カリウムで還元

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アルカリ金属元素の水酸化物は、すべて、強塩基性を示します。

2族元素では、アルカリ土類金属の水酸化物は、同じく強塩基性を示しますが、上2つは少し異なります。

水酸化マグネシウムは水にあまり溶けないので、塩基性を示しても弱いものです。

水酸化ベリリウムに至っては、もちろん塩基として酸と反応することもありますが、

より強い塩基に対しては酸としてはたらきます。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【化学結合連続体】・・・実際の物質では、イオン結合と共有結合を明確に区別することが難しいです。


(01)
酸化バリウム(高2)・・・イオン結合性が強く、水と激しく反応して水酸化バリウムになります。

(02)
酸化ストロンチウム・・・イオン結合性が強く、水と激しく反応して水酸化ストロンチウムになります。

(03)
酸化カルシウム(高2)・・・イオン結合性が強く、水と激しく反応して水酸化カルシウムになります。

(04)
酸化マグネシウム(高2)・・・イオン結合性が弱く、水にあまり溶けません。

(05)
酸化ベリリウム・・・共有結合性が強く、ほとんど水に溶けません。



【マグネシウム】


(06)
ペリクレース・・・酸化マグネシウム MgO を主成分とする鉱石です。

(07)
マグネシア地方・・・古代ギリシャのエーゲ海沿岸地域です。 滑石(タルク)が採れます。

(08)
滑石・・・化学組成は Mg3Si4O10(OH)2 = Mg(OH)2・2MgO・4SiO2

(09)
水滑石・・・主成分が水酸化マグネシウム Mg(OH)2 である鉱石です。

(10)
水酸化マグネシウム(高2)・・・塩酸を加えると、塩化マグネシウム MgCl2 になります。

(11)
アントワーヌ・ビュシー・・・1828年にマグネシウムを単離したフランスの化学者です。

(12)
カリウムで還元・・・塩化マグネシウムとカリウムを反応させ、単体のマグネシウムを得ました。



【ベリリウム】


(13)
緑柱石・・・化学組成は Be3Al2Si6O18 = 3BeO・Al2O3・6SiO2 。 → こちら

(14)
エメラルド・・・緑柱石の中に、クロムやバナジウムが少し混ざったものです。

(15)
ルネ・アユイ・・・緑柱石とエメラルドの化学的分析をボーグランに依頼したフランスの鉱物学者です。

(16)
ルイ・ボーグラン・・・1798年にベリリウムを酸化物として発見したフランスの化学者です。

               (※)緑柱石から酸化ベリリウムを取り出す過程が難しいです。

                  「アルカリ処理」の段階で、どうしよう?

(17)
酸化ベリリウム@・・・硫酸と反応させると、塩基としてはたらき、硫酸ベリリウムを生成します。

(18)
酸化ベリリウムA・・・水酸化ナトリウムとの反応では、酸としてはたらき、ベリリウム酸ナトリウム。

(19)
塩化ベリリウム・・・酸化ベリリウムに塩酸を加えると、塩化ベリリウムになります。

(20)
ベリリウム・・・ビュシーがカリウムを使って、塩化ベリリウムから、単体のベリリウムを得ました。



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