五単糖・六炭糖
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「三炭糖」「四炭糖」に続いて、「五炭糖」「六炭糖」です。 炭素数が5になると、ケトースでは不斉炭素原子が2個になるので、4通りの立体異性体が考えられ、 アルドースでは不斉炭素原子が3個になるので、8通りの立体異性体が考えられます。 アルドペントースの1つであるキシロースを還元すると、虫歯予防に効果があるキシリトールになります。 炭素数が6になると、ケトースでは不斉炭素原子が3個になるので、8通りの立体異性体が考えられ、 アルドースでは不斉炭素原子が4個になるので、16通りの立体異性体が考えられます。 デンプンを構成しているのは、アルドヘキソースの1つであるグルコースです。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【五炭糖】・・・生体内で活躍しているDNAやATPを構成するリボースも五炭糖です。 (01)ペントース(五炭糖)・・・炭素原子が5個の単糖類です。 (02)ケトペントース・・・リブロースとキシルロースがあります。 (03)アルドペントース・・・リボース、アラビノース、キシロース、リキソースがあります。 (04)リブロース・・・フィッシャー図で、3番目の炭素に結合するヒドロキシ基が右側です。 (05)キシルロース・・・フィッシャー図で、3番目の炭素に結合するヒドロキシ基が左側です。 (06)リボース・・・フィッシャー図で、炭素2と炭素3に結合するヒドロキシ基は、それぞれ右と右。 (07)アラビノース・・・フィッシャー図で、炭素2と炭素3に結合するヒドロキシ基は、それぞれ左と右。 (08)キシロース・・・フィッシャー図で、炭素2と炭素3に結合するヒドロキシ基は、それぞれ右と左。 (09)リキソース・・・フィッシャー図で、炭素2と炭素3に結合するヒドロキシ基は、それぞれ左と左。 【六炭糖】・・・グルコース、ガラクトース、フルクトースは高校化学に登場します。 (10)ヘキソース(六炭糖)・・・炭素原子が6個の単糖類です。 (11)ケトヘキソース・・・3つの不斉炭素原子だから立体異性体は8個で、D/L体それぞれ4種類。 (12)アルドヘキソース・・・4つの不斉炭素原子だから立体異性体は16個で、D/L体それぞれ8種類。 (13)プシコース・・・D-プシコースは、サトウキビから得ることができます。 (14)フルクトース・・・D-フルクトースは、いろいろな果汁に含まれています。 (15)ソルボース・・・D体、L体ともに、天然には産出されていません。 (16)タガトース・・・D-タガトースは、アオギリ科の植物から得ることができます。 (17)アロース・・・D-アロースは、ヤマモガシ科の植物から得ることができます。 (18)アルトロース・・・D体、L体ともに、天然には産出されていません。 (19)グルコース(高3)・・・D-グルコースは、天然から最も多量に産出するアルドヘキソースです。 (20)マンノース・・・D-マンノースは、オリゴ糖、多糖類の構成糖として、天然に広く存在しています。 (21)グロース・・・D体、L体ともに、天然には産出されていません。 (22)イドース・・・D体、L体ともに、天然には産出されていません。 (23)ガラクトース・・・動物界から多量に得られる数少ない糖の1つです。 (24)タロース・・・D-タロースは。抗生物質ヒグロマイシンから得ることができます。 「栄養素の代謝」に戻る |
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