統計力学のエントロピー

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「エントロピー」は、“状態”を表す物理量であり、

秩序が保たれているときエントロピーは小さく、バラバラで乱雑だとエントロピーは大きいです。

また、エントロピーは、自然には増大する方向に進もうとします。

例えば、仕切りで仕切られた2種類の気体は、仕切りを取り除くと“自然に”混ざり合います。

コップにお湯を入れて放置しておくと、“自然に”冷めて、周りと同じ温度になります。

水に水性インクを一滴垂らすと、“自然に”インクは広がっていきます。



分配関数」のところでも述べたように、

コインを投げると、全部が「表」や全部が「裏」という状態は、非常に稀(不自然)で、

何枚か表で何枚か裏という“乱雑な状態”が自然な状態です。

この“乱雑さ”は、“場合の数の重複度”で測ることができます。



熱力学の「エントロピー」で考えた“状態が変化する方向”と、

統計力学の「エントロピー」で考えた“重複度の大きくなる傾向”を結びつけてみましょう!



(01)
エントロピー・・・熱力学では、“状態を表す物理量”です。

(02)
エントロピー・・・統計力学では、“場合の数の重複度”です。



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