デジカメのヒント | |
模様入りの大きなモザイク |
高画素のデジカメでは、大きく伸ばしてコンテストに出展するなど、よほどのことでない
かぎり、フル画素で撮ることはない。 全部の写真をフル画素で撮って,、パソコンに保存して
いたら、パソコンの記憶容量をかなり食う。
フル画素でない場合、それは画素を間引くということである。 その場合、4分の1とか、
9分の1とか、整数の二乗分の1ならば、間引いた後も均等配置で残る。 だから、もう
一度間引いても不自然にはならない。
それ以外のフル画素以外で撮った場合は、完全に均等な間引きとはならないので、
撮った後に圧縮した場合には、撮ったときと圧縮した箇所と、2度間引いた箇所が近づ
いて、不自然に同じ場所で大きく間引かれるということになる。
そうなると、間引いた場所が目立って、大きなモザイクになる。
もっと分かりやすく云うと、圧縮するとき、小刻みに1ピクセルづつ間引くのでなく、大きな
間隔で目立つように、数ピクセルを、太い井桁(モザイク)状に間引いたら、大きなモザイク
の中の模様は残るが、大きなモザイクの縁は不連続となり、不自然さが残る。
間引くとは、縦横とも下記のように間引くことである。 X印が間引く画素行列を示す。
□□□□□□□ フル画素
□□X□□□X 50%(5の二乗/7の二乗=25/49=0.5)
□X□X□X□X 25%
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高画素から10分の1以下に圧縮 輪郭もモザイクになっているが、 それ以外に色合いもモザイクに |
低画素から、超低画素へ圧縮 輪郭はまだ十分にはモザイクになっていない のに、色合いははっきりモザイクになっている |
イラク戦争で、米軍の空母で夜間発進の画像が、単に画質が粗く、小さな
モザイクになっているだけでなく、大きなモザイクが浮き出ているのに気が付いた。
普通モザイクというと、アダルトもので見られるように、一つの枠の中は同じ色、
濃さになるのだが、空母の映像では、大きなモザイクの枠の中に、ちゃんと映像が
写っている。 私はこれを「模様入りの大きなモザイク」と呼ぶ。
実は、この現象は自分がデジカメで撮った写真を処理しているときにも時々経験して
いる。 それはデジカメのフル画素でなく撮った画像を、ホームページに載せるために
大幅に圧縮したときに、生じることが分かった。
その理由を考えてみて、多分下記の理由だろうと推測した。 それは多分に、2段圧縮
の結果である。