アルミニウム
|
|
テトラフルオロメタンは、温室効果が二酸化炭素の7390倍、 ヘキサフルオロエタンは、温室効果が二酸化炭素の12200倍あります。 どちらも非常に強力な温室効果ガスです。 アルミニウムの製錬では、これらの温室効果ガスが生成してしまいます。 どうにかして、これらの排出量を減らしたいのですが、いかがしましょう? 炭酸リチウムなどのリチウム化合物を投入することが有効かも知れません。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 【酸化アルミニウム】 (01)アルミニウム( Al )・・・地殻中で最も豊富な金属元素。 そのほとんどは粘土中に含まれています。 (02)高温多湿な環境・・・アルミニウムより可溶性のイオンは流出し、後に、鉱石ボーキサイトが残ります。 (03)赤道付近・・・オーストラリア、ギニア、ブラジルは、ボーキサイトの産出国として有名です。 (04)ボーキサイト・・・酸化アルミニウムの水和物 Al2O3・nH2O です。 (05)水酸化アルミニウム・・・ n = 3 のとき、Al2O3・3H2O = 2Al(OH)3 。 (06)アルミン酸ナトリウム・・・水酸化アルミニウムが酸としてはたらき、水酸化ナトリウムと反応します。 (07)アルミン酸イオン・・・ボーキサイトのアルカリ処理により得ます。 (08)赤泥・・・ボーキサイトを精製する際、不溶性の物質として濾別される酸化鉄などです。 (09)埋め立て・・・赤泥は埋め立てに利用します。 酸化鉄は製鉄の原料として再利用します。 (10)酸化アルミニウム三水和物・・・アルカリ処理で加熱していたものを冷やすと析出してきます。 (11)無水酸化アルミニウム・・・水和物を強く熱すると、水が抜けて無水物になります。 【融解塩電解】・・・陽極を炭素以外の物質に換えることは、できないものだろうか・・・。 (12)酸化アルミニウム・・・融点が非常に高い(2040℃)ので、融剤(融点を下げるもの)を加えます。 (13)融剤・・・氷晶石(ヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム)を混ぜると、950℃で溶けます。 (14)氷晶石・・・天然鉱床は限られているので、ほとんどの氷晶石は人工的に作られています。 (15)ヘキサフルオロケイ酸・・・二酸化ケイ素とフッ化水素を反応させると生じます。 (16)フッ化アンモニウム・・・ヘキサフルオロケイ酸とアンモニアを反応させると生じます。 (17)合成氷晶石・・・(フッ化アンモニウム)+(アルミン酸ナトリウム)+(水酸化ナトリウム)で生成。 (18)収支・・・ 6HF + Na[Al(OH)4] + 2NaOH → Na3AlF6 + 6NH3 + 6H2O (19)電極・・・炭素棒を用いています。 (20)課題@・・・陽極の炭素酸化物(一酸化炭素と二酸化炭素)の処理。 (21)課題A・・・陽極のフルオロカーボン(テトラフルオロメタンやヘキサフルオロエタン)の処理。 「1族と2族」に戻る |
|
|