酢酸エチル
|
|
アルデヒドを酸化するとカルボン酸になり、アルデヒドを還元するとアルコールになります。 これを炭素数2の化合物で実施すると、アセトアルデヒドが、酸化され酢酸に、還元されエタノールになります。 これらの酸化還元反応が同時に起こると、アセトアルデヒドから、理論上、酢酸とエタノールが同時発生します。 カルボン酸とアルコールを反応させるとエステルが生成するので、 酢酸とエタノールからは酢酸エチルが生じることになりますが、 その通り、アセトアルデヒドから酢酸エチルを得ることができます。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【エステル】 (01)酢酸エチル(高3)・・・パイナップル臭を有するエステルです。 香料として利用されています。 (02)エステル(高3)・・・「 -COO- 」で表される原子団をもつ化合物です。 (03)エステルの合成法(高3)・・・カルボン酸とアルコールの脱水縮合によって生じます。 (04)反応機構@・・・カルボキシ基のプロトン化。 (05)反応機構A・・・共鳴安定化。 (06)反応機構B・・・求核剤としてアルコールの付加。 (07)反応機構C・・・脱プロトン化。 (08)反応機構D・・・プロトン化。 (09)反応機構E・・・脱水。 脱水した水の酸素原子はカルボキシ基由来です。 (10)反応機構F・・・共鳴安定化。 (11)反応機構G・・・脱プロトン化。 【ティシチェンコ反応】・・・アセトアルデヒドから酢酸エチルを合成する方法です。 (12)ブヤケスラフ・ティシチェンコ・・・1906年に「ティシチェンコ反応」を開発したロシアの化学者。 「バイオディーゼル」に戻る |
|
|