カリウム
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1800年に人類史上初の電池「ボルタ電池」が発明されると、同時に「電気分解」も開発されました。 イギリスの化学者ハンフリー・デービー(1778−1929)は、この「電気分解」に目をつけ、 アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素を、次々と単離していったのです。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【カリウムの単離】・・・電気分解により単離された最初の金属元素です。 水酸化カリウムからGET! (01)水溶液の電気分解・・・カリウムは陽イオンのままで、陰極からは水素が発生するだけです。 (02)融解塩電解(高2)・・・水素イオンのない状況だと、カリウムイオンが電子を受け取ります。 (03)水酸化カリウム・・・水酸化カルシウムと炭酸カリウムの複分解反応により得ていたかも知れません。 (04)複分解反応・・・2種類の化合物が成分を交換して、新たな2種類の化合物に変化する反応です。 (05)炭酸カリウム・・・陸上植物の灰に含まれています。 (06)水酸化カルシウム・・・酸化カルシウムに水を加えると生成します。 (07)酸化カルシウム・・・炭酸カルシウムを825℃以上に加熱すると、熱分解により生成します。 (08)炭酸カルシウム・・・石灰岩の主成分です。 【カリウムの用途】・・・世界で生産されるカリウム製品の90%以上が「肥料」です。 (09)肥料・・・90%以上は、塩化カリウムとして供給されています。 (10)塩化カリウム・・・カーナライト鉱石から、溶解度の差を利用して塩化カリウムを分離します。 (11)カーナライト・・・塩化カリウム・マグネシウムの水和物からなる蒸発岩です。 (12)蒸発岩・・・湖が干上がった際に水中に溶けていた物質が析出し、生成した岩石です。 (13)カーナライトの名前・・・ルドルフ・カーナル(1804−1874)に因んでいます。 (14)ルドルフ・カーナル・・・プロイセンの鉱山技師で、1856年にシュターツフルト鉱床で発見! (15)硫酸カリウム・・・塩化物に敏感な作物や、硫黄分を必要とする作物に対する肥料です。 (16)ラングバイナイト・・・複分解反応により、硫酸カリウムを生成します。 「1族と2族」に戻る |
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