アミノ酸B
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髪の毛を構成するタンパク質であるケラチンには、システインが多く含まれています。 パーマをかける際、 システインに含まれる硫黄原子がつくるジスルフィド結合を、一旦、切断して、もう一度、くっつける という工程を踏みます。ジスルフィド結合の切断には亜硫酸ナトリウムが用いられますが、 これは、酸化数4である硫黄原子が酸化数6に酸化されることを利用して、相手を還元しています。 また、一旦、切断した硫黄原子を再び結合させるには、還元とは逆に、酸化すれば良いわけですが、 これには、自分自身が還元される物質を用いねばなりません。 過酸化水素は、酸素原子の酸化数が−1から−2に変化することで、自分自身が還元され、相手を酸化します。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【グリシン・セリン】・・・グリコール酸経路にて生合成されます。 (※)事前に、「光合成」について学んでおくと良いです。→ こちら (01)リブロース−1,5−リン酸(高2)・・・「カルビン・ベンソン回路」から入手できます。 (02)酸化すると・・・グリセリン酸−3−リン酸とグリコール酸リン酸になります。 (03)グリセリン酸−3−リン酸・・・「カルビン・ベンソン回路」に戻ります。 (04)グリコール酸リン酸・・・加水分解によりグリコール酸が生合成されます。 (05)グリコール酸・・・酸化すると、グリオキシル酸が生合成されます。 (06)グリオキシル酸・・・グルタミン酸からアミノ基をもらって、グリシンになります。 (07)グリシン・・・テトラヒドロ葉酸との反応により、セリンが生合成されます。 【システイン・メチオニン】 (※)事前に、「クエン酸回路」について学んでおくと良いです。→ こちら (08)セリン・・・アセチル化され、アセチルセリンになります。 (09)アセチルセリン・・・硫化水素との反応で、システインが生合成されます。 (10)スクシニル CoA・・・「クエン酸回路」の中間生成物です。 (11)シスタチオニン・・・システインとスクシニル CoA の反応により生合成されます。 (12)ホモシステイン・・・シスタチオニンの加水分解により生合成されます。 (13)メチオニン・・・ホモシステインのメチル化により生合成されます。 「栄養素の代謝」に戻る |
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