等速円運動
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「等速円運動」では力が円の中心方向を向いている・・・と言われて、疑問が2つ浮かびます。 まず1つ目は、“等速”なのに力がはたらいているの?・・・という疑問です。 「運動の法則」によると、力がはたらいていれば速度が変化するんじゃなかったっけ? はい、おっしゃる通りです。 ただ、字をよーく見てください。“等速”とは言っていますが、“等速度”とは言っていません。 つまり、速さが一定なだけで、速度は一定ではないということです。 これで、1つ目の疑問は解決しました。 次に2つ目の疑問は、力は本当に円軌道の中心方向を向いているのか?・・・ということです。 これは運動方程式からスタートして考えていくと、数学的にも証明することができます。 ここで、そのことに挑戦してみましょう!・・・ヒントは「座標変換」です。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【三角関数】 (※)事前に、「三角比」について学んでおくと良いです。 → こちら (01)三角関数(高2)・・・「三角比」は、角度を決めると、それに応じて値が決まるので、関数にできる。 (02)孤度法(高2)・・・孤の長さで角度を表す方法です。 (03)用いる理由・・・グラフを描くとき、横軸が、角度ではなく、長さでないと都合悪いからです。 (04)三角関数の極限(高3)・・・頭に入れておくのは「x→0のとき、sinx/x→1」だけ。 (05)三角関数の導関数@(高3)・・・sinxを微分すると、cosxになります。 (06)三角関数の導関数A(高3)・・・cosxを微分すると、- sinxになります。 (07)三角関数の導関数B(高3)・・・tanxを微分すると、1/cos2xになります。 【等速円運動】・・・力が円の中心方向を向いていることを、運動方程式で確認してみよう! (※)事前に、「微分法」について学んでおくと良いです。→ こちら (08)周回軌道・・・円軌道や楕円軌道は「周回軌道」です。 (09)極座標(高3)・・・周回軌道を考えるときは、「直交座標」よりも「極座標」の方が便利。 (10)等速円運動(高2)・・・一定の速さで回る円運動です。 (11)角速度(高2)・・・1秒間に回転する角度です。 (12)速度(高2)・・・等速円運動の速度は、接線方向です。 確かめましょう! (13)加速度(高2)・・・等速円運動の加速度は、中心方向です。 確かめましょう! (14)向心力(高2)・・・加速度が生じているのは、その方向に力が働いているからです。 「万有引力の法則」に戻る |
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