画素の面積は小さくなって、受け取る光の量が少なくなる。 その結果、高画素
になるほどISO撮影感度が下がってきて、暗いところでの撮影には不利になってきている。
何でもストロボを使えば済むわけでなく、夜景などストロボが使えないところでは、高感度
フイルムが使える普通のカメラとは大違いである。
自動的、または手動で感度を上げられる機種もあるが、少しぎらつくとか、多分色数を犠牲
にしている。 ISO800まで上げる場合はそれも無理で、縦横画素づつ、計4画素で1画素
扱いにすることで光の量を増やし、結局、画素数を4分の1に減らしている。 これでは高画素
とは云えない。
富士フィルムのA202とA303はもっとひどく、ISO100だけで、大変不親切である。
その後、各社から発売されている高画素のデジカメの多くは、残念ながらISO100である。
これは仕方がないことであるが、そうなると無理して高画素を求めるのではなく、必要な
画素数とISO感度のバランスを考えて機種を決めた方がよい。
25.将来も600〜800万画素以上は必要ない。 4分の1の画素を普通使う。
上記23項で述べた大きなモザイクになる圧縮は、多分フル画素の4分の1画素、16分の1
画素(4の乗数分の1)で撮れば、多分、不自然な圧縮にはならない。
26.デジカメの印刷枚数指定機能を使う。 私は、人物など印刷する写真と、参考までに撮る
写真と、画質を変えている。 印刷はプリンターでもできるが、人にあげる写真はラボに出し、銀塩
の印画紙に焼き付けてもらう。 そのとき写真番号ごとの枚数指定が必要である。 そのとき、
古い機種にはないが、最近の機種にはほとんど付いている、印刷枚数の指定機能を使うと便利で
ある。
これでプリント枚数を入力しておくと、間違えることなく枚数指定でき、番号と枚数を記入する手間
や、番号間違えによるプリント料金の損を免れる。 メーカーや機種によって操作は違うので、詳細
は自分のデジカメのマニュアルを読むとよい。
参考までに、私のデジカメでの手順を述べると、再生画面でメニュー・ボタンを押すと、液晶画面
に一覧表示されるので、左右にスクロールして画面を選び、上下にスクロールすると画面中央の
枚数が増減する。
私の近くのラボは2軒あり、1軒は基本料金なしの1枚35円である。 もう1軒は基本料金が
300円かかるが、1枚19円である。 基本料金の代償して、印刷を頼んだもののみCD−Rに
コピーして、1枚あたりの差は16円である。 基本料金の300円を16円で割ると18.75となる。
結論として、19枚以上印刷するときは、基本料金300円を払ってでも19円の方が徳になる。
私は128MBの記憶媒体を使っているので、撮影枚数が多くなり、そのうち印刷を頼む枚数は
多くないが、何人かで撮った写真など、人に配ると、印刷枚数は軽く19枚を超える。
以上
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