|
お悩みの症状について
|
|
不妊症について 不妊症の原因と対策
漢方でこう考えています
|
|
正常な夫婦生活があって妊娠を望みながら、2年以上妊娠しない状態を不妊症といいます。以前は2年ではなく、3年とされていました。ところが、最近の考え方では、避妊をしない場合、80%が1年間で、90%が2年間で妊娠することが調査により分ってきました。そのため、不妊の期間が2年以上になりました。不妊症に悩む夫婦は、10組に1組といわれています。妊娠の経験が1度もない場合を原発性不妊症といい、妊娠してからその後2年以上妊娠しない場合を続発性不妊症といいます。
|
|
|
昔は、不妊は主として女性の責任だと考える風潮がありました。しかし、西洋医学の進歩によって、不妊の詳細が明らかになった結果、不妊は男女双方に原因があり、男性が原因のケースが意外に多いということも分ってきました。また、男女ともこれといった原因がみつからない「機能性不妊」といわれているものもかなり多くの割合を占めているといわれています。WHO(世界保健機関)によると、男性側に原因があるもの24%、女性側41%、男女とも24%、原因不明11%といわれています。
|
|
腎精とともに陽気が不足し、女性では胞宮を温めて精子を摂納したり、養育する能力がなく、男性では精子を培育する能力がなくなるため、不妊を引き起こします。症状としては腎精不足の症状以外に元気がない、四肢の冷え、寒がる、冷を嫌う、夜間頻尿。舌質淡は胖大。月経周期の延長、経量が少なく、希薄、又は無月経。 |
|
|
|
腎精不足とともに、陽気が相対的に余るために虚熱が生じ、女性では胞宮を養えず、また虚火により擾乱されたり、精や血が灼かれるため不妊をきたします。症状としては腎精不足の症状以外に、からだの熱感、のぼせ、手足のほてり、盗汗、舌質紅、舌苔少〜無苔、月経周期の短縮、月経量が少ない、経色紅。腎精を補充して虚熱を冷ます。 |
|
|
|
先天的な虚弱体質、慢性病、過労などにより気血が不足。または脾胃虚弱による気血の産生不足により衝任脈を通じて胞宮を養うことができないため不妊を引き起こします。症状としては不妊とともに、顔色につやがない、頭のふらつき、目のかすみ、爪がもろい、元気がない、疲れやすい、舌質淡、月経周期の延長、経量が少ない、経色淡。元気を益すことにより機能を高め血を補充する。 |
|
|
|
不育症は習慣流産と呼ばれ、「3回以上連続した初期流産」と定義されていました。しかし、最近では習慣流産をも含めて2回以上の反復流産あるいは子宮内胎児死亡を含めて慣用的に不育症と呼ぶようになっています。不育症の原因は、子宮の形態異常、染色体異常、などの遺伝的要因、内分泌異常、感染さらに免疫異常などが考えられます。漢方医学には不育症の概念がないため、不育症の治療はもっぱら切迫流産を適応に行われてきました。代表的な漢方薬は金匱要略婦人妊娠病篇に安胎薬として記載されている○○○○が用いられます。 |