熱力学のエントロピー

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物理学の1分野である「熱力学」について学ぶと、「エントロピー」という用語が出てきます。

“熱を温度で割ったもの”として定義されるのですが、

どうしてこのような式で表されるのか不思議に思い、それ以上、先に進めなくなることが多いようです。



では、「仕事」は、どうでしょうか?・・・もちろん、物理学における「仕事」ですよ。

“力と距離を掛けたもの”として定義されるのですが、これには違和感ありませんか?

「仕事」に違和感を感じず、「エントロピー」に違和感を感じる、というのは、おかしな話です。

なぜなら、どちらも、そういう物理量として定義しただけだからです。



力に距離を掛けた物理量を、なぜ定義したのでしょうか?・・・そうしたら都合が良かっただけです。

熱を温度で割った物理量を、なぜ定義したのでしょうか?・・・そうしたら都合が良かっただけです。

日常生活で聞き慣れた言葉と聞き慣れない言葉として仕分けるとダメですよ。

もし「仕事」に対して、日常生活における仕事をイメージしているならば、やめましょう。

物理学における「仕事」は、日常生活における仕事とは異なるものなので。

ビールケースを台車に乗せて運んでも(移動させても)、ちっとも仕事してませんので。



(01)
ルドルフ・クラウジウス(1822−1888)・・・「エントロピー」の名付けの親です。

(02)
エントロピー・・・熱を温度で割った“新しい物理量”です。



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